2011年09月30日

ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート2

2011年9月14日(水)10時から福井市のAOSSAで開催されたゲンキー(2772)第21期定時株主総会について、株主優待廃止問題中心に株主総会の様子をまとめてみます。次項有 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1 の続編になりますので、こちらもご覧くださいね。
9月26日にはゲンキーの9月売上が発表されましたが、既存店売上の伸びは大幅に低下しています。
月次売上の現状と今後について私の見方をまとめてみましたので、下記の記事も参考にしてくださいね。
 次項有 ゲンキーの2011年9月売上

株主優待を廃止した理由について心情を吐露した藤永賢一社長に対してやり取りが続きます。
(2-5)とても率直な回答をありがとうございます。株主の数が急増した理由として、ゲンキーは信用売りができる銘柄になったが、この影響で株主優待の権利だけを取るクロス取引が増えたのではないかと思う。貸借銘柄への指定はゲンキーが申請したのか?
最近は株主優待の権利だけを取るために、権利日直前に現物の買いと信用売りを両建てする手法が人気があるらしい。信用売りができないようにするだけで株主数を半減くらいにできるのではないか、そうすれば今までの優待を継続できるんのではないかと感じる。
→貸借銘柄に指定されてから株主数が急増したのかはすぐには分からないので、前管理本部長の山形から報告する。
→(山形浩幸 取締役店舗開発部長)東証2部に上場して、東証の方から一定の基準を満たしているということで、貸借銘柄に指定したいと申し出があった。貸借銘柄になることでいわゆる空売りができ「売買高が飛躍的に伸びて適正な株価形成が見込まれます」というような説明があった。ゲンキーとしては、売買高を増やすことで適正な株価形成を図りたいという目的もあり、株式価値を上げるためにも貸借銘柄への指定を了承した。それが前期の12月20日前のことで、前期中間決算時点での株主数の増加が見込まれました。結果として1,200名から2,500そして4,000名という水準になり、我々の見込みも甘かったんですが想定を超えた株主数の増加により、株主優待にかかるコストが我々の想定した金額の2倍になるということが、今回の株主優待廃止の検討を行うきっかけとなりました。
ゲンキー株主優待廃止
注記)手元にデータがないんですが、2009年12月の株主数が2,500名なのだと思います。貸借銘柄指定の影響が出るのは2010年12月以降なので、株主優待導入で株主数は4倍(1,200名から5千名弱に)に増えており、上記グラフを見る限り、貸借銘柄指定の影響はそれほど大きくないように感じます。

