
2009年8月18日の株価 122,000円(名証2部 2485) 1株単位 9月決算
PER 11.0倍、PBR 1.98倍、配当利回り 1.64% 配当性向 18%(目標は20%以上)
株主資本比率 23.2%、株主優待 株数に応じてお米と1万円の優待券
最近の株価は → ヤフーファイナンス ティア
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ティアについては



株価はずっと8万円前後をうろうろしていましたが、今年の1月に10万円を突破しました。当時はなぜこんなに上がるのかよく分かりませんでしたが、今から考えると12月1月は葬儀件数が月間の最高記録を更新するなど好調だったので、それを知った人が買い進んだのかな〜などと想像してしまいます。
当時の様子は2009年1月の記事をごらんください
10万円突破後はしばらく調整しましたが、7月6日のカンブリア宮殿に冨安社長が出演するという噂が広がるにつれ株価は急騰し、放送翌日の7月7日(ティアの創業記念日)に14.8万円の高値を付けました。この時には出来高も急増して、さすが全国ネットのテレビの影響力は大きいな〜と感じました。このブログへのアクセスも急増しました

その後は株価はまた調整に入り、現在は12万円ほどで推移しています。
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ティアらしいお土産ですね


説明用資料以外に、会社案内、ティアが取り上げられた新聞記事、雑誌記事のコピー、冨安社長の著書の紹介が入っていました。
雑誌アントレ(リクルート) 2007年8月号 起業家たちの軌跡
雑誌ゆうゆう(主婦の友社) 2009年1月号 「気づきの力」を手に入れる
毎日新聞愛知版 2009年3月2日 この人に聞きたい
日経産業新聞 2009年3月27日 葬祭業「遺族の目」で追求
ゆうゆうの中には、「ぼくが葬儀屋さんになった理由わけ」について、来春ドラマ化されTBS系列で放送されることが決定。映画化やマンガ化の話もあるそうと書いてありました。来春と書いてあるので半年先送りなのかとも思いましたが、1月号は12月に発売されるのでたぶん今年の春予定という意味なんでしょうね。ちょっと迷いますね

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出席者は冨安社長、経営企画室長 中山執行役員、経営企画室 岡田氏の3人です。
野村證券の司会の方から、冨安社長は7月にはテレビ東京系のカンブリア宮殿に出演するなどティアはマスコミからも注目されており、元気のいい会社ということで証券界からも注目されている

どうなんでしょうか?まだまだ一部の人達からしか注目されていないと思うんですけどね(笑)
証券会社トップの野村證券から本格的に注目されたら、こんな株価や出来高で放置されているはずはないと思うんですが

