2011年12月22日(木)10時から、名古屋市中村区名駅の 名鉄グランドホテル11階 柏の間で開催された
ティア(2485)第15回定時株主総会に出席しました。
ティアは名古屋中心に葬祭事業を行っている会社です。関西にはすでに進出済みであり、近い将来(今期中?)
関東にも進出を計画しています。
ティアの株主総会には2007年以来毎年出席しているので、今回で5回目になります。
2011年12月22日(木)の株価 1,311円(名証2部 2485)100株単位 9月決算
PER 7.5倍、PBR 1.43倍、配当利回り 2.29%、株主資本比率 28.6%
監査費用 2,200万円(売上比 0.28%、営業利益比 2.99%) 監査法人トーマツ
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ティア情報 株主優待のお米到着! ティア(2485)のホームページ ティア(2485)のヤフー株価情報
最近の株価推移を見ると、2009年から2010年にかけては順調に上昇しましたが、2011年は急落し
往って来いという典型的な値動きになっています。2012年はまた上昇基調に戻って欲しいものですね。
スケジュール受付開始 9時、株主総会会場への入場開始 9時30分
10:01〜10:28 報告事項
10:04〜10:07 監査報告 深澤廣常勤監査役
10:07〜10:28 事業報告 冨安徳久社長が読上げ モニターにポイントを表示
10:28〜10:29 決議事項の説明
第1号議案 取締役5名選任の件 5名全員任期満了に伴い全員再任
10:29〜11:11 質疑応答
質問者9人 計11件 41分11:11〜11:12 議案の採決
11:13〜11:15 選任された取締役の紹介 よろしくお願いしますのみ
お土産 名鉄グランドホテルのベイクドチーズケーキ 後渡し
賞味期限 翌日まで飲み物サービス 500mlのお茶ペットボトル
経営戦略説明会 なし注目の株主総会格付けですが、お土産やお茶も用意されていました。一方で質疑応答は充実しているとは言えず、会社説明会なども開催されませんでした。これらを総合的に判断し、
ティア(2485)の株主総会格付けは昨年同様 『D+』 としました。
議決権を有する株主数 1,478名、その議決権数 22,776個
議決権返送&出席株主数 315名、その議決権数 17,416個(76.5%)

ティアの株主総会は4年連続で名鉄グランドホテル11階 柏の間で開催です。名鉄が昨年より順位を上げて第2位の大株主(株数は変わらず)なので、株主数が激増しない限りこの場所での開催が続きそうです。
今年は上記の写真の通り曇りでしたが、
名鉄グランドホテルの隣にヤマダ電機が進出し、LABI名古屋に変わっています。
会場内は昨年と同様のレイアウトで、(3テーブル×4席)×15行で180人分の席が用意されていました。出席者数は100人ほどで昨年より減ったように感じましたが、株主総会開始後も後方中心に増えていた様なので、昨年並みの出席者数だったのかもしれません。
会場内には6ヵ所にモニターが設置され、株主総会前にはカンブリア宮殿の映像、事業報告ではポイントなどが表示されていました。テーブルの上には今年もお茶のペットボトルが置かれていました。
今年のお土産は2009年と同じ名鉄グランドホテルのベイクドチーズケーキに戻りました。チーズケーキは自転車で持って帰ると箱の中でケーキが暴れて傷がついてしまうことや、賞味期限が翌日まで!と短いので扱いにくいですね。昨年のブランデーケーキのほうが嬉しいです。個人の好みの問題ですが(笑)
事業報告は今年も冨安社長が読上げで行いましたが、スクリーンも用意しているので決算説明会や会社説明会のプレゼなどを利用して、もっと分かりやすく説明した方がティアへの理解が深まり良いと思います。計算書類の説明は数字ばかりになって分かりにくいので、管理部門担当の取締役から説明するのも良いと思います。
続いて決議事項の説明を行い、質疑応答となりました。
質問は1人1回1問で、簡潔に質問してほしいとお願いがありました。
回答は基本的にすべて冨安徳久社長が回答しますが、株主からの質問内容を確認してすぐに回答を行うのではなく、議長席のモニター上に想定問答が表示されるまで回答を待っているので、質問と回答の間が間延びしてしまう感じで少し残念でした。
冨安社長は台本なしのカンブリア宮殿にも出演したほどの臨機応変な対応ができる人であり、想定問答に縛られている姿は不自由そうだな〜と感じました。
創業社長が行う株主総会は、一般的にオーナー経営者のカラーが如実に出る(悪く言えば言いたい放題)ので面白いんですが、ティアの場合は安全運転に徹し過ぎている感じで面白味はありません。
株主総会をどう位置付けるかは各社によって考え方が異なると思いますが、ほとんどの出席株主は個人株主と思われるので、
もっと個人株主との対話を重視してIR活動の一環にもなるような株主総会になると良いですね。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)取締役の岡留昌吉氏と山本克己氏は1株も所有していないが、責任ある経営ができるのか?
