ダイオーズは日本と米国で、オフィス向けに特化してコーヒー、お茶、フロアマットなどの環境衛生用品を提供している会社です。ダイオーズの株主総会に参加するのは2011年以降3年連続です。
ダイオーズ2011年株主総会レポート 2012年総会レポートはまだ完成していなかった^_^;
2013年6月20日(木)の株価 675円(東証1部 4653)100株単位 3月決算
PER 10.4倍、PBR 1.10倍、配当利回り 2.22%、株主資本比率 81.5%
監査費用 3,000万円(売上比0.19%、営業利益比2.32%) 三優監査法人
役員報酬 取締役4名0.95億(社内平均 3,133万円) 監査役5名500万円
株主優待 9月末の300株以上の株主に株数に応じてレギュラーコーヒーセット贈呈
株主優待について詳しくは → ダイオーズ株主優待ページ
ダイオーズ(4653)のホームページ
ダイオーズ(4653)のヤフー株価情報

東証上場以来の株価推移を見ると、500円前後で横ばいの時期が続きましたが、アベノミクス相場に乗り?700円越えまで上昇しています。業績の伸びとともに株価も上がってほしいですね!
スケジュール
14:00〜14:16
14:00〜14:01 役員の自己紹介からスタート
14:03〜14:05 監査報告 高田不二彦常勤監査役
14:05〜14:16 事業報告 パワーポイントを使って大久保真一社長が説明
14:16〜14:19 議案説明
第1号議案 定款一部変更の件 事業目的に新規事業を追加
第2号議案 取締役4名選任の件 3名全員任期満了に伴い再任、佐藤雅敏監査役を選任
第3号議案 監査役1名選任の件 佐藤雅敏監査役辞任に伴い深山小十郎公認会計士を選任
第4号議案 補欠監査役1名選任の件 員数を欠く場合に備えて松岡天平氏を再任
14:20〜15:00 質疑応答 質問者10人 計15件 40分
15:00〜15:02 議案の採決 拍手方式ですべて可決

お土産 コーヒー200杯分 後日郵送
飲み物サービス コーヒーサービス
経営戦略説明会 事業報告の中で説明
注目の株主総会格付けですが、お土産は後日郵送してくれると言うありがたい配慮もあり、質問にも丁寧に答えていたと思います。株主の出席しやすさを考慮して午後から開催しているのも評価できます。これらを総合的に判断し、ダイオーズの2013年株主総会格付けは、 『B−』 としました。
議決権を有する株主数 5,148名、その議決権数 134,188個
議決権返送&出席株主数 1,682名、その議決権数 103,120個(76.8%)

