2009年10月06日

朝日インテック(7747)2009年株主総会レポート 〜その2

9月29日(火)10時から名古屋市千種区のホテル ルブラ王山 2階「飛翔の間」で開催された朝日インテック(7747)の株主総会報告の続きです。その2では、株主総会後の宮田尚彦社長の退任挨拶と宮田昌彦新社長の挨拶の様子からまとめていきます。

株主総会の質疑応答までは、下記をご覧ください。

   朝日インテック(7747)2009年株主総会レポート 〜その1



朝日インテック株主総会
   宮田昌彦新社長の挨拶の様子 左から3人目が宮田尚彦前社長です

 宮田尚彦社長の退任挨拶

私は経営者ですが元来はエンジニアで、創業当時は髪の毛より細い極細のステンレス線など使って各種の部品を生産していた。
平成3年に異業種分野にぜひとも進出したい、そしていずれは当社の製品を世の中に出していきたいと思っていた。そして当社の製品で社会貢献したいと思い、当社の培った技術が最大限生かせる分野ということでカテーテルの開発に参入した。当時はカテーテルはすべてアメリカからの輸入で、日本の先生方も色々と改良要望を出していたが、日本の言うことはなかなか聞いてくれないという状況だった。
朝日インテックとしては、アメリカの製品を徹底的に研究し、これを乗り越えるような製品を提供できれば、日本の先生方に使ってもらえるのではないかと考え、必死になって開発・改良に取り組んできた。
おかげさまで独自製品のカテーテルを開発することができ、日本の先生方からも改良要望などの宿題を頂ける様になってきた。
簡単な心臓病の治療はカテーテルで行えるようになっていたが、難しい症例にはなかなかカテーテルでは対応できず、更なる改良が求められていて、最終的には血管が詰まっていても治療できるような商品を開発して欲しいという声を頂いた。カテーテル治療は、ガイドワイヤーが患部まで届かないと始まらない。なんとか難しい症例でもガイドワイヤーを患部まで通したいと一生懸命に取り組んできた。
今では学会などで日本の先生方が世界に向けて発信しています。そんな中で、日本にはいいワイヤーがある、日本のワイヤーを持ってきて治療を手伝ってくれ、教えてくれという要望がくる様になり、今では日本の先生が世界を飛び回っている。
大掛かりな外科手術だと患者さんの負担も大きく、退院までの日数も長くかかる。一方カテーテル治療だと最短1泊2日での治療も可能で、今までの外科から循環器内科での治療で治る様になってきた。
これが朝日インテックが成し遂げた貢献の1つだと思う。
もう1つは、日本の先生方が我々を叱咤激励していい製品を作り出したことで、今では日本の先生方が世界のトップドクターになっている。今までお世話になった先生方に、ご恩返しができたと嬉しく思っている。

今後は若い経営陣が会社を成長させていくが、経営理念であるチャレンジ精神とモノ作りに徹底的にこだわっていけるようなバックアップ体制を会長職として、私自身がしっかりと取っていきたいと思っています。
いい商品を世界に出して世界から認めて頂きたいと思っています。

朝日インテックの製品が使われているのは80数ヵ国です。まだ80数ヵ国しか医療施設が整っていない。ドクターや保険制度も含めて整っている国がそれだけしかないということです。より安い商品を開発して、これらの経済的に恵まれない国の人々も治療を受けられるような、量産体制をしっかりと構築していきます。
今後とも朝日インテックをよろしくご指導頂きますようお願い致します。

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 宮田昌彦新社長の挨拶

社長が代わっても朝日インテックの創業の精神は引き継いでいく。No1の製品を世の中に出していき社会貢献していくという、朝日インテックのモノ作り企業としての姿勢は変わることがないと思っている。
今後さらに飛躍するために以下の方針で経営に当たっていく。

(1)グローバル展開の加速・浸透
これは営業面だけではなくて、生産、開発流通も含めてグローバル展開を進めていきます。
(2)マーケティング力の強化
的確にドクターのニーズを捉えることに注力するとともに、それを具現化できるだけの技術力が必要になってくる。
(3)技術力の強化
現在持っているコアコンピタンスの深化だけでなく、幅広い技術を取りいれて技術イノベーションを社内に起こしていきたい。

