ティアは名古屋を中心に葬祭事業を行っている一押しの会社です

2009年1月30日の株価 94,100円
(名証2部 2485) 1株単位 9月決算
PER 8.5倍、PBR 1.74倍、配当利回り 2.13%
株主資本比率 24.5%、配当性向 18%(目標は20%以上)
最近の株価は → ヤフーファイナンス ティア
ホームページは → こちらです
ティアについては



株価は1年半ほど、8万円を挟んだ値動きが続いていましたが、昨年の12月から上昇に転じて久し振りに10万円に載せました。
お土産はいつもの布製の手提げ袋でした。
2008年の株主総会レポートは → こちらです
併せてご覧になると、ティアへの理解がより深まると思います

説明会は朝の10時からでしたが、昨日は夜中の3時過ぎまでパイプドビッツの会社説明会レポートをまとめていたので、朝起きられるか心配でした


このレポートをまとめるのにも丸2日かかっていますので


証券会社やFX会社のお得な情報は →


資料を見る限りでは目新しい情報はあまりなく、今期の葬儀件数目標や最新のシェアくらいでした。
ティアの冨安社長から説明がありました。中部地方ではテレビCMでもお馴染みのティアの冨安です笑(冨安社長は自社のCMに出演しています)
1997年7月にティアを設立して、2008年12月末で従業員数は182人、直営23会館FC8会館の合計31店舗を運営している。事業内容は葬儀の施行全般を請け負っていて、会館だけでなく自宅、寺院、集会所などでの葬儀も請け負っている。その他、法要の請負、仏壇・墓石の販売を行っている。この業界で初めての全国統一をしたいと思っているので、フランチャイズ事業も行っている。当社以外にはエポック社という会社がフランチャイズ事業を行っているが、この業界で人材教育も含めて本格的にフランチャイズ事業を行っているのはティアだけだと思う。
私は葬祭業界でサラリーマンとして18年間務めてきたが、ボランティアではなくビジネスですので利益を上げるのは当然ですが、この業界はあまりにも消費者を無視した価格設定などを行っていて、どうしても自分の会社を興したいと思っていた。その時から、事業内容の組み立ては消費者の立場に立った葬儀ビジネスを行いたいということで、いま現在「葬祭・法要」部門、葬儀終了後のアフターフォローを行う「アフターフォロー」部門、「フランチャイズ」部門の3部門で一貫したサービスを提供している。
「フランチャイズ」部門は、将来全国展開をするに当たっては、大きな成長エンジンになると思っている。
沿 革
会館を作る前に最初にやったのは、名古屋16区の人口・高齢者人口・死亡者数などの調査で、すべて指標が出ているので学区ごとに分析したデータを元に、今後10年間で名古屋中心に20店舗展開するということで事業を開始した。第一号店を中川区に作ったのは、大手互助会の店舗が中川区に無かったためです。その後出店を重ねある程度基盤が整った所で、ここで言う基盤とは教育の基盤ですが、フランチャイズ事業を行おうと思っていた。その最初のクライアントとして、2005年1月に南海電気鉄道さんとティアの葬儀ビジネスのフランチャイズ契約を結んだ。
そして会社を興す前から上場企業になろうと決めておりました。この業界は家族経営の零細企業が多く、平成6年にやっと上場企業が出てくるような、20年30年遅れた業界です。特にこの中部地区は全国的に見ても葬儀費用が高い地域だった。これは葬儀業界側の打ち出した価格で消費者の適正価格が打ち出されていたわけではなかったので、どうしても消費者の立場に立った透明性の高いそして健全な葬儀会社と見られたいという私の根幹にある想い、そしてこの仕事が世のため人のためになっているなあと考えながら葬儀の現場でやってきたにもかかわらず、あまりにも社会性が低いことにも打ちのめされていました。なので自分が会社を興す時は上場企業になる!それも10年以内に中部圏初の(葬祭)上場企業になるというのを目標に掲げていた。
自分の命を余命10年と考えて、10年以内に上場できなかったら社長を降りると周りに公言して始めた。10年で上場すると決めたから、2006年6月に8年11ヵ月で名証セントレックス市場に上場が叶った。20店舗という目標は9年目に21店舗を達成した。もう一つの目標は4000件の葬儀を執り行う、当時は3600件と言っていたが、これは10年目に達成することができた。
そして昨年9月に名証2部に市場変更させて頂いた。僕は早く上場したかったので基準が緩やかなセントレックスを選んだ。早く上場して葬祭業でも上場する企業が出てきたんだということを世間に知ってもらいたかった。そこでまずはセントレックスに上場したが、周りの仲間を見ていると上場が目的の様な感じで、そこでじっと留まっている経営者の方も見てきた。冗談じゃない