ダイオーズの株主総会は、今年も北とぴあで開催されました。
6月は株主総会が集中していますが、ダイオーズは14時からの開催で参加しやすくてとてもありがたいですね!
2011年の株主総会は新橋のヤクルトホールから株主が溢れていて、昨年から北とぴあに変更になりましたが、今年は2階席もかなり満杯に近くて毎年出席者数が増え続けています。それだけ株主に人気の会社ということですね!
ロビーではアイスコーヒーのサービスがありました。
会場正面にはスクリーンがあり、株主総会前にはダイオーズ商品が登場したドラマや映画のワンシーンが上映されていました。ダイオーズと言う名前が出てこないのは残念ですね。
大久保社長の株主総会開会宣言に続き、各役員が自己紹介してから株主総会は始まりました。バンダイナムコもも同様の取り組みを行っていますが、役員は株主から経営を委任されているのであり、まず株主に挨拶してから総会を始めるのはとても良いことだと思います。
パワーポイントを使っての大久保真一社長の事業報告もとても分かりやすいですね。今期の計画についても説明しており、とても良いと思います。説明を聞いていると大久保社長の人柄の良さを実感できるので、ダイオーズには安心して投資できるな〜と毎年感じます。アメリカでもシェアNo1に向けて頑張ってほしいですね!
議案上程に続き質疑応答となりました。
最初はあまり手が挙がらず、大久保社長が何でも聞いてくださいね〜と会場に呼びかけていましたが、何人か質問してからは次々と手が挙がるようになりました。担当取締役も含めてバランスよく回答していました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)コーヒー豆の相場が下がっており、ダイオーズにとってはプラスだと思うが影響はどうか?
→(大久保洋 専務取締役Daiohs USA COO)アメリカの主力事業はコーヒーであり、生産にリンクして仕入れている部分については2期連続して下がっている。スターバックスなどのブランド品も扱っているが、こちらは原価が上がると値上げされるが、生豆相場が下がっても値下げされない(苦笑)
→(萩原守 取締役国内事業担当)65%くらいまで相場は下がっているが、一方で円安になっていて国内では相殺されている。円安を理由にした値上げは難しいが、生豆が下がっているので相殺できている。
(大久保社長)米国事業の粗利が伸びているのは生豆相場が下がっている影響が大きい。
(2-2)中国事業についての説明がないが現状どうなっているのか?
→中国は非常に難しい。オフィスコーヒー事業を行っており千葉工場から輸出していたが、放射能の問題で千葉からの輸出が禁止されて、関西のロースター業者から輸出してもらい対応している。機材の輸出も厳しくて事業展開が難しい状況。
(3-3)グローバルにビジネス展開しているが、ガバナンス体制はどうなっているのか?
→(大久保洋 専務取締役Daiohs USA COO)日本とアメリカを行ったり来たりしながら意見調整を行っている。オフィスコーヒー事業はアメリカのほうが先輩なので、現地の経営者とディスカッションしながら事業を進めている。
(大久保社長)アメリカに常駐はしていない。5〜6年前は私が行ったり来たりしていたが、アメリカの事業はできる限り現地に任せて、われわれはサポートしている。
(4-3)株主総会を土日に開催してほしい。
→このホールは1,200人入る会場だが、今日も千人位に来ていただいており満席に近い。土日に開催するとさらに出席者が増えて会場を探すのも大変なのでご勘弁願いたい。
(注記)株主数が5千人ほどなのに千人も出席しているとは凄い出席率です。最近株主総会への出席者が増えてきたものの、それでも出席率は普通2〜3%程度です。ダイオーズは午後から開催していますし、それだけ出席しやすいと評価できると思います。土日に開催する会社も増えてきて重なってしまうケースも増えてきているので、ダイオーズにはこのまま午後開催を続けてほしいと思っています。
(5-4)佐藤監査役が1年で辞任するのはいかがなものか?ガバナンスが利いていないのではないか?ということや感想のようなことを長々と述べていました。
→佐藤監査役は監査役を辞任し、社外取締役に就任してもらう。
(6-4)反社会勢力との決別についての記述がない。
→(稲垣執行役員)反社会勢力は徹底的に排除している。
(注記)なんか思いつきの質問と言う感じでした。株主総会は株主や役職員の貴重な時間を使って開催しているので、自分の感想を長々と述べるのは勘弁してほしいですね。そういったことは会社にお手紙を出せばいいと思います(笑)もう少し実のある質疑応答を期待したいですね。
(7-5)事業報告の中で説明のあった管理チェックツールとは何か?
→(萩原守 取締役国内事業担当)営業のノウハウに関わることなので詳細は勘弁してほしい。米国事業のやり方を日本に取り入れたものです。以前はあまり記録に残していなかったという欠点があり、改善を行っている。
(大久保社長)米国事業はうまくいっており、次々と新しいアイデアも出てきている。これらを学んで日本でも活かしている。
(8-6)為替感応度を教えてほしい。
→(稲垣執行役員)1$=95円で設定しているが、1円円安になると営業利益で700万円、経常利益で1,100万円プラスになる。
(9-6)カバーオールジャパンのフランチャイズはどうなっているのか?
→日本での事業展開の権利を持っており、私が会長を行っている。
カバーオールジャパン ホームページ
(10-7)大阪から来たが関西ではダイオーズの知名度が低いように感じる。ドラマに登場してもダイオーズと分からないので、CMを行ったほうがいいのでは?
→(萩原取締役)売上の7割弱が関東圏になっており、マットやモップなどの環境衛生事業も行っていて目立っている。関西ではオフィスコーヒー事業のみで知名度もまだ低いので、環境事業も全国展開を進めていきたい。
(11-7)水事業は家庭向けはやらないのか?
→(萩原取締役)まずは事業所向けに特化してNo1を目指している。ここはブレずにやっていく。
→ダイオーズはBtoBに専念している。震災後安全な水を求める動きが強まりBtoCが伸びているが、BtoBに特化している。事業所を対象とし、定期的に訪問しながらニーズを把握し深堀していく戦略なので、ご理解いただきたい。
(12-8)役員の持ち株状況について聞きたい。佐藤監査役は取締役になるのに株を持っていない。役員持ち株会はないのか?
→役員になると自社株の売買は難しい。佐藤監査役には決算発表後に買ってもらったので、今は株主になっている。
(13-9)(女性)本社の入っているビルが建替えになると思うが、本社はどうするのか?
→世界貿易センタービルは日本で2番目に古いビルで取り壊しの予定だが、隣に新しいビルを先に建ててツインビルにするので、新しくできるビルに移転する。
(14-9)株主優待で色んなコーヒーを楽しめるのは嬉しいが、安かろう悪かろうにならないようにしてほしい。
→株主優待は新商品中心にお贈りするようにしているので、今後も楽しみにしてほしい。
(15-10)現預金が多すぎるのではないか?どう活用していくのか?
→(稲垣執行役員)M&Aなどで有効活用していく。
(大久保社長)店舗などがあると資金が寝てしまうが、ダイオーズは工場などをほとんど持っていないので、お金を使うのは販促が中心になる。キャッシュは残るので積極的にM&Aしていきたい。日本国内はオフィス向けのサービスの幅を広げるM&A、米国では全国展開を進めるためにM&Aを行っていく。
以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
質問にも丁寧に答えていましたし、受け答えの様子を見ていても好感を感じました。
今後も強い部分に特化して、シェアを上げていってほしいですね!
来年の株主総会も楽しみにしています。
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