2013年05月31日

クリエイト・レストランツ2013年株主総会レポート1

2013年5月29日(水)10時から、東京都品川区五反田のクリエイト・レストランツ本社ビルで開催されたクリエイト・レストランツの第16期定時株主総会に出席しました。
クリエイト・レストランツは、マルチブランド・マルチロケーション戦略でショッピングモール中心にビュッフェレストランを全国展開している会社です。
クリエイト・レストランツの株主総会に出席するのは2009年以来4年振りになります。

2013年5月29日(水)の株価 2,770円(JASDAQ 3387) 100株単位 2月決算
PER 12.5倍、PBR 6.7倍、配当利回り 2.17%、株主資本比率 19.7%
監査費用 3,300万円(売上比0.09%、営業利益比1.23%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 5名1.53億円(平均3,060万) 監査役 3名0.14億円
株主優待 2月・8月末の株数に応じてお食事券贈呈 2013年2月より開始
 詳しくは 次項有 クリエイト・レストランツの株主優待情報ページ

   クリエイト・レストランツ(3387)のホームページ
   クリエイト・レストランツ(3387)のヤフー株価情報
クリエイト・レストランツ株主総会
上場来の株価推移は上記株価チャートの通りであり、2011年頃までは典型的なダメダメIPO銘柄という感じでした。上場後2年間は減益が続き、株価の下落が止まらないところにリーマンショックが追い打ちをかけ、徹底的に売り込まれた水準で横這いが続きました。2010年頃から徐々に業績は改善傾向に転じており、2012年8月に筆頭株主の三菱商事保有株をすべて買い取ってから、増配・株主優待導入など個人投資家向けの株主還元にも積極的になり、株価も大きく上昇してきました。この180度の方針転換が今後も続くのか?がポイントになりそうです。
スケジュール
10:00〜10:37 事業報告
 10:06〜10:18 営業報告 ビデオ使用 女性ナレーションが事業報告を読上げ
 10:19〜10:37 岡本晴彦社長から自社株買い、配当、株主優待、M&Aなどについて説明
10:37〜10:39 議案の上程
 第1号議案 剰余金処分の件 48円(配当性向44.7%) 前年より23円増配
 第2号議案 定款一部変更の件 酒類の販売を追加
 第3号議案 監査役1名選任の件 中澤裕子氏任期満了に伴い、大木丈史弁護士を新任
10:40〜11:37 質疑応答 質問者6人 計18件 57分
11:37〜11:38 議案採決
11:38〜11:38 新任監査役紹介 名前とよろしくのみ
お土産 今年もなし(笑)
飲み物サービス たぶんなし
経営戦略説明会 事業報告の中で若干詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、質疑応答は丁寧に回答していたと思います。一方で準集中日の株主総会開催でお土産もなく、出席しても楽しみはあまり感じられません。これらを総合的に判断し、クリエイト・レストランツの2013年株主総会格付けは今回も 『D−』 としました。
クリエイト・レストランツ株主総会
クリエイト・レストランツの株主総会は五反田の自社ビルで行われました。今日は他の会社の株主総会も重なっており、どこに出席するか迷いましたが、株主優待を新設するなど会社側の姿勢が大きく変わってきたクリエイト・レストランツの現状を4年ぶりに見てみたくて、お土産が無いだろうとは思いましたが(笑)参加してみました。あれだけ強硬に拒否していた株主優待も導入したので、もしかしたらお土産もあるかも!?というかすかな期待があったのは事実です(笑)
もうクリエイト・レストランツの株主総会になんか参加しないぞ!(笑)と感じた2009年の株主総会の様子は下記のレポートをご覧ください。
 クリエイト・レストランツ2009年株主総会レポート
2009年の株主総会に参加して感じたのは、クリエイト・レストランツは親会社の三菱商事のことしか考えていない会社で、三菱商事の出口戦略として高く売却するために上場したんだな〜個人株主のことなんて何も考えてないんだな〜という感じでした。なのでその後3年間は株主総会にも参加していません。
今回3年ぶりに参加しましたが、質問者の顔ぶれは以前と変わってないような印象でしたし、この3年間も4年前と同じような議論が繰り返されてきたようです。
この4年間で変わったのは、立派な自社ビルを建てたことです。
クリエイト・レストランツ株主総会
五反田駅から徒歩5分ほどの場所に地下1階、地上3階建の自社ビルを2年前に建てたそうです。財務内容は大幅に悪化し、株価も低迷しているのに立派な自社ビルを建てているんですから、この間の株主総会でも厳しいやり取りがあったことは想像できますね。こんな立派な自社ビルを建てられるのに、株主には優待もお土産も出せないのかっ!と言われていたのではないかと思われる(笑)
私から見ても、利益を生まない本社にお金をかけ過ぎじゃないですか?という印象です。
立派な本社ビルを建てると業績がピークとなる、というのは株式投資の定説の一つです^_^;

今日は吉野家の株主総会に寄ってから五反田まで移動したので、5分ほど遅刻となってしまいました。
なので飲み物サービスがあったのかは不明です。株主総会のお土産は今年もありませんでした!
会場内には椅子が(8+9)×11のレイアウトで並べられ、181人分くらいの席が用意されていました。遅れて入場する人も多数いたので、130人近く来ていたのではないでしょうか?出席者の多くは株主優待導入で株主となり、レストラン会社なのでお土産や懇親会があるかも!と思って参加したと思われますが、甘いですね(笑)クリレスは株主間の公平性を最も大事にする会社なので、お土産などとんでもないですし、懇親会なんて考えられません。たぶん来年の株主総会はまた参加者が激減するものと思われる^_^;
私も行かないかも。来年は準集中日開催に変更してきたあの会社に初参加してみようかな?(笑)
正面左右にモニターが設置され、事業報告などで活用されていました。会場中央にマイクが1本あり、質問者はそこまで行って質問するスタイルでした。
ビデオによる事業報告に続いて、岡本晴彦社長から自社株買い、今期の重点課題と業績見通し、4月に実施したM&A、配当政策、株主優待、対処すべき課題について説明がありました。こうした最近のトピックについて説明するのは良いことだと思います。
配当については配当性向30%程度を目標としており、今期から中間配当も実施する予定。クリエイト・レストランツの店舗を知ってもらったり、投資魅力の向上で新たな株主を獲得するため、2013年2月期末から株主優待制度を導入した。使用できる店舗は、4月に子会社化したイートウォークグループ、SFPダイニングを含む自社グループ店舗です。
クリエイト・レストランツ株主優待
クリエイト・レストランツから株主優待券が届くとは世も末だな〜(笑)ではなく、感慨深いものがありますね!株主優待ブームもピークを迎えつつあるのかもしれません。あと一六堂が株主優待を発表したら、株主優待ピーク説も現実味を帯びてきそうです(笑)あまりいじめて優待廃止されても困るのでこのくらいにしておこう^_^;
それにしても優待券の期限が10月末までというのは中途半端です!次回の優待券送付は11月中旬と説明があったので、11月上旬は優待券の空白期間になってしまいます。使用期限は最短でも6ヵ月以上、できれば1年くらいにして欲しいですね!

続いて議案の上程となりましたが、いきなり議案の採決になってしまいました^_^;
でも事務局も気付かずにスルー。普通なら事務局が慌てて議長席に駆け寄るところなんですが(笑)
そして質疑応答となりました。2009年の株主総会ではかなり厳しい意見が多かった訳ですが、株主優待も導入し、今期から中間配当も実施し、株価もかなり上がってきているということで、4年前に求められていたことはかなり実現できています。そんな中でどんな質問が出るのか興味津々でしたが、予想通り面白かったですね。
2009年と比べると個人株主を大事にしようという感じはしましたが、これはある目的のための一時的な変化なのか、本当に会社が変わったのかは、現時点では結論を出すには早すぎると感じました。
ぜひ2009年の質疑応答の様子と比較しながらお読みください。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)ずっと株主総会で株主優待の導入をお願いしてきたのに、昨年までは拒否され続けてきた。なぜ急に株主優待を導入したのか?社長の心境の変化をお聞きしたい。たぶん三菱商事が関係していると思うが私の邪推なのか?
→クリエイト・レストランツはショッピングモールでの商売が多いが、商業施設自体に集客力があるので、株主優待のプロモーション効果は小さいと考えていた。考えが足りなかったと思う。三菱商事の持ち株をすべて自社株買いし、晴れて独立系の会社になった。今後東証1部上場を目指していく中で、流通株式比率を高めていく必要があり、お客様でもある個人株主を増やす必要があり、株主優待を導入した。
注記)三菱商事の後ろ盾を失い、信用力を高めるためにも東証1部上場を目指しているようです。そのためには個人株主も大事になるので、株主優待制度を導入したようです。となるとゲンキーやトランコムのようなことにならないか注意が必要です。東証1部に上場を果たした途端、もう個人株主は必要ない!とばかりに、優待を廃止し個人株主はバッサリと切り捨てられる可能性があります。本当に今後も株主優待を継続していく意思があるのか、もう少し突っ込んでほしかったですね!
(2-1)東証1部に上場するという噂が流れているが、可能な範囲で考えをお聞きしたい。まさか東証2部ということはないですよね?
→時期は言えないが、東証1部上場を目指して努力を続けている。
(3-1)定款変更で酒類の販売を追加するが、どんな事業を考えているのか?
→クリエイト・レストランツは持株会社の下に事業会社がぶら下がっているが、ワインなどの酒類を一括購入してグループ子会社に販売していくことを考えている。コスト面でもメリットが出ると思う。グループ外への販売は考えていない。
(4-2)借入金をしてまで三菱商事から自社株買いをしたことで自己資本比率が20%を切るまで低下している。4月に2社のM&Aを実施し、借入金も増えているのでさらに財務内容は悪くなっていると思うが、決算説明資料を見てもバランスシートについての説明はまったくない。今後も出店やM&Aを行っていくと思うが、どのように財務内容を改善していくのか中長期的な財務戦略を教えてほしい。
→(川井潤専務取締役 管理本部担当)自社株買いについては、自己資金と借入金で賄っており、負債も100億円を超えている。自己株の多くを消却したので自己資本も減少している。4月にM&Aした2社は成長著しい会社であり、今後利益が積み上がってくる。自社店舗も含めると今後フリーキャッシュフローが40億円くらいに増えてくるので、順調に返済もできるし自己資本も積み増していける

