2009年06月08日

クリエイト・レストランツ2009年株主総会レポート2

5月27日(水)10時から開催されたクリエイト・レストランツ(3387)の株主総会に参加してきました。このブログでは質疑応答中心に詳しくレポートしていきます。

前半の株主総会レポートはバッド(下向き矢印)
 クリエイト・レストランツ 2009年株主総会レポート〜その1

クリエイト・レストランツ株主総会

質疑応答のつづき (回答者の敬称略)
(4)借入金をして自己株式の取得を行っているが、そこまでして自己株取得をする必要があるのか?また取得した自己株はどの様に活用するのか
→(川井専務)昨年の11月に取締役会で決議して自己株式を取得することにした。目的は資本効率を改善して経営環境の変化に対して機動的な資本政策を取るためです。株主還元については経営上の重要課題と認識し積極的に取り組んでいるが、その柱の1つは配当ですが、自己株取得についても株価動向・需給関係を勘案し、配当に加えて自己株を取得することで株主の皆様により一層還元したいと考えた次第です。自己株取得は3月で終了し、4月にすべて消却済みです。
注記)借金をして財務内容を悪化させてまで自社株買いを行った理由としては、あまり納得のいく回答ではないですね。財務内容が万全というわけでもないのに、リーマンショック後の2008年11月から2009年2月という先行き不透明だった時期に、11億円も借入金を増やしてまで自社株買いを行う必要が本当にあったんでしょうか?
財務内容を悪化させるのに、目的が資本効率の向上とより一層の株主還元というのも何か釈然としません。借入金を増やして株主資本を減らせばROEは向上しますが、そんな小手先の対応でROEを向上させても誰も喜ばないと思います。個人株主はそんなことにも気付かないとでも考えているのでしょうか。
11億円も投じて株主還元を行うくらいなら、2〜4千万円で個人株主が喜ぶ株主優待制度を導入した方が、コストも少なく効果も大きいのでは?と感じてしまいます。株主優待制度を導入すれば、株主になりたい人が増えて流動性や株価の向上が期待できますし、お店に足を運ぶ株主も増えて長い目で見れば業績にも貢献してくると思います。この質問に対する回答を見ても、個人株主より三菱商事や機関投資家を重視しているんだな〜と感じてしまいますね。
クリエイト・レストランツ株主総会

(5)上海豫園との合弁事業について、中国・日本での展開など詳しく説明して欲しい
上海豫園とは「上海老飯店」の出店で繋がりができ、名古屋と東京に2店出店している。ここから仲良くなり中国でも事業展開して行こうということで合弁会社(上海豫園が51%)を作った。中国内で小籠包のお店を展開していく。相手から期待されているのは、多店舗展開のノウハウや店舗運営などで、上海豫園の持つ料理人や小籠包の味のノウハウなどを合わせて、店舗展開を進めて行く。現時点では上海の繁華街に1店出店しているが、高めの価格帯を狙っているので、収支トントンくらいです。価格を下げることで十分収益を出せると考えているので、収益見通しを立てた上で、集客の見込める立地に展開していきたい。現状では小籠包の店だが、今後収益の見通しが立てば他の業態も考えていきたい。
(6)中国事業の収益見通しについて教えて欲しい
→現状ではまだはっきりした見通しはないが、100億規模の売上にはしていきたい。日本の様なフードコートができれば、店数・売上とも大きくなるので、そのような展開ができるか、あるいは小籠包以外のブランドで一緒に何かできるかにかかってくると思う。3年くらいで100億にできるといいが、経済情勢も不透明なので...
注記)2005年に上海に行った時は、上海豫園の小籠包のお店は行列ができるほど大人気だったので、中国内での小籠包の展開は価格を抑えれば期待できそうですねexclamation×2
小籠包は美味しいので日本での展開にも力を入れて欲しいものですわーい(嬉しい顔)

(7)中国事業のリスクとそのリスクヘッジについて教えて欲しい
→中国での許認可や法制度についてはノウハウを持っていないので、合弁先の力を借りて行う。出店に関しては、日本に比べてデベロッパーの力が強いので、いつ立退きになるか分からないため回収を早くする必要がある。過度な投資はしないなど注意していく。中国市場はたいへんに有望なので着実にノウハウを蓄積し、チャンスがあればリスクを見極めながら展開していきたい。
(8)上場以来株主だが今回初めて株主総会に出席した。ここまでのやり取りを聞いていて、親会社の三菱商事の意向が強い会社なんだなと感じた。取締役や監査役も三菱商事で固めているし。外食企業なんですから本来一般消費者や個人株主が応援団にならないといけないのに、そちらにはフォーカスしていないしケアもしていない。あくまで三菱商事にどっぷりの経営をしている様に感じる。今後もこのような経営を続けていくのか?こういった会社はクリエイティブな感じがしないし、外食産業として成長性がない様に感じてしまう。あくまで私の感想だが、社長の考えを聞かせて欲しい。
→私も三菱商事出身であり、三菱商事的なやり方や大企業的な事業の進め方が身に染み付いている部分はあるかもしれない。現時点の三菱商事との関係については、社外役員や監査役をお願いしているが、経営方針に影響を受けているわけではない。大株主なので話をする中で助言を頂くことはある。外食産業はクリエイティブでなければいけないと思うが、大企業は仕組みで動く部分が大きく、私はどちらも必要だと思う。
この10年出退店を繰り返し失敗もしてきたが、その中からノウハウも蓄積出来てきている。まだまだ完全ではなく発展途上だと思っているが、先を読んだブランド開発を行い、顧客の支持を得ながら収益面も重視して進めて行く。クリエイト・レストランツは時代の変化を読みマルチブランドで展開しているので、環境変化にも対応できると考えている。店舗開発のクリエイティビティについても期待して欲しい。
株主優待など個人株主からの意見やお客様からの意見など多くの意見が寄せられるが、それらの裏側に何があるのかをよく考えて、業態の開発・事業の改善に活かしていきたい