これらの土台となる企業精神、創業時から受け継いでいる対応力というかスピードというものを社内に浸透させて、現場力の向上を図っていきたい。

私自身まだ若輩ではございますが、進取果断の精神で取り組んでまいりたいと思っております。今後も生産から営業まで、私自身が実際に現場に足を運び、自分の目で見て社員やお客様と対話する中で、色々な状況を判断し実行してまいりたいと思っております。今後も社員一丸となって、社業の発展と企業価値向上ため全力で邁進してまいりたいと思っております。株主の皆さまにおかれましては、引き続き変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

新社長も抱負をしっかり語っていたと思いますね。これだけ語れるんですから、ぜひ株主総会の中でも所信を表明して欲しかったと思います。

その後10分ほど会場準備の時間を取り、会社説明会となりました。

   休憩時間中は、後方の商品展示が賑わっていました
朝日インテック株主総会

会社説明会は、宮田昌彦新社長から説明がありました。

 左端で説明しているのが宮田昌彦新社長です
朝日インテック株主総会

株主総会の中で行われた前期の業績報告も、この会社説明会もスライド資料が手元に配られているので、分かりやすいですね。
宮田社長は中央で説明するのかと思っていましたが、反対側の端で説明していてよく見えませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)
位置取りに失敗しましたねあせあせ(飛び散る汗)来年は左手前方に席を確保したいと思いますexclamation×2

 会社説明会の概要

通常の会社説明会の様に、会社概要、開発・生産・販売拠点、主要製品などの説明がありました。

日本では研究開発・試作を中心に行い、生産は海外のタイ工場とハノイの工場を中心に行っている。海外生産が95%を占めている。
事業分野は大きく分けて医療機器分野と産業機器分野に分かれており、医療機器分野の中に当社の製品として販売するメディカル事業と、同じ様な医療器具メーカーに部品として出荷するメディカルデバイス事業がある。
産業機器分野は創業以来の事業で、自動車などに関連した業種に部品を出荷している。
現在では医療機器分野が売上で85%、利益では95%を占めており、今後も力を入れていく。

メディカル事業の展開分野は、循環器治療用デバイス、循環器診断用デバイス、末梢血管・腹部用等デバイスの3分野だが、特に循環器治療用デバイスに力を入れている。心臓用のPTCAガイドワイヤーでは国内シェアトップとなっている。売上の40%以上を占める主要製品となっている。
低侵襲治療(PTCA治療)とは、患者の負担を最小限に抑えるために、開腹・開胸することなく、太腿や手首の血管を通じて治療を行うものです。以前は心臓バイパス手術といって、太腿の血管などを移植する大掛かりの手術をしていたが、今はカテーテルを使って局所麻酔で治療を行い、最短では1泊2日で退院できるようになっている。

カテーテル治療を行うためには、血管が詰まっている患部までガイドワイヤーを通す必要がある。通ってしまえばガイドワイヤーを通してバルーンやステントを運ぶことができるので、ガイドワイヤーを通すことが一番重要になる。
朝日インテックのPTCAガイドワイヤーの優位性は、4つのコアテクノロジー駆使して、ドクターの指先の微妙な動きをガイドワイヤーの先端に忠実に伝えることができることです。

朝日インテックの強みは、産業機器分野で培われる『高度な素材加工技術』です。他社は部品を調達して組付け加工以降を手掛けることが多いが、当社は大部分の部品の生産から自社で行っている。そのためドクターからの改良要望にも迅速に応えることができ、一番のメリットになっている。

長期の経営構想については、2015年6月までの10年間で全世界で『ASAHIブランド』の確立を図るexclamation×2という『ASAHI INTECC SUCCESS 300』を掲げて、継続的な成長を目指している。
それに基づき、中長期的な会社の戦略としては、次の5つを掲げている。
(1)グローバル展開の加速
(2)患部領域の拡大
(3)素材研究の追及による次世代キーデバイスの開発・拡大
(4)ローコストオペレーションの推進(海外子会社工場の強化)
(5)次世代先端医療デバイスの開発



(1)グローバル展開の加速については、国内の循環器での成功を海外に広げて行きます。海外販売代理店のネットワークを活かして、85の国と地域へ販売展開している。欧米はアボット社、アジアでは国ごとに代理店を設置している。特にブリクスに力を入れていく。
PTCAの症例数は日本の25万件に対して、アメリカ、EUが100万件を超えていて圧倒的に多い。当社のシェアは日本では45%とトップで、アメリカ20%、EU15%、アジア30%となっている。今後5年の間に、世界のどこに行ってもシェアが30%以上になる様にしていきたい。