(5-2)SFPダイニングは投資ファンドから取得したが、利益水準や純資産から見ると割高な価格だと感じる。手薄だった路面店への進出は評価するが、50億円近いのれんも発生すると思われ、割高に買ってしまうと今後減損などのリスクも高くなる。本当に適正な価格なのか?
→(川井専務)SFPダイニングは、路面店で繁華街に出店している鶏料理専門店鳥良と、最近成長が著しい鮮魚居酒屋の磯丸水産をそれぞれ40店舗ほど運営している。特に磯丸水産は出店の引き合いが多く、成長している。買収価格については、SFPダイニングのこの高い成長を見込んで将来の計画を立ててDCF法で評価した結果であり、第三者の会計士のセンセイからもこの価格は適正と意見を頂いている。SFPダイニングの店舗は路面店であり、ショッピングセンターの様な定期賃貸借ではなく、普通賃貸借で借りているので息の長いビジネスが可能であり、のれんは15年で償却予定です。
注記)SFPダイニングというのは、サムカワ・フード・プランニングの略のようですが、手羽先唐揚や味噌煮込みうどんなどの名古屋メシを中心に関東で展開しているようです。どんな経緯で投資ファンドの出資を受け入れたのかがよく分かりませんね。
買収価格はDCF法で評価した結果という説明でしたが、DCF法は今後の利益成長率をどう見るか?割引率をどうするか?などの前提条件を少し変えるだけで、思い通りの評価額にできてしまう恣意性が高い評価法なので、私はあまり好きではありません。オリンパスの飛ばし事件でも買収子会社の成長率を高めに見積もることで、法外に高いDCF評価額を正当化して飛ばしに使っていました。
相手が投資ファンドだと、会社をお化粧して割高なDCF評価額で押し付けられる可能性もあるので、今後投資額に見合った業績を出していけるのかは少し心配ですね。
ポラリスキャピタルグループのホームページに、今回の売却についてのプレスリリースが出ていて、
ポラリスは2010年12月の投資実行以来、SFPの目指す株式上場を全面的に支援し、昨年秋の第一次資本政策で当時100%保有していた株式持分のうち30.4%をSFPの取引先等の安定株主複数社に譲渡し、その後、第二次資本政策を経て株式上場を実現することを目指して参りました
と書いてあります。ポラリスが株式の100%を保有していたようです。投資時期から見て、リーマンショックで業績が厳しくなり、投資ファンドの傘下に入ったのでしょうか?ポラリスは株式公開での出口戦略を描いていたようですが、クリエイト・レストランツに売却した方が不確定な上場を待つより早く資金回収でき、高く売れそう?と考え、今回のディールが成立したようです。さらに
ショッピングセンターを中心にレストラン事業を展開するクリエイト・レストランツと繁華街・路面店を中心に専門店を展開するSFPは事業展開においては相互補完の関係にあり、SFPがクリエイト・レストランツとの資本提携において引き続き株式上場を目指していくことがSFPの更なる企業価値向上に繋がる」と判断して株式譲渡を決定したと書いてあります。
SFPダイニングが株式上場を目指していく方針に変わりはないようです。
今後もSFPが株式上場を目指していて、更なる企業価値向上が見込めるなら、新規公開時の価格は今回の譲渡価格より高くなるはずです。だとすれば10%なりの一部株式を保有し続けるという選択肢もあったと思いますが、全保有株を売却していることから、いま売った方が儲かると判断したと思われます。実際の行動とリリースに違和感があり、高く売りつける(笑)ために最上級の賛辞を贈っている可能性もありそうです。買ってしまったものはしょうがないので、業績を伸ばせるように両社で頑張って欲しいですね。
(6-2)もう1社のイートウォークは、オーナーシェフ渡邉明氏が全面に出た会社だが、渡邉明シェフのブログを見るとダイヤモンドダイニングが大好きなようだ(笑)
方針が合わなくなったなどの理由でシェフが会社を離れてしまうと、イートウォークの価値は大きく低下してしまうが、そのようなリスクにどのように対処していくのか?
→(川井専務)ご指摘のようにイートウォークの「AW kitchen」や「やさい家めい」などは、渡邉明社長兼シェフが独自に開発して運営しているブランドです。渡邉明シェフはまだ年齢も若いですし、事業意欲をいっぱい持っていて、この2ブランドをもっと広めていきたい、ブラッシュアップしていきたいと仰っている。これら2社のグループ化により、クリエイト・レストランツグループをさらに成長させていけると考えている。
社長)外食産業のM&Aは、大きな居酒屋が小さな居酒屋を吸収するなど、規模拡大を目指すものが多かった。クリエイト・レストランツはマルチブランド戦略なので、今まで色々なことをやってきたが失敗も多かった。我々が得意なのは商業施設の中でビュッフェ形式のレストランを運営することであり、居酒屋にも挑戦したがあまりうまくいかず、居酒屋専門会社の強みを痛感した。クリエイト・レストランツはグループ経営を標榜しており、色々なDNAをグループ内に取り込んでいきたい。色々なDNAを我々の色に染めるのではなくてグループ内で共存し、求心力としては全体としてコストを下げる、コンプライアンスを強化するなどに取り組み、成長戦略としてはそれぞれが強みを活かしながら伸ばしていきたい。
質問のあったイートウォークについては、渡邉明シェフがこれからも気持ちよく働いて頂けることが大事になると思っている。
SFPダイニングも含めて経営陣で話し合いをしているが、とても良い関係を築けており、お互いに足りない部分を補完できるし、今後もさらにシナジー効果を高められるように未来について語り合い、グループ全体として成長していきたい。
注記)ググっていたら下記の記事を見付けました。かなりポジティブに評価しているようです。
 イートウォークはクリエイト・レストランツで花開く。〜フードリンクニュース
 渡邉明氏 クックビズインタビュー

渡邉明シェフってどこかで聞いたような?という感じがしていたんですが、グローバルダイニングの総料理長だったんですね!グローバルダイニングの株主総会で、有能な人は辞めていき繁盛店を経営しているのに、グローバルダイニングは...みたいな感じで名前が出ていたように記憶しています。
お互いに気持ちよく協業しながら、ともに成長していくことを期待しています。

さらに盛り上がる!?後半の質疑応答の様子は、続編をお待ちください。
 クリエイト・レストランツ2013年株主総会レポート2 作成中
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2013年05月22日

GMOインターネット2013年株主総会レポート2

2013年3月24日(日)10時から、東京都渋谷区渋谷駅前のセルリアンタワー東急ホテル 地下2階ボールルームで開催されたGMOインターネットの第22期定時株主総会に参加しました。
この株主総会レポートでは、後半の質疑応答の様子以降をレポートします!
 前半の様子は → GMOインターネット2013年株主総会レポート1
上記のレポートと併せてご覧くださいね!
GMOインターネット株主総会
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(11-5)GMOクリック証券は新興のネット専業証券で、証券業務についてのノウハウが少ないのではないか?
→GMOクリック証券の高島秀行社長は証券会社出身であり、エンジニア出身の社長でもある。日本の大手ネット証券会社のいくつかのシステム開発にも関わった人物です。GMOクリック証券の社員200名中、半分がエンジニア、30人くらいが証券会社経験者です。GMOグループには3,150名ほどの仲間がいるが、うち千名がエンジニアやクリエイターであり、自らシステムを作ることを重視している。インターネット業界で勝ち残っていくためには、自分たちでシステムから作っていかなければならない!という強いポリシーがある。彼は日本の大手ネット証券のシステムを作ってきた仲間とともにクリック証券を立ち上げており、証券ノウハウ、システムの両方に精通した素晴らしい人材に経営を任せている。
(12-5)GMOクリック証券に業務改善命令が出されたが、どんな問題が指摘されて、どう対応したのか?
→先ほどの回答とも関連するが、自社でシステム開発しており、あまりにもモノ作りに集中しすぎてスピードが早かったので、システムトラブルを起こしてしまい、皆様にご迷惑をおかけしたということで金融庁様から業務改善命令を受けた。指摘事項についてはすべてシステム改善しており、トラブル件数も激減している。外部の監査の方からもOKを頂いているし、金融庁さまからも改善は認めていただいている。
(13-5)グループ会社はどのように管理しているのか?またどのようにしてグループ会社間のシナジーを出しているのか?
→GMOグループは現状66社になっており、うち6社が上場企業です。シナジーという言葉は曖昧なものだが、相乗効果を出すために一番重視しているのは、グループ各社の経営幹部、グループに関わる仲間たちに求めているのは、スピリットベンチャー宣言という社是・社訓にあたるものの精神的な共有です。
 詳しくは → GMO企業理念 スピリットベンチャー宣言