私の勝手な感想かもしれませんが、どうも個人株主向けの施策を語る時は歯切れが悪い様に感じてしまいます。個人株主のことは大切に考えていないのでしょうか?杞憂だといいんですがあせあせ(飛び散る汗)

(9)私は2度目の株主総会参加だが、先ほどからのやり取りを聞いていても、個人株主は全然重視されていないという感じがしてしかたがない。そこでお聞きしたいが、上場以来の個人株主数の推移はどうなっているのか?もし減っているのなら今までの意見にある様に、個人投資家向けのIRが出来ていないことになる。本当に個人株主を増やす考えはあるのかお聞きしたい。
→個人株主数の推移については即答できないが、株主数については上場以来それほど変わっていないと思う。自社株買いを行ったので若干個人株主数も減っているかもしれない。
個人株主向けの対応が不十分という意見も頂いたが、先ほどもありましたが個人の方を相手に商売をしているので、個人株主に限らず色んな個人の方からのご意見を参考にしながら事業を進めていきたい。
(10)今期増配予定なのは嬉しいが、市場では出来高も少なく株価も低迷している。中間配当を行うなど流動性の向上策や株価対策は考えていないのか
→定款には中間配当制度が載っているが、現時点では考えていない。まだまだ厳しい環境ですが、これを乗り切り利益がしっかり出てくれば検討していきたい。
(11)市場での売買高が少ない中で自己株を164万株も取得したというのは大株主から買い取っただけではないのか?自社株買いの内容についてもう少し詳しく教えて欲しい
→(川井専務)昨年の11月に自己株取得を決議したが、これにより資本効率の改善、財務指標(1株当り利益、ROEなど)の改善により、株式市場の中で当社に注目してもらおうということを目的としている。決議当時の株価は280円前後だったが、年末には500円程度まで上昇し、自社株買いや財務指標改善が評価されたのではないかと考えている。
その後1月20日頃に、ご指摘の通り三菱商事から保有株の一部を売却したいので検討して欲しいとの申し出があり、真摯に検討した結果、資本効率の改善にも繋がるので、TOBという形で買い取るのが最適だと判断した。三菱商事から買い取ったのは125万株で、現在の三菱商事保有株数は629万株41%強の保有比率になる。

(12)クリエイティビティに期待して欲しいという話もあったが、商業施設では営業時間や店舗設計についても制約が多いと思う。自由度が高くてクリエイティビティが発揮できる路面店や郊外型店に力を入れて行く考えはないのか
→ブランドの独自性を出すには施設内というのは制限があるのはご指摘の通りです。施設内の商売は施設の魅力が優先し、個店毎の魅力は出しにくい。一方でブランドが弱い場合には施設内の出店はメリットがある。ショッピングモールの開発は今後減っていくこともあり、路面店でもいい場所であれば、どんなブランドが適しどのくらいの収益が見込めるか、多くの経験から想定できる様になってきた。路面店でどんなモデルが作れるかは研究中です。路面店もやっていきたいが、過去ファミリーレストランチェーンなど失敗例もたくさんあるので、そのような失敗をしない様、クリエイト・レストランツの良さと路面店でのビジネスモデルが確認できれば、手掛けていきたい。