(ここでボルテージが上がりました

ティアの葬儀ビジネスの根幹をなしている3つの方針がある。この3つがバランスよくともに成長できた会社だけが、あまり好きな言葉じゃないんですが、勝ち組の葬祭会社になれると思っている。これを社員一人の時代から部下に伝え続けている。
顧客を第一に考えた基本方針でやって行こうと考えた。

葬祭業は喪主より社員の方が知識が豊富なため、喪主より上の立場で接していた。喪主に納得してもらって決めるというより説得していた。社員の言いなりで決まることも多かった。
ティアは葬祭業をサービス業と捉え、さらに社員には究極のサービス業だと伝えている。なぜ「究極の」と付けたかと言うと、お客様が普通の精神状態ではないときにサービスを提供するからです。例えばブライダルなら気分も朗らかなので、きちんと説明すればすべて理解してもらえる。葬儀というビジネスは、非日常的なことが起こって、普段考えたくもないことが起こった時に我々が訪問して、わずか1時間2時間という打ち合わせをして、大切な人の葬儀をたった2日間で見送りしてしまおうというサービス業です。どれほどこちらが相手の気持ちになって、相手の立場に立って接するかが非常に大切だと感じてきた。そのためまずは「究極のサービス業」としてその精神を教え込むことが大切だということで、ティアアカデミーというカリキュラムを作って社内で学校のように教育している。これはもちろんフランチャイズの社員についても同様で、ティアの名称で葬儀ビジネスを行うにはティアアカデミーで教育させて頂くことが条件になっている。ティアアカデミーを通じて、徹底的なサービス業、お客様の悲しみが気持ちが共有できる感性豊かな社員を育てている。

この業界は今まで価格がまったく開示されていなかった。ティアが10数年前に名古屋で初めて、価格を掲載した新聞折込チラシを行った時に、同業他社から「価格なんか出すな



葬祭専業でありながら戸別訪問を始めたのもティアが最初だと思う。互助会などでブライダルや成人式などでも使えますよと戸別訪問をする会社は多いが、ティアは葬儀のパンフレットを持って1軒1軒訪問して説明して回った。怒られました(笑)でもそこで語ったのはティアの理念です。なぜティアという会社を興さなければならなかったのか、この業界を変えるために、消費者のための葬儀社を作りたいという想いを語った。人はいつか死を迎えます。そこから逃れることはできません。それを業界の価格で葬儀社の言うままに300万400万500万と払っていいのでしょうか?これからはそんなに払えない時代になってきます。亡くなる方も高齢化し喪主も高齢化していきます。参列者は近所の方中心の小規模な葬儀になっていきます。少子化で兄弟からの香典も集まりません。親の葬儀だと香典の相場は10万円以上ですが、昔のように5、6人の兄弟から香典が集まるということはなくなって来ます。一人っ子同士が結婚したら、4人の親を送らなければいけません。香典が少なくなる時代が来るのが分かっていたのに、業界は葬儀単価を上げようとしていました。価格が開示されていないからお客さんを騙すように価格を上げていく、これは絶対に間違いだと思いました。商売とは消費者から信頼を得ることだと思っているので、同業者からどんなにいじめられてもお客様に価格も納得して選んでもらおうと、価格の開示を徹底してやってきた。名古屋ではティアの価格vs互助会の価格のように価格比較を提示し、ティアはすべて価格を開示しています、どうぞ比べてくださいとPRしている。テレビCMでも私も出演していますが、生前見積もりを取りませんか?と勧めている。葬儀が忌み嫌われていることだとは覚悟しているが、それでも自分の最後についてもっと考えてください、最後が不明確なままでどうして充実した人生が送れるでしょうか?という信念で、生前見積もりを前面に打ち出し価格の透明性を訴えている。
世界同時不況と言われていますが、世の中が不況になればティアのビジネスモデルが使われるとずっと思っていた。その証拠に10月から新しい期に入ったが、1Qの最後の12月、そして1月と葬儀件数の月間新記録を達成している。私は社員に、リーマンが破綻し減収減益というニュースが増える中、不況になれば葬儀にお金はかけられない人がきっと増える。それでもちゃんと大事な人を送りたいという気持ちはある。その気持ちを適えられるのはティアしかない。きっと仕事の依頼が増えるよ。その時に接客のクオリティが落ちないように気を引き締めて仕事に取り組んで欲しいということを社員全員に伝えていた。
案の定12月1月と月間の最高の葬儀新記録を記録している

