2011年の株主総会は → 伊藤園2011年株主総会レポート
2012年7月26日(木)の株価 1,499円(東証1部 2593)100株単位 4月決算
PER 19.2倍、PBR 1.75倍、配当利回り 2.54%、株主資本比率 47.1%
監査費用 9,200万円(売上比 0.02% 営業利益比 0.49% 前年比1,000万円増)あずさ監査法人
株主優待 株数に応じて自社飲料の詰合せ
詳しくはこちら→ 伊藤園 株主優待情報ページ
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最近2年間の株価推移をみると2011年は横ばいの動きが続いていましたが、2012年に入り上昇傾向が続いています。4〜5月にかけては全体相場の下落に引っ張られましたが、回復も早く堅調な値動きが続いています。
スケジュール
10:01〜10:33
10:05〜10:07 監査報告 橋實常勤監査役
10:08〜10:33 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
10:34〜10:37 議案説明
第1号議案 剰余金の処分の件 期末19円 年間38円で前年と同額 配当性向52.6%
第2号議案 取締役16名選任の件 21名全員任期満了に伴い16名再任
第3号議案 監査役1名選任の件 弁護士の高澤嘉昭氏任期満了に伴い再任
10:37〜11:58 質疑応答 質問者15人 計24件 81分
11:58〜12:00 議案の採決 拍手方式ですべて可決

お土産 タリーズコーヒーコーヒー豆と緑茶ティーパック 後渡し
飲み物サービス 200ml紙パックジュース2本
事業説明会 なし
注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、実技応答の時間も十分に確保していました。ただ株主総会会場は品川と不便で、さらに駅からも遠いというのは若干マイナスです。これらを総合的に判断し伊藤園の2012年株主総会格付けは1段階格下げし 『C+』 としました。
議決権を有する株主数 85,421名、その議決権数 891,905個
議決権返送&出席株主数 24,802名、その議決権数 700,562個(78.5%)
伊藤園の株主総会は今年も品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われました。この会場は多くの株主総会で利用されていますが、品川はメトロの駅も近くになくて不便な場所です。もう少し便利な場所で開催してもらえると嬉しいですね!
株主総会前には株主控室で紙パックジュースのサービスがあります。暑い時期の総会なのでありがたいサービスですが、毎年2本までという案内にも関わらず一部の株主が大量に持ち帰るため、今年から株主総会出席票の一番下に飲み物引換券が付けられ、1人2本までが厳格に守られるようになりました。毎年大量に持ち帰る株主集団の面々は、伊藤園もケチ臭くなったな〜と悪態をついていたらしいですが、「なに抜かしとるんじゃ〜お前らのせいで年々株主総会の楽しみが減っとるんじゃ〜〜〜このぼけなすめ〜!」と叫びたい人はたくさんいるに違いない^_^;
これらの方々は毎年大きなバッグを持参し、20〜30本以上は持って帰っていると思われ、仲間内で毎年記録更新を競っているらしいのでタチが悪いです。伊藤園以外でもあちこちで問題を引き起こしているので、株主総会事件簿のネタには事欠かないんですが(^_^;)
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お土産は後渡しですが、出席票の下にお土産引換券とドリンク引換券が付いていました。これならお土産引換券をなくす心配がないので安心です。
会場内には大量の椅子が並べられ、例年通りのレイアウトでした。スクリーンでは伊藤園のCMなどが流されていました。今年も多くの株主が出席していました。
木村取締役は病気療養中のため欠席すると案内がありました。
例年伊藤園の株主総会はほのぼのとした感じなんですが、今年は開始早々波乱の展開となりました。
本庄大介社長の挨拶が終わるや否や真正面に座った出席番号1番の株主が立ち上がり、議長の解任動議を提出すると騒ぎ出しました。騒いでいる内容や1番に来ていること、座っている場所などからして、5月の吉野家の株主総会で同じように騒いでいた人と同一人物と思われます。長身の高齢者です。
吉野家の株主総会では安部社長が取扱いに困っていましたが、伊藤園ではあっさりと動議提出が認められ、本庄大介社長が「私としてはこのまま議長を続けたいと思っているので、議長解任動議には反対ですが、動議に反対の株主の皆様は拍手をお願いします」と会場に動議を諮り、盛大な拍手で動議は否決されました。騒いだ株主は係員2人に付き添われながら会場を後にし、お土産を貰って?帰ったようです。
本庄大介社長は突然のハプニングにも関わらず落ち着いて対応していましたが、これはそれだけの器があるということなのか、あるいはあちこちの株主総会で騒いでいるので事前に情報が流れていたのでしょうか?
