2012年07月14日

アトム2012年株主総会 質問大会報告

2012年6月14日(木)10時から、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場 センチュリーホールで開催されたアトム(7412)の第41回定時株主総会に参加しました。
この記事では、株主総会後に開催された何でも質問大会の様子をまとめてみます。
アトムの株主総会の様子は→アトム2012年株主総会レポートをご覧ください。

株主総会後10分の休憩を挟み、質問大会は始まりました。
飲食業の場合、議題には直接関係しない店舗へのクレームや要望などの質問もたくさん出ます。そのための対処策として、株主総会中の質疑応答では報告事項や議案に関する質問に限定し、それ以外の質問は株主総会後に別途意見交換の場を設けています。これは良い制度だと思いますが、親会社のコロワイドも同様の取り組みを行っているので、コロワイドグループの特徴だと思います。
アトム2012年株主総会
株主総会中から帰る人は目立ったようですが、株主総会終了となるとお土産をもらって帰る人が増えて、質問大会(笑)まで残ったのは数十人という感じでした。
俺にも一言言わせろ!という強者の方々が残っているようです^_^;
質問のある方は前方に座って欲しいと案内がありました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)(女性)ぜひ奈良にも出店して欲しい。
→今期の出店予定はないが、中長期的には奈良での出店も検討していく。
(2-2)武豊の店がステーキの宮に変わり、和食の店が無くなった。武豊周辺で和食業態の出店計画は?
→武豊は重要な地域と考えており、にぎりの徳兵衛の出店を計画中。
(3-3)(女性)えちぜんが次々と閉店になっているが、和食業態のえちぜんは年配者からファミリーまで幅広く利用できるので、ぜひ出店して欲しい。
→市場ニーズを踏まえながら店舗展開を進めていく。
注記)えちぜんは店によってメニューも異なるなど独自色が強い感じでしたが、確かに幅広い層に受け入れられる可能性がありますし、もっとブラッシュアップして出店を再開して欲しい業態ですね。
(4-4)今回の株主総会運営をみると、受付が手間取り過ぎている。総務の社員が対応しているのかと思ったら店舗の人が受付をしているらしい。店舗の人間ならもっとホスピタリティのある対応が出来てもいいのではないか?再入場の対応など株主を株主と思っていないような対応だ。株主を何だと思っているのか!まったく心が通っていない。家族分の議決権行使書を持ってきて、お土産を枚数分貰おうというさもしい人間は些少だと思う。それなのにすべてをそのように見て再入場などを厳しく制限するのは株主を何だと思っているんだ!総務なら良いわけではないが、店舗の人間ならもっと温かみのある対応が出来るのではないか?今年の総会運営はダメダメだ。
→総会運営については、終了後にただちに運営責任者とミーティングを行い、来年以降このようなことがないようにお約束します。
注記)2011年のアトム株主総会には参加しなかったので、いつから運営方法が変わったのかは分かりませんが、2010年までの植田前社長の頃はこんなに厳しい対応をしていませんでした。当時と比べると株主が不満を感じるのは分かりますが、家族分の議決権行使書を持ってきて、お土産を枚数分貰おうというさもしい人間は些少という認識はかなり甘いと思いますね。コロワイドなど家族分どころか、どこから集めてくるのか分かりませんが、議決権行使書を束(笑)にして持ってくる人もいるので、さもしい人間は些少ではなく相当いるというのが実情だと思います。他社の懇親会を見ていても、年々さもしい人間が増えてきて大混乱になっています。
株主を株主と思わないような会社側の対応も問題ですが、株主だから何でも許されるというモンスター株主の方が問題だと思います。最近は総会屋ではなく一般のモンスター株主が逮捕されるという事件も起きているようなので、全体的に困った株主が増えてきているのだと思います。
株主総会を運営する会社側も大変だろうな〜と思います。
(5-4)教育についての質問もあったが、店長の能力に差がありすぎる。店長がしっかりしているとスタッフの動きもいいし、料理長が良ければ盛り付けなども素晴らしいが、店長や料理長が変わると極端に店のレベルが落ちる。チェーン店なんだからどこで食べても同じレベルのサービスが提供できるよう、教育に力を入れて欲しい。
→今日は店舗運営責任者も来ているので、肝に銘じさせて改善していく。
注記)質問した株主は、他の外食企業でもよく質問していますが、全般的に厳しい質問が多いです^_^;今日はいつも以上に厳しい質問が多かったように感じました(笑)
私もよく株主優待で外食しますが、あまり細かいことは気になりませんね。株主優待でお得に美味しい料理を食べられるので、いつも感謝しています。
たぶん店長や料理長が変わっても気付かないと思います^_^;
よく利用しているお店では、気持ちの良い対応をしてもらっていますし、美味しい料理をいただいているので大満足ですね!もう少し厳しくチェックした方がいいのかな?(笑)
(6-5)港区のえちぜんの対応が悪く不快な思いをした。まだ教育が足りないと思う。もっと改善して欲しい。
→貴重なご意見ありがとうございます。現場に伝えて必ず改善します。
(7-6)(株主総会で長々と不満を述べていた人が再度質問)前回も質問したが、植田前社長は利益を上げるために素材の原価率を下げると言っていた。フォーロンは閉鎖してしまったし、蟹や徳兵衛も閉鎖すると書いてあるが、これは柳津店か?→そうです。
ということは蟹や徳兵衛もなくなってしまった。FCをやってもうまくいかない。サガミの株主総会に行ったら、新社長が後ろ向きの対策は終わったと言っていたが、今までサガミは新業態が失敗を続けていた。
原価を上げるよりも良いものを提供することの方が大事だ。私がアトムの株主になったのは、かつ時のとんかつが美味しかったからだ。株主になれば株主優待で食べられるのでお金を出さなくてもいいと思って株主になった。僕の基本スタンスは同じで、お金は出せないので株主になって金を出さずに食べることだ。
ところがその後かつ時も味が落ちてきて、店長に話を聞いたら、本部は現場の言うことを何も聞いてくれない、我々は雑魚だと言っていた。今はどうか分からないが。
ステーキの宮はお店も綺麗だしひょっとして時流に乗っているのかもしれない。ジョイフルでさえステーキを出している。(ジョイフルに失礼だ!)あさくまがなぜうまく行かないのかよく分からない。アトムは大きな会社なのでいろいろ考えていると思うが、誇りを持てるような会社にして欲しい。
先ほども質問したが、昨年お土産の渡し方について不満を述べていた大阪の人は今日は質問していなかった。たぶんもう来ていないのだと思う。先ほど受付の代表者に代理出席は出来るのかと再度聞いたら、法律書を調べて、代理出席だと言えば議決権を行使できる、行使書を一緒に出すと同一人物にされてしまうということだった。私はずるい人間なので5名義分お土産をもらいたい。しかしお土産は1人1つだと、受付のかわいらしい女性がそんなことを言わないといかん。株主を馬鹿にしているのか!
ひょっとするとアトムは株主優待で株価が維持されているのかもしれない
(いや〜ひょっとしないと思いますが^_^;株主優待でアトムの株価が維持されているのは常識でしょう?優待廃止になれば、たぶん株価は50円です)
それなら大事な株主ではないか!(ちょっと意味が分かりませんでした。株主優待があるから、割高な株価でアトム株を買ってくれるんだから、もっと大事にしろ!ということなんでしょうか?)
この会場が満員になったら何人なのか聞いたら、1階だけで千人位だそうだ。千人に千円のお土産ならいくらなのか?そんなことを社員に徹底させているのか?従業員は上から言われればそのように対応するしかない。そんなことを徹底する必要があるのか?ここまで来るにも交通費がかかるし、購入価格も違うが、性善説に立ってやっていった方がいいのではないかな〜と思う。私はずるいんでね、前回は5人分もらった。
株主優待(優待ではなく株主総会のお土産のことの様ですが)をすごくやっている女の人がいて、最近厳しくなったと嘆いていた。株主総会のお土産を絶えず調査している人がいて、○○さんというが、ブログに載せているらしい。このようなことを社長はどう考えているのか、そしてどうしていくのかお聞きしたい。
→貴重なご意見ありがとうございます。まず前社長の件についてはコメントする立場にない。ただ私が考える商売は、原価率を下げて利益を取るというような目先的な経営はしていないし、今後もするつもりはない。お客様に満足していただき、結果としてお客様の数が増えて売上が増える。売上が利益の源泉と考えており、マネジメントで原価をいじめて利益を出すような手法は一切取っていないことをお約束する。
店舗へのご意見については、今日営業担当幹部が全員来ているので、肝に銘じて教育に力を入れ、1店舗1店舗を改善していく。
お土産については取締役会で色々な意見が出ていたのは事実。しかし今回に関してはこのような決定にした。ただ今回色々な意見をいただいたので、来年の株主総会では今回このような声があったということを反映させて検討したい。

注記)自分ずるいと言っている人が性善説に立って対応した方が良いというのは...^_^; という感じですが、千人に千円でも1人5枚持って来る人ばかりになると費用はさらに5倍ですからね〜(笑)人の欲望には限界がないので、5枚では満足できなくなり、7枚・10枚とエスカレートしていくのは目に見えていますね!
突っ込みどころ満載の大演説でした。ところどころ突っ込みを入れてみた^_^;
大阪の株主を何度も引き合いに出したり、お土産が厳しくなったと他人の実名?まで挙げて、不満を持っているのは自分だけじゃないんだ!と強調していましたが、お土産が1つしかもらえなかっただけで、ここまで長々と大演説を行うんですね!結局ゴネまくってお土産を5つ持って帰ったらしいという噂もありますが、本当なんでしょうか?ゴネればお土産をたくさんもらえるなら、来年の株主総会は大演説大会になってしまいますが^_^;

小澤社長の回答にも若干不安を感じます。そもそも原価をきちんとマネジメントしなくて経営が成り立つんでしょうか?良いものを原価を無視した安い価格設定で提供すれば、一時的に客数も増え売上も伸びるでしょうが、赤字垂れ流しとなり継続的に続けることはできません。一定の基準をクリアしたものを安く仕入れる努力は必要ですし、そういった不断の努力が、顧客に良いものをお値打ちに安定的に提供するベースとなり、売上・利益が伸びていくのだと思います。
もちろん売上を伸ばすことも大事ですが、原価率をきちんとコントロールしたうえで売上を伸ばしていかないと意味がありません。ボランティアで経営しているならそれでもいいのかもしれませんが、上場企業として一般の株主も迎え入れている以上、ボランティア活動では困ります。アトムがそんな会社を目指しているなら、株主をやめて単なる顧客の一人になったほうがマシです。
小澤社長の話を聞くのは初めてですが、本当に誠実で信頼できる人なのでしょうか?それともその場に応じて、臨機応変にウケのいい回答をしているだけなのでしょうか?

