2009年01月30日

パイプドビッツの会社説明会報告レポート

1月26日に東京で行われた、日本証券アナリスト協会主催 パイプドビッツの投資家向け会社説明会に行ってきました。パイプドビッツは「スパイラル・メッセージングプレース」という顧客情報管理とマーケティング代行システムをASPで提供している会社です。分かり難いので、企業から大切な顧客データを預かる『データベースの銀行』と説明していました。

2009年1月28日の株価 59,100円
(マザーズ 3831) 1株単位 2月決算
PER 7.1倍、PBR 1.14倍、配当利回り 無配
株主資本比率 86.9%、当面配当の予定なし

最近の株価は → ヤフーファイナンス パイプドビッツ
ホームページは → こちらです


3831.jpg

株価は上場月に136万円のピークを付けて以来下落傾向で、特に昨年の10月に急落してから6万円を挟んだ動きで、出来高も大幅に減少しています。PBRが1倍以上の会社は久し振りに見かけた気がします。
お土産はありませんでした。

東京まで出かけてコストもかなり掛かっていますしわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)このレポートをまとめるのにも丸1日以上かかっていますのであせあせ(飛び散る汗)興味がありましたらぜひこちらのページなどもご協力よろしくお願いしますプレゼント

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ほとんど知らない会社だったので、ホームページやヤフー掲示板などで下調べをしました。昨年は3回も株主総会を開きましたが(定時1回、臨時2回)、第2位株主から出ている配当提案を佐谷社長の一票でことごとく否決しているんですねexclamation×2
財務内容や業績は良さそうなんですが、配当はかたくなに拒否していて、掲示板では「役員報酬は増やすのに株主には配当しないのか!株主還元などまったく考えていない会社だちっ(怒った顔)」みたいな書き込みもあり、役員の辞任が多いこともあって、一体どんな会社なんだろうexclamation&questionという感じで説明会に望みました。かなりマイナスイメージですねわーい(嬉しい顔)

佐谷社長と濱名執行役員CAOが出席していて、佐谷社長から説明がありました。どんな社長なのか興味津々だったんですが元気な社長でした。もっと腹黒そうな社長かと思っていましたが拍子抜けですわーい(嬉しい顔)
かなり失礼ですが、事前のイメージがよくなかったのであせあせ(飛び散る汗)

当社はまだまだ知名度が低いので、今回の説明会で当社をご理解いただけるとありがたい。
2000年4月に設立した会社で今期が9期目になる。2006年12月の上場時に約2億円を調達させて頂き、半分を資本金に繰り入れたので現在の資本金は1.86億円になっている。
平均年齢は27歳で若い会社です。当社は個人情報を扱うソフトウェアサービスを提供しているので、プライバシーマークやISOなどの認定を受けている。
パイプドビッツという社名はPIPED(繋がれた)+BITS(情報素子)を合わせた物で、情報を繋いで行って情報産業に貢献したいという思いを込めた。濁音を多くして弾ける様な感じも狙った。
当社の経営理念は『明日の豊かな情報生活に貢献する』としている。現在は情報社会になりITを便利に使いこなせる様になったが、その反面迷惑メールやウィルスなども広がり、安心して使いこなせるかというと難しい面もある。パイプドビッツは、インターネットの便利さを出来る限りリスクなく使えるような環境作りのお手伝いをし、社会に貢献して行きたいと考えている。
当社のビジネスは、豊かな情報生活に貢献できるような内容になっている。

当社の事業構成は、100%アプリケーションサービス事業となっている。私は91年に大学に入り大学院も含めて9年間在籍したが、この間にソフトウェアは大きく進化した。当初はソフトウェアは必要に応じて作るものだった。大学4年頃にウィンドウズ95が発売されて、ソフトウェアは必要に応じてお店で普通に買える物になった。その後インターネットが普及し、ソフトは買う必要がなくなり、必要な時に必要なソフトをネットを通じて利用する形になってきた。ソフトウェアは提供会社でプロがまとめて管理しているので、ウィルスが混入するリスクやバージョンアップしたりなどの面倒がなくなった。
アプリケーションサービスというのは、ソフトをサービスとして必要な時にネットを通じて利用し、管理する専門家も必要ないというものです。アプリケーションサービスは多くの会社が様々なソフトを提供しており、大きな流れになっている。

 事業概要
日本に会社は151万社ほどあるが、セキュリティの技術者は10万人くらいしかいない。会社ごとに技術者を置くことが出来ない中で、どうすれば豊かな情報生活に貢献できるだろう?と考えた結果が『データベースの銀行』という当社の事業コンセプトです。