藤永賢一社長)株主数を減らすために貸借銘柄の指定を止めてはどうか?という点については、流動性の観点から株主数を減らすことを会社側から進めるのはちょっと難しいと思う。上場企業としてはやはり株主数はできるだけ多くしたいと思うので、信用貸借銘柄についてはぜひ続けさせて頂きたい。
(3-5)確かにそれは分かるが、株主優待を無くしたことで株主数は減るのではないか?私が言いたいのは、本来ゲンキーを応援したくて株も長期で持ちたいという人たちは、ある程度の利益を優待なり配当なりで受け取る権利があると思う。今回の問題は、信用売りをして現物を買うことで1日だけの株主が増えたことが問題(注記:実際には両建てしているんですから、実質的には持ち株はゼロであり、本当に株主と言えるのかは疑問なんですけどね)
その1日だけの株主のために、株主優待そのものが無くなってしまうのはおかしいと思う。先ほどの説明の様に、株主数を増やすために株主優待を設けたのであれば、その方針に乗って株を買い、急に梯子を外された株主は一体なんだということになる。本当にゲンキーを応援しようとして長期で株を持とうとした人に対しては、完全に背任という形になる。私は株主優待も貸借銘柄も元に戻して、会社が健全に運営されていくのであれば、誰も困る人はいないんじゃないかと思う。貸借銘柄にこだわる必要がどこにあるのか?
→(藤永賢一社長)株主優待があるから株主になった、で株主数が増えた。それに対して背任という形になったと。確かに株主優待だけが理由でゲンキーの株主になったという人もおられるかもしれない。そういう方にとっては裏切られたと思われるかもしれない。
(4-5)株主優待はそういう目的で設定したのだから、そういう言い方はしない方がいいと思う。株主を増やすために株主優待を導入したと先ほどおっしゃいましたよね?そういう言い方は背任どころか詐欺だということになるので止めていただきたい。
→(藤永賢一社長)私が言っているのは、株主優待があるから株主になった人の気持ちについては背を向けたという風になるということです。ご指摘のあったクロス取引を使って1日だけの株主株主のために、長期保有してくれている株主の楽しみを奪うのはおかしいという点については、心の中での矛盾を感じている。信用銘柄から外し、そのような1日株主については数を減らす流れにしたいという指摘ももっともだと思う。ただ会社を長期的に発展させていくためには、一時的な矛盾も飲み込む必要がある。大きな会社で信用銘柄ではないという会社はほとんどない。ここで信用銘柄の指定について後退していくということは、ゲンキーの長期的なビジョンとは逆行すると思う。長期的にゲンキーを応援していただける株主さんに報いていくというのが当然、最大の株主還元であり、使命だと思っています。それがですね、株主優待を廃止することによって、「もうゲンキーの株には価値がない」「もういらない」というふうにおっしゃられる株主さんは、本当に長期的にゲンキーを見て頂いているかどうかは、ちょっと考えさせられる。
やはり、第1は株価、私はこれはもう80〜90%だと思っています。その次に配当、優待はおまけだと。よって今回は、この優待については廃止させて頂きたいと思います。
シミュレーション能力が一部上場企業にしてはですね、幼稚なんじゃないか、というふうにもご指摘を頂きました。株主数が増えたこと、コストが上がったこと、続けられない優待を始めたこと。冒頭に申したとおりですね、一部上場企業の仲間に、やっと今入ったばっかりの一年生でございますので、その辺も含めて長期的に当社を育んで頂きたいというふうに考えております。
今回のことで、いい勉強になりました。反省も、このひと月弱しております。
このことを踏まえて、今後は政策が二転三転しないように、始めたことは続ける、という形を取って、特に長期的に見て頂ける株主様に対しての実行についてはですね、慎重に対処し、始めたことは続ける、継続は力なり、ということで続けて行きたいというふうに思っております。