(8-7)徳兵衛はボックス席が少なくていつも混雑している。
→徳兵衛ではカウンターは空いているが、ボックス席は待ちが出ている。既存店のリニューアルを6店行ったが、カウンターからテーブル席に改装している。
(9-7)アトムボーイではガチャガチャのサービスがあり子供が喜ぶが、徳兵衛にはないのか?
→徳兵衛ではガチャガチャはやめている。徳兵衛のあるべき姿を考え、経営資源を「専門店の寿司をお得に提供すること」に集中している。
(10-8)アトムボーイは愛知県に2店しかない。100円寿司の今後の展開は?
→アトムは100円寿司からスタートしたが、時代とニーズを考えグルメ系の徳兵衛にシフトしてきた。経営は選択と集中が大事であり、100円寿司より徳兵衛に力を入れていく。
(11-9)ステーキの宮、かつ時、ブロンコビリーをよく利用するが、ドリンクサービスの飲み残しがきちんと管理されていない。
(12-9)ステーキの宮はテーブルに梅干を置いてほしい。
(13-9)100円寿司は競争が厳しいのでやめた方が良い。かつ時をもっと増やして欲しい。
→貴重なご意見ありがとうございます。
(14-10)徳兵衛には新旧の2タイプがあるが、今後どうなっていくのか?
→新型徳兵衛はテーブル席にタッチパネルを設置している。今後はテーブル席中心の店舗を増やしていく。(15-11)徳兵衛でわさびを見たら着色料を使っていたので、やめてほしい。
(16-12)4〜5年前の株主総会で、店長や料理長が総会に来て、株主の生の声を聞いてほしいとお願いしたが、ぜひ実現して欲しい。
→営業の責任者全員を出席させているので、必ず現場に反映させていく。
(17-12)アトムから寿司が無くなるのは残念なので、これ以上寿司事業を減らさないでほしい。
→寿司はコアの業態であり、無くなることはない。今後も力を入れていくので比率も増えていく。
(18-13)わさびを改善して欲しい。東海店も改装後わさびが悪くなった。
→早速検討する。
注記)原価にはこだわらず良いものを提供する方針と説明していたのに、わさびは悪くなっているという声が多いようです。私はわさびは使わないので分かりませんが、これは原価を上げながら品質は悪くなっているということなんでしょうか?
(19-14)徳兵衛にはおすすめメニューがあるが、タッチパネルでは注文しにくい。平日は社員が少なくて余裕がない。もっと人を増やしてはどうか?
(20-15)(女性)パート・アルバイトもたくさん雇用しているが、育成策は?業態転換した場合の教育はどうしているのか?
→業態転換の基本は不振店の有効活用であり、お客様の求めている業態に変えている。業態変更した12店すべてで赤字から黒字化を達成している。今後も業態転換は進めていく。アルバイトは再度面接して、継続雇用を心掛けている。社員については、ケースによっては転属することもある。
→(南舘伸取締役中京営業本部長)長く続けているとスキルを忘れてしまうこともあるので、教育についてはオフ・オン含めて継続的に取り組んでいく。
(21-15)携帯をマナーモードにするよう口頭でお願いがあったが、徹底されていないので、口頭ではなく書面を渡したらどうか?
→貴重なご意見ありがとうございます。
注記)無駄にコストをかけることになりますし、書面で渡してもあまり効果がないと思います。携帯が少々鳴ったところで大きな問題ではありませんし、口頭でのお願いで十分だと思います。
(22-16)ステーキの宮でこちらでたれをかけますか?と聞かれるが、いつも自分でかけると断っている。ある時、キッチンに戻って温めた宮のたれを持ってきてくれた人がいた。他の方々にも同じようなホスピタリティを期待したい。
→マニュアルは最低限必要な部分であり、その人はホスピタリティがあるのだと思う。このような人が増える様教育に努力していく。
(23-16)店長が変わっても店舗の責任者名が前のままだ。現場の確認をしているのか?
→改善していきます。
(24-17)ホームページで店舗検索をするには市町村を指定する必要があるが、周辺の隣接店舗が出てこない。周辺の店も出てくるように改善して欲しい。
→貴重なご意見ありがとうございます。

時間もオーバーとなっていたので、以上で打ち切りとなりました。
色々な要望や苦情が出るものですね〜(笑)
まとめるのが大変でした。また来年も参加したいと思っています。
少しは苦情が減るといいですね!
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2012年07月13日

アトム2012年株主総会レポート

2012年6月14日(木)10時から、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場 センチュリーホールで開催されたアトム(7412)の第41回定時株主総会に参加しました。アトムは回転寿司のアトムボーイから始まった会社ですが、今はコロワイドグループの一員となり、中部地区と北関東中心に幅広い業態を展開している外食企業です。アトムの株主総会に参加するのは2010年に続いて2回目です。
 2010年の株主総会は → アトム2010年株主総会レポート
2012年6月14日(木)の株価 332円(東証2部、名証2部 7412)100株単位 3月決算
PER 66.7倍、PBR 9.48倍、配当利回り 0.60%、株主資本比率 38.7%
監査費用 4,100万円(売上比 0.11%、営業利益比 2.22%) あずさ監査法人
株主優待 3・9月末の株主に株数に応じて優待ポイントを贈呈
 詳しくはこちら→ アトムホームページ 株主優待情報ページ

   アトム(7412)のホームページ
   アトム(7412)のヤフー株価情報
アトム2012年株主総会
過去5年間の株価推移をみると2010年までは株価の低迷が続いていましたが、2011年からは株価が上昇に転じ、最近は340円前後で推移しています。業績が改善傾向にある影響だと思いますが、まだまだ低水準であり業績・株価とも一段と改善して欲しいですね!
スケジュール
10:00〜10:24
 10:04〜10:06 監査報告 中林滋宜常勤監査役
 10:06〜10:24 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
10:24〜10:27 議案説明
 第1号議案 取締役6名選任の件 任期満了に伴い全員再任
 第2号議案 監査役2名選任の件 3名任期満了に伴い2名再任、1名減員で3名体制に
10:27〜11:17 質疑応答 質問者18人 計21件 50分
11:17〜11:18 議案の採決 拍手方式ですべて可決
11:28〜12:19 議案以外の質問時間 質問者17人 計2
件 51分

アトム2012年株主総会
お土産 千円分のお食事券 期限12月31日まで 後渡し
飲み物サービス なし
事業説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、多くの質問に対応していました。毎年早い時期に開催しているのも評価できます。ただ質問に対する回答はあっさりしていて、説明会もなく会社の現状を株主に理解してもらいたいという姿勢は感じませんでした。これらを総合的に判断しアトムの2012年株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数    53,546名、その議決権数  1,679,270個
   議決権返送&出席株主数  13,067名、その議決権数  1,393,231個(83.0%)
アトムの株主総会は今年も昨年に続き、名古屋国際会議場で開催されました。2010年までは名駅前のウインク愛知で開催していて便利でしたが、会場が手狭になり昨年から名古屋国際会議場に変わりました。
昨年は初参加の会社を優先し、同じ日に開催された未来工業の株主総会に参加したので、名古屋国際会議場での株主総会は初めてです。
2010年まではお土産も先渡しでしたが、今回は受付時には何ももらえず、もしや小澤社長に代わってからはお土産廃止!?と緊張が走りましたが(笑)帰りにいつもの千円分のお食事券がいただけました。親会社のコロワイドと比べると寂しいですが、お土産があるのは嬉しいですね。それでもお土産の渡し方については1人1個が厳格に守られていて、株主の怒りが会場内のあちこちで爆発していました^_^;
それでも強引に責任者を呼び出してゴネまくり、議決権行使書の枚数分土産を持って帰った株主もいたようです。こんな株主に誇りについて語られてもねぇ^_^;
騒いだ株主にはお土産を渡すという会社側の対応は一番良くないですね!