会館数をそんなに増やしたわけでもないのに葬儀件数が増えているのが現実です。
(私は浄心会館の前をよく通るんですが、12月1月とあまり葬儀の看板が出ていなくて心配していたんですが、全体では新記録を達成していたんですね。浄心会館の近くには、競合の平安会館浄心斎場があるんですが、こちらは連日のように看板が出ていて、それも2件3件と表示されています。毎日見ているわけではないですが、ティアは週1くらいの感じだったので、顧客を囲い込んでいる互助会は強いな〜浄心ではかなりやられているな〜と心配していました。全体では新記録ということは、他の会館は絶好調ということなんでしょうか?)

もう葬儀専用の会館が必要な時代になっている。当社のビジネスは装置産業です。箱物を作らないと売上・利益にならない時代になってきている。今まで自宅・寺院・集会所で葬儀を行っていた人も、一度利便性の高い専用会館での葬儀を経験するとこれからはこちらでやろうとなる。もっと言うと自宅・寺院・集会所などでは駐車場が十分用意できない。特に愛知県は車で来る人が多いので、利便性の高い会館と付加価値を付けるためには平面駐車場が絶対必要だということで、70台以上の平面駐車場を用意することを基本としている。多いところでは100台分用意しているが、駐車場を確保するのも大変です。しかし会葬者の方の利便性を高めるためにはぜひとも必要と考えて、お客様のことを第一に考え駐車場の確保に力を入れている。
業績の概要
前期の葬儀件数は14%増の4,194件で増収増益でした。今期の予想ですが、葬儀件数は4,514件で今期も増収増益を予想しています。今期の配当金は今現在のところ2000円を予定しています。前期の配当は名証2部上場記念500円を含めて2500円でした。
葬儀件数とティアの会会員数の推移ですが、私は18年間互助会のサラリーマンとして勤めてきたので、葬儀件数の母体となる会員を事前に集めておく、会員のネットワークを広げておくことはとても大事なことだと感じています。それは葬儀が突然起こることもあるからです。この業界に入って30年目になるが、朝元気に出かけていった人が帰ってこない、交通事故で1万人近くの人が亡くなっているが、交通事故死は事故後24時間以内に亡くなった人の数で、それ以降に亡くなった人も1万人くらいいる。突然の死に直面した遺族の方々と、葬儀の打ち合わせでたくさん接してきた。そのような場面をたくさん経験すると、人生いつどうなるか分からないと実感する。これは悲壮感漂う話をしているのではなくて、人生を本当に時間を大切にして生きるという観点から話している。「人生とは本のページを最後から読むようなものだ」という言葉がありますが、自分の人生の最後ページをしっかり考えておくことは大事だと思います。
冠婚葬祭互助会に18年いたので、互助会の会員組織のいい面・悪い面を知り尽くしており、互助会に対抗できるいい会員システムを作ろうということで、1回だけの会費で互助会以上の特典が得られる『ティアの会』を作った。それを互助会のように募集人員を何百人も設けて勧誘するのではなくて、1件1件葬儀会館の見学会とか葬儀勉強会、会館イベントなどを開いて集めてきた。イベントでは人形供養祭や四国八十八ヶ所お砂踏みなどいろんなイベントを試行錯誤しながら行って、ティアを知ってもらい会員を募ってきている。その結果が毎年のように1万人前後の会員増となっている。互助会時代、募集人員を50人100人かけてもたいへんだった数を、イベントでの集客や口コミ、会員からの紹介などで達成している。
ティアが指標としているものに名古屋市内の葬儀シェアがある。名古屋市には八事の火葬場しかないので、数年後にはもう一ヵ所できるらしいですが、全体に占める割合が計算できる。当社調べのシェアになりますが、前々期(H19年9月期)は14.3%でした。それが前期には15.0%になりました。ちなみに1Qのシェアは15.5%で推移している。一般に11%のシェアを持っていると、あの会社ねと認知されると言われている。名古屋の業界においてはいま現在、平安会館さん、愛昇殿さんに続いて第3位です。ただしこの3社で7割ほどを占めている。一方で個人葬儀社が10社ほど自主廃業しており、会館を作れる会社と作れない会社で完全に2極化している。今後も会館を作れないところ、投資をできないところは自主廃業や潰れるところが出てくると思う。会館を作り続けられる会社が生き残り、作り続けた最後には社員の資質、本当に相手の心を思い遣れる会社だけが生き残っていくと思っている。15%というシェアは社員ががんばってここまで伸ばして来てくれた誇れる数字だが、僕の中では100組のご葬儀があったら85組は他所で行っている、他所でやっている方は絶対にティアでやった方が喜んでもらえる!という信念を持っているので、この15%を限りなく上げて行きたいと考えている。
貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書は決算短信で開示しているので、詳しくはそちらを見て欲しい。
葬儀業界の市場環境
2009年の推計死亡者数は約117万人で、死亡者数はこの先2035年から2040年にかけてピークを迎え166万人から171万人ではないかと言われている。今より1.5倍くらいに増加する見込みで、その後もしばらくはほぼ横ばいで推移する見込みです。現在では死は避けられないことで誰でも通る道です。
葬祭事業者のH14年とH17年の規模別内訳のグラフを載せていますが、H20年のデータは今年出てくるので次回の説明会では新しいデータも紹介したい。この2つの円グラフを見ると、30人未満の家族経営の事業者が93%を占めている。小規模事業者は会館建設の設備投資が困難、後継者がいないなどの理由で減少の一途を辿っている。この3年間でも104社が廃業しているが、この傾向は今後も続く。一方大手はJAさんとか異業種からの新規参入もあり増えている。資金力のあるところが会館を建て激戦になっているのが葬儀業界の現状です。
