株主総会の概要やお土産については、こちらをご覧ください

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スケジュール
10:00〜10:34 報告事項の説明 映像+迫本社長読み上げ
10:34〜10:38 決議事項の説明
第1号議案 剰余金処分の件 配当金3円の提案
第2号議案 定款一部変更の件 株券電子化に伴う変更
第3号議案 取締役8名選任の件 任期満了に伴う選任
第4号議案 退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件 2名退任
10:38〜11:54 質疑応答 12人 76分
11:54〜11:55 決議事項の採決 拍手方式
11:55〜11:56 新任取締役・監査役の紹介
お土産 映画招待券2枚(6月2日〜6月30日まで有効)
株主総会ご出席票が当日のみ有効の映画招待券になっている
株主総会前に、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、ウーロン茶などのサービス
経営戦略説明会なし
開催場所は、銀座ブロッサム 中央会館内ホールです。今年もたくさんの株主が出席していました。
議決権を有する株主数 15,705名、その議決権数 121,947個
議決権返送&出席株主数 4,561名、その議決権数 86,776個
報告事項の説明は映像+ナレーションですが、ほとんど営業報告を読み上げているだけです。もう少し分かりやすくグラフ化・図表化するなど工夫があってもいいのではないでしょうか?対処すべき課題については、迫本社長が読み上げました。全体を通して34分というのは長いと思います。グラフなどを使って分かりやすくポイントを説明したり、単独決算の説明は省略するなど工夫すれば、時間短縮は可能だと思います。
営業報告は15〜20分程度に収めて、その分質疑応答の時間を十分取って欲しいと思います。私も質問できませんでしたし、他にも手を挙げている株主がいました。
質問時間は1時間以上取っていて良いことだと思いますが、出席株主も多く質問したい人もたくさんいたので、年に1回の機会ですし質問がなくなるまで対応してもいいのではないかと思います。
お土産のところにも書きましたが、出席票が当日有効の映画招待券になっているので、途中で帰る人もけっこういます。
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質問は多くの株主にして欲しいので、1人2問までということでした。
質問するには、手を挙げ議長の指名を受けてから、2ヵ所に用意されたマイクまで行って質問する形式です。2階席の株主には係員がマイクを席まで届けていました。シアター形式なので席によっては移動に時間がかかり、無駄な待ち時間もありました。回答も同じ取締役が続けて回答するのに、いちいち自分の席に戻って想定問答を確認してから回答席に戻るという感じで、無駄な時間が多い様に感じました。この辺りは改善の余地があると思います。
回答は担当取締役に振ることがほとんどで、事務局から差し入れられるメモを見ながら回答していました。社長はたまに補足する程度で議長役に徹していました。昨日のTRNコーポレーションはほとんど社長が回答していてもっと取締役の発言も聞きたいと思いましたが、松竹は逆に社長の回答をもっと聞きたいと感じました。バランス良く回答してほしいものです。

質疑応答(回答者の敬称略)
まずは書面での質問に総務部から回答
(1)演劇の株主優待で3席での観劇に対応して欲しい
→システム変更が大規模で費用も掛かるので、現状の1〜2名対応でお願いしたい。特別な事情があれば総務部株式課に相談して欲しい。
以降は会場からの質問
(2)洋画の仕入れはワーナーブラザーズが多いがこだわっているのか
→(野田専務)30数年前から独占契約しているためです。
(3)洋画が不振だがどのように仕入れ作品を決めているのか
→(野田専務)買付けは洋画編成室が担当しており、最終的には私がジャッジしている。
(社長から補足)メジャーが配給する作品を当社で興行する場合と、当社が作品を買付けて配給・興行を行う場合の2通りある。作品の仕入れについてはさらに力を入れて行きたい。
(4)歌舞伎座の建替えは大きな事業だと思うが、コスト・リターンはどのように考えているのか
→(武中)8月の発表に向けて慎重に検討している段階なので、もうしばらくお待ち頂きたい
(5)建替え期間中の歌舞伎興行はどうするのか
→(安孫子専務)新橋演舞場で最低10ヵ月は歌舞伎興行を行うことを考えている。日生劇場・明治座など松竹以外の劇場でも歌舞伎公演を考えている。一般演劇が減る部分についても松竹直営以外の劇場での上演を考えている。東京以外でも大阪・名古屋・博多などで歌舞伎・一般演劇を公演して、現状と変わらないラインナップを考えている。
東京まで出かけてコストもかなり掛かっていますし



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(6)東宝や東映に比べ利益が少ないのはなぜか。いつまで3円の安定配当を続けるのか?
もっと利益を上げて配当も増やして欲しい!という質問ですが、大きな拍手が上がっていました