会場内は大きなホールなので、正面にスクリーンが用意されていました。広い会場ですが空席も目立ち、3〜4割程度の入りという感じでした。
今期から1円復配と業績は改善傾向にありますが、まだまだ株主の不満は大きいようで、言いがかりみたいな質問もいくつかありました。会場内はとても寒くて、クールビズ総会とは正反対でした。怒りに震えて熱くなる株主が多そうだったので、冷ますために会場内を極寒に保っていたようです(笑)
事業報告は映像で行われましたが、女性ナレーションが読上げるだけであり、もう少し分かりやすく工夫して欲しいですね。事業報告自体も出店数や業態変更の内訳を羅列しているだけで、まったく中身がありません。どのような戦略で業態変更しているのか、業態変更により業績はどうなっているのか?などもっと分かりやすく記載して欲しいと思います。私は多くの決算短信にも目を通していますが、アトムの報告内容は最低レベルだと思います。他社の開示内容なども参考にして、もっと改善して欲しいと思います。

質疑応答はコロワイドグループ共通という感じで、株主総会の中では報告事項や議案に関連した質問に限定し、株主総会後にそれ以外の質問を受けるという形式です。多くの株主の質問が予想されるので、質問は1人1回につき1問で、複数質問がある場合は再度手を挙げてほしいと説明がありました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)第1号議案で、同じ平取締役なのに上司・部下という関係に違和感がある。どんな役割分担になっているのか?
→社内の役割分担は、営業本部長が中京と北関東で2人、営業をサポートする営業管理本部長、間接部門の管理本部長、この4本部長を要に運営しており、権限もこの4名に移管している。きちんと役割分担できており問題ない。
(2-2)以前は借金を80億円以下にしてから配当すると言っていたが、復配して大丈夫なのか?
→(太田一義常務取締役管理本部長)営業キャッシュフローは十分にあり、借入金の返済原資も十分あるので復配することにした。
(3-3)レストラン事業の退店が16と説明があったが内訳は?閉店した店はどう活用していくのか?
→居酒屋3、洋食2、寿司2、焼肉2、和食他7店を閉鎖した。活用策としては契約が残っている物件については、他社への転貸しなどを行っている。
(4-4)議案を上程しているが、親会社のコロワイドが過半数の議決権を持っているのだから、もう可決は決まっている。招集通知にも議案は可決していると記載した方がいいのではないか?
→確かにコロワイドが過半数を保有しているが、現状の記載方法が適切でありご理解いただきたい。
(5-5)株主になって5年だが業績は期待外れが続いている。今後の経営に対する決意を聞きたい。
→取締役全員で全力で業績を回復させて、お客様の皆様に愛される店を作り、収益を株主の皆様にもっともっと還元できるように頑張っていく。
(6-6)なぜ発行済み株式数が半端な数字になっているのか?
→(太田一義常務)合併を何度も行ったが、株式交換でM&Aを行ったので半端な数になった。
(7-6)株主優待ポイントはいつカードに付くのか
→(太田一義常務)6月20日にポイントが付与される。
(8-7)今期は久し振りに増収計画になっているが、今までずっと減収が続いてきたのになぜ今期は売上が増えるのか?既存店の動向も含めて説明して欲しい。
→3年前にアトムとジクトが合併した。この3年間は売上を伸ばすことよりも、収益の改善に取り組んできた。そして昨年は東日本大震災が発生し、復旧・復興を掲げて取り組んできた。併せて内部組織の強化も図ってきた。土台を固めることができ、攻める準備ができたと私自身感じているので、今期は売上高にこだわり収益も伸ばす、増収増益を計画している。
(9-8)人材の育成が一番大事だと思うが取り組みは?
→教育には力を入れている。知識教育が重要と考えており、店長育成カリキュラムや料理長育成にも力を入れている。教育には終わりはないので、さらに力を入れていく。
(10-9)スクラップが多いが、FLコストはどの程度か?業態別ではどうか?興味のある寿司業態は徳兵衛などブランドごとに教えてほしい。
→フード比率は全体で32%となっている。売上に占める徳兵衛の比率については、寿司業態として全体の21%となっている。
(11-10)(女性)役員の持ち株数が少ないと昨年の株主総会で指摘したが、持ち株数が増えていて嬉しい。南舘さんももっと増やして欲しい。
→毎年貴重なご意見ありがとうございます。真摯に受け止めてがんばります。
(12-11)(女性)色んな寿司チェーン行くが、アトムの寿司業態はネタが小さく味や質も満足できない。収益性ばかり気にしているのではないか?安くて美味しい寿司を提供して欲しい。
→ご意見を現場に伝えて、もっともっと愛される店作りにつなげていく。我々は飲食業なので、まずは料理が美味しい、従業員の愛想が良くてサービスが良い、お店がいつもきれいというのが重要であり、この3つを磨き上げていくしかない。

(13-12)今後どの業態の出店に力を入れていくのか?
寿司、焼肉、ステーキ、居酒屋、カラオケの5本が事業の柱であり収益の柱と考えている。この5つに集中してより強い業態にしていく。
(14-13)各お店はがんばっていると思うので、もっと現場の意見を吸い上げて良い会社にしてほしい。
→風通しの良い会社にしていきます。
(15-14)三重代表として来たが三重には店が少ない。鈴鹿や津に出店して欲しい。
→出店できるよう努力していく。
(16-15)(女性)復配で1円配当を行うが、配当を行う経費は1人当たりどの程度かかるのか?
→(太田)全体からすると軽微な費用であり、配当することで経費が大幅に増加するなどの問題はない。
(17-16)M&Aなどを繰り返してきたので私の持ち株数は中途半端になっている。社長の努力などで株価は300円位まで上がってきて嬉しく思っている。が、心配な点もある。親会社のコロワイドは1株当たり純資産が1,700円ほどあるが株価は600円程度。アトムの1株当たり純資産は1/10以下で、コロワイドの力と株主優待でアトムの株価は支えられているようなものだ。以前も発言したが私はアトムを1,600円で買っており、それだけの価値のある会社だ。前社長の植田氏はコロワイドの役員になっているが、小澤社長は植田氏以上の能力のある人だと期待している。私が買ったのは1,600円だが、一番下がった時は酷い状況になった。そこにコロワイドが登場して何とか持ちこたえたが、もうコロワイドの意のままだ。小澤さんも頑張っているがどのくらいの株価を目標としているのか?株価はその会社の状態を一番表していると思う。
報告書にも株主を大事にしたいと書いてあるが、前回大阪の株主様が見えて、受付の対応について色々文句を言われていたが、今回私は受付の責任者を呼び出し代理出席はできるのかと聞いたら、基本的に代理出席はできない、本人しか出席できないと言われた。そんな細かいことを気にするより、誇りを持てるような会社にして欲しい。俺はアトムの株主だ!と誇りを持てるような会社にしてほしい。私は1,600円で買った時には誇りを持てる会社だった。小澤社長の決意をお聞きしたい。
→貴重なご意見ありがとうございます。そしていつも株主総会に来ていただき、本当に感謝しています。株価は様々な要因で決まるので回答は差し控えるが、現状の株価には満足していない。まずは業績を向上させていく。コロワイドの件については、アトムの株主総会であり私の意見は差し控えさせて頂く。
注記)心にもない回答ですよね〜(笑)こんな嫌味に本当に心から感謝できるとは、小澤社長は立派な人格者だな〜と感服致しました^_^;
株主総会後の質問タイムでもまた恨み節を長々と述べていましたが、どうやら受付に複数の議決権行使書を持ってきたのに、お土産は1つしか渡せないと言われてブチ切れて、長々と嫌味な発言を行ったようです。コロワイドのBPSは170円ですし事実誤認が多くてバイアスがかかりまくりという印象です。1,600円で買ったことを何度も強調していましたが、いくらで買ったかなんて株式市場では誰も気にしていないことを肝に銘じる必要があるな〜と改めて実感させられました。株式投資で利益を出すには何が必要なのか、良い勉強になりましたね!
前回大阪の株主が受付でトラブルを起こしたそうですが、もしやあの方なんでしょうか?大阪と名古屋のトラブルメーカーが連携して活動しているのかな^_^;これは株主総会事件簿で取り上げないと!(笑)
さすがの人格者の小澤社長もあまりの嫌味な質問に嫌気が差したのか、あと質問は3名で勘弁して欲しいと発言し、11時10分に終了モードに入りました(笑)
(18-17)役員の任期はどうなっているのか?
→取締役は1年、監査役は4年です。
注記)他人の質問をずっと野次っていた人ですが、手を挙げているのになかなか指名されず、やっと指名されました。他人の質問を小馬鹿にしていたので、一体どんな鋭い質問をするのか期待しましたが...
残り3名限定なのにそんな基本的な質問かいっ!と野次りそうになりました(笑)
(19-18)コロワイドに対して優先株を発行しているが、無配でも優先株には配当を払うのか?
→その通りです。
(20-1)今回監査役を1名減らすが、補欠監査役を選任しなくて大丈夫か?監査役の豊田裕之氏は大宝産業名古屋支社長だが、大宝産業はどんな会社なのか?出席率が100%でない監査役がいる!
→(中林滋宜常勤監査役)補欠監査役については検討課題とさせて頂く。豊田監査役の所属している大宝産業は、工業用ガスの販売を行っているが、アトムと取引関係はない。
監査役のうち3名は出席率100%だったが、加納監査役は体調不良で1回休んだ。
(21-1)なぜ取引関係もない人を監査役に選任するのか?
→(豊田裕之社外監査役)以前ユニーで監査役をしており、その時にアトムの監査役も引き受けた。その後大宝産業に入社したので、現状の経歴になっている。
注記)社外監査役については色々な考えがあると思いますが、やはり独立性が大事なので、取引関係がない方が適任だと思います。取引先出身では監査は期待できないと思いますし^_^;

以上で質疑応答は終了となりました。
色々な質問が出ましたが、回答はあっさりという印象でした。もう少し熱く株主に向かって語ってもいいと思うんですが、小澤社長は冷静な人格者(笑)のようなので、熱く語ることはあまりないのでしょうか?
株主総会後にも質問大会は続いたので、こちらの様子も別途まとめてみたいと思っています。

   アトム2012年株主総会 質問大会報告
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2012年07月11日