まずは言葉が合わないと、未来に向かって走って行こう!とはならない。
スピリットベンチャー宣言を繰り返し繰り返し読み合わせることでグループの隅々まで浸透させ、イズムに昇華させる、こういった活動を通じてシナジーが生まれる素地を作っている
私は自分の人生を賭けてこのグループを作ってきており、私が亡き後もこのグループが100年単位で成長して、多くのお客様、多くの株主様、多くの仲間たちを笑顔にするグループとして存続して欲しいと思っている。そのためには何が重要なのかずっと考えてきた。長く続いている会社のリストを取り寄せたりして色々と調べたが、一番長く続いているものは宗教だと気付いた。
うちのグループは新興宗教じゃないですからね(笑)
長く続いている組織には5つの共通点があり、その1つが皆が同じものをずっと読んで信じていることです。企業にとっても、皆が同じものを読んで信じ続けて、心のベースを作ることが非常に大事だと気付いた。
スピリットベンチャー宣言はバイブルサイズの手帳になっており、グループの仲間全員が持っていて、18年間入社以来読み続けている。これがシナジーのベースになっている。
(14-6)くまポンで食事クーポンを買ったが、現金で払った方が安かった。クーポンの方が高いのはおかしいのではないか?返金などの対応をしてもらえるのか?電話でキャンセルできないか聞いたが、取り合ってもらえなかった。
→あってはならないことであり、ショックを受けている^_^; (と、本当に驚いているようでした)
何かの手違いだと思うので、確認して報告する。そのような場合は返金する。
注記クーポン使用より現金の方が安いこともあるのはそんなに驚くことなんでしょうか?
2011年頃に色々と問題を起こしたグルーポンの場合、お店側に支払われるのはクーポン額面の半額程度の様です。50%の取り分が一般的だとすると1万円相当の飲食コースを半額の5千円にしたクーポンを発行した場合、店側の手取りは2,500円になります。
材料費が賄える程度の金額ですが、広告宣伝費と考えてクーポンを発行するんでしょうね。
このお店が特別なキャンペーンなどで、同じコースを4,500円で提供することはあり得ない話ではありません。お店側の取り分はクーポン発行時の2,500円よりも多いので、集客策として条件付きで実施する可能性はあります。
ホテルなどの宿泊クーポンの場合は、原価がほとんどかからないことから、空室が多いと直前特価!みたいな形でクーポン価格を下回る値段を提示するケースはよくありそうです。クーポン発行会社の取り分がいらないですし、機動的に運用できるので、こんなことはそんなに珍しいことでもないように感じます。
クーポンの方が高いのはあってはならないこと!とか、身じろぎして狼狽するほどのことでもないと思うんですけどねぇ(笑)
(15-7)GMOアドパートナーズからSEOの営業電話がよくかかってくる。ネットで見ても良い評判がない。
→GMOが扱っている商材には、プル型とプッシュ型がある。ドメイン販売など低単価の商材はWeb上でオートマチックに販売している。高額の商材はお客様に説明しながら販売しており、待ち型の営業ではなくプッシュ型の営業になる。SEOやネット広告がプッシュ型の商材になる。SEO(ネットで検索した時に上位表示されるようにする)は順位保証ができないので、一部に不満を感じる顧客もおり、ネット上にそのような書き込みも存在する。提供する商品のクオリティを上げることで、お客様に満足頂けるように今後も努力を続けていく。
→(高橋信太郎取締役 GMOアドパートナーズ社長)SEOは順位保証ができない商品であり、そのように説明している。成果が出れば課金するサービスもあり、無理な販売はしていない。
(16-7)平均勤続年数が4年と短い。勤続年数が短いのは離職率が高いことになるが、ネットでの評判が良くないことを考えると、会社に何か問題があるのではないか?
→社歴が短いうえにグループ人員が2次曲線的に急増しているので、計算上平均勤続年数は短くなる。営業部門では競争原理もあるので退職する人もいるが、エンジニアや管理職などの定着率は高い。離職率は同業他社と比べても低い。GMOグループは仲間を大事にする思想を持っており、インターネットは装置産業ではなくて人財産業というのが基本的な考え方。福利厚生も競合他社と比べて格段に良いと思う。福利厚生に毎月4・5千万円かけており、それくらい仲間を大切にしている。仲間を大事にして皆でがんばり、2年後の売上1千億円を目指している。顧客層を広げて業績を伸ばし、株主の皆様にも喜んでもらいたい。
注記新興企業の株主総会では、勤続年数が短いというのは定番の質問ですね^_^;
いい加減聞き飽きたので、招集通知の従業員の状況欄に、勤続年数が短い理由を注記した方が良いのではないでしょうか?今後も同じ質問が繰り返されそうで時間の無駄です。
 11時24分になり、最後の1問でお願いしたいとの熊谷会長の発言
(17-8)去年も質問したが、福利厚生に毎月何千万円もかけているなら、配当ももう少し増やして欲しい。配当は年2回でいいので、手数料分?は震災復興に寄付したらどうか?
→毎年ありがとうございます。配当は毎年1円ずつ増配している。配当性向も33%を目標としている。33%は東証1部上場企業で見ても決して低くはなく、欧米並み。欧米並みでいいのか?と言われればもっと出したいが、日本は実効税率が高いうえに復興税も上乗せされており、シンガポールやイギリスと違って、いくら稼いでも税金で持っていかれてしまう。法人税を引かれた残り少ない中から1/3は配当として株主に還元し、残りは人や設備に再投資して将来の成長につなげていく。今は成長期であり、配当としてお支払できるギリギリの上限額をお支払している。毎年増配もしており、ご要望はよく分かるがぜひご理解いただきたい。成長への投資も大事なので、配当はこのくらいで成長投資に使わせて欲しい(笑)
欧米では四半期配当が主流であり、今後日本でも増えていくと思う。
以前グローバルソブリンが人気だったが、3ヵ月に1回もらえた方が額は(少なくても?)嬉しいじゃないですか(笑) 4回配当がくればGMOを思い出してもらえる回数も増える(笑)
四半期配当によるコスト増はたいした額ではなく、今後も四半期配当を続けさせてほしい。
利益が増えたら必ず増配するので、ご理解いただきたい (盛大な拍手)

以上で質疑応答は終了となりました。
次にイベント開催を控えているので、この辺りで打ち切りは仕方ないですね。
熊谷会長のキャラクター全開の質疑応答は楽しいです。あとは約束したことが実行されるかですね!

続いて議案の採決が行われ、株主総会は無事終了となりました。
続いて取締役全員から1人ずつ担当職務と抱負などの挨拶がありました。どんな方々が経営しているのかよく分かり、とても良い取り組みだと思います。GMOインターネットの株主総会は年々改善されていて、とても素晴らしいと思います。今後も参加すると楽しくて役に立つような株主総会を続けていって欲しいですし、期待しています。
この後15分ほど休憩を挟み、会社紹介ビデオの上映、NHN Japan株式会社社長の森川亮氏と熊谷正寿代表の対談が行われました。
GMOインターネット株主総会
   今年も熊谷正寿社長の姿勢は素晴らしいですね!
お土産にもなっている 夢をかなえる手帳 の使い方や活用例、LINEを開発した経緯や今後の展開など興味深い話が聞けました。
最後にプレゼント抽選会があり、10名にオリジナル手帳バインダーがプレゼントされました。
GMOインターネット株主総会
 なんと!当選しました〜 ありがとうございます!

最後にはプレゼントも当選したし\(^o^)/楽しい株主総会でした。
当選しなくても楽しい株主総会なので、来年もぜひ参加したいと思っています!
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2013年05月21日

GMOインターネット2013年株主総会レポート1

2013年3月24日(日)10時から、東京都渋谷区渋谷駅前のセルリアンタワー東急ホテル 地下2階ボールルームで開催されたGMOインターネットの第22期定時株主総会に出席しました。
GMOインターネットは、すべての人にインターネットを企業理念として掲げ、グループ会社も含めドメイン取得やインターネット接続サービス、レンタルサーバーなど幅広く展開し、日本のネットのインフラ部分を支えている会社です。GMOインターネットの株主総会に出席するのは2011年から3年連続です。
   GMOインターネット 2011年株主総会レポート
   GMOインターネット 2012年株主総会レポート
2013年3月22日(金)の株価 893円(東証1部 9449) 100株単位 12月決算
PER 21.9倍、PBR 4.99倍、配当利回り 1.57%、株主資本比率 7.6%
監査費用 1.75億円(売上比0.34%、営業利益比2.56%、前年比0.12億円増) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 12名4.41億円(平均3,675万) 監査役 5名0.18億円
株主優待 6・12月末の100株以上保有の株主に自社グループサービスの割引など
 詳しくは 次項有 GMOインターネットの株主優待情報ページ


   GMOインターネット(9449)のホームページ
   GMOインターネット(9449)のヤフー株価情報
GMOインターネット株主総会
過去2年間の株価推移は、上記チャートの通り綺麗に上昇トレンドを描いています。ずっと400円前後で推移していましたが、2013年に入ってから上昇トレンドに乗り、ネット選挙が話題になった4月には一気に1,000円を超えてきました。熊谷会長は一時的な話題で騒いでほしくないようですが、今後も株価上昇を続けられるのか注目ですね!
スケジュール
10:01〜10:26 報告事項
 10:04〜10:07 監査報告 岩倉正和監査役(武藤昌弘常勤監査役が欠席のため)
 10:07〜10:26 営業報告 映像と男性ナレーションで説明
10:26〜10:31 議案上程 配当方針についても説明
第1号議案 資本金の額の減少の件 29億円を資本金からその他資本剰余金に振替、新資本金1億円
第2号議案 定款一部変更の件 事業目的追加など
第3号議案 取締役15名選任の件 全員任期満了に伴い14名再任、橘法務部長退任、野村正光氏新任
第4号議案 補欠監査役1名選任の件 武藤昌弘常勤監査役の補欠として姫路芳宏内部監査室長を選任
10:32〜11:29 質疑応答 質問者8人 計17件 57分
11:29〜11:32 議案の採決
11:32〜11:43 役員1人ずつ挨拶
11:59〜12:10 経営近況報告会
12:10〜12:46 LINE開発者の森川亮NHN Japan社長と熊谷代表の対談
GMOインターネット株主総会
お土産 3,000円相当のポイント・割引、夢手帳パック、クッキーなど
飲み物サービス ミネラルウォーターのペットボトル
経営戦略説明会 株主総会後に開催


注目の株主総会格付けですが、参加しやすい日曜日に株主総会を開催し、株主が楽しめるようなイベントも開催しています。質疑応答の時間や対応を見ていても、株主と気軽な雰囲気で対話したいという経営陣の考えが伝わってきました。これらを総合的に判断し、GMOインターネットの2013年株主総会格付けは昨年同様 『B』 としました。
   議決権を有する株主数   32,833名、その議決権数 1,177,960個
   議決権返送&出席株主数  5,516名、その議決権数   937,324個(79.6%)

今年もGMOインターネットの株主総会は日曜日に開催されました。平日は仕事という株主にも参加しやすくしており、今年は1,100名以上出席しているそうです。GMOグループの上場企業は、夕方に開催するなど株主の参加しやすさに配慮しています。こういった取り組みが他社にも広がっていくと良いですね!
会場にはキッズルームや株主優待の使い方を案内するブースなどが用意され、株主への配慮が行き届いていました。株主総会後には今年は対談イベントが開催され、株主の方々が楽しみながらGMOグループの事業戦略を知ることができるように工夫されています。
GMOインターネット株主総会
株主総会会場内は、前方にはテーブル席、後方には椅子席が多数用意されていました。
正面には大きなスクリーンが用意され、営業報告などで利用されていました。
武藤昌弘常勤監査役は体調を崩して入院中のため欠席し、監査報告は代わりに岩倉正和監査役が行いました。営業報告は映像で行われました。分かりやすくて良いと思います。