質問している株主はまだ質問を続けようとしましたが、別の株主に遮られました。
(5-6)まあ優待の話いろいろ聞きました。一点だけ確認したい。社長いま株価が一番大事だと、その次配当だと、優待はおまけと言いましたね。私もそれで結構だと思います。
それから8月22日に優待廃止を突然出して、確か2700円ぐらいの株価が今は2024円。300万株やったら、時価総額20億円分がふっとんだ。費用対効果考えたら、5千人で300万株のうち大株主が半分持っているとすると、残りの株主の平均持ち株数は300株になる。個人株主の中には100株の人もいるでしょう。JASDAQから東証2部、1部に上がるには2200人、よう分かります。言ってみればもう5000人いらないから、もう大株主だけでいいんだと。
で配当、例えばこの頃4、5%配当の会社もたくさんありますよ。株価が2000円なら配当100円です。100円出すんですか?配当重視なら。そんなら配当重視で分かりますよ。公平性とか言うなら。
しかしね、こういう田舎の小さいところから始まった会社は、個人株主が大事なんです。優待大事なんです。これがベースになるんです。5500人、1万人で生きてかなかんでしょ?こんだけ20億に見合うだけの計算して優待をふっとんだんです。ここらへんですって、一番ポイントは。それだけ一回聞かせて欲しいんですって。
おそらく100株、200株、多くて500株ぐらいの人が株主優待を楽しみにしてて、その気持ちを大事にせんと、これからの企業ちゅうのは。特にこの、こういうね、おばさんとかかみさんとか連れて行って、「優待ある」「これやったら2万円ある」「千円で買えば5年で元取れる」それで行くんですよ、100株、200株の人は。その気持ちを大事にせんと、ゲンキー発展して行きませんよ。よろしくお願いします。(中拍手)
→(藤永賢一社長)ありがとうございます。おっしゃって頂いた、ご指摘の通りだというふうに思っております。2700円台はちょっと前なんですが、株主優待廃止発表で500円ぐらい下がりました。失った分は必ず取り返しますexclamation×2
それで、3千円、4千円、5千円ともしなったとしますよね。まあ優待なくなったけど、株これだけ上がったら、いいんじゃないの、と言われるのが使命だと思っています
このひと月はご迷惑かけましたが、半年・一年・三年・五年では「もう昔の話だったなあ」と、「あれ止めてよかったんじゃないの」「あれから上がったなー」と言われるのがもう私の大責任だと。
それで「おい株価が上がってないやろ〜」とか「なにが5千円じゃ〜」と。それはもう私、毎年この株主総会でですね、非難を覚悟で、いや、非難されることのないように(笑)、「いや、あれからようやってるな」と「分割もして株価も前より高いね」と言われるようにですね、要するに時価総額の増大というものが最大の使命と思っております。
それで株式数を増やして時価総額が増えてもですね、希薄化してしまいお一人お一人の株主さんにはなかなかそれが恩恵として行きませんので、株式の増資につきましては、今まで3回やってるんですが、慎重に考えております。
今まではですね、「お金いるんや、店出すんや、だから増資するんや」というふうな一方的な短絡的な考えで株を増やしていたこともあるんですけど、証券会社さんには「待ってくれ、まだ慎重にやりたい」と言っています。
株価については短期的にはご迷惑を大きくお掛けいたしましたが、今後についてはですね、株主総会のたびにですね、ご発言の後の拍手ではなくてですね、「社長ようやってるなあ、拍手」となるように「言うたとおりになってる、よし」と言って頂けるように、全身全霊でやって行きます。
まだ私50歳前ですから、まだまだ体力あります。ご期待に沿えるように力いっぱいがんばります。
(6-6)私も同じ地元の丸岡から来たので、丸岡から出た会社として非常に嬉しいので、これからも応援させて頂く。いまの社長の決意、本当に来年こういう形になって、みんなニコニコになるように頑張って下さい。
→(藤永賢一社長)はい、ありがとうございます。(大拍手)
以上で株主優待に関する質問は終わりました。

なかなか興味深いやり取りが続きましたね。
藤永賢一社長も正直に丁寧に回答しているように感じます。それでもやはり株主優待廃止というのはやり過ぎだったと思います。優待コストが2倍になったのなら、株主優待制度を見直して半分とか1/3にするという方法もあったと思います。いろいろ検討したのだとは思いますが、いきなり廃止というのはやはり問題が大きくなります。今後も持続可能な制度ということで、優待金額を1/3程度に見直すというくらいが適当だったのではないかと感じます。このあたりについてどのような検討をしたのかもう少し突っ込んだ質問があればもっと理解が深まりましたね。
当初想定以上に株主優待コストが発生したのは事実ですし、権利日だけの株主が本当に株主なのか?という根本的な問題も存在しています。最初の株主が指摘しているように、1日だけの株主優待目的の株主が増大することで、株主優待制度が崩壊してしまうというのは本末転倒であり、株主優待も楽しみながら長く応援してきた株主にとっては迷惑な話というのも理解できます。株式の電子化によりすべての株は保管振替機構で電子的に管理しているんですから、株主の履歴もデータとして残せると思います。システムを見直すことでずっと株主なのか、一時的な株主なのかを分けて、株主優待を実施することも可能になってくるかもしれません。
それまでの間は、会社側が定期的に株主名簿を取り寄せ、データベースソフトなどで管理することで同様の対応は可能だと思います。株主名簿も電子データでもらえるでしょうし、株主数が5千人程度であればそれほど手間もかからないと思います。
対応策を考えれば他にもいろいろなアイデアが出てくるのではないかなと感じます。
ゲンキーについては、業績も含めて今後もチェックしていきたいと思っています。
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ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上
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2011年09月29日