東京海上ホールディングス2012年株主総会レポート1

2012年6月25日(月)10時から、東京都千代田区丸の内のパレスホテル東京2階 葵で開催された東京海上ホールディングス(8766)の第10回定時株主総会に参加しました。東京海上ホールディングスは東京海上日動を中心とした損害保険会社グループで、子会社で生命保険などにも参入しています。
東京海上ホールディングスの株主総会に参加するのは初めてです。
2012年6月25日(月)の株価 1,934円(東証1部 8766)100株単位 3月決算
PER 14.1倍、PBR 0.81倍、配当利回り 2.84%、株主資本比率 11.3%
監査費用 11,700万円(売上比 0.003%、経常利益比 0.07%) あらた監査法人
株主優待 なし

   東京海上ホールディングス(8766)のホームページ
   東京海上ホールディングス(8766)のヤフー株価情報
東京海上2012年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると、サブプライムショック・リーマンショック前の2007年頃までは順調に上昇し、5,000円を超えていた時期もありましたが、金融危機後は株価も大きく下落し最近は2,000円前後で推移しています。最近は世界的な天候不順などもあって業績のブレも大きいですが、そろそろ業績も底打ち反転に転じて欲しいものです。
スケジュール
10:01〜10:32
 10:03〜10:06 監査報告 八木利朗常勤監査役
 10:06〜10:22 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
 10:22〜10:30 今後の課題について隅修三社長から説明
 10:31〜10:32 議決権の行使状況について報告
10:32〜10:34 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末配当25円 年間50円(配当性向639%!)
 第2号議案 取締役10名選任の件 11名全員任期満了に伴い9人再任、藤田裕一執行役員が新任
10:35〜12:14 質疑応答 質問者12人 計29件 99分
12:14〜12:15 議案の採決 拍手方式ですべて可決
東京海上2012年株主総会
お土産 ブールミッシュのミニ焼菓子詰合せ 賞味期限7月27日 後渡し
飲み物サービス 生茶250ml紙パック
事業説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、比較的株主総会の少ない月曜日に開催しています。質疑応答時間も長く取っていましたが、質問内容は保険代理店の憂さ晴らしという感じで残念でした。これらを総合的に判断し東京海上ホールディングスの2012年株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数   78,657名、その議決権数  7,654,278個
   議決権返送&出席株主数  25,708名、その議決権数  6,132,312個(80.1%)

東京海上ホールディングスの株主総会は、今年5月17日にオープンしたばかりのパレスホテル東京で開催されました。パレスホテル東京に足を踏み入れるのは初めてなのでとても楽しみでした。
株主総会の楽しみの一つは、ふだんは敷居が高くて入りにくい高級ホテルを見て回れることです(笑)
パレスホテル東京は、東日本大震災後にオープンした新しいホテルなので、宴会場内も豪華なシャンデリアではなく、LEDなどを多用していると思われる照明設備で、節電対応の新たなホテル像を実現しているんだなと感じました。
受付で議決権行使書を渡すと折り畳み式になった出席票が渡されました。
東京海上2012年株主総会
中は議決権行使結果を集計するための用紙になっていて、当日出席した株主の議決権行使結果も集計して報告するので、協力して欲しいと案内がありました。
最近少しずつですが、会場に来た株主の議決権行使結果を集計する会社が増えてきています。わざわざ株主総会会場まで来て議決権を行使する株主の意思表示が無視されるのはおかしいと思うので、こうした取り組みが広がるのはとても良いことだと思います。
6月27日に公表された集計結果によると、第1号議案は99.49%という高い賛成率で、役員選任の第2号議案は78.05%(社外役員の三村明夫氏)〜98.35%(社外役員の伊藤邦雄氏)とばらつきが出ました。なぜ新日鉄会長の三村氏の人気が低いのかは分かりませんが、新日鉄株で損をしている株主が多いのかもしれません^_^; 質疑応答の中では三菱商事出身の佐々木幹夫氏の選任に強硬に反対している人がいましたが、95.12%の賛成率でした。97%台の人が多いので三村氏に次ぐ低さですが、こちらも三菱商事・三菱自動車・三菱電機で損をした株主が多いということなんでしょうか(笑)

会場入り口では生茶の紙パックが渡され、会場内の椅子の上には集計への協力お願いの案内と、記入用の東京海ジョーキャラクターボールペンが用意されていました。
会場内には椅子がびっしりと並べられ、正面には左右に大きなスクリーンが設置され、質問用のマイクが4ヵ所設置されていました。さすがパレスホテルだけあって、座り心地の良い椅子でした!
事業報告は女性ナレーションが招集通知を読上げる形式で行われ、続いて隅修三社長から今後の課題について説明がありました。
議案の上程後質疑応答となり、議長からは株主総会の目的から外れた質問は遠慮して欲しい、簡潔に発言して欲しいとお願いがありましたが、ほとんど守られていなかったようです^_^;
多くの質問が東京海上グループの保険代理店の経営者で、○○営業所の○○は仕事もできないのに態度だけはでかい!とか不満ぶちまけ大会になっていました。こんなのは別の場所でやって欲しいものです。代理店を集めた会議も開催しているでしょうから、そこでしっかりと意見交換を行ってほしいですね。質問の聞いていると保険代理店の経営者はかなり性格が悪いんだな〜という印象を感じてしまいました。そんなに不満があるなら他の保険会社の代理店になればいいのに!と感じました。

お土産はブールミッシュの焼菓子詰合せで、帰りに渡されました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)たまたま事故に遭い、保険金を貰えるのかと聞いたら払えないと言われた。再度確認したら「今回は払うが、次回からは払えない。了承いただけるなら今回は払う」と営業から連絡があった。こういった対応はおかしいのではないか?
→現場の対応が混乱して申し訳ない。貴重なご意見として社員一同信頼を損なわないよう努めていく。
(2-1)以前の株主総会で常勤監査役は、ミレアから東京海上への名称変更に伴う費用は1千万円以下というアバウトな回答をしていた。そんな人が常勤監査役で大丈夫なのか?
→(雨宮寛代表取締役副社長)2009年の株主総会で質問いただき、費用は1千万円以内と回答した。その内容に間違いないが、金額の詳細は控えさせて頂く。
(3-1)株主総会議事録の閲覧を求めたら、各取締役も捺印している原本なのにページが欠落していた。こんなもので大丈夫なのか?
→貴重なご意見とさせていただく。
(4-2)地震保険の支払いがスピーディで感謝している。東北の加入率は3割くらいだったが、残り7割の人は保険金が受け取れない。家が壊れて住宅ローンだけが残った奥さんが、主人が死んでいたら住宅ローンはゼロになり生命保険も3千万円入ったのに、という話も聞いた。地震保険の普及活動にはどう取り組んでいるのか?
→(東京海上日動 今野?氏 地震保険担当)ご指摘の通りで地震保険の普及に努めていく必要があると感じている。94年の阪神淡路大震災時は地震保険の加入率は7%だったが、26%まで増えてきている。火災保険への付帯率も60%弱まで上がってきている。損保業界としても普及活動を行っている。火災保険の更新の際に地震保険への加入も薦める案内をしたり、ポスターを掲示するなど地震保険の啓蒙に努めている。
隅 修三社長)全国平均で加入率が26%まで伸びてきた。宮城県では地震保険の加入率は33%くらいだが、JAの建物更生共済に加入している人が20%ほどいるので、全体の半分程度が地震保険に加入していた。震災後加入者が10%ほど増えており、今後も啓蒙活動に努めていく。
(5-3)沖縄旅行に行くため妻と8歳の子供が空港の自動販売機で保険に入ったが、子供は署名ができないのに保険契約できるのはおかしい。問い合わせてもろくな回答がない。署名がないのに保険契約したことを隠蔽しようとしているのではないか?
(何を問題にしているのか詳しくは分かりませんでしたが、隠蔽された!みたいなことを長々と文句を言っていました。保険代理店で保険について詳しいのなら、最初から子供は保険に入らなければいいのに、わざと保険に入らせて嫌がらせをしているクレーマーのように感じました^_^;)
→この場では事実確認ができないので、株主総会後責任者が対応させてもらう。
(6-3)○○営業所の○○はレベルが低い!など、実名を何人も挙げて文句を言っていました。どちらがレベルが低いのかは分かりませんが^_^;こんな代理店とは付き合いたくないですよね〜まだまだ保険代理店のクレーム攻撃は続きます!
(7-4)私も代理店をしているが、代理店への対応が高圧的で完全に見下している!あちこちで同じような話を聞くので、丁寧な対応を徹底して欲しい。
→誠に申し訳ない。私たちのビジネスはお客様との接点を大事にしていきたいと考えており、接点となる代理店も大事にしていきたい。しかしビジネスなので言うべきことは言っていく。
(8-4)数年前の株主総会で株主優待の提案があったが、ささやかでも優待の新設を検討して欲しい。
→株主優待で保険料の割引をという声もあるが、保険業法上特定の人だけ割引はできない。地方の名産品やお米が欲しいという声もあるが、法人株主も多くなかなか妙案がなく、いつも検討中という回答になっている。
(9-5)取締役候補の年齢を次々と読上げていて、何を質問したいのかよく分かりません。
佐々木幹夫氏は三菱自動車や三菱電機で問題を起こした人であり、問題を起こす癖がついているのではないか?こんな人を社外取締役候補に選んで大丈夫なのか?私も大企業で働いているが...
(議長から質問は簡潔にと注意)
まだ質問はたくさんあるんだ!俺は株主なんだぞ! (となぜか逆切れ^_^;)
→株主様のご指摘の通りですが(ややこしそうな株主なので、お得意の丁寧な対応を心掛けた感じw)、大企業ではすべての業務を担当しているわけではないので、佐々木幹夫氏は不祥事を知る立場にはなかった。大手商社での経験や、経団連の要職を歴任するなど豊富な経験をお持ちであり、当社の経営に活かして頂けると考えている。
(10-5)M&Aした海外子会社の役員を本体の役員に登用する考えはないのか?
→本人の資質に応じてということになるが、将来的にはあり得ると思う。
(11-5)フィナンシャル生命の変額年金で149億円の赤字になっている。
→(玉井孝明代表取締役副社長)変額保険事業は厳しい環境であり、準備金の積立を200億円行ったので赤字になった。
(12-6)1株当たり資産、1株当たり利益を教えてほしい(そのくらい自分で調べましょうよ!と思いました)
→(雨宮寛)BPSは2,400円程度、EPSは7.8円となっている。
(13-6)1株当たり利益が7.8円なのに50円配当はありがたい。地震保険に加入すると関東で地震が起きた場合、どの程度保険金が貰えるのか?地震保険金の上限は5兆円なので、1件辺りにすると数千円になってしまう。
→(東京海上日動 今野?地震保険金の支払上限は5.5兆円から6.2兆円に引き上げられた。南海トラフの3地震連動のケースでも4.2兆円くらいの支払いとシミュレーションしており、上限の範囲内なので削減払いになる可能性はないと思う。
(14-6)地震保険は火災保険契約額の半分なので、この分は全額払われるのか?
→支払われます。

