2009年09月27日

JBイレブン(3066)2009年株主総会レポート〜その2

9月24日(木)10時から名古屋市南区の日本ガイシフォーラム 2階レセプションホールで開催されたJBイレブン(3066)株主総会報告の続きです。

   株主総会の概要や懇親会についてはこちら

JBイレブンの株主総会は、株主の意見・質問をたくさんいただきたいという新美社長の姿勢と、懇親会を上場以来開催していることもあり、格付けは高評価の『A−』としています。お土産が500円分のお食事券とやや少ないこと、株主総会会場が名古屋中心部から若干遠いこと、株主総会開催日が9月の集中日に近いことなどもあり、『B+』にするか迷いましたが、社長の株主総会に対する姿勢を評価し『A−』にしました。

JBイレブン(3066)株主総会

それでは株主総会のハイライト、質疑応答の様子をまとめてみます
(1)なぜ第三者割当増資を選択したのか
→今年の1月から7月くらいまでは、銀行借入による資金調達が非常に厳しくなり、公募ができるような市場環境でもなかった。そのような環境の中で、計画した出店を行い機動的な経営を行うためには、第三者割当増資が最適と判断した。割当先についても、私をはじめ今後も会社を支えてくれる方々を選んだ。
(2)今期の2店の出店はどの辺りを考えているのか?名駅や栄など中心部に店がないのはなぜか?
→(伊藤専務)今期の出店は2店に抑える。候補地はいくつかあるが、現時点ではどこに出店するか決まっていない。設備投資が少なくて済むため(ショッピングセンターなどの)テナント中心に考えている。できれば名古屋駅の地下街などにもチャレンジしたいが、なかなかいい話がない。
(社長から)中心部を拒んでいるわけではないが、条件のいい物件がない。条件が合えばぜひ出店したいと考えている。
(3)社外取締役の取締役会出席率が低い。もっと出席できる人を選んで欲しい
→100%出席が望ましいが、当社は年間27回取締役会を開催している。他社よりかなり多いと思うが、JBイレブンでは取締役全員が集まり経営課題について議論することが大切だと思っている。他社の倍以上開催ということで、社外取締役については100%出席するのが難しい。
(4)既存店売上が減少している要因は、客単価なのか客数なのか?
→(社長より補足)社内には既存店の定義が2つあり、前期も12ヵ月稼動し今期も12ヵ月稼動している店を純既存店、前期に出店した店舗を既存店と呼んでいる。質問は純既存店を指していると思うので、純既存店について説明する。
(羽山取締役)純既存店は95.8%となっているが、客単価はあまり変化がなく、客数が減少している。
(5)100店舗を目標に掲げているが、いつ頃達成するのか
→中期計画はローリング方式で策定しており毎年見直しをしている。100店舗達成はできるだけ早い段階でと申し上げたいが、具体的にいつまでにという明言はできない。ここ1年半ほどは出店を抑えるが、現状の65店から、基本的には年10%づつ出店していきたいと考えている。年7〜8店づつ増えて行くので、ある程度達成時期をイメージして頂けると思う。
(6)ラーメンと中華業態があるが、今後はどちらを伸ばして成長していくのか
→ラーメン部門で全体の半分、残り半分が中華業態とロンフーダイニングになるが、特にロンフーダイニングの含まれるカジュアルサービス部門を伸ばしていきたい。これは次の質問の利益率の影響です。
(7)業態毎の利益率はどうなっているのか
→直近では麻婆・炒飯のロンフーの利益率がもっとも高くなっている。前期実績ではラーメン業態の利益率が最も高いが、これは既存店が多いためです。ロンフーは4店舗の新規出店費用(前期は5店舗)を含めても、ラーメン業態と並ぶほどの利益率になっており、収益性が高い業態になっている。今後もロンフーを伸ばしていきたいが、あまりたくさんは作れない。名古屋市内には、栄のパルコ、金山、モゾワンダーシティに出店しているが、郊外には出店し難くて立地を選ぶ必要がある。郊外向けには中華屋あんずという業態を開発しているが、まだ実験中です。