1情報資産管理プラットフォーム
大切なお金は家に置いておくと危険なので銀行に預けます。同じように大切な顧客データ等の情報資産を預け、安全に管理するプラットフォームをパイプドビッツが提供しています。
2サービスとしてのソフトウェア
お金を銀行に預けると、どこでも引き出せたり振込みができるなどのサービスが提供されていて便利です。同じように当社ではお預かりした顧客情報資産を活用するソフトウェアをサービスとして提供しています。どんなサービスを提供しているかは後ほど説明します。
3運用ノウハウ
銀行では資産運用のアドバイスもしてくれる。パイプドビッツでもデータの運用アドバイスを行っている。お客様からどのように情報を集めればよいのか、集めたデータをどのように管理したらいいのかなどのアドバイスを行っている。
(銀行と比較して説明しているのは分かりやすいですね。どうやって説明すれば分かりやすいだろう?と改善を重ねてきた様子が伺えました)

このように金融資産を預かる銀行に対して、情報資産を預かるものはまだ名前がないので、データベースの銀行と名付けて事業を行っている。
サービス提供例としては、三菱UFJFGが投資家向けにメールで情報を発信するサービスに採用されている。以前は自社内で人員・設備を用意して行っていたが、今は当社に委託しているので人員・設備などが必要なくなる。
その他、ドワンゴ、セゾンカード、松井証券、杉並区の犯罪情報配信サービスなどで採用されており、情報漏えい防止に力を入れている会社を中心に営業してきた。パイプドビッツという会社にはあまり馴染みがないかもしれないが、実は多くの企業のホームページで活躍している。

銀行と違う所が1つあって、銀行は預かったお金を運用してその一部を利子として還元しているが、我々は個人情報を預かっているので、これを勝手に使って儲けることは出来ない。それで預かっているレコード件数に応じて利用料金を頂いている。これが「継続売上」で2.5万円/月〜となっている。その他に「単月売上」という、データベースを設計したりホームページに組込む手伝いをするなど、サービスの初期設定時の費用10万円がある。
サービスを始めた時、価格設定をどうするかは非常に悩んだ。今の2.5万円/月〜という値段はべらぼうに安いと思う。自社で行うには高いデータベースソフトを買って、専門のプログラムを作り、サーバーなどのハードも用意し、運用の人間も何人か必要で高いコストがかかる。とても2.5万円ではできない。実際にシステムを導入しようとしていた客先に見積もりを持っていくと、桁が1つ2つ違うという世界です。

 収益構造
当社の収益構造は、サービス利用企業の増加とともに月額売上が積み上がって行くストック型のビジネスモデルです。
新規顧客を獲得すると、初期設定分の売上と初月の利用料が計上されるが、翌月からはレコード数に応じて毎月利用料が計上され、新規顧客を獲得する毎に毎月の利用料金が積み上がって行く、安定したビジネスモデルです。
初期設定分の売上については、1件ごとに人が設定などをしないといけないので、労働集約的で利益率は低い。一方継続売上については、原価は設備費用とソフトウェア費用なので固定的な費用となり、スケールメリットが発揮できる。設備は階段的に増強する必要はあるが、売上の伸びと比べると緩やかで、契約数が増えれば増えるほど利益率を上げていくことができる。この部分をいかに伸ばして行くかが、一つの大きな柱だと考えている。
もう一つ特徴がある。過去3年以上継続して使用頂いているお客様の、レコード件数と月次売上推移を比較したグラフだが、レコード件数は3年間で31.8%増加し、売上は20.2%増加している。レコード数が多くなるとボリュームディスカウントをしているので売上の伸びの方が低くなるが、使い続けて頂いているうちにレコード件数も増えていき、毎月の利用料も増えて行くというモデルになっている。新規顧客が増えれば継続売上が積み上がっていき、継続して使ってもらえばさらに売上単価も上昇していくというビジネスモデルになっている。