一時は保険代理店のクレーム大会になるかと思いましたが、後半の質問は少しずつ株主総会らしい質問になっていきました。
とはいえ、最後にはまた大物が登場して一悶着ありましたが^_^;
規模の大きな会社の株主総会は一筋縄では行きませんね〜(笑)
後半の質疑応答の様子は、東京海上HD2012年株主総会レポート2をご覧ください。
   東京海上HD2012年株主総会レポート2 作成中です
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2012年07月08日

VTホールディングス2012年株主総会レポート

2012年6月27日(水)10時から名古屋市中区栄の栄ガスビル5階501会議室で開催されたVTホールディングス(7593)の第30期定時株主総会の概要をまとめてみます。
私は当日は東京の株主総会を駆け回っていたので、VTホールディングスの株主総会には今年も参加できませんでした。なので参加した方から聞いた内容を元にまとめてみます。VTホールディングスも6月上旬くらいに株主総会を開催してくれると嬉しいんですが、あのうるさい株主の出席確率が高まるので、会社側はそれだけは何としても避けたいんでしょうね(笑)

VTホールディングスはホンダ系のディーラーから始まった会社ですが、その後自動車ディーラーの買収を積極的に行った結果、現状では日産車の割合が高くなっています。今年の4月には日産サティオ埼玉とイギリスの三菱自動車ディーラーを買収したので、さらに日産ディーラーの比率が高くなっています。
2011年の株主総会も出席できませんでしたが、概要レポートをまとめています。
 → VTホールディングス2011年株主総会レポート
2012年6月27日(水)の株価 745円(JASDAQ、名証2部 7593)100株単位 3月決算
PER 6.0倍、PBR 1.61倍、配当利回り 3.49%、株主資本比率 22.3%
監査費用 3,800万円(売上比 0.04%、営業利益比 0.57%) 監査法人東海会計社
株主優待 新車・中古車購入時の割引券、車検割引券、株数に応じてカタログギフト
 詳しくはこちら→ VTホールディングスの株主優待情報ページ

   VTホールディングス(7593)のホームページ

   VTホールディングス(7593)のヤフー株価情報
VTホールディングス2012年株主総会
過去5年間の株価推移を見ると、リーマンショック後の2009年春頃まではずっと株価の下落が続き、一時は50円台にも突入するなど心配しました。当時はまだ財務体質も脆弱だったので、資金繰りに行き詰ってしまうのは!?と夜も寝られませんでしたが(^_^;)、危機を乗り越えた後は業績の回復を反映して、株価も徐々に回復傾向となりました。2012年に入ってからは急上昇に転じて、大陽線を引きながら800円目前まで上昇しています。今期も4期連続して過去最高益が狙える位置に付けており、今後の株価上昇にも期待したいですね!

スケジュール 詳細は不明
10:00〜10:40 株主総会
上程された議案
 第1号議案 取締役5名選任の件 5名全員が任期満了に伴い再任
 第2号議案 監査役4名選任の件 4名全員が任期満了に伴い社外2名再任、2名新任
 第3号議案
  退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件 常勤監査役を歴任した工藤氏と東谷氏に一定の基準で贈呈
質疑応答 質問者2人 計8件ほど
10:40〜11:00 事業戦略説明会
出席していないので、上記のスケジュールは概略です。
   株主数 3,237名 (2011年期末の3,563名から326名減)
株価が上がってくるとやれやれ売りも増えて、株主数は減ってしまうようです。とはいえ2011年9月末に500名ほど減ったところからは200名近く増えており、株主優待改善の効果も出ているようです。
その意味ではやれやれ売り?の直近のピークは2011年4〜9月のようです。

VTホールディングスの株主総会は、今年も名古屋市内の栄ガスビルで行われました。
2010年までの東海市での開催と比べると参加しやすくなりましたが、それでも準集中日の開催だと他の会社の株主総会と重なってしまい、参加しにくいですね。
今年の出席者数は40名強で、以前と比べると増えているようです。
出席株主数は増えたものの、今年は業績・株価とも堅調に推移していますし、口うるさい株主(笑)も東京に行っているので、比較的短時間で終了したようです。株主総会後には、足元の状況と今後の戦略について高橋一穂社長から簡単に説明が行われました。

コスト改善も進んでいて、招集通知を見ても監査費用が年々減少しています。
 単体 2009年度 3,500万円、2010年度 3,000万円、2011年度 2,600万円
 連結 2009年度 4,800万円、2010年度 4,300万円、2011年度 3,800万円

投資事業や不動産賃貸事業などを縮小して本業に集中してきたので、単体の監査費用で2,000万円程度までは絞れるのではないかと感じます。もう一段の監査費用の削減にも取り組んでほしいですね!

質問は2人の株主からあったそうで、最初に質問した株主がたくさん質問しました。
質疑応答
(1)双日と提携して海外の自動車ディーラー経営に乗り出していたが、現状どうなっているのか?
→中国やインドなどで双日と現地自動車ディーラーの経営を検討していた。中国では縁がなく出資は実現しなかったが、南アフリカのディーラーには出資した。現状では国内の方が忙しくて、海外の自動車ディーラー買収にまで手が回らない
注記)海外事業より国内事業が忙しいそうですが、国内事業の何が忙しいのでしょうか?
 1.2012年4月に子会社化した日産サティオ埼玉の業績立て直しに忙しい
 2.エコカー補助金制度の駆け込み需要で、国内新車販売が忙しい
 3.国内の自動車ディーラー買収に向けての現地調査などで忙しい
(笑)
などが考えられますが、質問の趣旨からの流れで考えると、国内自動車ディーラー買収のための現地調査や交渉などで忙しいと期待したいですね!
(2)複数の自動車メーカーのディーラーを経営しているが、なぜトヨタディーラーは手掛けないのか?
→VTホールディングスとしては決してトヨタを避けているわけではなく、ご縁があればトヨタディーラーも手掛けたいんですが...
注記2012年4月27日付でアドバンスト・リサーチ・ジャパンが作成したVTホールディングスのアナリストレポートでも、「トヨタ系列などは大半が独立資本で収益性も高く、またトヨタグループ内での配慮・統率力が非常に高い。結果、VTホールディングスのような他のブランド販社への売却という選択は殆ど無いものと考えられる」と書かれています。トヨタディーラーは業績が低迷してもトヨタ自動車の意地をかけて支援してくれそうですし、VTホールディングスが買収しようとしてもトヨタ自動車の承諾が得られないようです。VTホールディングスからすると、トヨタディーラーはなかなかご縁が無いうえに、せっかく良いご縁があってもトヨタ自動車の承認が得られず、子会社化できないのかなと感じます。

主な質問はいもらうさんが株主総会レポートにまとめてくれていますので、下記ページをご覧ください。6月は特に株主総会が多いので、質疑応答や社長発言をまとめてもらえるのはありがたいです!
 いもらうの負けない投資 VTホールディングス株主総会

私が行かなくてもけっこう多くの質問が出るんですね(笑)
他の出席者の感想を聞いても、高橋社長は今期以降の業績に自信があるようで、強気の発言が多かったようです。今期も業績上方修正に期待したいですね

高橋社長は、最近VTの株価も上がっているがまだまだ安いと思っているという発言もあり、現状の株価水準でもまだご不満なようです(笑) 私ももっと上がってくれるとより嬉しいです\(^o^)/
エコカー補助金がなくなってもVTホールディングスの業績には問題ないという強気の発言もあり、政策頼みではない姿勢も頼もしいですね!
配当性向目標は20%ですが、増配を発表した後にさらに業績が伸びて、結果として配当性向が20%を下回る不本意な状況が続いており、今期は配当性向20%を堅守したい という嬉しい説明もあったようです。
業績も順調に推移しており、今期は配当性向20%以上を堅守(笑)するとなると、増配の可能性も高くなります。VTホールディングスへの投資で配当生活\(^o^)/も夢ではないですね!

日産サティオ埼玉は長年赤字が続いてきた会社で、事業再生ADR手続の認定を受けて再建に取り組んでも黒字転換ができず、もう少しで倒産寸前という状況でしたが、VTホールディングスが子会社化した4月から黒字転換しています。この点については2012年5月23日に開催されたVTホールディングス決算説明会でも説明がありました。下記のレポートもご覧ください。
   VTホールディングス2012年3月期決算説明会

株主総会後に開催された事業戦略説明会では、日産サティオ埼玉の足元の状況についても説明があり、子会社化した4月がいきなり2千万円の黒字転換となり、続く5月はなんと1億円も利益が出たようです。
2ヵ月間ですでに1.2億円の利益が出ているとは素晴らしいですね!