JBイレブン株主総会

(8)既存店の強化策について質問したい。最近の新店はショッピングセンター(SC)へのテナント出店が中心となっている。SCはオープン当初はモールの魅力で集客でき売上も上がるが、年々モール自体の集客力が落ちていき、テナントの売上も落ちていくと思う。どのように既存店売上を伸ばしていくのか?
→確かにその通りだが、実はその前にSCをどう選ぶかという問題がある。良いSCを選ぶことが大切で、競合SCが周囲にできても集客が伸びているSCがあるのも事実です。大阪堺のSCは前年を上回って推移している。出店開発時にいかに良いSCを選ぶかが重要となる。とはいえSCの競合などにより集客が落ちていくSCもあるので、どのような対応を取っているかについて常務から回答する。
(西田常務)全業態でSC内店舗が35%になっている。SCによって状況はかなり異なり、例を挙げると奈良県の橿原アルル(イオンモール)には一刻魁堂を出店しているが、この店は全国のイオンモールのレストランテナントの中で、坪効率が15位と聞いている。既存店対策については、お客様へのサービスが大切なので、従業員の教育に力を入れサービス向上と基準通りの商品が提供できる様に改善していき、地域のお客様の支持をいただいて売上・利益を伸ばしていきたい。
(再度社長から)せっかくの質問なので、地元の例についてもお話ししたい。イオンの千種店にはラーメンと中華の2業態を出しているが、どちらも既存店売上高が伸びている。特にラーメンの方は全店の中でも既存店伸長率が1番の店です。株主の皆さまからも多くの意見を頂いている店ですが、意外とそういった(売上が伸びているという)部分もある。一方で大垣の様に、SCが乱立して苦戦している所もある。JBイレブンには、今まで郊外立地で力をつけてきたノウハウがあり、これらを有効活用してSCの集客力が落ちても店の魅力で伸ばしていけると考えている。
(9)商品開発力の強化にはどのように取り組んでいるのか
→(亀岡取締役)組織を充実させて商品開発に力を入れている。ギョーザの売価を変えてみたり、ランチタイムに炒飯を投入するなど色々なテストをしており、結果を元に魅力ある業態開発を行っている。営業部ではエリア強化、商品部では商品力強化と分けている。
(10)女性の比率はどの程度か
→じつはJBイレブンの創業者は女性で、前社長は女性だった。ぜひ女性の力ももっと活用していきたい。現状パート・アルバイトの70%は女性だが、社員となると95%が男性で女性管理職は1名のみです。
(11)障害者雇用については?
→障害者の方を1.8%以上雇用するという基準があるが、当社は2名採用しているので満たしている。
(12)内部通報制度はどうなっているのか
→(伊藤専務)全社員が持っているカードに通報先の窓口を記載している。実際に2〜3件の告発もあり対処しており、内部通報制度は機能していると考えている。
(13)パート・アルバイトからの社員登用はどの程度か
→(木村執行役員)新卒採用より即戦力となる中途採用中心にしていて、パートからの登用もある。まだ中途採用は年数件と少ない。
新卒についてもアルバイト経験者の応募も多い。
(14)時給はどのように推移しているのか
→随時地域に見合った時給に改定している。西三河の様になかなか採用が厳しかった地域では高かったが、最近は採用が容易になり下がってきている。
おおよその平均時給は970円前後で、採用時の時給は850円です。一番時給が低いのは高校生の研修時時給の770円です。
(15)内部通報制度の通報者保護はどうなっているのか。社内が窓口だと通報者が冷遇されたりする恐れはないのか
→外部の弁護士が窓口の一つになっている。通報者に対し、人事上不利益を行った人も処分するような制度になっている。
(16)CSRについてはどう考えているか
→店舗を出店することで、雇用の拡大や地域社会の利便性向上などで貢献している。


今年もたくさんの質問が出ましたが、以上で質問は終了となりました。
新美社長は、質問がある方はいませんか?と何度も呼びかけ、質問がないことを確かめてから決議事項の説明に移りました。
議案ごとに説明・審議・採決を行う形式です。
第1号議案 第28期 計算書類承認の件は、羽山取締役から財務諸表について説明がありました。
(1)現預金が3億ほどなのに短期借入金8億円をどのように返済していくのか
→減価償却費が3億ほどあり純利益なども返済原資にするが、足りない分は借り換えを行う。今期に入ってすでに手当てしている部分もある。今後財務内容は改善させていく。
(2)銀行の貸し渋りなどの影響もあるのか
→昨年の秋から春にかけては厳しい状況もあった。現状は資金調達需要の減少や金融危機の緩和などにより改善してきている。

第5号議案 監査役3名選任の件
(3)候補者の1人は30歳と若いがなぜ選んだのか。監査役はもっと経験を積んだ人が適任では?
→細部にわたる監査も必要になり、税理士の専門家も必要と考えた。監査法人でも活躍した。

第7号議案 会計監査人選任の件
(4)なぜ太陽ASG監査法人を選んだのか。今期の監査報酬はどの程度なのか?
→大会社になったので会社法上の監査法人も必要になり、今回選任をお願いしている。以前の監査法人から、金融法上の監査報酬が大幅に上がり2.9倍exclamation×2を提示されたので、とても受け入れられないと判断し、監査内容とコストを総合的に判断して太陽ASG監査法人を選んだ。今回会社法上の監査法人も必要になったが、同じ監査法人にお願いしたい。