私が初めて遭遇したのは2012年5月の吉野家の株主総会ですが、他にも解任動議おじいさんの目撃情報がありましたらお寄せください(笑)
こんな感じで波乱のスタートとなりましたが、その後はつつがなく進行しました。
質疑応答は、多くの株主が出席しているので1人2問まで、質問が終わったらマイクを係員に返すこと、質問は日本語で簡潔明瞭に!とお願いがありました。注意事項を聞いていると、過去の株主総会では色々あったんだな〜と感じますね(笑)
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)100円の低価格自販機が増えてきたが業績への影響はあるのか?
→(本庄周介副社長広域流通営業本部長)伊藤園の自販機の近くに設置されると影響はある。350mlの炭酸飲料を期間限定で100円にするなど対応している。
(2-1)自販機の節電対応や全社的な節電対応は?
→(本庄周介副社長)節電は震災以降大きなテーマで、3月15日夕方から東北・東京電力管内で自販機の消灯を行っている。メーカーとしては最も早い対応だったが、今後も節電対応を続けていく。
自販機については輪番でコンプレッサーを止めることで、東北管内34.1%、東京管内34.5%の節電となった。自販機のLED化は昨年の新機種から採用しており、道が暗くて危ないという声もあるので、今年はLED照明の自販機は夜間点灯するようにしている。
(3-2)配当金が19円というのは端数が出て確定申告が面倒なので20円にしてほしい。
→(渡辺實副社長管理本部担当)2007年に最高益を更新したが、その後リーマンショックなどで減益となった。しかし配当は維持してきたので、目標配当性向は40%だが現状は50%を超えている。まずは業績を過去最高益レベルまで引き上げてから増配を考えたい。2014年には過去最高益を更新できると考えている。
(4-3)ミャンマーに拠点を作ったというニュースがあったが目的は?
→(本庄八郎代表取締役会長)以前はなぜ中国なのか?と聞かれた。日本で初めてウーロン茶を発売したのは伊藤園であり、国交回復以前から中国に進出していた。ミャンマーは人口も多く優秀な人材も多いが、経済制裁を受けて大変な状況だった。1月にミャンマーに行ってきたが、平均年齢も若くて優秀で、人口ボーナスもあって必ず伸びると確信した。お茶や野菜などの農業、飲料事業を検討している。
海外事業で一番に考えているのはアメリカだが、こちらは利益が出ている。次が上海でこちらは準備が完了した。次は東南アジアで、ミャンマー以外にもベトナムも検討している。しかし足元の日本をしっかりと固めることが大事。海外には多額の投資はしていないので安心してほしい。
(5-3)海外事業を担う人材の育成策は?
→(本庄八郎会長)ミャンマー、ベトナムは英語が通じないので、送り込む人材はミャンマー語、ベトナム語を1ヵ月間たたき込んで送り込む計画。あとは現地で覚えてもらう(笑)
本庄八郎会長の受け答えは面白くて、毎年人気があります。あまり指名がなくて、登場機会が少ないのが会長の悩みのようです(笑)
まだまだ質問は続きます。後半の質疑応答の様子は伊藤園2012年株主総会レポート2にまとめます。
伊藤園2012年株主総会レポート2
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タグ:伊藤園2012年株主総会