同じく4月に子会社化したイギリスの三菱自動車ディーラーCCRは4、5月と赤字のようですが、6月からは黒字転換の予定ということなので、2ヵ月間の赤字額は小さいものと思われます。
今期の予算上はこの2社の利益貢献を5億円としているのに、すでに1億円ほどの利益が出ていることになります。7月以降2社が黒字を積み上げていけば、5億円のハードルは上期で達成しそうな勢いです。
1ヵ月前の決算説明会の時と比べても、日産サティオ埼玉の業績改善のスピードは上がっているようで、高橋社長の発言が自然と強気になるのも納得ですね(笑)

気になるのはイギリスのCCRの状況ですが、今月末からのロンドンオリンピック観戦に行かれる株主の方は、ぜひ現地の三菱ディーラーの視察もお願いします!
VTホールディングスから振り込まれた配当金を使って、ロンドンオリンピック観戦&ロンドン三菱自動車ディーラー観戦(笑)ツアーというのもいいのではないでしょうか?
せっかくロンドンまで行くのに、オリンピック観戦だけではもったいない!ですね。

VTホールディングスの成長は自動車ディーラーのM&A次第という部分もあるので、今期中のM&A成就にも期待したいですね。国内が忙しくて...という発言に妄想が膨らんでしまいますね〜
勝手に拡大解釈して妄想を膨らませるな〜という声も聞こえてきそうですが(笑)

新規に子会社化した自動車ディーラーの利益率を既存の子会社並みまで高めつつ、新規のM&Aも継続して行っていくことで、今後も売上・利益の成長を続けて過去最高売上・過去最高益を更新し、株価も上場来高値の更新を目指して欲しいと思っています。かなり欲張りな妄想ですが、危機を乗り越え強靭な企業体質に変貌しつつあるVTホールディングスなら、きっと実現可能だと信じています。
これからもVTホールディングスの活躍を楽しみにしつつ、応援していきたいと思っています。
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2012年07月06日

アミューズ2012年株主総会レポート

2012年6月24日(日)14時から東京都墨田区の両国国技館で開催されたアミューズ(4301)の第34期定時株主総会に参加しました。
アミューズは大手の芸能プロダクションで、福山雅治やサザンオールスターズなどが所属している会社です。アミューズの株主総会に参加するのは2010年以降連続して3回目です。
 → 2011年アミューズ株主総会レポート
2012年6月22日(金)の株価 1,025円(東証1部 4301)100株単位 3月決算
PER 7.3倍、PBR 0.69倍、配当利回り 2.93%、株主資本比率 60.7%
監査費用 3,000万円(売上比 0.09%、営業利益比 0.84%) 新日本監査法人
株主優待 アミューズ主催のイベントへの招待やオリジナルクオカードなど
 詳しくはこちら→ アミューズの株主優待情報ページ

   アミューズ(4301)のホームページ

   アミューズ(4301)のヤフー株価情報
アミューズ2012年株主総会
過去5年間の株価推移をみると、リーマンショック前頃から低迷に転じ1,000円前後での値動きが続いています。最近は徐々に回復傾向でしたが、5月の市場全体の下げの影響を受け、また定位置に戻ってきてしまいました(笑)
スケジュール
14:01〜14:36 
 14:05〜14:07 横沢宏明常勤監査役から監査報告
 14:08〜14:22 映像を使って事業報告 女性ナレーションでド派手な演出でした(笑)
 14:22〜14:36 畠中達郎社長から今後の戦略について説明
14:36〜14:38 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 株式上場10周年記念配15円含め25円 年間35円で配当性向16.6%
 第2号議案 取締役7名選任の件 7名全員が任期満了に伴い再任
14:38〜15:18 質疑応答 質問者7人 計13件 40分
15:18〜15:19 議案の採決 拍手方式 すべて可決
15:19〜15:20 役員紹介
15:50〜16:51 白A、福田彩乃さんによる株主限定イベント
お土産 なし
飲み物サービス 株主総会後の休憩時間に紙パックの緑茶
事業説明会 事業報告の中で社長から説明


注目の株主総会格付けですが、株主総会集中日を外して毎年日曜日の午後からの開催で参加しやすいですし、所属タレントによるイベントも開催しています。一方で株主総会なんですからもう少し質疑応答の時間を取って欲しいと感じます。毎年イベントのために質疑応答を打ち切っているのは残念です。これらを総合的に判断し、アミューズ(4301)の2012年株主総会格付けは昨年より1段階格上げし 『B−』 としました。
   議決権を有する株主数   14,744名、その議決権数  86,025個
   議決権返送&出席株主数   4,026名、その議決権数  63,458個(73.8%)
アミューズの株主総会は、今年も両国国技館で開催されました。
午前中はマネーパートナーズの株主総会に参加し、午後からアミューズの株主総会に参加しました。今日は午前中にエイベックスの株主総会も開催されましたが、面白そうではないので参加を見送りました。
アミューズの株主総会は2010年までは同伴者の出席も認めていたので、例年受付が大混雑し株主総会開始時刻までに入れないという本末転倒な状況が発生していました。2011年からは株主のみが入場できるように変更され、受付の混雑は解消されました。今年は13時半頃に着きましたがまったく行列もできていなくて、スムーズに受付を済ますことができました。
受付時には株主総会後のイベントにも参加するか聞かれて、参加する場合にはイベントの座席指定券を渡されます。今年は1階升席の正面に近い席でした。
会場内は正面にスクリーンが3つ用意され、例年通りのレイアウトです。株主総会時は自由席で、イベント時は指定席になりますが、アリーナ席はほぼ満席で今年も多くの株主が出席していました。株主総会開始後も参加者は増えていましたが、昨年は会場内がとても暗くてつまづくなど危険でしたが、今年は映像による事業報告時にも適度な明るさが保たれていて、改善されていました。こうした姿勢は素晴らしいと思います。今年の出席者数は、昨年より300名ほど増えて1,811名だったそうです。
映像による事業報告は、効果音なども多用されド派手な印象でした(笑)あまり他社にはない事業報告ですね。続いて畠中達郎社長から今後のアミューズの戦略について、プレゼ画面を使いながら説明がありました。分かりやすくて良かったと思います。
議案の上程後、質疑応答となりました。多くの株主に質問してもらうため、1人2問までと説明がありました。質問者は議長の指名を受けてから会場内に2ヵ所あるマイクに進み、質問する形式でした。今年も右側のマイク音量が極端に小さくて、質問が聞き取りにくい状況でした。
株主総会後にイベント開催を予定していることから、まだ多くの株主が手を挙げているにも関わらず途中で打ち切りとなってしまいました。どうもイベントを人質に取り、質疑応答の時間を短くしているように感じてなりませんね^_^;株主総会はイベントよりも質疑応答の方が大事なので、もう少し質疑を尽くして欲しいなと感じます。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)吉本の島田伸介氏が暴力団との付き合いで芸能界引退となったが、アミューズの所属アーティストは大丈夫か?生活保護を受けていた芸人も問題になったが、アミューズでも調査しているのか?
→アミューズは上場を維持しており、上場企業という安心感から取引先も広がっている。上場企業としてコンプライアンスには更に力を入れていく。反社会勢力との付き合いについては、つながりができないように契約条項にも加えて、指導も強化している。そのため付き合いはないと考えている。生活保護については個人的な問題であるが、マネージャーからアーティストに口頭で確認しており、受給はないと思う。
(2-1)昨年の株主総会でMBOする考えはないと説明があったが、吉本、ホリプロとMBOが続いている。本当に大丈夫か?
→上場しているので仕事を頂いている面もあり、現状ではMBOなどで上場を廃止する考えはない。
(3-1)IRが下手なので株価が低迷している。発表するタイミングをもっと考えてほしい。ホームページからもIR問い合わせができるようにしてほしい。
→前期は2度業績の上方修正を行ったが、3度目の上方修正は修正幅が小さくて、東証のルールでは開示基準に合致しないので見送った。IRに関するご意見は参考にさせて頂く。
(4-2)サザンオールスターズが活動休止する前と比べると株価が半減している。株価対策は?
→株価は市場が判断するものだが、経営者として株価を上げる努力が必要と考えている。業績を向上させて株価の上昇につなげたい。アジアなどの新マーケットの開拓など、対処すべき課題に取り組んでいく。
(5-2)ライブビューイングジャパンの株主構成はどうなっているのか?
→ライブビューイングジャパンはライブやイベントを映画館に配信する会社で、アミューズが38%を保有し、ファミリーマート、博報堂、WOWOW、エイベックス、SME、東映、東宝、電通が出資している。配信するコンテンツの幅を広げるために、競合会社にも参加してもらっている。
(6-3)アジア展開を強化していくと説明があったが、肖像権や商標権を守る取り組みは?
→アーティストグッズは中国中心に作っているので、模倣するのは簡単なのが現状。そのためグッズ+αの提案が重要と考えている。Tシャツをコンサートの入場券にするなど、アミューズらしい取り組みが必要になる。アジアは有望なマーケットであり、模倣されるからアジアには展開しないという姿勢ではなく、模倣対策を取りつつ展開していく。
(7-3)福山雅治さんのファンクラブ向けイベントの開催はありがたいが、ファンクラブの会員数と比べて横浜スタジアムのキャパは十分なのか?福山くんのコミュニティの管理人をしているが、また抽選で外れるのかよ〜という声が多い。今後も株主総会を続けてほしい(アミューズが株式会社である以上、上場・非上場に関わらず株主総会は開催しなければいけないので、MBOしないでという意味だと思われる)
→ファンクラブのイベントは3万人×3回で計9万人計画している。何かファンクラブ向けのイベントを開催したいと計画を進めてきた。キャパについては発表当時は9万人で大丈夫と考えていたが、発表後ファンクラブの会員数が増えており、キャパが足りなくなっている。ただ外れた場合は次回優先的に当選させるなど検討していく。3万人以上の会場だと東京ドームくらいしかなく、なかなか会場を押さえられないので横浜スタジアムになった。