アルペン(3028)2011年株主総会レポート

2011年9月29日(木)10時から、名古屋市丸の内のアルペン本社 アルペン丸の内タワー23階会議室で開催されたアルペン(3028)第39回定時株主総会に出席しました。
アルペンはアルペン、ゴルフ5、スポーツデポを全国展開している会社です。フィットネスクラブやスキー場、ゴルフ場なども経営しています。アルペンの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年9月29日(木)の株価 1,408円(東証1部 3028)100株単位 6月決算
PER 10.9倍、PBR 0.59倍、配当利回り 2.13%、株主資本比率 61.1%
監査費用 3,800万円(売上比 0.02%、営業利益比 0.36%) あずさ監査法人
株主優待 株数に応じて株主特別御優待券贈呈
 詳しくは 次項有 アルペン 株主優待情報ページ

   アルペン(3028)のホームページ

   アルペン(3028)のヤフー株価情報
アルペン2011年株主総会
過去5年間の株価推移を見ると、2006年の上場当時は5千円近くまで上昇しましたが、その後は1,400円前後で横這いの動きが続いています。業績も横這いという感じなので、株価が上がらないのもしょうがないかもしれません。2006年の上場以降負債が大幅に減少し、財務内容が改善しているのが目立ちますね!
2012/6計画 198,257百万円 5,236百万円 129.32円
アルペン2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:21 報告事項
 10:03〜10:06 監査報告 伊神薫常勤監査役
 10:07〜10:18 事業報告 女性ナレーションが読上げ、スクリーンにポイントを表示
 10:18〜10:21 対処すべき課題 水野泰三社長が読上げ
10:21〜10:22 議案説明
 第1号議案 取締役5名選任の件 5名全員が任期満了に伴い全員再任
 第2号議案 監査役3名選任の件 2名が任期満了に伴い再任、川瀬良三氏を新任し4名に増員
10:23〜10:42 質疑応答 質問者4人 計7件 19分
10:42〜10:43 議案採決
10:43〜10:44 新任監査役紹介 一礼のみ
お土産 なし
飲み物サービス なし 
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物もなく、質疑応答も短時間で終わってしまいました。これらを総合的に判断し、アルペン(3028)の株主総会格付けは 『E』 としました。
   議決権を有する株主数     18,365名、その議決権数   404,846個
   議決権返送&出席株主数    3,566名、その議決権数   347,089個(85.7%)
アルペン2011年株主総会
アルペンの株主総会は今年も本社のアルペン丸の内タワー25階建exclamation×2で行われました。
アルペンの上場は2006年3月で、上記本社タワーが完成したのが2007年6月なので、立派な本社ビルを建てるために上場したのかもあせあせ(飛び散る汗)と感じてしまいますね。
まだ蒸し暑かったですが飲み物のサービスもなく、一般の消費者を顧客としたサービス業の会社としては寂しい限りです。立派な本社ビルでの開催で経費もそれほどかかっていないんですから、飲み物やお土産くらい用意してほしいものです。プレスリリースによると、将来的に従業員1,000人体制にも対応できる新本社ビルを建設、栄養管理のされた高品質な食事を提供する社員食堂を完備しているそうなので、100人程度の出席株主数なら懇親会だって本社内で可能だと思うんですけどね。
名古屋で第10位の高層ビルから見る眺めは素晴らしいですね。本社にはこんなに経費をかけているのに、株主のことはあまり大事にしていないんだな〜と余計に感じてしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)
アルペン2011年株主総会
株主総会開始前にクールビズに協力していると案内があり、役職員もネクタイなしのクールビズ総会でした。これはとても良いことだと思います。これは今後も続けて欲しいですね。
会場内には(8+8)×16のレイアウトで椅子がたくさん並べられていました。4割くらいの出席率でした。スーツ姿の人も目立ち、取引先などの関係株主も多く出席しているようです。もちろん本社での開催ですから、社員株主も多数動員exclamation&questionされているんでしょうね。監査報告や社長の報告後には、会場後方中心に盛大な拍手が起こっていました。それにしても監査報告で拍手が起こるなんてあまり記憶にありません。それとも伊神薫常勤監査役は人気のある人なんでしょうかexclamation&question元人事部長だけに、盛大に拍手しておかないと後々人事評価に響くのかもわーい(嬉しい顔)