質疑応答も活発で、基本的に熊谷正寿会長が回答していましたが、堅苦しい雰囲気ではなく親しみやすい対応で好感が持てました。ときおりお茶目な面を見せるなど、熊谷会長のキャラクターが感じられて、またファンが増えたんじゃないでしょうか。
それぞれ担当部門の責任者からも回答してもらっていて、バランスの取れた良い質疑応答だと思います。
質疑応答になると熊谷会長も議長席の前まで出てきて、質問する株主と真剣に向き合い質問を聞いていました。こういった姿勢も高く評価できますね!
GMOインターネット株主総会
普通の株主総会では、議長は議長席から前に出てくることはありません!
前に出ようものなら株主が飛びかかってくるんじゃないか!?と恐れているようで(笑)、わが身を守ってくれる議長席からは一歩たりとも離れないぞ!という感じです^_^;
私も多くの株主総会に参加していますが、熊谷会長以外で議長席を気にせず自由に動き回っているのは、ワタミの渡邉美樹会長(当時)とひらまつの平松博利社長くらいしか思い浮かびません。
株主総会に行ってみたい!という総会初心者の方にもお薦めの、敷居の低い株主総会です!

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
事前質問1)GMOグループには警察からの天下りはあるのか?
→警察からの天下りはない。反社会勢力とは一切関わらないよう専門家のアドバイスも受けている。
事前質問2)反社会勢力に対する姿勢や社会的不正に対するGMOのスタンスを聞きたい
→反社会勢力や社会的不正は断固として排除する方針
注記)上記の回答に満足したのか、回答を聞き終わると事前質問を提出していた株主は会場を後にしました。前日はリンク&モチベーションの株主総会で 議長解任! と叫んでいたようですが、GMOインターネットの株主総会では、解任動議も出さずに静かに会場から立ち去りました。この違いは何なのでしょうか?熊谷会長の人徳なんでしょうか?(笑) この辺りの経緯は下記の記事にまとめています。
 議長解任!と叫ばない議長解任おじさん
以下は、当日会場からの質問です。
(3-2)FXプライムを子会社化したが、FXプライムは業績もじり貧で、これといった特徴のない会社だと思う。マネーパートナーズやサイバーエージェントFXも最近大株主が変わっており、FXプライム以外の選択肢もあったと思うが、なぜFXプライムなのか?
→FX業界はスプレッド引下げ競争がし烈であり、勝ち抜いていくためにはシェア向上が必要。FXプライムとは顧客層も異なり、マーケティング手法も違うので、GMOクリック証券と競合が発生しにくくて一番シナジー効果が生まれやすいと判断した。今後事務所やバックシステムの統合を図り、シナジー効果を出しながら両社ともに業績を向上させていきたい。
(4-2)稲葉氏が相談役という役職に就いているが、なぜGMOインターネットに相談役などという旧態依然とした大企業のような、中途半端な役職を設けているのか?必要なのであれば取締役など明確な役職で処遇すべきではないか?
→定款上相談役を置くと定めている。定款は会社の憲法であり、そこに定めることで強い意志を持って相談役を置き、グループを支えてもらっている。相談役の稲葉は20年近く私を支えてくれているパートナーであり、創業以来要職を歴任頂いた。世間一般で言えば定年の年齢かもしれないが、インターネット業界は人とのつながりや経験の蓄積が大事な業界だと信じているので、可能な限り稲葉氏には相談役として残ってもらい、GMOインターネットグループを支えてもらいたいと思っている。
GMOインターネットはまだ若い会社であり、様々な経験を積んだ稲葉が居てくれることで、他のインターネット企業とは一味違った会社になっている と思う。

(5-3)招集通知がコンパクトなのは良いが、字が小さくて年寄りには読みにくい。
GMOグループでは情報の整理にはサイズの統一が重要と考えており、用紙はA4サイズか手帳サイズに統一している。今回から招集通知も手帳サイズにした。運営側からは反対されたが私が押し切って手帳サイズにした。じゃあなぜ穴がないのか?と言われそうだが、コスト面から穴をあけるのは勘弁してくれと言われた(笑)
字が小さくて読みにくいのは配慮が足りず申し訳ない。来年については社内で改善を検討するが、サイズに対する拘りもあり、より良い案を検討していく。
(6-4)資本金減少の目的をもう少し分かりやすく説明してほしい。
→資本金については質問があると思い、スライドを用意した(笑)株主総会で承認されれば、資本の部の組替は可能。資本金を減らすことで、繰越欠損金をフルに使えるなどのメリットがある。
(7-4)非常勤監査役の取締役会への出席率が低い。監査役には取締役会への出席義務があるはずだ。岩倉監査役は弁護士なんだからよく分かっているはず。常勤監査役が入院している中で、その他の監査役が欠席するのは問題ではないか?出席率の低い郡司掛氏と岩倉氏に欠席理由を説明してほしい。
→武藤昌弘常勤監査役が入院したのは最近のことであり、監査役会の運営に問題はない。
→(岩倉正和監査役)臨時取締役会の開催などもあり2回欠席となった。武藤常勤監査役はすべての取締役会に出席しており、法律上は問題ない。今後も出来る限り出席するよう努力していく。
→(郡司掛孝監査役)昨年の株主総会で監査役に就任したが、税理士もしており、監査役就任前からの予定などもあり、欠席となった。
(8-4)去年も文句を言ったのに、クリック証券の電話対応がまったく改善されていない。ずっと電話を待たせている。株主優待の範囲内しか取引したくない!
→いつもありがとうございます。GMOクリック証券にかぎらず、他のサービスも日々改善していると思うが、そのような指摘があり悲しい。
→(小川氏クリック証券の人?)たいへん申し訳ない。きちんと調査し、明日から改善していく。
→(熊谷会長)改善しないと他社に負けてしまう。他社より劣っているのは我慢できないNo1を目指さないと意味がないので、社内では日々改善を強く求めている
(9-4)伊藤取締役がGMOクラウドなどグループ会社の取締役になるのは人材流出ではないか?
→今までの職務をこなしながら、グループ会社とシナジーを出すための就任であり、流出ではない。
(10-4)クリック証券は名古屋証券取引所くらいは取り扱ってほしい(会場から拍手)
→早急に検討する。
注記)前にもGMOインターネットのネット上で開催された決算説明会で、熊谷社長にお願いしましたが、その時も早急に検討するというような回答だったような^_^;
そろそろ検討ではなく 実施に移してほしい ですね!

まだまだ質問は続きます。
後半の質疑応答の様子は、GMOインターネット2013年株主総会レポート2にまとめます。
 GMOインターネット2013年株主総会レポート2
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2013年05月19日

アークランドサービス2013年株主総会レポート

2013年3月22日(金)10時から、東京都新宿区市ヶ谷のホテルグランドヒル市ヶ谷 新館3階 瑠璃東の間で開催されたアークランドサービスの第20回定時株主総会に出席しました。
アークランドサービスは、かつ丼のかつや、天丼あきばなどのファーストフード店を全国展開している会社です。アークランドサービスの株主総会に出席するのは初めてです。

2013年3月22日(金)の株価 2,134円(JASDAQ 3085) 100株単位 12月決算
PER 12.6倍、PBR 2.68倍、配当利回り 0.94%、株主資本比率 70.1%
監査費用 1,850万円(売上比0.14%、営業利益比0.94%) あらた監査法人
役員報酬 取締役 7名0.67億円(平均958万、社内1,098万、社外120万) 監査役 3名0.09億円
株主優待 なし

   アークランドサービス(3085)のホームページ

   アークランドサービス(3085)のヤフー株価情報
アークランドサービス株主総会
過去5年間の株価推移は、上記チャートの通り綺麗に上昇トレンドを描いています。株主総会後も勢いは止まらず、2,500円まで上昇しています。5年で10倍近くになっているわけですから、ピーター・リンチ的な銘柄で、身近な会社に中長期投資して資産を増やすのに最適な会社だったことが分かります。最近はかつ丼にも新規参入の動きが出ており、今までの様な安定成長が続けられるのか注目です!
スケジュール
10:00〜10:24 事業報告
 10:03〜10:06 監査報告 松永剛常勤監査役
 10:06〜10:24 営業報告 臼井健一郎社長が事業報告を読上げ
10:24〜10:49 質疑応答 質問者7人 計13件 25分
10:49〜10:53 議案の上程・審議・採決
 第1号議案 剰余金処分の件 20円(配当性向12.7%)前年より実質10円増配
 第2号議案 取締役7名選任の件 7名全員が任期満了に伴い全員再任
 第3号議案 監査役1名選任の件 染橋氏辞任に伴い、布施義男顧問(前コメダ社長)を新任
お土産 なし
飲み物サービス 株主控室でコーヒー、紅茶、クッキーのサービス
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、質疑応答は丁寧に回答していたと思います。一方でお土産もなく、経営近況報告会もなしで、出席しても楽しみはあまり感じられません。これらを総合的に判断し、アークランドサービスの2013年株主総会格付けは 『D−』 としました。
   議決権を有する株主数     1,127名、その議決権数   70,582個
   出席株主数               22名、その議決権数   52,574個
   議決権返送              222名、その議決権数    7,092個
   議決権返送&出席株主数     244名、その議決権数   59,666個(84.5%)
出席株主の議決権数を見ると、親会社のアークランドサカモトも出席していることが分かりますね。まあ坂本会長が親会社の社長なので、自動的に出席扱いということなんでしょうが(笑)
集計以降に来た株主もいるので30名弱の出席者数でしたが、個人投資家にも人気のある銘柄の割には株主数も少ないですし、出席者も少ない感じです。
アークランドサービスで目立つのは役員報酬の低さです。社外取締役を除いた平均が1,098万円であり、これだけの好業績を続けている会社にしては少ないと感じます。坂本勝司会長は無報酬とすると平均が1,317万円になるので、実際はこのくらいなんでしょうね。