ご紹介頂いた通り、7月6日にカンブリア宮殿に出演させて頂きましたが、ティアは7月7日が創業記念日で、7月6日は創業から12年が経過し13年目を迎えるタイミングでした。今まで葬儀業界からの嫌がらせなどにも耐えて、消費者のために心のこもった葬儀を適正価格で提供し続けてきたことが神様に認められて、このタイミングでご褒美としてカンブリア宮殿に出演させてもらえたのかなと感じています。
このように葬儀業界にスポットが当たる様になってきたのは、みなさんご存知の通り「おくりびと」の大ヒットのおかげです。
私はこの業界に18歳で入って、今年で31年目になります。3社の葬儀会社に勤めてきましたが、仕入れ値段が分かるような立場になって、どうして仕入れ価格の10倍、20倍になってしまうんだろう?今の葬儀価格の半分に価格を下げても8〜10%の経常利益率は出るのになぜそうならないんだろう?とずっと思っていた。
その理由には業者側が価格をブラックボックス化していたことと、消費者側も葬儀をタブー視していたためだと思う。そんな状況では適正価格など実現できるわけがない。
生前に葬儀の準備をすると縁起でもないと非難されるので、事が起きてから慌てて準備することになる。なので葬儀会社の言いなりになってしまう。
こんな業界を変えて、お客様から喜ばれるような普通のビジネスにしたかったが、業界の中にいては無理だった。この業界はほとんどが一族郎党で経営しているので、高収益のおいしいビジネスが代々受け継がれていく。わざわざ価格をガラス張りにして下げようなどという動きは業界内からは出てこない。
今でも99%は一族でやっていて、ティアのように一族でやっていない会社はほんの一握りです。
これから死亡者数が増えていく中で、こんな暴利を貪るような件数だけをこなしていく様な葬儀は許せないと思っています。カンブリア宮殿を見てくれた人は分かると思いますが、あの葬儀はデモではなく遺族に了解を取って実際の葬儀の様子を流しています。ティアの社員はあのように遺族の気持ちに寄り添って、葬儀を行っています。
カンブリア宮殿を見ていない方は、ティアの会館にDVDを用意しているのでぜひ見に来てください。
心のこもった葬儀を行いお客様に喜んでもらいたい、この業界を普通のビジネスにしていきたいという思いで事業を続けてきて、今年で13年目になります。徳育的な教育を大切にして事業を続けています。
会社概要
従業員数は6月末で194人(3月末は184人)
事業内容は葬儀の施行全般に関する請負で、会館での葬儀だけと誤解されているが、自宅や集会所、寺院での葬儀も請け負っています。
法要の請負や初めて葬儀を行うお客様には仏壇・墓石の販売なども行っています。
そして直営だけで全国展開するには時間がかかり遅すぎるので、フランチャイズ事業も行っています。同業者はお断りしています。昔からの固定観念のままで、看板だけティアに替えてもティアの葬儀はできないので、同業者はお断りし南海電鉄さんの様な異業種の方とフランチャイズ契約を行っています。
葬儀・法要、葬儀後のアフターフォロー、フランチャイズ、この3つが当社のビジネスになります。
ティアでは顧客第一主義の基本方針のもと、サービス、価格、利便性の3つをバランス良く向上させて行きたい。
サービス面ではティアアカデミーを中心に人材教育には力を入れている。価格面では創業当初から価格を開示し、インターネットでも見積もりができるなど明瞭な価格体系、納得のいく価格の実現を進めている。テレビなどでは激安とか価格破壊と紹介されるが、ティアでは葬儀の適正価格を打ち出していると説明している。マスコミ側の取り上げ方で激安と言われるのはティアの本意ではない。利便性の面では、昔は結婚式はほとんど自宅で行われていたが、今ではほとんどが専用会場やホテルになっている。お葬式も都市部では100%利便性の高い葬儀専用会館になっていく。この業界も会館を作っていかないと売上・利益があがらない装置産業になってきている。会館への投資ができない零細業者は淘汰されていく。
ティアは名古屋から事業を始めたが、名古屋は車社会なので会館には最低でも70台の平面駐車場を用意する事を基本にしている。
顧客の立場に立ったサービスが行える、顧客に納得いただける明瞭な価格体系を実現する、利便性の高い葬儀会館を作り続けていける、この3つをバランス良く実現できた会社が好きな言葉ではないが、業界の勝ち組になると思っており、事業に邁進している。
ティアは 日本で一番「ありがとう」と言われる葬儀社 を目指していて、社員に売上・利益で日本一になろうとは言ったことがない。あくまでありがとうと感謝される葬儀を続けて行くことが、売上・利益日本一につながって行くと考えている。
業績概要
葬儀件数が売上・利益のベースとなるが、年々伸ばしてきている。今期は3Qで3,344件となっており、今期目標4,514件の達成に向け頑張っている。
今期の配当は2千円を予定しているがこれはまだ決定ではない。昨年は名証2部上場記念配もあり2,500円だった。
私Zaiの希望的観測ですが、配当性向を中期的に上げていくという考えもあるので、たぶん昨年を下回るようなことはないと期待しています

葬儀件数と会員数の推移ですが、おくりびとの影響でこの業界が注目を集めていることもあり、今期はカンブリア宮殿などマスコミに取り上げられることも多く、それに併せて入会キャンペーンなども行っている。そのため会員数は好調に推移しており、今期目標としていた会員数13万口を3Qですでに達成している。
(3Q末で130,541口)
名古屋市内のシェア(八事火葬場でのシェア)も昨年は15%だったが、今期は3Qまでで15.6%と上昇している。
カンブリア宮殿が放送された7月のシェアは18%に達している。
八事の火葬場での件数は、今まで1位・2位・3位ティアの間にそれぞれ100件位の差があったが、7月は2位との差が9件まで縮まった。
(Zai注 説明会の中では社名が出てきませんでしたが、名古屋市内のシェアは1位が平安会館、2位は愛昇殿でティアが3位になります。2位との差が縮まってきましたね!今後が楽しみです