会場内には正面左右にスクリーンが用意され、中ほどの左右にもモニターが設置されていました。役員席にもモニターが設置されていましたが、それほどスクリーンが活躍したわけでもなく無駄な感じがしました。こんなものを用意するくらいならその分の経費でお土産を用意した方が喜ばれます。
スクリーンは事業報告時に文字などを表示する程度にしか使われていませんでした。
事業報告は女性ナレーションが招集通知を読上げ、ポイントをスクリーンに表示していました。
対処すべき課題は水野泰三社長が行うということで期待しましたが、こちらもただ招集通知を読上げるだけでした。何の工夫もないところが残念ですね。
その後議案の説明を行いました。取締役は全員再任し、監査役はなぜか1名増員するそうです。立派なタワーの維持費も高いでしょうし、本社経費は膨らむ一方の様ですがく〜(落胆した顔)
お土産がないとこんなに辛口のレポートになってしまうんですねわーい(嬉しい顔)
つづいて質疑応答となりました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)(女性)36ページに1株当たり純資産2,289円と書いてあるが、上場時はいくらだったのか?上場時から変わっているなら理由を教えてほしい。
→(水巻泰彦 取締役管理本部長)上場時から毎年利益を積み上げてきており、上場以来増資も行っていないので、1株当たり純資産は着実に増加している。上場時の1株当たり純資産は手元に資料がないので、後ほど回答する。
(2-1)1株当たり利益が配当なのかと思ったが、配当は2割程度で残りは将来のために取っておくのか?配当と1株当たり利益の関係を教えてほしい。
→(水巻泰彦)1株当たり利益の中から配当を行っている。概ね30%程度を配当し、残りの7割は内部留保に回し将来の事業投資に回している。配当方針については、継続的かつ安定的な配当を目指しており、配当が増やせるよう頑張っていく。
(3-1)ということは上場時の1株当たり純資産は今より安かったことになる。上場時の株価は4千円位だったが、これは1株当たり純資産から出されたものではないのか?
→(水巻泰彦)1株当たり純資産は純資産額を発行済み株式数で割ったものであり、上場時の4千円の株価は当時専門家が出した価格であり、両者は少々かけ離れている。
(4-2)上場当時の株価4千円を一度も超えたことがない。株価を上げる対策は何かしているのか?無償増資もしてほしい。
→株価については株式市場における投資家の判断の結果であり、私がコメントする立場にはないが、現状の株価はアルペンの現在の業績に対する厳しい判断だと厳粛に受け止めている投資家の期待に応えられるようIR等にも力を入れていきたい。全社員で業績向上に取り組んでいきたい。
注記)無償増資という言葉に歴史を感じますね(笑)今は株式分割と言います。昔は有償増資と無償増資があり、株主の支払いなしで株数が増えるので無償増資と言っていました。
(5-3)39年前にNさんから素晴らしい社長がいると紹介され、水野泰三社長とハワイでお話したことがある。バイタリティのある人だと感じたが、最近の社長は(株式上場して)創業者利益をがっぽりと貰われたからなのか、以前のような勢いを感じない。海外進出もユニクロなど成功しているのにアルペンは遅れている。スポーツのアルペンということで世界に出ていくと期待して、退職金でわずかな株を買ったが、株価は大きく下がっている。株価は別にして、水野社長もあの頃の勢いを取り戻してもらいたい。
→海外進出の戦略について説明したい。今後国内市場は縮小するので、小売業も海外進出は避けて通れない。他社も海外展開しているが成功事例は少なく、アルペンは慎重に取り組んでいく。今は市場調査中だが、中国を有力視している。現在上海には事務所、無錫には自社工場があるので、これらの拠点を使って情報収集している。中国は人口が日本の10倍であり、ビッグビジネスに育つ可能性がある。アルペンの売上の50%は衣料関係だが、中国は日本人と体形も似ているので商品展開がしやすい。
(6-4)アルペンのホームページを見ても決算説明会の資料も載っておらず、IR情報が不足している。IRにも力を入れると説明があったが、個人向けのIR活動が不足しているのも株価低迷の一因ではないか?
→個人向けのIRが不足しているという印象を与えてしまったのは申し訳ない。個人向けのIRはホームページを通じた情報開示を行っている。配当と株主優待も行っている。株主優待ガイドという雑誌に広告を載せるなど、株主を増やす努力を行っている。
注記)確かにアルペンのIR情報ページは貧弱だと思いますね。決算短信は載っていますが、それ以外のリリースがほとんどないし、決算説明資料や中期計画が何も無いので、将来性について分析のしようがありません。株主優待で株主数を増やしたいなら現状でいいのかもしれませんが、長期で応援してくれるような株主を増やすためには、もっと会社の現状と将来についての情報を充実させてほしいですね。
(7-4)セグメント情報が開示されていないが、アルペン、ゴルフ5、スポーツデポの店舗別の収益性はどうなっているのか?ぜひ今後はセグメント情報も開示してほしい。
→セグメント別の収益性は開示していないが、水巻から説明する。
水巻泰彦)アルペンでは、ゴルフに特化したGOLF5、スポーツ一般のスポーツデポSPORTS DEPO、ウィンタースポーツに特化したアルペンを展開している。収益性はスポーツデポが一番高い。以前はゴルフ5が一番高かったが、事業報告で説明したように最近はゴルフのセンチメントが落ちており、アルペンと同じくらいの収益性になっている。今後は収益性が一番高いスポーツデポを中心に出店していく。
最初に質問された上場時の1株当たり純資産は1,989円でした。
水野社長)業績の良くない店はスクラップ&ビルドも行っていく。アルペンではビルド&スクラップと言っていて、まずは新しい店を作ってから撤退することで、顧客を逃さないようにしている