第3期からの売上・利益推移をグラフにしているが、順調に伸びてきている。当社はこの事業のみで投資なども行っていないので、営業利益と経常利益はほぼ同じになる。売上内訳を見てみると、単月売上は増減があるが継続売上は順調に積み上がってきているのが分かってもらえると思う。当社はマザーズ上場企業なので、このくらいの利益成長では物足りないという見方もあると思う。当社の社員は若く知名度もまだ低い。そんな社員達が新しいソフトウェアサービスを広げていこう、新しい文化を創っていこうとがんばっている。しかし151万社もある中でまだ当社のサービスが採用されているのは1,270社に過ぎない。いま若い社員を採用し教育して行くことがこれからの成長の基盤になると考え、先行投資として今期の3Qにも39名増員した。少し無理をしながらも将来の成長のため人員を増員し教育している。そのため人件費は大幅に増えており、利益の伸びが物足りないように見えている。
有効アカウント数も順調に増加しており、3Q末には1270件になっている。今期末には1330件を目標にしている。
決算の詳細は決算短信で開示しているので、見て欲しいが簡単に説明する。売上は営業人員の増加に伴い、採用企業が増えたので伸びている。販管費は営業体制の拡充や研究開発人員の増員により増加している。新人がたくさん入社して新人だらけになっている(笑)経費の大部分は人件費になっている。
通期の見通しは増収微減益になっているが、これは人員を増員し将来の成長に備える投資なのでご理解願いたい。
バランスシートですが、見て頂いている通り健全な状況です。市場環境が良くない中で、当社の事業は他の業界ほど影響を受けにくいと認識しているが、そのような中でいかに市場開拓を進めていくか、研究開発を積極的に進めていくかと睨んでいる様な状況で、資金は有効活用して行きたい。純資産の割合も87.7%と健全です。
キャッシュフローも営業CFがプラスになっており、人員を急激に増員しながらもプラスを維持できている。

 市場環境
国内企業151万社の内、当社のターゲットとなる企業は約12万社あると考えている。それに対して現在のアカウントは1270なのでまだまだ未開の大地が広がっている。なぜ採用されていないかと言うと、
1まだ使いやすい所までは行っていない、ソフトを改良していかないといけない。
2中小企業まで案内できる営業体制が出来ていない
などまだまだこれからだと思っている。
採用企業を業種別に見ると幅広い業種で採用されている。顧客情報や社員情報を管理していない会社はほとんどないので、後はお客様企業のソフトや情報管理に対する認識と、当社のPR不足が原因であり、PR次第で拡大できると考えている。
資本金別に見てみると大企業が多いが、これは今まで大企業中心に営業してきたからで、中小企業では採用されないと言うわけではない。実際中小企業でも採用されている。今後中小企業に対する営業にも力を入れて行く。

最近のトピックスですが、昨年の12月に、当社のサービスを利用した場合と自社でサーバーを導入した場合でCO2の削減量を比較してみた。使用電力量から計算した結果、CO2排出量を93%削減できることが分かった。当社で集中管理するので削減できるのは当然だが、これからは環境面の優しさも積極的にPRして行きたい。
もう一つ、昨年の12月に迷惑メール防止法が施行されたが、新サービスにより法対応負担の軽減に貢献している。また、当社は迷惑メール対策にも積極的に貢献していて、総務省中心に迷惑メール撲滅作戦を行っているが、当社も協議会のメンバーとして参加している。

 今後の見通し
研究開発の増額については少し説明したが、中小企業を中心としたもっと裾野の広いマーケットに「明日の豊かな情報生活」に貢献できるよう、研究開発を進めて行きたい。
中期的成長への取り組みですが、具体的な中期のプログラムについては、開示できるタイミングで徐々お伝えしていくが、成長の方向性についてお話ししたい。
成長の軸は3つあって
1有効アカウントの増加
継続売上を積み上げて行くのが一番大切で、そのために契約先を増やす営業を一生懸命行っている。ここに足元もっとも力を入れている。
2付加価値の向上
顧客とはいつでも連絡が取れる関係なので、レコード件数の増加に繋がる様な提案を行っていきたい。今は販売促進用の顧客データの管理が中心だが、採用情報や社員情報の管理など利用シーンを拡充していきたい。顧客の数が増えれば提案できる数も増えるので、掛け算で増えていく。
3情報資産の種類の増加
現状は個人情報を預かっているが、これは個人情報はコストを掛けてでも大切に扱わないといけない、と企業が考えているからです。しかしそんなにコストは掛けられない、ということで我々のような低価格なサービスを利用するという流れになっている。しかし時代が進んでいくと他にも預かれる情報があるのではないかと考えている。そういったものも徐々に我々のデータベースの銀行で預かっていきたい。まだ具体的なことが言えないので申し訳ないが、そのための新サービスを開発して、データベースの銀行のサービスメニューを拡充して行きたい。
そうするとさらに新たなアカウントを獲得するきっかけになるので、3次元で展開して行けるのではないかと考えている。