(8-4)子会社を上場させてアミューズをホールディングス化する考えはないのか?
→ホールディングス化のメリットを検討したことはあるが、あまりプラスにならないと判断し現状の経営組織を続けている。今のところHD化はない。
(9-5)8年前から株価は半減しているが、会社の内容と比べても低迷している。アミューズの年金運用はどうなっているのか?AIJの様な問題に巻き込まれることはないのか?
→(齊藤泰幸代表取締役専務 管理部担当)株価低迷は承知しているが、外部環境も含めて株価は決まっている。前期は過去最高益を計上できたが、今後さらに業績を伸ばせるようIRを含めてがんばっていく。年金はAIJには委託していないので問題ない。
(10-5)サマンサタバサの社長が個人的な不祥事を起こして株価が大きく下がっている。アミューズもイメージが大事な会社だが大丈夫か?ライブビューイングジャパンにエイベックスが出資していると説明があったが、週刊誌などで色々と騒がれている会社であり、出資してもらって大丈夫なのか?
→ライブビューイングジャパンは新規のビジネスであり、あらゆるジャンルのコンテンツを流していくためにはエイベックスにも出資してもらうのが良いと判断した。それがアミューズの経営に直接影響するものではないと考えている。
(11-6)(女性)株主優待で株主向けにライブなどのチケットの優先販売はできないか?
→何度か株主総会でも同様のご意見を頂いているが、新たな顧客を獲得して会社の業績を伸ばして、株主還元を行うことが重要と考えている。まだアミューズのファンでない方々にコンサートに来てもらい、顧客基盤を広げていくことが大事と考えている。
(12-6)同じS席でも場所によってかなり感動が違う。一方で良い席はネットオークションで定価の4〜5倍で取引されており、なぜこんな良い席が取れるのか疑問だ。オークションへの流出防止策として、座席のグレードをもっと細分化して、価格の高い席を作ってもいいのではないか?
地球ゴージャスは素晴らしいミュージカルだと思うので、もっと大々的にPRしてほしい。
→アジアでは会場によっては座席の価格差が10倍くらいというケースもある。日本でも検討課題の一つと捉えている。福山くんのコンサートでは、SB席というグレードを新たに作る取り組みも行っている。SB席はステージの後方で、ステージとの距離は近いものの福山くんの背中を見る席になる。ただ福山くんと同じ目線で会場を見られるということで、S席よりも高い価格設定にした。
15時14分になり畠中達郎議長から、たくさん質問も頂いたのであと1問くらいにして欲しいとの発言
(13-7)(女性)アミューズは魅力的だが信用買いしかできない。貸借銘柄になって空売りもできるようになると、もっと活発に売買してもらえると思う。空売りができないと株価は上がらない。(なぜか会場から拍手)
→株価はみなさんの期待に応えられず申し訳ない。
→(齊藤泰幸専務)IRも含めて努力していく。貸借銘柄については検討していく。
以上で質疑応答は打ち切りとなりました。
まだ会場には手を挙げている株主も多くいたので、40分で質疑応答を打ち切ってしまうのは残念です。株主総会で一番大事なのは、イベントのようなものではなく株主との意見交換なので、もう少し質疑応答の時間を取れるように考えてほしいものです。株主総会には参加せずイベント参加が目的で株主になっている人も多いことは理解しているので、株主総会なんか早く終わらせてイベントを充実させろ!という声が圧倒的に多いとは思いますが、イベント開催が株主総会の形骸化につながるなら本末転倒ですし、株主総会を早く終わらせるための口実としてイベントを開催しているなら、会社側の姿勢としては問題だと思います。アミューズはそんな会社ではないと信じたいですが。

株主総会終了後30分ほど休憩時間を取り、イベントが開催されました。
今年はパフォーマンス集団白Aのパフォーマンスと、福田彩乃さんによるものまねショーでした。
テレビを見ないのでどんな人たちなのかあまり知りませんでしたが、とても楽しめました。
福田彩乃さんは愛知県出身でトヨタ自動車に勤務していたそうで親近感を感じましたね!
今後の活躍を期待していますし、ぜひトヨタ自動車のCMに起用してもらいたいものです。
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posted by Zaimax at 11:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月03日

マネーパートナーズ2012年株主総会レポート

2012年6月24日(日)10時から、東京都港区六本木の六本木ヒルズ森タワー49階 六本木アカデミーヒルズ49タワーホールで開催されたマネーパートナーズグループ(8732)の第8回定時株主総会に参加しました。マネーパートナーズグループはFX取引をネットを通じて提供している会社です。マネパは成田空港や関空で外貨両替サービスも開始しています。マネーパートナーズグループの株主総会に参加するのは2009年以降連続して4回目です。
 2011年の株主総会は → マネーパートナーズグループ2011年株主総会レポート
2012年6月22日(金)の株価 14,200円(東証2部、JASDAQ 8732)1株単位 3月決算
PER 10.7倍、PBR 0.44倍、配当利回り 2.82%、株主資本比率 18.7%
監査費用 4,900万円(売上比 0.64%、営業利益比 8.93%) 監査法人トーマツ
株主優待 なし

   マネーパートナーズグループ(8732)のホームページ
   マネーパートナーズグループ(8732)のヤフー株価情報
マネーパートナーズ2012年株主総会
過去5年間の株価推移をみると2008年頃は15万円を超えていましたが、最近は1/10以下の1.3万円前後で推移しています。業績も減収減益が続いているのでしょうがないですが、そろそろ業績も底打ち反転に転じて欲しいものです。
スケジュール
10:00〜10:17
 10:04〜10:05 監査報告 山本壯兵常勤監査役
 10:06〜10:17 事業報告 奥山泰全社長が召集通知を読上げ
10:17〜10:18 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末配当250円 年間350円(配当性向31.2%)
 第2号議案 取締役6名選任の件 任期満了に伴い全員再任
 第3号議案 取締役に対する業績連動報酬に関する件 連結経常利益10億円以上で連動報酬支給
10:19〜11:19 質疑応答 質問者6人 計14件 60分
11:19〜11:20 議案の採決 拍手方式ですべて可決
11:20〜11:21 役員紹介 名前とよろしくのみ
マネーパートナーズ2012年株主総会
お土産 もち吉のふくよか餅七分缶、東証上場記念ボールペン 後渡し
飲み物サービス 水のセルフサービス
事業説明会 株主総会後に奥山泰全社長から簡単に説明

注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、質問も出尽くすまで対応していました。毎年日曜日に開催しているのも評価できます。これらを総合的に判断しマネーパートナーズグループの2012年株主総会格付けは 『B』 としました。
   議決権を有する株主数  5,960名、その議決権数  301,457個
   議決権返送&出席株主数  1,180名、その議決権数  218,887個(72.6%)
マネーパートナーズの株主総会は今年も六本木ヒルズで開催されました。
受付開始は9時半からと召集通知にも記載されていますが、9時頃に来てお土産だけ渡せ!(笑)という困った株主が何人もいたようです^_^; 受付時に、式次第や役員の配席図が記載された紙を渡されました。後方からだと役員の名前も見えないので、親切ですね。
会場内には椅子席が多数用意されていましたが、最前列だけはバリケード代わりのテーブル席になっていました(笑)事業報告は奥山社長が読上げで行なったので、スクリーンも用意されていませんでした。会場内には質問用のマイクが4本用意されていて、近くのマイクまで行って質問する形式でした。
役員一堂が登壇し株主に一礼しましたが、会場からは拍手などはまったく起こらず、株価が低迷していると株主の反応も冷たいですね^_^;
役員の方々はスーツ・ネクタイという普通の株主総会で、クールビズ対応ではありませんでした。会場内もかなり冷えていて、株価低迷で株主が熱くならないように、冷房をガンガンに効かせていたようです(笑)
今年は業績・株価とも底を打ち、来年の株主総会は温かい雰囲気の中で開催されるといいですね!