会場内には椅子席が、(3×4)×6のレイアウトで72人分用意されていました。出席者数からするとテーブル席の方がメモしやすいですし、落ち着いて参加できます。ぜひ来年は検討をお願いします。
会場正面右側にスクリーンが用意されていました。
出席者数も少ないですし、せめて自社商品のかつサンドくらいサービスしてもいいのにな〜と感じます。株主総会後にかつサンドを配り、今後の戦略などについて説明する経営近況報告会を開催すれば、会社に対する理解もより深まると思います。来年の株主総会はぜひ改善して欲しいですね!
アークランドサービス株主総会
株主総会前には株主控室で、ホットコーヒーか紅茶とクッキーが頂けました。

株主総会開始前には会場から拍手が沸きあがり、さすが業績・株価とも好調な会社は違いますね!
しかし前方に座った株主が、社長の発言に対して何でも拍手、賛成!の声だしでちょっと興ざめでした。アークランドサービスか臼井健一郎社長の熱烈なファンなのか、社員株主を動員しているのか分かりませんが、ちょっとやり過ぎですね。いまどき与党総会屋起用かよ!と思いました^_^;
好業績かつ株価も上場来高値を更新して上昇中なので、株主総会が荒れることは考えにくいんですが、慎重のうえにも慎重に!という会社側の姿勢が現れているんでしょうか? (笑)
営業報告に続いて質疑応答となり、その後に議案の審議を行う流れでしたが、議案の審議では質問する機会がなく^_^;実質的に議案の説明と採決という感じでした。普通は議案の説明後に「議案の審議をお願いします。質問はございませんでしょうか?」となり、質問がないか確認しますが、アークランドサービスが上程した議案に質問なんかないですよね?すぐ採決しますね!という感じでした(笑)
まあ質問もないとは思いますが、一応形だけでも審議をお願いしないとね〜

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)サトとの合弁会社のサトアークランドサービスは持分法適用会社に載っていないが、食材売上のみなのか?
→食材などの売上とロイヤリティ収入がアークランドサービスの売上になる。
(2-1)大阪でのかつやの評判はどうか?
→関西では京都、大阪中心に出店を加速しており、出店が増えるに連れて知名度も上がり、既存店売上も伸びている。
(3-2)国内ではどの位まで増やせると考えているのか?それはいつ頃達成できるのか?
→今まで通りの展開だと300〜400店舗、新モデルを加えると800店舗くらいまでと考えている。2015年までに350店という目標はあるが、800店到達時期は新モデル店舗の評価も含めて検討中。
(4-2)新橋岡むら屋は牛丼カテゴリーへの参入だが、勝算はどうか?
→出足は好調に推移している。牛丼チェーンの戦略が分かれてきており、メニューの多様化を進めるチェーンもあり、牛丼店としてはどうかと思う。新橋に物件も見つかったので、アークランドサービスの考える牛丼とはなんぞや?と考えて、出店した。かつやと比べると客足は変わらないが、単価が低いのが問題。改善して多店舗展開していきたいと思うが、まだオープンしたばかりなので、あまり大きいことは言えない(笑)
アークランドサービス株主総会
注記新橋岡むら屋には、私も株主総会前日に行ってみました
 新橋名物 肉めし岡むら屋 中長期投資で超富裕層を目指そう!
上記の記事にも書いているように、見た目とは違って非常に薄味で、何度も食べたくなるようなインパクトが無いように感じました。オープン当初は好調かもしれませんが、リピーターが少ないと次第に客足が減る可能性が高く、いつまで好調が続くのかな〜と疑問に感じます。薄味すぎるという意見は多いようですが、味の改善は検討しているんでしょうか?
上記の記事ではオープン当初ということもあり、言葉を選んで書いています^_^;が、一口食べた印象は
「あれ?味付けするの忘れてない???」という感じでした。でも周りを見てもみな何も言わずに食べていたので、こんな味付けなのかな〜と納得するしかありませんでした。大袈裟に言えば、調味料を入れずに牛肉をじっくりと煮込みました!(笑)という感じです。薄味なことが知れ渡れば問題ないのかもしれませんが、一般的な牛丼をイメージして食べに行くと、薄味で物足りなさを感じると思います。
アークランドサービスの考える牛丼 と社長は自信満々でしたが、この味付けではちょっと心配です。既存の牛丼チェーンと差別化するには、薄味しかなかったのかもしれませんが、今でも新橋名物肉めしの岡むら屋はリピーターで賑わっているんでしょうか?

(5-3)かつやが大好きだが、税抜き価格表示がメインで1円のお釣りが多い。他社は税込み表示だ。
→価格の表記方法については社内で検討中。価格訴求力を高めるために税抜価格を表示している。
(6-4)週刊ポストで株価が上がっている50社が掲載されていて、その中から厳選してアークランドサービスに投資した。今日は女性の出席者もゼロで、女性受けを狙うためにも株主優待導入が必要では?
株主優待は常に検討はしているが、株主間の公平性を考えて導入していない。出店計画を発表すると株価が上がっているので、アークランドサービスは成長力が求められていると感じている。まずは株主優待よりも成長力を高めていきたい。
注記)女性受けが必要とかいろいろ言い訳していましたが、要は自分が株主優待がほしいだけだと思われる(笑)素直に株主優待でかつ丼が食べたい!と訴えればいいのに
(7-5)かつやは順調だが、天丼あきばが閉店しているのは不調ということか?
天丼あきばは、店舗の損益より店舗運営上の限界を感じて閉店した。店舗数を絞りさらに業態改善に取り組んでいく。新橋の天丼あきばは新メニューも追加し、399円という低価格の天丼を出すなどテストを続けている。新メニューで客数も増加している
(8-6)駐車場が満杯のことも多いが、満車だとかつ弁も売れないのではないか?
→45%がテイクアウトとなっている。かつ弁併設店の方が(店内で飲食しないので)回転率が高くなり、駐車場の回転もよくなる。横浜のかつ弁併設店では駐車場20台で平均月商の3倍を記録している。
(9-6)円安になってきているが、円安だとコストアップになるのではないか?円安への対応策は?
→豚肉価格は国内価格が524円と決められており、円高になっても円安になっても関税が変わるだけで、仕入価格への影響はない。
注記)豚肉価格は変わらないとしても、パン粉や油、食材、光熱費などは確実に上昇してきます。円安対応は最近の株主総会では定番の質問なので、もう少し詳しい説明があってもいいですね。
(10-6)2人連れの男性客が2人ともアルコールを飲んでいたが、確認が必要ではないか?
→ロードサイド店ではアルコール販売時に、ドライバーかどうか確認するようにしている。再度徹底する。
(11-7)出店に関して何か障害はあるのか?
→他の外食チェーンやコンビニも出店を加速している会社があり、物件が競合することが障害になる。結果的に賃貸料が高くなってしまう。
(12-7)食中毒対策は?
→フランチャイズ、直営とも定期的に第三者による衛生検査、従業員の菌検査を行っている。工場も抜き打ちで検査している。
(13-7)株主総会の案内をもっと早く教えてほしい。出店計画もIRで教えてほしい。リクナビなどに将来ビジョンが載っているのに(IRでは教えてもらえなかった?)
→株主総会の案内は早く案内できるように努力する。
将来計画も社内で検討の上、IR情報として開示していきたい

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
出席者が少なかったので、あまり質問も出ないかな〜と思っていましたが、意外と質問が出ました。
他の外食チェーンがかつ丼業態に進出してきているので、対抗策などの質問も出るかと思いましたが、競争相手と見ていないのか質問はありませんでした。
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2013年05月18日

チムニー2013年株主総会レポート

2013年3月26日(火)10時から、東京都墨田区横綱のチムニーの店舗 花の舞 両国国技館前店で開催されたチムニー(3178)の第5期定時株主総会に出席しました。
チムニーは、花の舞、さかなや道場などの居酒屋を全国展開している会社です。
チムニーの株主総会に出席するのは初めてです。

2013年3月26日(火)の株価 875円(東証2部 3178) 100株単位 12月決算
PER 11.1倍、PBR 1.57倍、配当利回り 2.29%、株主資本比率 35.8%
監査費用 2,300万円(売上比0.05%、営業利益比0.70%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 3名0.87億円 (平均2,899万円) 監査役 3名0.14億円
株主優待 6・12月末の株主に株数に応じてお食事券贈呈
株主優待について詳しくは → チムニーの株主優待情報ページ