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
ヤフー掲示板情報では例年質問は少ないようですが、今年もわずか19分でした。
アルペンは2006年3月に上場しているので株主総会も6回目のはずですが、事業報告は招集通知そのままですし、質問も少なく低調な株主総会でした。スクリーンもあるんですから、決算説明会のプレゼ資料なども使って、もっと分かりやすく株主に対してアルペンの現状と今後について語ってほしかったですね。お土産もずっと無いようなのも残念ですし、もう少し個人株主を大事にして欲しいですね。フェアディスクロージャーを目指しているなら、機関投資家と差別せずに決算説明会資料もIRページに掲載して欲しいと思います。
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アルペン2011年株主総会
posted by Zaimax at 21:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

ゲンキーの2011年9月売上

株主優待を廃止し株価が低迷中のゲンキーですが、9月の月次売上が発表されました。
既存店売上が前年比100.2%となり、前年割れギリギリの所まで落ちてきました。
売上の低下傾向が顕著になったのは8月の売上からなので、株主優待廃止が直接影響しているわけではないでしょうが、ゲンキーの今後にとっては気になるデータですね。
ゲンキー2011年9月売上
8月の売上は7月21日から8月20日までの売上を指しているので、株主優待廃止が発表されたのが8月22日ですから、8月の売上には株主優待廃止は影響していません。
9月の売上には若干影響しているかもしれませんが、ゲンキーの株主優待制度は店頭でのポイントを多く貯めた方がより多くの商品券がもらえる仕組みになっていたので、ポイントを使わずに貯めていた株主が多くいると思います。
そうした方のうち、株主優待廃止するなんてexclamation×2もうゲンキーなんか利用しないexclamation×2 という人でも、手元にある商品券とポイントはすべて消化してから利用しなくなると思います。
なので株主優待廃止からしばらくは商品券と貯まったポイントを利用した特需exclamation&questionが発生するはずなので、しばらくはゲンキーの売上にとってプラスに働くと思います。それなのに9月の前年比伸び率が8月よりさらに悪化したのは、会社側も予想外だったのではないでしょうか?
10月以降前年割れとなってしまうのか、優待廃止特需で持ち直すのか気になるところですね。