葬儀業界の市場環境
2005年以後2040年まで市場者人口が増加するという将来推計が出ており、今後市場が拡大していく。日本の中でこのような業界は珍しい。昨年の死亡者数は113万人だったが今年は117万人と推計されている。
葬祭事業者の93%は家族経営の小規模業者が占めていて、年々減少している。一方大規模事業者は増加している。各県には必ず互助会組織があり今までは婚礼が中心だったが、だんだんと葬儀の方にシフトしてきていて、大きな会館を作っている。
葬儀会館を作るには、ティアの様に低コストで作っても2億円ほどかかるので、小規模事業者は会館への投資ができない、後継者がいないなどの理由で借金がないうちに自主廃業しようという状況になっている。
葬儀会場も92年頃は半数が自宅だったが、07年には専用会場が65%になり自宅は13%になっている。集会所などで葬儀を行うこともあるが、駐車場がないなど利便性が低い事や葬儀での利用ができない集会所もでてきて、今後専用会館での葬儀が一層増えていくと思う。
この流れは都市部で顕著だが、田舎でも人口が少ないから投資に見合わず会館ができないだけで、低コストで会館が作れれば同じ流れになると思う。
全国政令指定都市別の葬儀一式費用(霊柩運送、貸衣装、火葬料、寺院の費用、飲食などを除いた料金)を見てみると、千葉市が最も高く全国平均で133万円だが、ティアは82万円です。各地域には独占的な業者が存在し葬儀価格が高くなっている。
今後の取組み
今年の10月に瑞穂区と名東区に直営会館を同時オープンする。なんとか今期中にオープンしたかったが、地主さんとの交渉が長引き来期になってしまった。まだまだ葬儀会館ということで周りの反対や偏見などもあり、時間がかかってしまう。交渉や説明は私が自らあたっている。
瑞穂と名東は今まで会館がなかった区なので、来期の業績に寄与してくれると思っている。
当社は通常のサービス業ではなく、人の死を扱い、悲しみの中執り行われる葬儀をビジネスとしているので、究極のサービス業と考えている。
なのでティアアカデミーで繰り返し繰り返し、徳育的な観点を重視した心の教育や専門知識などの人財教育を行っている。
全葬連が葬祭ディレクターの試験を行っているが、葬祭ディレクターには心の面、EQ面が抜け落ちている。葬祭ディレクターが何人いるから安心です

ティアでは独自にセレモニーディレクター制度を作ろう、厚生労働省の認可を取って独自のセレモニーディレクター制度を立ち上げよう

営業地域の拡大にも取り組んで行き、政令指定都市にはティアの会館を作って行きたい。そのためにはスピードも必要なので、異業種の熱意のある方々をパートナーに迎え、会館のドミナント出店を進めて行く。
ドミナント出店することで早期に認知度を上げることができ、人員の応援体制も組めるので原価低減を図ることもできる。
まずは名古屋から、そして関西もドミナント出店していき、やがては関東も視野に入れています。
カンブリア宮殿に出てから、いろんなところからフランチャイズの声がかかる様になってきた。フランチャイズの場合、パートナー企業に会館を建ててもらうが、加盟金が500万円かかり、以降出店ごとに300万円が必要になる。それ以外に毎月ロイヤリティーが発生するが、これは低く抑えており、その代り地域に根付いてじっくり営業してもらうため契約期間を長くしている。そしてもっとも大事なところは、教育はティアで行うということです。会館だけティアの看板を掲げていても教育が伴わなければティアの葬儀は行えない。なので、対価を頂きティアで教育することが契約に盛り込まれている。人間は忘れてしまうので繰り返し繰り返し教育は行っていく。
ここ10年くらいで全国200会館を目指して行きたい。現状160〜170会館くらい持っている会社があるので、200会館を目指している。たくさん会館を作ることが目的ではなく、着実にドミナント出店で会館を増やしていく。まずは政令指定都市には出店したいし、必ず東京には進出する。東京は巨大なマーケットですし、暴利を得ている業者もいるので、ティアが出て行ってあげないといけないという気持ちもある。
サラリーマン時代には病院営業も7〜8年行ったが、本当に遺体売買のようなひどい状況もある。特に個人病院はひどい。こうした費用はすべて葬儀価格に上乗せされることになってしまう。病院営業を行いながらも独立した時には病院営業は絶対しないと思っていた。
ティアでは病院への挨拶周りは行っているが、不当な要求をされた場合はお断りしている。ティアの良さを分かってくれる病院と付き合っていければと思っている。病院に300万円使うくらいなら地域に還元した方がいいと考えていて、婦人会、老人会、地域のお祭りへの協賛など地域へ貢献していきたいと思っている。
私は葬儀会館はある意味公共施設のようなものだと考えていて、いろんな場面で使ってもらいたいと思っている。ある地域では駐車場が広いので災害時の避難場所に提供しているところもある。
まだまだこの業界は忌み嫌われるところもあるが、葬儀会館をもっと身近に感じてもらえるように努力して行きたい。
ティアで葬儀を行い感謝される数をもっともっと増やして行きたい。まだ名古屋市内のシェアも16%弱なので、100組中16組くらいしかお手伝いできていない。もっともっとシェアを伸ばして多くの方々に喜んでもらいたいと社員にはいつも言っている。
ティアは全ての面でお客様の立場に立ったサービスを提供していく。そして葬儀業界のデファクトスタンダード(業界標準)を目指して行きたい。
葬儀業界では全国統一した会社はまだない。ベルコという全国的な互助会はあるが、互助会として結びついているだけで実際に葬儀を行っているのは各地のそれぞれの業者です。
ティアはまずは全国の政令指定都市に、比較対象となる価格を完全開示した消費者のための葬儀会社として、進出してあげたいなと思っている。
昨年113万人亡くなったと説明したが、1社で1万件の葬儀を行っている会社がない。わずかシェア1%の会社も無いような状況です。各地域ではシェアが6割7割の会社があり、そこの価格が標準になってしまっている。そのようなところにこそティアが進出しなければいけないと思っている。適正な価格で心のこもった葬儀を届けて、大切な方を安心して送れるような状況を作ってあげたいと心から思っている。
ティア株の購入は、手数料もお得なSBI証券がお薦めです