   チムニー(3178)のホームページ

   チムニー(3178)のヤフー株価情報
チムニー株主総会
チムニーは一度MBOで上場を廃止しましたが、2012年12月に公開価格1,000円で再上場しました。上場以来の株価は公開価格を下回って推移していましたが、5月8日の株主優待制度拡充発表を受けて公開価格を上回ってきました。今後も業績が伸びていくかが、株価の先行きを占ううえで注目ですね。
スケジュール
10:00〜10:35 事業報告
 10:03〜10:04 監査報告 猪股哲美常勤監査役
 10:04〜10:35 営業報告 女性ナレーションが事業報告を読上げ
10:35〜10:36 議案の上程
 第1号議案 取締役5名選任の件 4名全員が任期満了に伴い全員再任、上田智廣監査役を新任
 第2号議案 監査役1名選任の件 上田氏、小倉氏辞任に伴い、越仲信雄税理士を新任
10:36〜11:21 質疑応答 質問者9人 計14件 45分
11:21〜11:22 議案の採決
11:23〜11:23 新任取締役紹介 名前とよろしくのみ
チムニー株主総会
お土産? 上場記念品としてりんご・ぶどうのスパークリングジュース 先渡し
飲み物サービス ミネラルウォーターのペットボトル
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、上場記念品という形のお土産も用意され、自社店舗での株主総会開催もチムニーについて株主に理解してもらいたいという会社側の考えが伝わってきました。一方で出席株主数と比較すると非常に狭かったですし、運営に慣れていない部分も目立ちました。これらを総合的に判断し、チムニーの2013年株主総会格付けは 『C』 としました。
   議決権を有する株主数    12,083名、その議決権数  193,405個
   議決権返送&出席株主数   3,282名、その議決権数  140,208個(72.5%)
チムニー株主総会
チムニーの株主総会は、10時から花の舞両国国技館前店で開催されました。
チムニーのホームページでも株主総会の様子が紹介されていますが、店舗内に椅子をびっしりと並べていました。昨夜の営業が終わってから準備したそうで大変だったでしょうが、出席株主数も多いため、店舗内は大混雑という感じでした。広いお店ですが仕切られているので、多数の会場が用意されていました。
   チムニーの株主総会紹介ページ
出席者数は312名だったそうです。
事業報告は映像で行われ、上記ホームページで見ることができます。
続いて議案が上程され、質疑応答となりました。
チムニー株主総会
質問者は第1会場右側に用意された発言者席から質問する形式でしたが、事前の案内が十分でなかったので、あまり機能していませんでした。質疑応答に入る前に、質問したい人は控え席に集まるように案内しておけば、もっとスムーズに進行したと思います。
株主総会後にざっとまとめた下記の記事もご覧ください。
   チムニーの株主総会
質問には和泉學社長中心に回答していました。あっさりした回答という感じでした。
公開企業として久しぶりの株主総会で緊張していたのかもしれません。
質疑応答に入る前に、多く寄せられている4件の質問について説明がありました。質問は1人1件でした。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(事前質問1)MBO実施の背景
→居酒屋を取り巻く環境が厳しく、大胆な改革が必要で、一時的に業績が悪化する可能性があった。一次産業、二次産業への進出に当たり、親会社や支配株主である商社と競合する可能性もあった。親会社の米久は当時事業の統廃合を行っており、チムニーも売却対象となる可能性があったので、MBOを実施して資本構成を再構築し、自由に成長戦略を立てられるようにした。
(事前質問2)株価が公募価格を下回って推移していることについて
→人財育成による既存店の強化、六次産業化への挑戦による他社との差別化、コントラクト事業(企業などの社員食堂の運営受託事業)、食材供給事業、M&Aの推進などで業績の向上、企業価値の向上に邁進しており、株主の皆様のご理解・ご支援を頂きたい。
(事前質問3)株主優待制度について
→使用枚数の制限はあるが、曜日や時間帯の使用制限はないので様々な機会にご利用頂ける株主優待制度になっている。今後も皆様のご意見を聞きながら改善していきたい。
(事前質問4)配当について
→安定配当の継続を基本方針としており、今後の成長に備えた内部留保なども十分に検討したうえで決定する。
以降は会場からの質問です。
(1-1)株主優待の内容について教えてほしい(ホームページを見てほしいものです)
→(吉成章博執行役員 管理本部長)100株〜499株までは1人1枚の使用制限のある500円の株主優待券10枚、500株以上は使用制限のない500円の株主優待券10枚が追加される。
(2-2)76万株の新株予約権について、行使価格など内容について説明してほしい。行使期間8年は長すぎる。
→私の保有分は当面売るつもりはなく、株主の皆様と同じリスクを取っていると考えている。企業価値を高めていくことが私の最大の役目です。
→(吉成執行役員)新株予約権の発行は無償で、行使価格は500円となっている。行使期間は2年から8年だが、税制上もっとも有利になるように最長の8年としている。行使期間を長くすることで、中長期的な視点で経営にあたってもらうという意図もある。
(3-2)公募価格よりも安い行使価格のストックオプションを出すのは問題で、最初から利益が出るようなのはおかしい。撤回する意思はないのか!
→(吉成執行役員)ストックオプションは2010年10月に発行しており、当時の財務状況をベースにすると500円が適当だった。
(4-2)たった1年で価値が倍になったのか!2年後ですが公募価格千円は我々に高く売り付けたのか!割当てられている従業員18人はどんな人なのか?私も入りたいくらいだ!
などと言いたい放題でした。ボランティアをしているような人とは思えない発言の連続でした^_^;
売り付けられたって、強制的に買わされたんでしょうか?自ら公募に申込んだと思うんですけどねぇ^_^;
損をしたのは他人のせい、会社のせい、では先が思いやられますね〜
→(吉成執行役員)公募価格は様々な機関に算定をお願いして決定している。従業員18人は当時の部長職以上の人に割当てた。
注記)この株主は株価低迷が不満なんでしょうが、それをSOへの不満という形に置き換えて、ネチネチと不満をぶちまけていました。1人で15分も質問を続けるんですから、質問を待っている株主からするといい迷惑です。だいたい愚痴を聞かされる他の株主のことも考えてほしいですが、頭に血が上っていてそんな余裕はないようです。株式投資は自己責任という原則をもう一度勉強し直した方が良いと思います。こういった質問は本当に勘弁して欲しいです。
(5-3)役員報酬引当金は損金算入なのか?12ページの役員報酬の中に入っているのか?
→損金不算入で、12ページの金額に入っている。
(6-3)なぜ損金不算入なのか?
→賞与は定期的な支給ではないので、損金不算入となる。
(7-3)減価償却費を事前計上しているのはなぜか?
→店舗の減損などが一定程度出るので、その分の償却費を計上している。
(8-4)第2会場では聞こえにくいので、再度配当について説明してほしい→(事前質問4)参照
(9-5)M&Aの判断基準は?
→居酒屋を客単価で捉えており、花の舞は3〜4千円、さかなや道場は少し高い、チムニーは2千円くらい。当社が持っていない価格帯のブランドをM&Aしてきた。
(10-6)チムニーを応援したいと思って株主総会に来ていると思う。配当性向目標を最低でも25〜30%にして欲しい。
→2013年の配当性向は25.3%になる。2012年の上期は非上場だったので、下期分のみの配当となり低くなっている。今後も配当を増やせるよう頑張っていく。
(11-6)株主優待で1人1枚しか使えないのは見直して欲しい。500円割引ではネットクーポンと同じだ。
→不満の声があるのは理解しているが、今日の株主総会もチムニーをよく理解してもらえるように、店の営業も止めて、昨夜から店内を大きく作り変えて準備してきた。今後も株主の声を聞きながら改善していきたい。
注記)株主の要求には限度がないですからね〜^_^;
株主優待はサービスなんですから、ある程度制限があるのはやむを得ないと思います。曜日や時間帯の制限がないのはありがたいですし、ワタミの優待よりずっと使い勝手がいいと私は評価しています。
(12-7)品質管理への取り組みについて
→使用する食材は国産中心で90%前後を占めている。中国からの輸入は止めている。安全・安心は最大の関心事であり、重点的に取り組んでいる。
ここで11時19分となり、最後の質問でお願いしたいとの議長発言
(13-8)社長はイオン出身だが、イオンと一緒に海外進出の考えはないのか?
→かつて中国の大連に出店していたが撤退した。現時点では具体的な計画はないが、将来は海外に出ていく必要があると考えている。
(14-9)なぜ大連から撤退したのか?
→以前の大株主だった米久から、中国ビジネスはすべて撤退するという方針が出たので、残念ながら撤退した。

以上で質疑応答は打ち切りとなりました。
よくある質問は事前に回答したのはとても良いと思いますが、同じ質問をする人がいたり、1人で15分も質問というか株価低迷の不満を愚痴る人がいたりで、あまり実のある質疑応答ではありませんでした。
まあ飲食系の会社の株主総会ではある程度はこんなものなんでしょうが、ちょっと酷かったですね^_^;
チムニー株主総会
この後、急遽用意されたちゃんこ鍋が振る舞われ、無事?株主総会は終了となりました。
ちゃんこ鍋が振る舞われると案内があったので、もっと食べ応えがあるものを想像していました(笑)
野菜たっぷりで美味しいんですが、これだけではお腹はふくれないので、株主優待ランチを楽しみ、午後からの株主総会に向かいました。

それにしても、11時を過ぎてくると会場内にちゃんこ鍋の匂いが漂ってきて、もう質問はいいからちゃんこ鍋を食わせろ!的な雰囲気になり、会社側の質問打ち切り作戦大成功です!
質疑応答を早めに打ち切るための方便として、飲食を用意しているのではないか!?と疑いたくなる会社が多いのも事実です(笑)
来年はどこで株主総会をするんでしょうか?これ以上株主が増えると、自社店舗での開催は難しそうです。
来年は株価も今以上に上昇して、愚痴る株主が減ることを期待しています。
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2013年05月17日

GMOクラウド2013年株主総会レポート

2013年3月22日(金)18時から、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテル地下2階 ボールルームで開催されたGMOクラウド(3788)の第20回定時株主総会に出席しました。
GMOクラウドは、レンタルサーバー、プライベートクラウドなどのホスティング・クラウド事業と、Webサイトの実在性証明などを行うセキュリティ事業を展開している会社です。
GMOクラウドの株主総会に出席するのは昨年に続いて4回目です。
過去の株主総会レポートは下記リンクをご覧ください。
   GMOホスティング&セキュリティ(3788)2011年株主総会レポート
   GMOクラウド(3788)2012年株主総会レポート


2013年3月22日(金)の株価 107,000円(マザーズ 3788) 1株単位 12月決算
PER 19.9倍、PBR 2.81倍、配当利回り 1.78%、株主資本比率 58.7%
監査費用 2,700万円(前年比▲300 売上比0.29%、営業利益比2.78%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 5名1.34億円 (平均2,680万) 監査役 2名0.16億円
株主優待 6・12月末の株主に自社サービス割引券(2,500円/月×2枚)など
株主優待について詳しくは → GMOクラウドの株主優待情報ページ

   GMOクラウド(3788)のホームページ

   GMOクラウド(3788)のヤフー株価情報
GMOクラウド株主総会
過去5年間の株価は、ほぼ5万円から10万円の範囲で推移していますが、ネット選挙解禁が話題に出始めてから10万円の壁を突破し、上昇基調に転じています。クラウドサービスが収穫期を迎えるのもこれからですし、今後も株価上昇が続くと良いですね!
スケジュール
18:00〜18:14 事業報告
 18:02〜18:04 監査報告 深山智房常勤監査役
 18:04〜18:14 営業報告 青山満社長が事業報告を読上げ
18:15〜18:17 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金処分の件 200円減配の1,800円(配当性向40%)
 第2号議案 取締役9名選任の件 7名全員が任期満了に伴い全員再任、山田氏、伊藤氏を新任
 第3号議案 取締役の報酬額改定の件 年額2億円を2.5億円に増額
 第4号議案 役員賞与支給の件 社外取締役を除く5名に2,700万円を支給
18:17〜18:53 質疑応答 質問者8人 計14件 36分
18:53〜18:55 議案の採決
18:55〜18:57 新任取締役あいさつ
19:11〜19:39 経営近況報告会 青山社長がプレゼ画面を使って説明
19:40〜20:00 質疑応答 質問者6人 計10件 20分
GMOクラウド株主総会
お土産 クオカード千円分とノベルティグッズ類 先渡し 帰りに和菓子
飲み物サービス 水のサービス 株主総会後の休憩時間にコーヒーサービスがあったかも
経営戦略説明会 株主総会後に開催