 株主還元
長くなりましたが最後に株主還元についてお話ししたい。今日も株主の方がいらっしゃるかもしれないが、株主の皆様に対する利益還元は非常に大切に考えていて、中途半端にコロコロと変えることがあってはいけないと考えている。2年前に上場して2億円調達させて頂いた。この資金を新しい市場の開拓と研究開発に投じながら、今は1本で走っている成長の軸を2本、3本と広げて行きたいと考えていて、今は投資を柔軟に出来る体制をキープして行きたい、また景況感からも狙いを定めているのは内部留保をうまく活かす形で、まだ若い会社ですからしかも若い社員ですから、若い社員がこれから活躍していくチャンス、そういった時にタネ銭がしっかり供給できるようにしていきたい。そのために内部留保を充実させて、業容拡大に使うべきではないかと考えており、株主の皆様にはご理解頂きたい。当社はそのような考えで、創業以来配当をしたことがない。
前にも少し触れたが、たぶん新興市場に上場している会社なので、もっと成長してくれよ!というのが一番だと思う。我々はそれに応えていくのが最優先だと考えているので、ぜひご理解頂ければと考えている。

ここまでで持ち時間の40分を使い切り57分ほどかかっていました(笑)
4社目に予定していたアスクルの説明会が中止になったので質問時間が取れましたが、本来なら質問時間がなくなる所でした。
専門的な細かい質問をした人がいて、ちょっと正確ではない部分もあるかもしれませんがご了承ください。質問時間の限られた会社説明会で、専門的な質問を長々とするのはどうなのかな?と感じますね。4社目の説明会が中止になったからいいものの、本来なら1人で質問時間が終わってしまっていましたのでもうやだ〜(悲しい顔)