→役員持ち株会に加入し毎月少しずつ購入している。持ち株数とは関係なく職務に頑張ってくれている。
(
注記)毎年恒例の質問です。他社では役員持ち株会での購入分も含めて持ち株数を表示している会社もあるので、ティアでも同様の方法を取ればこのような質問はなくなると思います。
(2-2)(女性)岐阜にもティアがあるが直営ではなくフランチャイズの様だ。フランチャイズの仕組みについて教えてほしい。
→競合対策上すべては申し上げられない。フランチャイズ会館についてもすべて本部から指導しており、基本的に直営と同じシステムで運営している。人財教育についても直営同様徹底的に指導している。
(3-3)7ページに新規事業への取組みと書いてあるが、可能な範囲で内容を教えてほしい。
→競合対策上申し上げにくい部分もある。基本的に葬祭事業に付随する業務を考えており、子会社を作ったりM&Aの可能性もある。
(4-4)ティアは決算説明会で使用した資料をホームページにも掲載しないし、見せてもらうようお願いしても拒否されるなど、個人投資家は機関投資家と比べて差別されているように感じる。
ティアは時価総額30億円前後だが、時価総額100億円以下の会社は基本的に個人株主に支えられていると思う。もっと個人株主を大事にして欲しいと思うし、個人投資家を重視したIR活動を行ってほしいと思うが、冨安社長は個人株主をどう位置付けているのか?
→ティアは多くの個人株主に支えられていると感じている。日本全国にティアブランドを広げていきたいと考えており、個人株主はとても大事だと思う。IR活動については今までは足りない部分もあったと思うし、情報開示が足りないと感じる部分もあったと思う。
今は個人投資家に対しても積極的に説明していきたいと考えていて、もっと詳しく知りたい人にはワンオンワンで対応している。
説明会資料は機関投資家向けと個人投資家向けでは異なる視点から作っている部分もあるが、決して個人投資家を軽視しているわけではない。もっと知りたい人にはワンオンワンで対応しているのでご了承願いたい。
(5-5)旧態依然とした葬儀業界を透明化したい!という冨安社長の考えに共感し、さらに友人の勧めもあってティアの株主になった。先ほどの株主も指摘していたが、あるブログでは機関投資家には見せている資料を個人株主には見せないという差別的な対応があったと書かれており、個人投資家に詳しい資料を見せると何を言い出すか分からないからというような個人投資家を馬鹿にしたような対応があったと書かれており、先ほどの回答であったワンオンワンなら見せますよという社長の発言と現場の実態が異なっているのではないか?特定の個人投資家に見せるのは問題だという説明があったが、では特定の機関投資家に見せるのは問題ないのか?と疑問に感じる。これではまた葬儀会社に騙されたのか?と泣けてきた。生涯スローガンではありがとうを集めるとか、社是でも透明性を掲げているのに、実際に個人株主に対する扱いは問題ではないのか?機関投資家と差別するような対応が許されるのか、独立役員の考えを聞かせてほしい。(会場から拍手)
→先ほど要望があれば機関投資家向けと同じ資料を見せると説明したが、そのような対応がなされていなかったことは大変申し訳ないと思う。先ほど少し説明したが、IRをもっと強化しようとさらに力を入れ始めている所です。
今後は機関投資家向け資料も個人投資家向け資料も統一していこうと考えている。今後は
説明資料のホームページへの掲載も行っていくし、ワンオンワンの対応を丁重に行っていく。今後は機関投資家向けも個人向けも同じように情報開示を行っていくので、今後のIR活動に期待してほしい。
(
注記)質問した株主が見たというブログはこのブログの下記の記事だと思います。他にティアについて取り上げているブログはあまり無いですからね(笑)
個人株主を軽視する会社1 名古屋の葬儀会社ティアの場合(6-1)20ページに偶発債務で、保井正純という地主に債務保証をしているが、どこの会館が対象でなぜこの地主にだけ債務保証をしているのか?