注目の株主総会格付けですが、今年は経営近況報告会も開催され、経営近況報告会後には和菓子のお土産まで付いていました!夕方からの開催も定着し、出席株主数も増加しています。これらを総合的に判断し、GMOクラウドの2013年株主総会格付けは昨年より1段階格上げ『C+』 としました。
   議決権を有する株主数     5,813名、その議決権数  116,417個
   議決権返送&出席株主数   1,249名、その議決権数   85,248個(73.2%)
GMOクラウドの株主総会は、18時から本社の入っている渋谷のセルリアンタワーで開催されました。
渋谷で18時から株主総会なので、仕事帰りでも参加でき、株主には嬉しい配慮だと思います。今年はほぼ満席に近い感じで出席者数も順調に増えています。お土産が足りなくなるくらいだったようです。
今まではクラウドサービスが注目されていたGMOクラウドですが、日本でもいよいよインターネットや電子メールを活用した選挙運動が可能となり、ネット選挙関連としても注目されるようになってきました。
会場内にはテーブル席が(6+3+6)×7のレイアウトで105人分の席が用意されていました。満席に近くて100人弱の出席者でした。2009年頃までは20人ほどしか出席者がいなかったそうですが、注目が集まるとともに出席者も増えて、質疑応答も活発になってきました。
GMOクラウド株主総会
今年は株主総会後に会社説明会も開催され、事業内容について理解が深まる良い機会だと思いますが、帰ってしまった株主もたくさんいて残念でした。事業内容も理解せずに株主になっている人もいるようなので^_^;、会社説明会をしっかり聞いて勉強してほしいものです(笑)
質疑応答は、昨年まではすべて青山社長が回答していましたが、今年は他の取締役からも回答があり、年々改善が進んでいると感じます。今後とも株主との意見交換が活発に行われるような株主総会を目指して欲しいと思います。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)クラウドサービスは伸びているが黒字化しているのか?今後の成長戦略は?
→粗利ベースでは2012年秋頃から黒字化してきた。販管費を含めればまだ赤字なので、夏ごろには黒字化させたい。GMOクラウドのサービスは外部の評価も高く、信頼性があるので、信頼性を武器に顧客開拓を進めていく。
(2-1)台湾のデータセンターで障害が発生したが、原因と対策は?
→低価格でサービスを提供するために、一部台湾のデータセンターを利用している。台湾の最大手の通信会社が所有しているデータセンターで、一部をNTTコミュニケーションが借りている。2月26日にUPSから発火したが、現地の人為的ミス。台湾最大のデータセンターなので、台湾のインターネットの1/3が止まったくらいの障害だったが、24時間以内にサーバー857台中1台以外は復旧した。
(3-2)社名が変わる前からの株主だが、ホスティング事業、セキュリティ事業、ソリューション事業とはどんな事業なのか?今後どの事業を伸ばしていくのか?
事業内容については省略。GMOクラウドのホームページをご覧ください → GMOクラウド
→3つの事業とも伸ばしていく
注記ある意味衝撃的な質問ですよね!
長年株主なのにGMOクラウドの事業内容を何も知らないなんて!
株式投資をなめている人が多すぎます!証券会社から薦められて買っただけなのかもしれませんが、大事なお金を運用しているわけですから、少しは自分で調べましょうよ^_^;
(4-3)人財の確保策と育成策は?
→(閑野倫有常務取締役 コーポレート部門統括)エンジニアの確保については、展示会などエンジニアが集まる場で、GMOクラウドの事業内容などを伝えている。海外も含めて優秀な人財を採用している。
次世代リーダーを育成するための教育を一番重視している。グローバル展開を進めるため、英語の教育にも力を入れている。
(5-3)GMOグループで選挙向けの認証サービスを無料で行うと聞いたが?
→経営近況報告会の中で詳しく説明するが、担当の中条取締役から簡単に説明する。
→(中条一郎取締役副社長 GMOグローバルサイン社長)今年の夏から、インターネットを使った選挙活動が可能になる。偽物のサイトを防ぐ方法がなかったので、議員と政党向けに証明書を発行し、全政党に寄付した。
(6-3)無償で発行するメリットはあるのか?
すべての議員、立候補者のホームページにGMOグローバルサインのロゴが表示されるので、サービスの認知度が高まり、今後の展開につながると考えている。
注記)広告効果は大きいですよね!安倍晋三総理大臣のホームページを始め、政党、国会議員のホームページにグローバルサインのシールが表示されるわけで、宣伝効果や認知度向上、信頼性向上に効果的だと思います。
日本から海外展開を進める唯一の認証局として、グローバルサインには頑張って欲しいですね!

(7-3)GMOクリック証券との関係は?
→同じGMOグループ会社という関係。株主優待でキャッシュバックを行っている。
(8-4)業績好調なのに減配になったのはなぜか?
→前年は業績が下方修正となったが、当初発表の配当額を据え置いたので配当性向が61.4%と高くなったため。
(9-5)単位株制度への対応は?GMOアドパートナーズもまだ1株単位だ。
→(閑野常務)2014年3月までに対応すればいいので、株価推移を見ながら分割幅を検討していく。
注記)東京証券取引所のゴネ押し?で売買単位を100株か1,000株に統一するわけですが、私は東証は思慮が足りないな〜と思っています。売買単位を統一するのは良いことだと思いますが、統一するなら1株単位にするべきでしょう。楽天銀行の策略と一部ネット証券の小口投資サービスを悪用して、1株株主となって小金をかすめ取ろうという人が激増している中で、さらに100株に統一するなんて愚策としか思えません。(1株単位だとかすめ取れないはず)こんなことをして喜ぶのは、楽天銀行と株主数に応じて手数料を受け取れる信託銀行くらいでしょう。現状100株単位への分割が続いていますが、こんなことをすれば上場維持コスト上昇で企業業績が悪くなるだけなのに(泣)
この後に起こるのは上場維持費用の増加を嫌気した優良企業の上場取り止め、あるいは日本以外の市場への脱出かもしれません^_^;古き良き時代を懐かしんで1,000株単位を残しているのかもしれませんが、1,000株なんかやめて1株単位に統一すればいいのにね!

(10-6)B/Sを見ると匿名組合に出資しているが、どんなものか?事業とシナジーはあるのか?
→(閑野常務)GMOグループで行っているファンドで、主にアプリケーション関連に投資している。
(11-6)2号議案で取締役を2名増員するが、伊藤氏を含めGMOグループからの役員が3人になる。グループシナジーを発揮するために熊谷グループ代表が会長になっているわけで、さらに伊藤氏まで取締役に迎える必要があるのか?コンプライアンスを強化するなら、グループ外から社外取締役は迎えるべきではないか?
→GMOグループの中で、伊藤 正GMOインターネット常務取締役事業本部長と色々と連携しており、より密接に連携を取る必要があるため取締役候補にした。熊谷代表は色々な業務を見ていて忙しいので、伊藤氏に取締役に入ってもらい、より密接な関係を築いていく。
(12-6)稲葉監査役はGMOインターネットの相談役になっているが、GMOグループに相談役や顧問のような、旧態依然とした会社にありがちな中途半端な役職があるとは思わなかった。GMOクラウドにも相談役や顧問のような役職の人がいるのか?
→GMOクラウドにはいない。
(13-7)M&Aを続けているが効果は出ているのか?M&Aのコストと業績寄与のバランスは?
→新規事業に1から参入するのではなく、現在持っている力をさらに高めるためにM&Aを行っている。グローバルサインの買収を除けば、M&Aで大きく利益を落とすことはない。小さな種を、M&Aで仲間を増やすことで伸ばしていく方針。
M&Aに伴うのれんが6億円残っているが、GMOクラウドウエスト(旧ワダックス)が4億弱、グローバルサインが2億弱。のれん償却はグローバルサインは今期で終わり、クラウドウエストは再来年で終了する。
(14-8)ホスティング事業はサーバーをどの程度置けば採算を取れるのか?
→サービス内容によって状況は異なるので、一概には言えない。

以上で質問もなくなり、質疑応答は終了となりました。
続いて議案の採決、新任取締役の挨拶があり、株主総会は終了となりました。
15分ほど休憩を挟んで経営近況報告会が行われ、質疑応答もありました。
経営近況報告会の様子は別途まとめる予定です。

   経営近況報告会レポート
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2013年05月03日

Misawaミサワ2013年株主総会レポート

2013年4月25日(木)10時から、東京駅すぐの新丸の内ビルディング9階新丸ビルコンファレンススクエアRoom901で開催されたミサワ第54回定時株主総会に出席しました。
ミサワはunico(ウニコ)ブランドの家具・インテリア店を主要都市に展開している会社です。中高級価格帯であり、ニトリやカッシーナなどの中間の価格帯を狙っています。
ミサワの株主総会に出席するのは初めてです。 
2013年4月25日(木)の株価 1,440円(東証マザーズ 3169)100株単位 1月決算
PER 9.6倍、PBR 3.3倍、配当利回り 無配、株主資本比率 36.2%
監査費用 2,020万円(売上比0.39%、営業利益比 5.30%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役4名0.50億円(平均1,250万)監査役4名0.09億円
株主優待 1月末の株主に15%割引券2枚と5千円分の食事券・商品を贈呈
株主優待について詳しくは → ヤフーファイナンス株主優待ページ