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)国会で消費税増税が決まりそうだが、マネパの業績への影響はあるのか?
→FXの取引自体は非課税なので、消費税が増税になっても為替取引や売上には影響ない。ただ家計を圧迫することになるので、取引の減少などの悪い影響を受ける可能性がある。
私見だが、消費税の増税より構造改革などに取組んで欲しいが、当社で何かできる問題ではないので、与えられた環境の中でできることをやっていくしかない。
(2-2)見事に業績は右肩下がりで株価も最近は横ばいだが、社長以外の役員から今期の業績に対する意気込みを聞かせて欲しい。円高とかギリシャ危機とか聞き飽きた言葉は使わず説明して欲しい。
→全員が話すのは大変なので、代表して福島専務から語ってもらう。
→(福島秀治専務取締役)第8期の業績低迷の要因は、ボラティリティが小さかったため。過去4年間で最もボラティリティが小さかった。円高でも円安でもマネパの業績には関係ないが、値動きが大きいとFX取引が増えるので、マネパの業績が良くなる。主要な取引であるドル円で見ると、昨年は月間の変動が1円台の月が3ヵ月、2円台が3ヵ月あるなど、為替が大きく動いた2012年2月以外は1〜2円程度の狭いレンジでの推移が続いた。ボラティリティが低いのでなかなか取引が増えず、収益に結び付けられなかった。2011年9月からはナロースプレッドを打ち出し、スプレッドをより小さくして取引量の増加を狙った。ナロー化後は取引が増えているので、今期は取引増を収益に結び付けていく。
奥山社長)FX会社はどうしても市況産業なので、ボラティリティの影響を大きく受ける。円高やユーロ危機より、1日の中でのボラティリティの影響が大きい。リーマンショック以降、日々のボラティリティが低下し続けており、FX会社にとって環境は厳しい。ただボラティリティは異様に小さくなっているので、これ以上ボラティリティが低下することは考えにくい。そのような環境下でも赤字にならず利益を出しており、さらに体質強化を進めてボラティリティの拡大に備えている。経費の削減についても引き続き進めており、どんな環境下でも会社が維持できるような体制を作り上げていく。想いは役員全員同じなのでご理解頂きたい。
レバレッジが100倍から25倍に制限され、売上が1/4になってもおかしくない中で取引を増やしたり顧客基盤を広げてきた。当面は25倍が続くと思うので顧客基盤を拡大して収益の拡大に努めていく。
(3-2)東証とジャスダックに重複上場しているメリットはあるのか?ジャスダック上場を廃止してコストダウンしてほしい。
→デリケートな問題であり慎重に対応していく。東証2部ではまだ弱いと感じているので、東証1部を目指していく。大証とは大証FXのマーケットメーカーを担当するなど業務上のつながりがある。一方で来年には東証と大証の統合が予定されているので、(ジャスダックの上場廃止はせずに)両取引所と良好な関係を続けていきたい。ジャスダックはアメリカのナスダックとも業務提携しており、将来の海外展開を考えるとジャスダックからナスダック上場を目指す方向もあると考えている。
注記)重複上場しているとその分コストもかさむので、東証に統一する会社が多いですが、マネパの場合は大証とも業務上のつながりがあるので、ジャスダックの上場廃止は難しいと思いますね。ジャスダック上場廃止で大証FXのマーケットメーカーから外されたら意味がありません。
一方で、ではなぜこの時期に東証に上場する必要があったのか?という疑問も湧いてきますが、FX専業の会社で東証の上場基準をクリアした会社はマネパが初めてであり、顧客や取引先に安心感を感じてもらうとい点で東証上場の意義は大きいと考えているようです。さらに2市場に重複上場してもそれほどコストは増えないこともあって、当面は重複上場を続ける意向のようでした。
(4-2)役員報酬総額の上限3.5億円は高すぎる!役員報酬よりも自社株買いなどの株価対策に使ってほしい。この上限枠はいつまで有効なのか?
→直近の4期業績は苦しんでおり、役員報酬は減らしてきている。役員報酬上限は株主総会で変更されない限り変わらないが、実際の支払額は枠の半分以下であり、上限額は重要な問題ではない。業績を向上させることで報酬を増やせるようがんばっていきたい。
(5-3)株価低迷で含み損が出ている。余裕が出たら自社株買いをして株価を上げて欲しい。
→苦しい状況の中で黒字を維持しているが、PBRは1倍以下にしか評価されていない。まずはしっかりと成長する姿を見せる必要がある。今後顧客基盤を拡大して業績を伸ばしていくことが重要。自社株買いは配当可能額の範囲内で行うものなので、まずは利益を積み上げていきたい。
注記)どうも株価が低迷すると自社株買いを求める株主が増えますが、私は自社株買いより増配してほしいですね。自社株買いは株価の下支えにはなりますが、株価を上げるような買い方はできませんし、株価上昇効果も一時的で業績が伴わなければまた元に戻ってしまいます。業績を回復させるとともに、配当性向を高めていって欲しいですね。
(6-3)FX事業の先行きに不安を感じるので、FX以外の柱を作って欲しい。
→FX事業はまだ1桁2桁大きくなる事業だと思っている。マネパはまだ20万口座くらいだが、100万口座・1千万口座となり、FXが一般的なサービスになると思っている。海外が身近になる中で個人金融資産についてももっとグローバル化が進むと思う。現状の両替手数料は高いので、マネパが役に立つ場面はもっと増えると思う。実需の両替需要が少しでもマネパに流れてくれば、業績への影響は大きい。
成田空港に加えて関西空港でも両替サービスを開始する。他の国際空港にも両替サービスを広げていき、両替サービスからFX取引につなげていくなどFXサービスの普及に努めていく。レバレッジ規制を乗り越え顧客数は増えており、安定収益源を作っていく。FX市場は大きいので代わりになるものは簡単に見つけにくい。金などのCFD取引に参入したがFXの10%くらいの売上に育てていきたい。まずはFXならマネパと言われるように取り組んでいく。
注記)色々と手を広げるという方向性もあるでしょうが、やはりFXの取引高を増やして、圧倒的なシェアを確保することが大事だと思います。マネパはFX会社であり、FX事業の先行きに不安を感じるのであればそもそもマネパに投資する意味が分かりません。マネパに事業転換を求めるより、ポートフォリオの見直しを行う方が現実的だと思います。マネパには実需も含めてお得な為替取引ならマネパというブランド力を作り上げ、為替取引を集めることで安定した収益が確保できるように頑張って欲しいと思っています。

(7-4)6月から銀行で中国元と日本円の取引が始まったが、セントラル短資が元の取り扱いを始めている。マネパの取組みは?
→(福島)取引所取引でも人民元が始まっているが取引高は少ない。今まで人民元と円の取引は間に米ドルが介在していたので、直接取引できるようになり銀行間のインターバンク市場ではメリットがあるが、個人投資家の実需に合うのか検討している段階。取引所取引の推移を注視している。
社長)現状は銀行間の送金ベースに留まっており、個人の取引に直接的な影響は出ていない。人民元は将来性が見込める通貨なので、取扱い時期については検討していく。
(8-4)FX業界として国にレバレッジ規制を戻してもらう働きかけをしていく必要があるのではないか?国と対決してでも求めていくべきだ。
→2008年にレバレッジ規制がかかるらしいと日経新聞がスクープし、2ヵ月ほどで規制が発表された。業界としても何とかできないかと声をあげてきた。昨年もレバレッジ規制を50倍で留めてほしいと国にはお願いしてきた。FX業界として自主規制していくので、規制を緩和して欲しいと要望している。国からの回答は、現状はその段階ではないという見解。レバレッジ規制は事業の根幹に関わる部分なので、業界で意見をとりまとめ、消費者保護を守りながら、今後も粘り強く取り組んでいく。
ただ、みな同じ条件の中で競争しており、この環境の中で業績を上げて株主の期待に応えていきたい。
(9-5)第3号議案の経常利益10億円はハードルが低すぎるのではないか?なぜ10億にしたのか。
→株主の期待に応えながら現実的に事業環境を考え、現状の倍の10億円に設定した。今期の経常利益は10億円を目指すという姿勢を株主やマーケットに示し、利益倍増をロックオンして取り組んでいく。
(10-5)業績は見事な右肩下がりで心配だが、業界全体が悪くなっているのか?それともマネパのシェアが落ちているのか?
→(中西典彦取締役CFO)レバレッジ規制が掛かる前マネパは50倍と100倍の商品を品揃えしていたが、他社では400倍というレバレッジの高い商品もあった。そのため規制前はシェアが下がる傾向だったが、レバレッジ条件がイーブンになってからはシェアが横ばいから上昇に転じている。
奥山社長国内のFX市場でマネパはおおよそ6%弱のシェアになっている。一時は2%台まで落ちたが、そこからじわじわと上がってきている。売上を上げにくい環境だが徐々にプレゼンスを高めている。
(11-5)売上を見るとトレーディング収益が大きいが、普通顧客からの手数料収入が大部分なのでは?
→マネパは店頭FXをメインにしており、対顧客・対カバー先銀行間の相対取引が中心になる。顧客のFX取引手数料はゼロであり、カバー先につなぐ際のスプレッドがマネパの収益になる。決して自己売買しているわけではなくて、取り次ぐ際の差が会計上トレーディング収益になるので、トレーディング収益が多くなる。マネパは極力マーケットリスクを取らない方針の会社なので、自己売買はしていない。
(12-6)データセンターの移設費用が計上されているが、どういう要因で発生したのか?
→(白水克紀取締役CIO)各サービスを一極集中した方が良いと判断してデータセンターを集約したので、移設費用が発生した。バックアップについては完全二重化・多重化されており、遠隔地へのバックアップも行っている。
社長)集約したデータセンターは都内の3発電所から電力供給ができ、さらに自家発電の契約もしている。このような高品質のデータセンターを複数使うとコストが嵩むので、1つに集約した。システムの信頼性については業界一と考えており、顧客からの評価も高い。
(13-6)システム投資や広告宣伝費についてはどう取り組んでいくのか?
→ディーリング系のシステム開発に取り組んでおり、開発費用はかかるが毎月のコストにはあまり影響はない。FX業界ではシステム投資にお金をかける会社が減っているが、マネパは結果が出るなら投資しても良いと考えている。ディーリング系システムに投資することで売上が増えるのであれば投資する。カバーアルゴリズムがコアコンピタンスであり、削ることなく投資していく。カバーアルゴリズムを見直すことで収益性を向上させていく。新システムは8〜9月頃に運用開始となるが、2割程度の収益性改善を目指している。
広告費は4,500〜5,500万円/月くらいの水準で推移している。4割くらいが成果報酬型(アフィリエイト)だが、アフィリエイト広告に依存せずマネパのブランディングによりコストをかけていき、一般の顧客を増やしていきたい
(14-1)東証は100株単位を目指しているが、マネパの対応は?
→1単元の取引金額を重視しており、現状1.4万円程度の少額で投資することができる。これを140円×100株にしてもあまり意味がない。業績を伸ばして株価が上がってきたら株式分割なども検討していきたい。まずは業績を上げることが大事

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
質問には丁寧に答えていたと思いますが、一方で質問内容を聞いているとあまりマネパの業務内容やFX業界について知らないまま投資している株主がけっこういるんだな〜と感じました。まあ1.4万円ほどで投資できるので、とりあえず買ってみた人も多いのかもしれませんね^_^;
来年の株主総会では良い報告が聞けるのを楽しみにしています。
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