葬儀会場の変化を見てみると、それを裏付けるように自宅葬から会館葬へ移ってきており、2007年には65%が会館葬になっている。都市部についてはこの流れがさらに加速していく。郡部では近くに会館がないから自宅で行うケースや、お寺の厳かな雰囲気で行いたいというニーズもある、また団地だとみな集会所でやっているからということもあるが、他人の立場に立てない人も増えてきているので、線香の臭いなどクレームも出て、それくらいなら近くの会館でという方もいる。駐車場がないという問題もあるのでご近所に迷惑を掛けないため会館を選ばれる方も多い。なので会館への流れは今後も増加して行くと考えている。
次に全国政令指定都市別の葬儀一式費用の平均ですが、見て頂けば一目瞭然ですがティアは安価な料金を提示させて頂いている。平均費用133万円に対し、ティアは82万円です。(但し、福祉葬は除く)この価格は祭壇廻りで、人数によって変わる会食費、霊柩運送、貸衣装、火葬料、寺院の費用などは含んでいません。祭壇、会館使用料、棺などの費用の合計を祭壇廻りと言っている。
このような価格で葬儀を行っても上場もでき、先ほど説明したように売上・利益も出る。この業界に一石を投じたかった。あまりに暴利を得ていませんか、もっと消費者の立場で価格設定できるんじゃないですか、これを訴えたかった。ティアという会社はそれをやっていきたい。
今後の取り組み
先ほど3つのトライアングルについて説明しましたが、質の高いサービスという点については本当に力を入れてやっている。ここに大きな時間を費やしている。今までの葬儀業界の教育はすぐにOJT、現場に出て見て覚えろ!盗んで覚えろ!早く現場で施行をこなせるようになってくれ、宗教知識を覚えろ、施行技術を覚えろ、それだけだった。冗談じゃない、人の死を扱う唯一のビジネスがこの葬儀というビジネスです。人の命をどう捉えていくか、命の尊さをきっちりと感じられる感性、相手を思い遣れる、相手の立場に立てる、相手の悲しみを共有できるという社会的機能を持っていない人が、ただ施工技術だけ覚えて葬儀を行うと、本当に流れ作業の、こうして下さい、次はああして下さい、という言葉は丁寧ですが流れ作業的な葬儀になってしまう。
説明通りに進めて、通夜の1時間、葬儀の1時間ただ儀式を作り上げるだけの葬儀が横行してしまう。葬祭業は人の死というものをビジネスにしてもいいと神様が唯一認めてくれたものなので、それを尊い仕事だと考えて、悲しみの淵に沈んだ遺族の気持ちを踏まえてお手伝いする、そのことを忘れてはいけないんだぞ!と言われているような気がする。スピリチュアルな話をするつもりは無いがそう言われている様な気がします。でもボランティアをしているわけではないので、きちんと売上・利益を事業計画通りに作り上げて、次の場所に会館を作ってあげたいという想いがあるので、それを果たして行くには使い古された言葉ですが「企業は人なり」です。そして感性豊かな、命の尊さをきちっと分かる人を育てる、質の高いサービスの教育を怠った時点から、会館ができてもそれはティアの会館ではなくなっていくと思っている。これはチェーンオペレーションを展開していくあらゆる業種に言えることだと思っている。その際たるものが葬儀ビジネスのチェーンストア化だと思う。やると決めたからには徹底的にやっていく、当社の社員もFCの社員も分け隔てなくこの教育を徹底的にやるために「哀悼と感動のセレモニー」を旗じるしに、葬儀とは故人を敬い「人生の最後」を心を込めて送り出す重要な儀式であるということをきっちり捉えて、人の「死」を扱い悲しみの中、執り行われる葬儀は『究極のサービス業』と考えて、社員教育プログラムを徹底して今後も続けていきます。
昨年初めて、4月に新卒5名女性4名、男性1名の社員が入ってくれた。最初からティアの葬儀ビジネスをやりたい、葬儀ビジネスをやりたいという新卒の人が当社に入社してくださいました。今年度は17名位の方が新卒で入ってくれる。もう中途採用はやめました。
冨安社長は、新卒の志望者が集まったことが本当に嬉しそうでした。葬儀ビジネスの社会性向上にずっと取り組んできただけに、新卒でティアに入社したい!と言ってくれる人が出てきたことが本当に嬉しいんでしょうね。今までなら本人の意識もそうでしょうが、周りに反対されることも多かったでしょうからね。これもティア、そして冨安社長の力が大きいと思いますね。
私も親にティアはいい会社なのに割安だよ、株主になったら?と勧めましたが、詳しい話も聞かずに葬儀の会社なんて縁起が悪いの一言で片付けられてしまいました。
まだまだ社会性は高いとは言えませんので、ティアにはもっとがんばってもらいたいですね。私もできることを続けて行きたいと思います。このブログもその一つなんですけどね。
若い人たちに命の尊さを知って頂こう、命がいかに悲しみを運んでそれを大切に送らなければいけないものなのか、ということを一から教育する、これは本来家庭教育の中でやることですが、核家族化でそれができなくなってきたので、社会に出てから命の大切さをきっちり伝えて行きたいと思って、新卒採用のみにした。新卒が採用できる企業になれたことを自分は誇りに思っているし、それを続けていくためにも今後ますますティアアカデミーに力を入れていく。
全国にティアを広めるための戦略として、会館のドミナント出店を行っている。地域に愛される地域密着型の会館を、点在させるのではなく集中して出店していく。名古屋では3キロごとに会館を作っている。まだ名古屋にもティアの会館がない区があるので、まずはそれを仕上げた後、1ホールのサテライト店を各店の間に作っていくサテライト店戦略も行っていき、時期は言えませんが数年先に名古屋No1を実現したいと思っています。
直営会館は大阪にもあり、直営のドミナント出店、南海電鉄さんのドミナント出店が今期急速に加速します。その他にも豊橋、岡崎などに出店しており、岐阜にもドミナント出店している。まずは東海圏、関西圏、そして近い将来に必ずや東京に出たいと思っている。あの大きな市場でティアというセレモニーブランドを確立する、そのためには上のステージ・上の市場に上がらなければいけないという使命もある