ちなみに同じく今日発表された、クスリのアオキのドラッグ店舗の9月度売上は109.1%となり、6月以降ほぼ横ばいで推移しています。
1年スパンの傾向で見ても前年比の伸び率が低下してきているゲンキーは、今後の業績が少し気になりますね。
今日の株価は全体的に下落していますが、ゲンキーも大きく下げています。
ゲンキー2011年9月売上
2,000円の大台も割ってしまいましたし、下値支持線も大きく割ってしまったことで下値の目途がつき難くなってしまいました。このまま月次売上が改善しないと、株価もさらに調整局面が続いてしまうかもしれませんね。

株主優待廃止に伴う株価の下落は、会社側の想定を大きく上回ったようですし、苦情の電話も想定を大きく上回ったようです。今後発表される決算短信では、株主優待廃止の影響で顧客離れを招き、売上・利益とも会社側の想定を大きく下回ったなどという一文が追加されなければいいんですがもうやだ〜(悲しい顔)
一般消費者を相手にした商売で、個人株主を甘く見ると痛い目に遭う可能性が高いと思うんですけどね。
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ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上
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Y氏の憂鬱!?

今では大物総会屋と言われるY氏ですが、いろいろと悩みはあるようです。
それとなく話を聞いていると、大物総会屋と言われるY氏も悩み多き1人の人間なんだな〜と感じます。

特にボディーガード?暴れん坊?のZ氏とM氏については悩みが深いようです(笑)
Y氏はマナーに厳しいそうですが、Z氏やM氏は時に傍若無人な振る舞いを行い、周りに迷惑をかけるので手を焼いている部分もあるらしいです。
確かにM氏は特に最近、私に対してはやりたい放題ですがく〜(落胆した顔)
偽名を使った「Mじゃ〜〜」氏の攻撃はこのブログにまで及んでおり、あまり書きすぎるのも怖いんですが、暴力に屈するのは面白くないので、UZAI UZAI攻撃をかわしながら告発を続けたいと思います(笑)

確かにY氏とZ氏、M氏の様子を見ていると、時々Y氏が2人から距離を置く場面も見られます。
いわゆる他人の振りをする場面を何度か見かけました
なので2人をどうコントロールするかというのはY氏の悩みなのかもしれません。
Z氏とM氏は2人とも大柄で強面なので、誰も直接文句を言うことができず、Y氏に何とかしてよ〜と泣きついてくるそうです。そのたびにY氏が注意することで、2人とも以前と比べるとかなりマナーが向上したと、Y氏は太鼓判を押していました。
総会屋という微妙な稼業だけに、特にマナーに厳しいんだなと感じました。
大きな事務所を問題なく運営していくのは大変なんですねexclamation×2

とはいえ投資家というものは疑い深いものです。
言われたことを素直に信じていると痛い目に遭うのが投資の世界です。
会社説明会などでは、社長は自社の素晴らしいところをこれでもかっexclamation×2というほど強調してくれます。話を聞いているとこの会社の株を買わないのは馬鹿じゃないのexclamation&questionと感じてしまうくらいです。
でも実際はそれだけを信じて買ってしまう人が馬鹿を見ますもうやだ〜(悲しい顔)
そんな世界に身を置いているので、Y氏の悩み話も額面通りには受け取れません(笑)
なんといってもY氏は総会屋です。会社に対して存在感を示してなんぼの世界です。
ボディーガード兼暴れ役の2人があまりにもおとなしくて、株主総会に来ているのか来ていないのか分からないような存在感の無さでは、総会屋としての意味がありません。
今日も来とるで〜 ひらめき という強烈な存在感がないと、会社側からも相手にされません。