以上で質疑応答は終わり、議案が無事決議され株主総会は終了しました。
質疑応答までは、なかなかしっかりした会社だな〜と感じていましたが、質疑応答では親会社の三菱商事重視で個人株主を軽視しているのではという指摘が多く、社長の回答を聞いていても言葉では株主還元とか株主間の公平性重視と言っていますが、この株主とは三菱商事や機関投資家を意味している様に感じてしまいました。株主総会は平日で5月の株主総会集中日ですし、遠くから参加し意見を言ってくれる株主に対してお土産もありません。質問者ものべ4人と非常に少なかったですね。平日でも夕方から開催するなど個人株主も参加しやすい様に工夫すれば、参加者も増え活発な質疑応答になるのではないかと思うんですが。
消費者向けのビジネスなんですからもっと個人株主を大切にして、お店にも足を運んでもらいファンになって頂くという意味でも優待導入の意義はあると思います。
三菱商事からの要請で、借金をしてまで自社株買いを行ったのも、最初は資本効率の向上とより一層の株主還元が目的と説明していたのも個人株主軽視の表れの様に感じます。親会社の意向に沿っただけなのに、株主還元とはおかしな話です。確かに三菱商事にとっては大きな株主還元かもしれませんが(笑)
資本効率の向上・ROEの向上が目的というのも、もっともらしい理由を付けただけで、財務内容を悪化させてまでやる意味はないと思います。流動性が低く市場環境もよくない中で、三菱商事が売却したくても自社で買い取ってもらう以外に方法がないような状況です。資本の論理なのでしょうがないのかもしれませんが、親会社無理は聞いて10億以上も借り入れてきてポンと出すのに、たかだか数千万円ほどの株主優待にはびた一文出さない!というのが本当に公平な扱いなのでしょうか?公開買付け時期も期末直後で、配当の権利を付けた後に買い取るサービスぶりです。
調べれば調べるほど本当に個人投資家はバカにされているな〜と感じてしまいます。クリエイト・レストランツの上場自体、三菱商事の投資回収のためだったのでは?と勘ぐりたくもなってしまいます。もう少し個人株主も大切にした経営を行って欲しいものですね。

昨年秋からの自己株式の取得の経緯をまとめてみました
これを見ると、まずは小口の自社株買いで株価を押し上げ(11/14 281円→1/19 846円)、株価が上がったところで三菱商事から買取り要請(1月20日)、三菱商事に有利な条件で買付け価格決定という感じがしてしまいます。11月中旬からの株価の上昇はちょっと異常ですよねexclamation×2無理やり自社株買いで持ち上げた様に見えてしまいます。この期間に業績の上方修正も2回行っていますし、なりふり構わずという感じがしないでもありません。
買付け価格も前日の終値を基準にしていますが、過去3ヵ月や6ヵ月の平均にしたらもっと価格は低くなったと思います。親会社の言いなりという感じですね。調べれば調べるほど残念な感じですもうやだ〜(悲しい顔)
ちゃんと下調べして株主総会に参加すればよかったですね〜あせあせ(飛び散る汗)
6月はもっと多くの株主総会が続きますが、ちゃんと下調べしてから参加しようと強く感じました。

クリエイト・レストランツ株価推移

2008年11月14日発表 自己株式の取得に関するお知らせ&業績上方修正
 30万株(1.7%)1.5億円(平均単価500円)期間11月17日〜12月30日
 取得の理由は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するため
2008年12月2日発表 自己株式の市場買付結果
 11月17日〜11月30日 46,300株 15,594,900円(平均単価337円)東証での市場買付
2008年12月12日発表 自己株式の取得期間延長に関するお知らせ
 自己株式の取得期間を平成21年3月31日まで延長する。取得株数・取得総額は変更なし
2009年1月5日発表 自己株式の市場買付結果
 12月1日〜12月30日 147,900株 82,324,400円(平均単価557円)東証での市場買付
2009年1月13日発表 自己株式の取得枠拡大に関するお知らせ&業績上方修正
 50万株 3億円(平均単価600円) 拡大分 20万株 1.5億円(平均単価750円)
変更の理由は、現在の自己株式の取得状況、市場環境等を総合的に勘案し、取得する株式の総数、株式の取得価額の変更を行うものであります
2009年2月2日発表 自己株式の市場買付結果
 1月1日〜1月31日 41,900株 25,400,800円(平均単価606円)東証での市場買付
2009年2月13日発表 自己株式の取得枠拡大及び自己株式の公開買付けに関するお知らせ
 210万株 14億円(平均単価667円) 拡大分 160万株 11億円(平均単価688円)
平成21年1月20日に、当社筆頭株主である三菱商事株式会社より、保有する当社株式の一部売却を検討したい旨の連絡を受けました。そこで当社は、当社株式の流動性及び市場価格への影響を鑑み、当該株式を自己株式として買い受けることについての具体的な検討を開始いたしました。その結果、当社が自己株式として買い受けることは、資本効率の改善等上記目的に繋がるものと判断いたしました
 公開買付け価格 650円  買付け期間 2月16日〜3月13日
前営業日(平成21年2月12日)の終値671円に対して3%のディスカウントとなる650円(10円未満四捨五入)を本公開買付価格とすることを決定

2009年3月14日発表 自己株式の公開買付けの結果に関するお知らせ
 応募株券の数 1,580,448株 10.27億円
 買付予定数(1,600,000株)を超えなかったため、応募株券全部を買付け
2009年4月2日発表 自己株式の市場買付け及び取得終了に関するお知らせ
 3月1日〜3月31日 60,500株 37,095,000円(平均単価613円)東証での市場買付
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posted by Zaimax at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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