→保井正純様の債務保証の対象になっているのは、名古屋ドーム真ん前のティア大幸です。とても良い場所であり、オファーもたくさんあり競合していた。ティアとしてもどうしてもこの場所に出店したかったので、債務保証してくれたらティアに貸すよという提案を頂き、債務保証を行った。
(7-5)先ほど私は独立役員に回答を求めたのに、社長から回答があった。以前に役員は心は一つなので誰に聞いても同じ回答が返ってくると聞いているが、ほころびが出ていて大丈夫なのかなと懸念している。独立役員は我々と同じ立場という建前があるので、現状の対応で問題ないのか説明を聞きたいと思い回答をお願いした。
独立役員からの回答が無かったので、社長の回答後すぐに手を挙げたのに社長は(目の前に座っているにも関わらず)こちらを見ようともしなかった。これで本当にありがとうを集める会社と言えるのか?手を挙げている私の方を見ようともしなかった現象よりもその心の方が問題だと思う。
→(
出口紘一監査役)ご指摘の様に差別的という解釈もあると思うが、決算短信はファイリングと言って2つ以上のマスコミに開示することになっている。マスコミは他社とも比較できるので、客観的に記事にしてもらえる。株主平等の原則があり1人だけに見せるのも問題があり、この2つのせめぎあいになっている。
(
注記)何ですとーーー!(笑)個人投資家は決算短信を他社と比較することもできない!客観的に見ることもできない!と仰るんですか!?
私から見ると、
マスコミの方が客観的でない様に感じてしまうこともしばしばなんですが(^_^;)
(8-6)前にも言ったがティアの会員証が見つからなくても心配の無いようにして欲しい。
→ティアでは以前から生前見積もりを推奨している。会員証が見つからなくても、ティアに住所と名前を連絡してもらえば会員かどうか確認できるので、心配いりません。
(9-7)何度も浮上してはしりすぼみになっている関東進出について教えてほしい。
→カンブリア宮殿に出演以降関東方面からの問い合わせも増えている。関西でもドミナント化が進んでおり、次は関東になるが、毎回言っている通り近い将来進出するとしか言えない。競合他社もティアがいつ関東に来るのか?どこに出るのか?と戦々恐々としており、詳しいことは話せない。
この時点で11時3分となり、審議も尽くしているのであと2人にして欲しいとの議長発言あり。
この時点でも多くの株主が発言を求めて手を挙げていました。株主を大事にするのであれば、せめて12時くらいまでは質問を受付けてもいいのではと思います。株主総会は年に1回しかないんですからね!
(10-8)(女性)大型団地に住んでいるが、最近は葬式をやらない人が増えている。ティアから個人葬の案内が来たが社長は葬式が少なくなってきているとは感じないのか?
→33年間この仕事をしているが、株主様の仰る通りマスコミの報道や「葬式は、要らない」という島田裕巳先生の本が出たりした影響もあると思う。私は、
親を感謝の心で真心を込めて送らなければいけないと思っている。葬儀会社だからそう言うんだろうと思われるかもしれないが、そうではない。
少子高齢化で日本の人口は減っていくが死亡者数は増えていくので、きちんと送るということをこれからも伝えていきたい。
(11-9)多くの葬儀に参列しているが、他社はコンピューターに電話番号を入れるだけで受付ができるのに、ティアは手書きしなければならず、受付も混雑するし時間がかかる。何か対応を考えているのか?
→受付システムを導入するにはコストもかかるので検討課題。ティアの基本的な考えは、受付で遺族の方々と直接顔を会わせることを重視している。
(6番目に質問した株主から)私は今の方法の方が良い(会場からも拍手)
ということで以上で質問は打ち切りとなりました。
まだ11時11分ですからもっと質問を受付けても良いと思うんですが...
続いて議案の採決を行い、株主総会は終了となりました。
今年は取締役選任議案だけだったので採決もあっさりと終わり、選任された取締役の紹介がありました。
以前の株主総会で取締役1人づつ簡単に抱負など述べてほしいとお願いしたことがありましたが、全役員同じ気持ちで業務を行っているので、と拒否されたことがあります。
今年の挨拶も昨年同様「よろしくお願いします」のみでした。
株主からまた1年間経営を任されたわけですから、1人くらい株主に向かって自分の想いや抱負を述べてくれる取締役が出てくると嬉しいんですけどね!
そんなことを考えながら聞いていると、最後に冨安徳久社長から力強い挨拶の言葉がありました。
挑戦改革!新生ティア が今年のスローガン新たな気持ちで新生ティアとして、全社員一丸となって邁進していくので、今後ともよろしくお願いします!
新生ティアとして遂に関東への進出を実現するのか?個人投資家向けのIR活動は本当に改善されるのか?1株主として(笑)見守っていこうと思います。
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