2012年12月12日に株主優待新設を発表したばかりで、ミサワのホームページには株主優待情報がありませんでした
   ミサワ(3169)のホームページ

   ミサワ(3169)のヤフー株価情報
ミサワ2013年株主総会
上場来の株価推移は、ほぼ1,000円から1,500円の範囲で推移しています。前期は業績の下方修正を発表したこともあり株価は横ばいが続いてきましたが、今期の計画が達成できるなら株価には割安感もある水準なので、1,500円の壁を突破できるのか注目ですね!
スケジュール
10:04〜10:18 報告事項
 10:07〜10:09 監査報告 笹間正郎常勤監査役
 10:10〜10:18 事業報告 三澤太社長が招集通知を読上げ
10:18〜10:18 決議事項の上程
 第1号議案 取締役4名選任の件 4名全員再任
10:19〜10:46 質疑応答 質問者5人 計13件 27分
10:46〜10:46 議案の採決
10:46〜10:47 新任取締役紹介 名前紹介のみ
ミサワ2013年株主総会
お土産 3千円のお買い物券、unicoブランドのハンカチ 先渡し
飲み物サービス 緑茶かミネラルウォーターのペットボトル
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、会社説明会などもなく、事業報告も質疑応答もあっさりした感じでした。一方で便利な場所で開催し、お土産も用意されています。これらを総合的に判断し、ミサワの2013年株主総会格付けは 『D+』 としました。
   議決権を有する株主数     1,834名、その議決権数  20,821個
   議決権返送&出席株主数     670名、その議決権数  17,440個(83.8%)
ミサワの株主総会に出席するのは初めてですが、上場後初の株主総会となった昨年は40名ほどの出席者で、ほとんどが女性だったようです。今年は株主優待を導入したこともあり、出席者数は130名ほどに急増し、女性の姿も目立ちました。株価推移を見ても株主優待パワーを感じますね(笑)
出席者数が予想以上に多かったので、途中から出席票が手書きになりました!まさか出席者数が3倍以上になるとはさすがに読み切れなかったようです^_^;
会場内にはテーブル席が(3×6)×5のレイアウトで用意してあり、正面にはスクリーンが設置されていました。株主総会開始時点では80名ほどの出席者でしたが、その後も続々と増えたので、テーブルを増設するなど大忙しでした。
ミサワ2013年株主総会
受付でお土産をいただき、会場内には飲み物のペットボトルとunicoのカタログが置いてありました。
株主総会開始時刻は10時ですが、定刻を過ぎても役員が入場してきません。何かあったんでしょうか?
役員の方々は10時3分頃に入場し、何事もなかったように^_^;10時4分から株主総会が始まりました。
三澤太社長の印象は2代目社長という感じで、出席者数が大幅に増えたこともあってか今年も緊張している様子でした。
事業報告は三澤太社長が招集通知をポイントを絞って読上げる形で行われましたが、スクリーンもあるんですからせめて商品写真や店舗の写真を表示する程度はして欲しいものです。
出席者も増えているので、決算説明会のスライドなどを利用して、株主にももう少し詳しく会社の現状とこれからを伝えてほしいものです。
事業報告の中で配当政策についても説明があり、利益は店舗オープンなどの新規投資に回して、企業価値向上につなげたいのでご理解頂きたいそうです。当面は配当よりも成長重視のようです。
昨年は質問も少なかったようですが、今年は再質問も含めて13件の質問が出ました。大部分の質問には三澤社長が回答していましたが、けっこうあっさりとした回答が多かったように感じます。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)今までは円高の恩恵も受けていたと思うが、現状は円安になっている。円安の利益に与える影響はどの程度か?
→米ドル取引が全体の3〜4割を占めている。為替ヘッジはしていないので、足元は円安分利益が減っている。円安への対策としては、フィリピンの子会社工場を拡大し、自社製造比率を高めてコストダウンを図っている。また、兵庫に配送センターを設置し、国内の輸送費を削減している。これらの対策により円安の影響は限定的と考えている。原価率は今期も40〜42%の範囲に抑えられると思う。
(2-1)その説明ではよく分からない。1円円安になるとどの程度利益への影響があるのか?
→現状の円安水準が続くと2%くらい原価が上がり、その分利益が減ることになる。
(3-1)予算上の想定レートがいくらで、現状の為替レートだとこれだけの影響があると説明してくれないとよく分からない。
→想定レートは外部に公表していない。売上総利益でみると2%くらい原価が上がる。この説明で了承して欲しい。
(4-1)行使価格43円のストックオプションがありタダ同然だが、行使されるとどの程度希薄化するのか?
→ストックオプションがすべて行使されると4%ほど希薄化する。
(5-2)既存店売上が年々下がり前期は100.8%とほぼ前年並みとなったが、今期も既存店の計画は103%となっている。既存店の伸びが低下している要因は何か?今期既存店売上が伸びる根拠は?
→今期は松山店までが既存店の対象となる。既存店売上は自店との競合状況や店舗エリアの成長率などを想定して店舗ごとに売上を見込み、合算して算出している。新しい店舗ほど成長率は高く、オープンして時間が経つほど伸び率が低くなる。これらを合算した結果、今期の既存店売上高計画は103%となった。
(6-2)前期は営業減益だったが今期以降は高い伸びを見込んでいる。出店経費も増えていくなかで、今期・来期と40%を超える営業増益をどのように実現していくのか?
→今期出店計画の5店中4店はすでに契約済み。残りの1店も交渉中であり、5店舗の出店はほぼ確定。3月にオープンした新宿ルミネ店も好調に推移している。出店を続けて売上高を伸ばすことで本部費がカバーできるので、販管費率が下がり営業利益が伸びる
(7-2)中期計画では3年後の売上の伸びが低下している。高感度ユーザーをターゲットにした家具店で多店舗展開に成功した例を知らないが、現状のビジネスモデルでどの程度まで店舗、業績を伸ばせると考えているのか?
→確かにブランドを広げすぎると感度の高いお客様が離れてしまったり、ブランド価値が希薄化してしまうので、unicoブランドは40店舗、売上80億円が限度と考えている。今後大型店が出店できれば売上は最大100億円程度までは伸ばせると思う。
今後ブランドのマルチ化も考えており、3年後の数字はこれらも織り込んでいる。
(8-3)小売業の上場会社は月次売上高を公表している会社が多い。月次売上が公表されると足元の状況が分かるので、投資家も安心して買いやすくなる。ミサワは月次売上を公表していないが、これが株価が評価されない一因ではないか?
→管理部やシステム面の体制がまだ不十分で、月次まで対応できていない。月次売上高の公表は必要と考えており、早急に対応したい
(9-3)カッシーナや大塚家具は売れているようだが、ミサワはIR活動が弱いと思う。株式の流動性も低いので、何らかの株価対策が必要ではないか?
→IRイベントへの参加は、費用対効果を考えながら検討していく。株価は常に注視しており、今後も〇〇様には見守って頂きたい。
(10-4)顧客の囲い込みや動向を探るためハウスカードを導入したが、現時点で何か見えてきたものはあるのか?また今後の活用策のビジョンは?
→ハウスカードはスタートして2ヵ月で2万人の会員数となっている。現状はまだ会員を集めている段階であり、今後顧客の囲い込みやプロモーションに活用していく。商品企画にも会員の声を活かしていきたい。
ハウスカードの効果が検証できるのは夏以降と思うが、検証ができたら開示していきたい。
(11-4)レストラン事業は色々とトラブルがあったようだが、現状はどうなっているのか?
→レストラン事業はスローライフ・スローフード、ロハスなどに対応し、unicoウニコ事業との相乗効果を狙っている。ただ大きく伸ばす予定はなく、売上の3%以内に抑えながらシナジー効果を出していく。フード事業単独でも利益を出していきたい。
(12-5)ネット販売の割合はどの程度なのか?ネット販売の比率は伸びているのか?今後どう取り組んでいくのか?
→(鈴木裕之取締役管理部長)ネット販売を担当しています。ネット販売の割合は10%程度になっており、年々伸びている。サイトもリニューアルして、人員も増員して力を入れていく。ネット販売比率が上がることで利益率も上がるので、15〜20%程度まで伸ばしていきたい。店舗が増えると周辺地域からのネット注文が増えてくる。
(13-5)スマホで見てみたらサイトが見難かった。今後はスマホ経由の販売も増えると思うので、早急に対応して欲しい。ゴールデンウィークはネット販売もお休みと書いてあるが、連休こそ売れると思うので検討して欲しい。
→(鈴木裕之取締役管理部長)注文画面以降はスマートフォンにも対応しているが、他社の動向も参考にしながら対応を進めていく。

以上で質問も出尽くし、審議は終了となりました。出席者数の割には質問者が少ないですね。

今後数年はウニコブランドを出店しながら成長していく計画ですが、次なるブランドとしてどんな業態を立ち上げてくるのか気になりますね!
株主総会は11時前に終わりましたが、新丸ビル4階にunicoのお店があるので、ぜひ立ち寄って欲しいと案内がありました。お店は11時オープンなので少し時間がありますが、お土産のお買物券も利用できるので、ぜひお買い物して行ってくださいということのようです(笑)
私は株主総会仲間の方々とゆっくりランチを楽しみ、映画優待を1本消化した後で寄ってみました。
株主総会仲間の方々のおかげで、ブログがマネー雑誌で紹介されそうです\(^o^)/

毎年4月末となると映画の株主優待消費も佳境を迎えます(笑)
桐谷さんほどではないですが、私も映画優待を使い切るため今月は30日までフル稼働です^_^;
一昨日まで11日間エーゲ海クルーズに行っていたこともあって、特に今月は優待消化が滞っています!
   コスタマジカ号 エーゲ海クルーズ旅行記

今日は君と歩く世界を見てきましたが、明日もアイアンマン3を見てくる予定です。
ミサワ2013年株主総会
ソファなど座り心地は良かったですが、価格は少し高めですね。
お土産の3千円のお買物券で買えるのは、植物の小鉢や小物類程度でした。今日は株主がたくさん来ることを考えれば、もう少し3千円前後の品揃えをしておいてもいいのでは?と感じました。

ミサワは個人投資家の人気銘柄ですが、株価はややアベノミクスに乗り切れていない感じです^_^;
業績が一番大事ですが、もう少しIR活動にも力を入れて株価が上がるといいですね!
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