ドミナント出店をもう少し詳しく説明すると、直営店の周りにFC店を展開して行く、直営は愛知県は名古屋を中心に、関西は大阪を中心に、そして関東、これらは直営でインフラを整えます。それ以外のところはフランチャイズで展開する。直営の大阪本部や東京本部ができたら、そこで教育を徹底して行っていきます。
FCの加盟金は500万円で数%のロイヤリティを頂きます。現在FCは8店舗ですが、損益分岐点(ロイヤリティだけで事業がプラスに転じる)は15〜18店舗です。なので今は体力のある所にドミナント出店を続けて頂き、一気に底上げを図って行きたい。FC事業はまだ発展途上なので見守って頂けたらと思います。
将来の計画ですが、僕は目標を決めてしまうことが大事だと考えているので、向こう何年という決めも社内では決めておりますが、全国で200会館にしたいと思っております。直営50会館、FC150会館というバランスは変わるかもしれないが、確実にまずは全国の政令指定都市にエリアを拡大していきたい。
葬儀業界は全国統一した会社がない。デファクトスタンダード(業界標準)がない業界なので、セレモニーブランドティアを全国に統一ブランドとして展開していきたい。互助会という会員の仕組みで繋がっている所はあるが、地域ごとに違った経営者が冠婚葬祭業を営んでいるのが現状です。当社はセレモニーブランドティアを統一ブランドとして、根幹の葬儀ビジネスは同じで、地域性ごとに異なる部分については学びながらきちんと指導していきます。
株主還元
前期は記念配当500円を含め2500円の配当をさせて頂いた。当社はIT関連のように急成長はできない、急激に店舗を作れる業態でもないのが現実なので、中長期に見ていただいて確実に需要のある、死亡人口が伸びていく中でトップシェアを目指して行きたいと思っている。
最初、「トップシェアを取り続けて行きたい」と言っていたので、きっと冨安社長の頭の中では業界No1となったティアの姿が明確に描かれているんでしょうね