お米と株主ご優待券の株主優待制度も設けている。
株主優待券はティアの会の会費としても使えるので、ぜひ会員になって欲しい。優待券は期限があるが会員になると誰でも使えて、会員価格で葬儀ができるので、ぜひ会員になり周りの人に使ってもらって欲しい。葬儀で使う会員カードなのですぐには喜ばれないかもしれないが、人は必ず死というものを迎えるので、死から目をそらさず死があるからこそ生が充実するのだと心から思っている。ティアは生き方を応援する葬儀社です。
生を充実させるためには死を受け入れることも大切で、そのためにもティアのことも考えておこうかなと感じてもらえたら幸いです。
マスコミにも取り上げられる様になったが、葬儀会社は基本的に受身の商売なので、機会があればマスコミにも積極的に登場して知名度を高めて行きたい。なんだ葬儀屋かと思わずに、ティアを知ってもらうことが世のため人のためになるという強い信念で事業を進めていますので、皆様方にも後押ししていただけたらと思っています。
今期も最後まであきらめずにがんばって行きますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
質疑応答
(1)会員になると葬儀価格が大きく下がるそうだが、なぜそんなに下がるのか?
→カンブリア宮殿でも放送されたが、通常だと102万円ほどの葬儀が会員になると52万円くらいになる。葬儀業界の一般的な価格を積み上げると葬儀価格は102万円くらいになるが、実際の仕入れ値はかなり低い。ティアは価格を透明化し適正価格で提供しているので、会員には半額の52万円くらいで提供できる。説明すると驚かれるが、現状の葬儀価格自体が葬儀業界が勝手に決めたもので、原価からは大きく乖離している。
互助会の場合名義変更する際にも手数料がかかったりするが、ティアの会の場合誰が使ってもサービスが受けられる。会員カードを渡せばその人に使ってもらえる。葬儀で使用されると、コンピュータ上で誰の優待が使われたのか分かる様になっている。
(2)業績についてですが、1月くらいまでは絶好調だったと思うが、2Q、3Qと進むにつれて対前年の伸び率が低下している。これはなぜか?
→これは初めてのことですが、死亡者数が前年に比べて減ってきている。今まで毎年死亡者数は増えてきたが、今年は下回る可能性もある。たまたま繁忙期(10月〜3月)にはシェアを取れて好調な業績だったが、さすがに閑散期(4月〜9月)に入り落ち込みが大きい。シェアも落ちていないので、やはり死亡者数減少の影響が大きい。本当は死亡者数が減る中でももっとシェアを伸ばして業績を上げて行けということなんでしょうが。
業績の伸びが鈍っていたので少し心配していましたが、全体的な死亡者数の減少が原因ならやむを得ないですね。シェアも着実に上昇していますし、カンブリア宮殿効果も思ったより早く現れているようなので、来期以降の業績に注目ですね

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