質疑応答
(1)大切なデータを預かっているが事業継続計画は作っているのか。
→地震が最大のリスクと捉え、事業継続計画を作っている。データは東京のデータセンターに保管しているが、震災などで壊滅的な打撃を受けると事業が継続できない、データが消失するリスクもある。そのような状況にならないよう関西にもデータを送ってバックアップをしている。
(2)ウィルス対策ソフトで対策を行っていると思うが、嘘のパターンファイルなどが送られてくるリスクもある。どのようにリカバリー体制などは取っているのか。
→盲目的にソフトのアップデートをすることはしていなくて、毎週コンピューターのサービス品質を検討する会議を開いていて、そこで新しいウィルスやセキュリティーホールについて、当社のサービスへの影響や更新の必要性などを検討している。新しいファイルだから更新するという考えではない。それでも悪意あるソフトが紛れ込んでしまった場合は、元の状態に戻せるような仕組みにしてある。
(3)他のベンダーの更新ファイルを取り寄せて比較することはしていないのか?私は怪しそうだと思った時には、他のベンダーからも取り寄せて比較している。最盛期には家に6台のノートPCを置いて、すべて別のウィルスソフトを入れて比較していた。そこまではしていないのか。
→検討会議ではこのファイルは怪しそうなどの議論はあるが、そこまでしているかはここでは回答できない。
(4)DNSが不正に書き換えられたり、途中でキャッシュされたりするリスクにはどのように対応しているのか。
→DNSのプライマリーは自社で管理しているので、ベンダー任せよりはリスクが低いと考えている。自社の名前を出し、問題があった場合も責任を持って対応するという姿勢で行っている。途中キャッシュされている部分についてはどうにもならないので、情報開示させていただくとかしかないのかなと思う。インターネットではどうにもならない部分もある。
(5)65536あるポートの...(すいません理解できません)特定のポートを避けてウィルスを送り込んできたりするので、アプリケーションファイアーウォールが必須になると思うがどのように考えているのか。
→いわゆるL4というやつですね。パケットの中身まで見ないと判別が付かない部分があるが、そこは使い分けをしている。パフォーマンスを優先する場合もあり、高価なL4スイッチを入れて色んなルールを作って処理するのが合理的な場合と、我々はサーバーも管理しているので自分達のサーバーが解読できないものはすべてだめいう処理もでき、こちらの方が合理的な場合もある。
(6)有効アカウント目標が1500件から1330件になっているが見直したのか
→1Q2Qは順調に推移してきたが、3Qは苦しかった。色んな要因が考えられるが、不動産業界の会社で民事再生で解約となることが増えたり、担当者レベルでは問題なかった商談が稟議で決裁が下りなかったりということが思ったよりあり、期末に向けて保守的に見直し、早く開示しようということで12月26日に開示した。
(7)昨年の秋以降株価下落とともに出来高が無くなってしまっているが、流動性の向上策をどのように考えているのか
→非常に悩ましい問題で、毎月毎月ウォッチを続けていて秋頃まではそこそこ出来ていた。しかしリーマンショック以降、特にここ2ヵ月急激に減少していて、なかなか策を見出しにくい状況です。構造的な問題として、時価総額が減少したことで特に機関投資家が売買しなくなってしまった。今回の説明会も流動性向上に少しでも繋がればいいなと考えて参加した。これは私のミスですが規模が小さいこともあって、今まで個人投資家向けの説明会をほとんど開催していなかった。上場する際に機関投資家向けのロードショー(上場前に機関投資家を回り、会社の説明と投資のお願い?をして回ること)を行うが、上場後もその延長線上でIR活動をしていた。1Q2Qも機関投資家向けの説明会をしていたが、株価が下落し機関投資家の時価総額基準を下回り、売買対象から外れてしまった。そのため秋以降出来高が急減してしまった。その段階で私が間違っていたと気付き、こういった時だからこそ個人投資家の皆さんにもしっかりPRしなければいけなかったんだと反省し、今日の説明会となった。これからもしっかりとPRを続けていくことしかないのかなと思っている。たとえば分割とか色々あるのかもしれないが、なんか目先の対応のような気がして、それよりも個人投資家を含めた多様な投資家向けにPRを続けていくことしかないと思っている。
(8)少し厳しい質問だが、株価は低迷し流動性もない中で売るにも売れないと思う。株主総会では毎回株主から配当提案が出されているが、頑なに拒否しているようにも見える。安定して利益を積み上げられるビジネスモデルで、配当を出しても問題ないように感じるが、なぜそこまで拘っているのか。
→頑なに拒否しているわけではないんですが(笑)来期で10期目になるが、過去を振り返ってみると第1期に今のサービスを開発し、2期目から営業を始めた。第2期はこのサービスだけでは赤字で、赤字に耐えられないので技術者にシステム開発などをやってもらって、なんとか食いつなぎながらここまで立ち上げてきた。色々な考え方があると思うが、我々が期待されているのはこれからの成長だと思っている。そのためには裾野の広いマーケットでも使ってもらえるような新サービス・新メニューを出していかなければならない。それがいきなり利益を生むとは考えられない。いま安定して利益を出しているのは、次の事業に展開するためだと考えている。この考えは以前から変わっていない。今が一番利益が取れているタイミングだが、安定した配当をしていくのがいいのかは取締役会でもさんざん議論しているが、慎重になるべきじゃないかと考えている。もう一つ理由があって、出来高とも関連するが、新興市場の会社には株価が大幅に下落し上場廃止の危機にさらされている会社がたくさんある。東証が上場廃止基準を緩和しているくらいです。当社でも危機感を持って、どんな会社がそうなっているか調べてみた。すると一つの傾向が出てきた。

 黒字見込みを基に配当を始める
→配当を好感して株価が上がる
→環境の変化などで安定的に利益を計上できなくなり赤字転落
→無配転落もうやだ〜(悲しい顔) 株主からすると黒字だと思ったのが赤字、さらに無配ということでダブルパンチ
→見るも無残に株価急落がく〜(落胆した顔)
上場廃止基準に抵触

事業を行っている以上リスクはあり、採用も増やし新規開拓、新サービス開発と行っているが、うまく行く保障はない。一度の失敗で、もちろん失敗は良くないが、一度の右肩下がりで過剰に反応し、時価総額が小さい分思いっきり振れるので、一気に上場廃止にまで行ってしまうのは株主にとっても良くないと思う。当社の時価総額は10億円くらいになってしまっているが、今の時価総額は危険水域かもしれない。中長期的に安定配当が続けられるか分からない段階で、配当を出すことが本当にいいのかは慎重に考えなければいけない。何よりも期待されているのは将来の成長だと思うし、しかも今はチャンスだと思うので、来年は非常に景況感が悪い中でそれに左右されにくい業種でもあるので、しっかりと成長していきたい。少なくとも時価総額を上げていかないと(上場廃止になって)株主に迷惑をかけることになる。そのためには内部留保しておくのと配当として外に出すのとどちらが有利か、ということも含めて取締役会では慎重に検討しているつもりです。頑なということではないので、ご理解頂きたいと思います。