ですから基本的には中長期で見守って応援して頂きたいというのが、このティアという会社に投資して頂ける皆さんに願うことです。配当性向は20%を確実に確保して行きたい。それ以上の還元も考えながら事業に励んで行きたい。
株主優待については、現状はお米の現物支給で、保有株数ごとに量を決めて送っている。そして実際に使えるのは当社の会館のあるエリア限定になってしまい申し訳ないが(ゆくゆくは全国展開しますので)ティアの会会員加入費や葬儀、墓石・仏壇購入などに使える優待券を配布している。
葬儀ビジネスを行っているので、優待券といってもなかなか有効に使えないかもしれないが、現状はこのような株主還元を行っています。
最後に、こんな不況の時代ですから先ほども説明したように、ティアの葬儀ビジネスがこれから本当に必要になると思います。ティアで葬儀を行って、リーズナブルで本当にいいお葬式だったなと感じた人が、今度好景気になった時にじゃあ今度は300万、500万とかけてお葬式をするでしょうか?絶対にそんなことはないと思います。ほんとにリーズナブルでほんとに良かった、と感動してもらえるような葬儀を今後も提供し続けて行きたいと思います。売上・利益のことを言うのは経営者として当たり前のことですが、その前に感謝されて、日本で一番ありがとうと言われる葬儀社になるぞ!感謝される葬儀件数で日本一になるぞ!と社員には再三言い続けている。昨今の企業不祥事に繋がらないように、まずはお客様に喜んでもらって感謝して頂いて、その先に売上・利益日本一も付いてくると私は確信している。それに向かって、まだまだ不透明な業界ですので、そこに一石を投じるべく企業がティアだと思っている。ぜひ投資家の皆様方、今後も見守り続けてくれたらと思います。長時間に渡りご清聴頂きありがとうございました。
今回の説明を聞いて、足元の業績も好調に推移しているようで安心しました。基本的に不況にも強いビジネスですが、過去最高の葬儀件数を更新しているのは素晴らしいですね。
上の市場を目指すということもはっきり言っていましたし、すでに準備を進めているのではないでしょうか。東証2部を目指すためには増資などをして、株主数、時価総額、純資産をもう少し増やしておきたいですね。せっかく上場しても廃止基準に抵触してしまうようでは意味がないので。それも考えた今回の定款変更だったのかもしれません。
新卒の就職希望者が集まるようになったことが本当に嬉しそうな冨安社長でした。
足元の業績も好調の様ですし、今後のティアの戦略を見守って行こうと感じました。最近ティアの株価は堅調ですが、短期では考えず中長期で今後の成長を楽しみにしています。
ティアの知名度を上げるため、そして会員を増やすためにも、平日の午後に会社説明会を開いたらいいのにと思いつきました。主幹事の東海東京証券は定期的に会社説明会を開催していますが、平日午後の説明会に来るのは大半が高齢者の投資家です。ここでティアをアピールし、ティアの会の案内も入れておいたらいいPRになるのではないでしょうか?今回のセミナーは土曜日でしたが、休日だと平均年齢が下がるんですよね。ぜひ平日の会社説明会も行ってみると面白いと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
口座開設キャンペーンで現金プレゼントがあったり、一定額までの手数料が無料になる証券会社など、投資する際にお得な情報を集めましたので、こちらにもぜひご協力よろしくお願いします



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