以上ですべての議案も承認され、活発な株主総会は終了しました。

JBイレブン(3066)株主総会
 最初は前方しか座れない様にロープが張ってありました

その後、新任取締役・監査役の挨拶が簡単にあって、幅広い質問に答える一般質問となりました。懇親会が12時から開催されるので、20分程度でということでした。
(1)王将の様に店長オリジナルメニューを投入したらどうか
→(亀岡取締役)SCの競合テナント状況や立地によっては、店長の意見も吸い上げて個別のメニュー投入の取組みも行っている。その他にも現場に足を運び店長の声を聴いてメニュー作りに生かしている。
(西田常務)それぞれの業態を磨きあげることに力を入れている。
(新美社長から)昨年までは個別メニューはやらない方向だったが、今期からはSC内で弱い店舗などでは個店毎の対策も少しづつ始めている。まだ全体的な動きにはなっていないが、メニューブックやサンプルも社内でできるように改善してきている。
(2)アンケートでの提案はどのような採用例があるのか
→(西田常務)アンケートの内容は、提案よりクレームが多く個別に対応している。
(新美社長から)店レベルで解決できるものは、店長が対策をアンケートに記入して私の所に回ってくる。一刻堂の麺は以前は評価が低かったが、お客様の声をもとに改善し今は評価が高くなっている。
(3)私は割り箸を出すのが1番のサービスだと思っている。色んな考え方があると思うが、資源保護で再利用できる箸を押し付けられるのは迷惑だ
→店舗には割り箸も用意しているので言って欲しい。ゴミの排出量を減らさないといけない法律もあり、再利用可能な箸にしている。

割り箸が1番のサービスなどという考えの人もいるんですねexclamation&questionマイ箸持参の私としては、かなりびっくりしました。割り箸の方が漂白剤が使われているなど問題があるような気がするんですけどねがく〜(落胆した顔)
(4)アンケートのPDCAはどうなっているのか
→(内部監査室 松下さん)アンケートは750通/月ほど頂いており、各役員回覧後監査室に回ってきて、各部門に対応を指示し対策を実施したかもチェックしている。年2回全店の現場チェックもしている。改善してもまた元に戻ってしまうこともあるので、定期的にチェックし改善している。
(5)株主向けに工場見学をする考えはないか
→工場見学は考えたことがなかったが、本社の隣接地に新工場の用地も確保しており、中期的には考えていきたい。
(6)モバイル会員を始めたが情報管理はどうなっているのか
→(亀岡取締役)専門業者で一括して管理している。選定にあたっては他の大手外食などの採用会社も参考にして選んだ。9月中旬で6,500件くらいになっている。2ヵ月で1万人が目標です。
(7)JBイレブンの社名の由来は?
→もともとは11番(じゅういちばん)という社名だったが、ジューシー、ジャスト、ジョイントなどの意味を込めてJB(たぶんじゅういちばんの頭文字exclamation&questionでJBだと思います)とした。イレブンという会社と合併したので、JBイレブンとなっている。


以上で株主総会および一般質問が終了しました。質問時間も多く設けていますし、社長以下各役員が丁寧に回答していたと思います。
一般質問も含めて株主総会に2時間かけていることはいいことだと思います。最近は単なるお店のクレーム質問も無くなってきましたし、充実した質疑応答になって来ていると思います。

その後会場後方に場所を移し、懇親会となりました。伊藤専務から挨拶があり、懇親会が始まりました。
JBイレブン懇親会

立食形式ですが、テーブル毎にお寿司やサンドイッチなどの料理が用意され、周囲には屋台形式で各業態のお店が並んでいます。屋台からは料理を各テーブルに持ってきてくれますし、料理の量も十分で食べ物を奪い合うようながく〜(落胆した顔)混乱もありませんるんるん
まずはお寿司やうどん、冷やしラーメンなどをいただきました。
こちらの株主総会概要にも書きましたが、もう少しメニューが入れ替わってくるといいのにな〜と思います。準備の都合で難しいのかもしれませんが、一刻魁堂のメニューでは温かいラーメンや餃子なども食べてみたいですねわーい(嬉しい顔)
各テーブルに置いてあるその他メニューは取り寄せのようですが、せっかくなので中華食堂の八宝菜など野菜中心のメニューがあると嬉しいですね。

懇親会では新美社長を始め、役員の方々とお話するのも楽しみですね。また、社員の方々と話すのも楽しいです。かわいい社員もいますしるんるん
毎年株主総会に参加していると、社員の顔ぶれが変わったな〜など定着率なども感じ取れるかもしれません。現状は各店舗の方々が懇親会の応援に来ているので、どのメニューが人気なのかとか店舗の状況などを聞くこともできます。
今年の懇親会では、新たに取締役に選任された木村取締役が素晴らしいと感じました。各テーブルを回って株主の方々の意見を熱心に聞き、しっかりメモを取っていました。株主の声を事業に活かして行こうという意欲を感じました。今後どのように改善されてくるのか楽しみですねわーい(嬉しい顔)

この株主総会ブログの認知度が上がってきていることもあり、今年は参加した株主の方々との交流も広がり、今まで以上に懇親会を楽しむことができました。「私ならたぶん今年もJBイレブンの株主総会に来るだろうと思っていた」と声をかけてくれる読者の人がいたりして、とても嬉しいことですねぴかぴか(新しい)
このブログを通じて、投資家仲間のつながりがもっと広がっていくと楽しいるんるんですねわーい(嬉しい顔)
これからもぜひこの株主総会ブログをよろしくお願いします。
来年のJBイレブンの株主総会も楽しみにしていまするんるん

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るんるん

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posted by Zaimax at 21:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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