説明会後に佐谷社長に、固定株が多すぎると思うが持株を立会外分売などで売り出す考えはないのかと聞きましたが、株価低迷時に社長の持株を売り出すのは誤解を招く恐れがあるということでした。まあ確かにその通りですね(笑)
配当の株主提案についても、株主総会という公開の場でお互いの考え方を述べられるのでいい事だと前向きに捉えていました。株主提案を行っているキャピタルズワンとは上場前からの付き合いで、特に関係が悪いということはないそうです。
とはいえキャピタルズワンは気になるので帰ってきてから調べたら、パイプドビッツの元専務取締役CFOを務めていた東山 明弘氏の関連会社みたいですね。辞めた経緯は分かりませんが、2006年12月の上場直後の2007年1月には非常勤取締役になり、11月には一身上の都合で辞任しています。社長と元No2が配当方針や監査役会設置などの件について意見が対立しているわけですから、辞任した背景には経営方針をめぐって大きな意見の対立があったんじゃないか?という感じがしますね。
社長のしっかりした考え方を聞いて、事前の???というイメージが払拭されたと感じていましたが、元No2との意見対立となると社長の説明を額面通りに受け取っていいものか迷いが生じてきました。株主総会に出たわけではないので、どんなやり取りがあったのかは分かりませんが、新興企業で経営陣がもめている印象を与えるのは良くないと思いますね。辞任して社内はすっきりしているのかもしれませんが、ちょっと考えてしまいます。

説明会に参加した印象では、佐谷社長の考え方はしっかりしていて、当面配当を行わない件についても、会社の現状を十分検討して出した結果だと感じました。創業に苦労したので内部留保を厚めに持ってリスクの取れる体制をキープしたいようです。新興企業というとイケイケな社長を想像しがちですが、かなり慎重な社長なんですね。現状のビジネスの顧客基盤を増やしていくとともに、新たな軸を付け加えてさらに安定したビジネスモデルを構築していく考え方も、確かにその通りだなと感じます。新ビジネスはすぐに収益に貢献するわけではないので、新規契約の伸びが低いと研究開発費や営業費用負担の増大で、今後減益になる恐れもあります。
今後の利益の伸びが予測し難いこと、流動性がなく一度買うとなかなか売れないことなどを考えると、投資のタイミングが難しいですね。配当や株主優待があればそれらを楽しみに持つことも出来ますが、将来の成長イメージがまだはっきりしていない中で、何を楽しみに持っていればいいのかな?と感じてしまいました。もう少し具体的な戦略が出てくるのを確認したり、社長の言葉通り新規開拓が進むのかなどを確認してから投資を検討してみたいですね。

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posted by Zaimax at 01:14 | Comment(4) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レポート参考になりました。有難うございます。

ここは長期間塩漬け状態です。

2年前の資料と比べると確かに佐谷社長以外の全ての取締役と執行役員が退任してますね。
不安を感じます。
なにか理由を言っていましたか?
Posted by enpoli at 2009年02月05日 20:22
enpoliさん、お読み頂きありがとうございます。
役員辞任については質問しなかったので理由は分かりませんが、第2位株主(元No2です)との関係は悪くないと言っていました。
社長の説明を聞く限りでは、将来まで展望したしっかりとした考えを持って経営しているように感じましたが、帰ってからもう少し調べてみると、さらに詳しく聞いてみたいことが出てきたという状況です。
でも説明会の前と比べると、かなりいい印象に変わりましたよ!
Posted by Zai at 2009年02月05日 23:11
コメント有難うございます。
熟考の末、他銘柄に買換えることにしました。昔から狙っていた銘柄が大幅安となってきたので。。。。
最終的にここを見切った理由は
1社長の言うこととやることが違っているということ
資金は将来の新サービスのためと言いながら直近の役員報酬を上げたり。。。
2役員が次々辞任する理由を聞こうと去年話したIR担当者に電話したら、その人ももう退職したとのこと
どちらかというと2が決定打ですかね。
優秀な人から先にいなくなっているところがやはり。。。。。orz

また機会があれば情報交換よろしくお願いします。
Posted by enpoli at 2009年02月12日 21:12
こちらこそ、コメントありがとうございます。
人の入れ替わりが激しいというのは気になりますね。いい会社だと思えばそんなに辞めないでしょうからね。
狙っていた会社が大きく上がるといいですね!
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
Posted by Zai at 2009年02月13日 00:10
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