なぜ短期間のうちにここまで認められる様になったかというと、製品の優位性という部分もあるが、それに加えて日本のトップドクターの活躍も重要だった。難しい症例にチャレンジする中で、朝日インテックにも改良の要望を頂き、ドクターとともに新しい商品・治療法を開拓してきた。海外の学会などで先生が発表して、海外のドクターにもこれらの治療法が広がっていき、当社の製品も採用される様になった。
現状では日本のドクターがPTCA治療ではトップになっていて、世界中で指導に当たっている。それに合わせて当社の製品も世界中で採用されている。

急速な拡大が続く中国市場への展開にも力を入れていく。現状でほぼ日本と同じ25万症例があると言われているが、2015年には62万症例まで伸びると予想されている。現状で24%ほどのシェアを獲得しているが、さらにシェアを向上させ市場の伸びと併せて大幅な拡大を見込んでいる。北京に駐在所を開設し、販売強化と中国薬事認可のスピードアップを図り、多品種化を推進していく。

グローバル展開を支える新商品として『ASAHI SION(シオン)』を投入する。朝日インテックは難しい症例でのシェアは高かったが、簡単な症例ではシェアが低かった。この部分でもシェアを上げていくために開発した商品です。ドクターにも好評で、足元順調に推移している。

(2)患部領域の拡大については、これまでの循環器から足の動脈や頚動脈、腹部などへ展開している。足の症例は4万近くあり、循環器のドクターがこれらの血管の閉塞治療にも取り組んでいるので、一緒になって製品の開発・改良を進めている。
センチュリーメディカルと独占販売契約を締結し、脳血管系製品の開発も行っており、脳外科の著名な先生からも非常に期待されていて、日本から世界に向けて発信していこうとしている。まもなく製品も発売できる。

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(3)素材研究の追及による次世代キーデバイスの開発・拡大では、特に樹脂コーティング分野に力を入れ、血管の中でいかにスムーズに滑らせるかに取り組んでいる。
その成果の1つとして、血管内超音波検査用カテーテル(IVUSアイバス)というものがある。この装置で血管内の画像を確認しながら治療を進めて行くが、この画像がきれいに表示されないと治療が難しくなる。きれいな画像を表示させるためには、カテーテル内部で超音波振動子を均一に回転させる必要がある。ここに当社の回転追従性の高いトルク技術が活かされている。
米国大手医療機器メーカーボルケーノ社が次世代IVUSを開発するにあたり、ぜひ朝日インテックの部品を使いたいということで採用されている。カタログにも当社の社名入りで紹介されている。

(4)ローコストオペレーションの推進については、タイ工場の近くに新工場を取得し、更なる生産の強化・充実に対応している。
ベトナムのハノイ工場も2007年1月に稼動し、PTCAガイドワイヤーとCAGカテーテルを生産している。また、2011年6月期に大型OEM案件を獲得しており、生産本数の非常に大きい医療機器なので、これに備えて今期大幅な設備投資を実施する。

(5)次世代先端医療デバイスの開発では、特に難しい病気である慢性完全閉塞(CTO)治療用デバイスの応用開発を進めている。CTOのカテーテル治療も世界に普及し始めており、当社の製品も日本・アジアにおいては好調に推移している。アボット社を通じてアメリカ・EUでも販売を開始している。

以上で説明は終わり、質疑応答となりました。

朝日インテック株主総会
   事務局も含め、株主総会のIT化が進んでいますねexclamation×2
   デイトレーダー並みにモニターに取り囲まれています
わーい(嬉しい顔)