→(油谷)配当については昨年も質問頂いた。セグメント別に見ると、映像関連事業以外は堅調です。映像関連についてはハリウッドの洋画、特にワーナーブラザースが不振で、松竹への影響が大きい。4,5年前はロード・オブ・ザ・リングやハリーポッターが好調で、松竹の足腰を強くしてくれたこともあり、今の様な状況が続くとは思わない。一方邦画の強化については、数年前から公開本数を絞り、1本1本丁寧に作り込んでいく様変更している。歌舞伎座再開発という大きなプロジェクトを抱えているので、(配当などの外部流出を抑え)当面は内部留保を充実させるが、やがて復活する松竹に期待して欲しい。
(社長から補足)多様なお客様の要望に応える作品を作るのはもちろんだが、興行だけに頼るとどうしても業績が不安定になる。安定した収益源が必要だと思う。東宝はテレビ局と組んでヒットが見込みやすい映画制作も行っているが、なんと言っても確固たる不動産収益がある。東映は長年手掛けているアニメ・戦隊もののテレビ売り・権利売りなどが安定収益源になっている。松竹はこの辺りが脆弱なので、不動産に力を入れると共にアニメ・戦隊ものなど新分野にも挑戦し、併せて映画・演劇にも力を入れていきたい。
不動産はともかく、他社の真似をするだけでは安定収益源の確保は難しいとも感じます。今さら東映に対抗して戦隊ものなんでしょうか

(7)取締役の退職慰労金は無くして行く方向では?算定基準は?
→(中島常務)月額報酬3ヵ月分×在任期間×±40%範囲で調整。退職慰労金は役員報酬の一部と考えている。映画も演劇も効果が出るまでの期間が長いので、慰労金は中長期の業績に対する評価と考えている。慰労金を廃止する流れもあり社内でも検討は行っている。
(社長から補足)短期業績への貢献も大切なので役員報酬の一部は業績連動にしている。
(8)高齢者向けに古い映画のリマスターは行わないのか
→(野田専務)幸せの黄色いハンカチをハリウッドがリメイクして来年公開を予定しているが、それに合わせて松竹でもリマスターして公開を予定している。
(質問した株主から)もっと古い映画「東京物語」などは計画していないのか
立命館大と共同でリマスターは進めている。本来はリマスターして有効活用する必要があるが、リマスターにも非常に経費がかかるので収益の見込めるものから進めている。
(9)NHKで歌舞伎解説を放映しているが、タイアップして歌舞伎を広める考えはないのか
→(安孫子専務)歌舞伎の若い顧客を広げて行くことは大事だと考えている。歌舞伎のDVDを作って学校で見てもらうなども行っている。歌舞伎はあまり知らない人が見ると難しいと感じるかもしれないが、知れば知るほど面白い。NHKとは両社の持っている歌舞伎の映像資産を共同で販売するなど密接な関係を築いている。歌舞伎ファンを広げていくためにもご指摘のタイアップも検討して行きたい。
(10)社外監査役が1名退任し1,650万円支払っているが何年在籍したのか
→(中島常務)在任年数は10年です。
(11)(女性)東宝は単館とTOHOシネマズのシネマイレージを統合してお得感がある。松竹はピカデリーとMOVIXのポイントを統合しないのか
→(松本)直営館と共同事業体のシネコンがあり、ポイントの統合は難しい。MOVIXについてはシネコンのシステム化が進んでいるが、直営館はシステム化が遅れている。コストもかかるが直営館のシステム化を進めて行き、ポイントカードの利便性向上を図って行きたい。
(12)(女性)株主優待で新宿ピカデリーは20ポイント必要だが、平日昼間は空いている。平日昼間は10ポイントにできないか
→(松本)新宿ピカデリーについては興行システムが変わり、東宝の映画も上映できる様になったので20ポイントにしている。平日昼間の件については検討していきたい。
(13)利益が少ないのに配当3円にしたのはなぜか
→(油谷)前期は利益が少なかったが、これは今後の松竹を良くするための手術を行ったためです。配当については昨年も質問があったが、最低でも配当3円は取締役の責務と申し上げている。前期特損などを計上した結果、今期は回復を見込んでおり足元順調に推移している。
(14)株主優待は10年前くらいと比べると2/3になったが、取締役の報酬も同程度減っているのか
→(中島常務)取締役報酬については、総合的に職務内容を検討して決定している。株主総会で決定頂いた上限の範囲内で、人事・経理部門で原案を作り社長に提出し、その後役員間で協議して決定している。株主優待との連動ということはない。(社長から補足)会社の業績から見ても他社と比べて多いということはなく厳しく考えている。
まだまだ質問は続きます。質問の後半は、松竹(9601)2009年株主総会レポート 参加報告〜その2へ続きます

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