定刻通り10時から株主総会が始まりました。
報告事項は社長が読み上げで行いましたが、体調が悪いのかぼそぼそと原稿を読み所々読み間違えたりして、世界的に有名になった某大臣のようでした。報告事項を聞いている間にだんだんと心配になってきたくらいです。早急に後進に道を譲った方がいいのではないか?と真剣に感じました。
出席株主数及び議決権行使書返送数 214名(有議決権株主数 953名)
行使された議決権数 8,198個 65.1%(総議決権数 12,596個)
そしてそれ以上に気になったのが、議長の後方に控える事務局です。通常事務局は、質問に対応した想定問答を用意したりしていますが、共同PRの場合、何度も後方へ目配せして何かを指示している人がいたり、株主席をじっと睨んでいる人がいたりと、株主席から見ていると非常に印象が悪かったですね。ふつう株主総会では事務局の印象は残らないものなんですが、この会社の場合は鮮明に残っています。株主席を睨んでいたのは意味不明ですが、リハーサルは事前に済ませて株主総会中は目立つような指示はしないでもらいたいですね。気が散ります。
まあそんなこんなで決議事項の説明までなんとか終わり、いよいよ盛り上がる質疑応答の時間となりました。
質問方法は、挙手をして議長の指名を受けると、係りの人がマイクを持って来てくれるので、その場で出席票の番号と名前を述べ質問する形式です。途中から1つ質問する度に係りの人がマイクを持って行ってしまう様になりました。事務局からの目配せ指示があったようです

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質疑応答
(1)来期の見込みと5年後の見通しをどのように考えているか教えて欲しい
→(管理担当の古賀取締役より)来期についてはすでに決算短信等で開示しているが説明させていただく。
個別 売上0.7%増4,548百万円 営業利益306%増69 経常利益360%増69 純利益25
連結 売上3%増5,000百万円 営業利益84 経常利益81 純利益32
中期計画については現在見直し中です。改めてホームページなどで開示できるものは開示していきたい。
(2)原価率、役員報酬を含めた販管費率も上がっているが、固定費の削減については具体的にどんな取り組みをしているのか
→(管理担当の古賀取締役より)昨年は販管費全体で1.3億ほど増加している。役員報酬を除いた給与の部分で1.5億ほど増加している。給与の増加が大きな要因だが、対策として時間外等の圧縮(残業時間の削減ということなんでしょうね)、交際費や諸経費の見直しを行なう。原価に関わる経費についても全て見直しを行い、カットできるものはカットする努力を最大限行なっている。
(3)行政向けのPRに力を入れているが、現状の仕事と比べて利益率はどうなのか?
→(管理担当の古賀取締役より)他社との比較はしていない。計上の仕方も必ずしも他社と同一ではないこともある。当社でいえば、コンサルティングサービスを行なっているので利益率は非常に高い。
どうも質疑がかみ合っていない様で、他の会社と共同ピーアールの利益率の比較と勘違いして回答しているようです。それに利益率は非常に高い!と言われても、前期は赤字でその前年も利益は低水準です。ま、まさか


(4)株主も少ないし株主総会も集中日に開催して出席者が少ない。自社のPRについてはどう考えているのか?
→(社長から)PR会社でありながら自社のPRが下手だと言うのも変な話だが、当社としては派手なPRをするより実績で勝負したい。とはいえ株主の皆さんからは、もっと自社のPRをした方がいいという声も多く聞くので、それなりにわずかではあるが株式関連の新聞や雑誌に掲載したりなどしている。積極的か?と言われれば、正直言ってそう積極的でもない。今後はIRについても、他社にはしっかりやる様に言っているんですが。自分のことについてはなかなか思うようにいかないが、ご指摘の通りなので、今後は注意してやっていきたい。
実績で勝負したい


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(5)中期計画は見直し中とのことだが、今後どのように業績を伸ばしていくのか社長の考えをお聞きしたい。
→PRの需要は5千億円ほどあると思うが、開発されているのはその1割5百億円程度です。なので業界としては当分の間右肩上がりだと思っている。ではどの辺りが一番PR資源なのかというと、我々が考えているのは官庁関係です。官庁関係のPRは少ないというよりやっていない。この部分を集中的にやっていきたい。実際、農水省の和食のPRを海外でやっている。昨日もテレビでもやっていたが、ニューヨークやボストンで共同PRが手伝って行なっている。
その他ではヨーロッパを中心にやっており、近いところでは韓国、中国で行なっている。中国は先日行ってきたが、有望というか自国をPRするために相当な予算を取っているので、当社もお手伝いできるよう努力していきたい。また来年上海万博があるので、この需要を確保したいというのが当面の目標です。
韓国についても最近PRの需要が高まってきていて、昨年韓国共同PRを作ったが順調に伸びてきている。かなり今年は本業に寄与してくれると思っている。
従って、今年は株主のみなさんに満足できる様な数字を提供できると自負している
最初は質疑応答も取締役に振っていて頼りなく感じた社長ですが、今後の戦略については色々と語ってくれて、だんだんと調子も出てきた感じです。きっとPRの仕事が好きなんでしょうね

本当に今年は期待していいんですか?社長

質問(1)で説明された今期の目標は低水準で、あまり期待したい数字ではないんですが。上方修正

その後質問は出なかったんですが、大橋社長は、
何か質問はありませんか?
まだ時間はありますので、なんなりと聞いてください
と何度も呼びかけていました。出来る限り質問に答えようという姿勢は素晴らしいですね。
出席株主がもっと多ければいろんな質問が出たのにな〜と感じます。
来年は株主総会集中日を外して、もう少し前に開催日をずらして欲しいですね。お土産があるのはとても嬉しいですが、できたらペットボトルのお茶などもあるとうれしいな〜と思います。
中期計画も出来ているわけですから、経営戦略説明会なども開催して欲しいですね。
ぜひ中長期で保有したい

ノウハウはあるんですから、自社のPRは難しいなどと言わずに、まずは出来ることから実行することが大事だと思います。来年の株主総会はどう変わるのか楽しみにしています。
経営陣から受けた印象は、まじめそうな感じはしますが平均年齢が高そうで、力強さや能力が高そうという印象はあまり感じませんでした。もっと思い切って若返りを図ってもいいんじゃないでしょうか?PR会社なんですから、斬新な視点や若々しい感性も大切なんじゃないか?思うんですが。
まあ日本国内は高齢化が進んでいくので、巨大な高齢者マーケットに向けてPRを行なっていくには、高齢者の感性が必要なのかもしれませんが

それにしても若手の取締役を入れてもいいんじゃないかと思いますね。
あと事務局ももっと株主に優しい株主総会運営をしてもらいたいなと感じました。
もっと自社のPRにも力を入れて、株主数も増え業績も向上し、株価も上がるといいですね。今後どんな変化が現れてくるのか楽しみにしています

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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帰り際、エレベーター前で社長が取引先の人なのか2人で世間話をしていて、本当に今回の不況は厳しいとこぼしていました。
「今年は株主のみなさんに満足できる様な数字を提供できると自負している」という社長の言葉、本当に信じていいんですか?
ちょっと心配になってきました


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