質疑応答
(1)欧米はアボット社に任せているが、アメリカとEUで代理店を分けて競争原理を働かせた方がいいのではないか
→今はアボット社がベストパートナーと考えているが、今後の検討課題として、より良い選択肢があればEUなど柔軟に考えていきたい。
(2)中国展開に力を入れるそうだが、模造品対策はどのように考えているのか
→中国にもたくさんのメーカーがあり、ご指摘の通り模造品についても十分注意しなければいけないと考えている。ただ当社の場合、デザインを模倣されても技術力は真似できないので、同じ性能の商品は作れない。そういった意味でも製造ノウハウには最新の注意を払っており、中国生産も考えていない。
(3)今後期待の脳血管分野で、なぜセンチュリーメディカルに3年間の独占販売権を与えたのか
→脳は心臓より治療のリスクが高いことや、脳関係のドクターと朝日インテックはまだ関係が少ないことなどから、脳に強いセンチュリーメディカルと一緒に販売していくことにした。
(4)名古屋の特徴かもしれないが、目標が堅すぎる。新社長にはもっと果敢な目標を掲げて、長期ビジョンも1年前倒しで達成するくらいの意気込みで取り組んで欲しい。
→ご期待に沿えるようにがんばっていきます。前倒しができるよう積極的に取り組んでいく。


(5)2007年には3千円くらいだった株価が2008年には173円まで下がった。アボット社の問題などがあったにしても、下がりすぎではないか。会社側としては現状の株価をどう判断しているのか
→(竹内専務)昨年株価が下がったのは、カテーテル治療の市場が15%縮小した、あるいは今後もっと縮小していくのではないかという市場懸念が生じたため、主要領域としている我が社の業績懸念が広がったと考えている。また業績下方修正要因として、アボット向けの売上が減少していると発表したこともある。しかし昨年の株価は下がりすぎだと思っている。社内にはそれほど動揺はなかった。アボットとの交渉担当として、ある程度はうまくいくと感じていたが、インサイダー情報になるので正式契約まで発表できなかった。
根本的には、アボット依存度が高かったこと、ガイドワイヤー依存度が高かったこと、この2点で市場の不安感を煽ったと思う。対策として宮田新社長から説明があったように、ガイドワイヤー以外の新商品の開発を進めています。
そして先ほど株主から質問があったように、大きな市場のアメリカとEUをアボット1社に任せていいのかというのは、アボット依存度が高くていいのかという質問と同じ趣旨だと思う。これは今後の検討課題です。回避方法の1つとして、中国・東南アジア・ロシアなどでも拡販を進めています。それによってアボット依存度は下がってきます。今後は同じ要因での株価暴落はかなり避けられるのではないかと考えている。
(6)新型検査装置により、カテーテル検査は今後縮小するのではないかと書いている本もあるが、これについて説明して欲しい
→(マーケット担当の執行役員)今までは胸が痛いとなると冠動脈にカテーテルを入れて検査することが多かったが、技術が進歩して冠動脈CTで冠動脈の状況がかなり分かる様になってきた。最先端の病院にはCTが入っているので、カテーテルによる冠動脈検査そのものがなくなってきている、という趣旨のことが本には書いてある。検査用のカテーテル需要は減るかもしれないが、治療用のカテーテル需要は今後も伸びていくと考えている。

残りはカテーテル手術体験談や朝日インテックへの感謝の言葉などでした。
すでに12時半を過ぎており、ここで質疑応答は終了となりました。

質問には宮田新社長を中心に回答していましたが、回答者の調整などは前社長が行っていたようで、当面前社長の影響力が強いんだろうな〜と感じました。これだけいい株主総会も行っているんですから、同族間での社長禅譲より幅広い人材から選定して欲しいなという感じもしますね。
取締役7人中3人は宮田さんですからねあせあせ(飛び散る汗)

朝日インテック株主総会

お腹も空いてきたので、早速ランチ券を使用してランチを楽しんできました。
ランチ券が使える5店のうち2店はルブラ王山内のレストランなので、たぶん高いんだろうな〜と思い、サンクレア池下の3店をチェックしてみました。
その中でイタリアントマトでは、朝日インテックの株主向けにドリンクチケットのサービスをしていました。
こういった営業努力は大切ですよねひらめき

朝日インテック株主総会

イタリアントマトは元々ナムコの関連会社だったので、間接的に株主だと思います。
店員さんもかわいかったしわーい(嬉しい顔)ここでランチを楽しむことにしました。
きのこのオムカレーランチにチキンサラダをセットしてみました。

朝日インテック株主総会

美味しく楽しい株主総会でした。朝日インテックさん、ありがとうございました。
なかなかいい株主総会ですよねるんるん地元にもこんないい会社があったんですね。これからも地元の会社の株主総会情報を集めて行こうと思いました。

来年もぜひ朝日インテックの株主総会に参加してみたいですね

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posted by Zaimax at 15:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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