暴れん坊で困るんだよね〜というY氏の悩みも、別の見方をすると言い訳というかアリバイ工作であり、実際はY氏の筋書き通りに暴れてるんじゃないのexclamation&questionとも感じてしまいます。
株主総会などで暴れて、出席株主が迷惑を被ると一番困るのは会社です。株主からの苦情が会社に殺到するので、会社側としてはなんらかの対処をしなければいけません。
そこでZ氏やM氏に注意できる存在のY氏の重要性が高まるわけです。
 なんとかZ氏やM氏にマナーを守ってもらえないでしょうか?
と相談されればしめたものですわーい(嬉しい顔)
 注意しないでもないが、分かってますよね〜?
と、さりげなくY氏側のお願いも聞いてもらうことになります。
総会屋としてもなかなか表だっての要求は難しいので、最近は
株主総会のお土産をもっと豪華にして欲しいとか、株主優待をグレードアップしてほしい、大食漢のZ氏やM氏を食べさせなくてはいけないのでわーい(嬉しい顔)懇親会を開いてほしい、などささやかだけど切実なお願いが多いようですわーい(嬉しい顔)
こうしたお願いなら株主を代表して申し入れているという形になるので利益供与には当たらず、検挙されることはないと考えて要求しているようです。
このあたりが本当のY氏の悩みなのかもしれませんね。

時に人間的な側面も見せるY氏ですが、それも戦略の1つかもしれないので、うかつに信じると痛い目に遭いますexclamation×2Y氏軍団とかかわるみなさま、十分ご注意くださいね。
明日からはまた株主総会で東京に行ってきます。またY氏軍団の妨害に遭いそうですが、負けずに頑張って質問してきます。
東京でのY氏軍団の傍若無人ぶりは、またこのブログで告発したいと思いまするんるん
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ひらめき
posted by Zaimax at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大物総会屋Y氏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アウトソーシング(2427)会社説明会

2011年9月15日(木)に東証で行われた、日本アナリスト協会主催 アウトソーシング(2427)個人投資家向け会社説明会に参加しました。アウトソーシングは工場製造ラインの請負など、コンプライアンスを重視した生産アウトソーシング事業を行っている会社です。
2011年9月15日(木)の株価 354円(JASDAX 2427)100株単位 12月決算
PER 7.8倍、PBR 1.57倍、配当利回り 2.26%、株主資本比率 31.1%
株主優待 清水エスパルスホームゲームご招待券
 詳しくは 次項有 アウトソーシング 株主優待情報ページ

 アウトソーシング(2427)ホームページ

 アウトソーシング(2427)ヤフー株価情報
アウトソーシング会社説明会
上場以来の株価は上記の通り低迷しています。リーマンショックなどもあり、派遣切りなどが社会問題化して人材派遣業界に対する風当たりが強くなったので、やむを得ない部分もありますね。
業績も下記の通り景気変動の影響をダイレクトに受けており、非常に不安定です。
2011/12計画 34,580百万円 655百万円 45.40円
アウトソーシング会社説明会
お土産はありませんでしたもうやだ〜(悲しい顔)
説明は土井春彦会長兼社長が行い、並川経営企画室長も出席していました。
アウトソーシングの社員数は7,808名で、メーカーの製造現場で働く外勤社員が7,188名、営業などの内勤社員数が620名。外勤社員数が増えると業績が伸びる。日本経済団体連合会にも参加している。
製造メーカーは受注量に合わせてフレキシブルに人員を増減させないと、新興国メーカーとのグローバルな価格競争に勝てない。生産現場では生産アウトソーシング業者の活用が主流になっている。
アウトソーシングは人材派遣型や請負型などの生産アウトソーシング事業と、メーカーが直接雇用する期間社員に関わる業務を代行する管理業務アウトソーシング事業を行っている。
生産アウトソーシングは需給調整手段として国内メーカーの95%が活用しているなくてはならない事業になっている。それにもかかわらず、リーマンショック時に派遣切りが社会問題化したが、これは人材派遣業界が旧態依然とした業界で、法整備の遅れから古参業者のほとんどが管理部門も持たないダーティな業者で、秩序のない価格競争を展開していた。そのツケが派遣労働者に回り、低賃金や各種保険への未加入などで、雇用解約と同時に住まいも無くし路頭に迷う労働者が急増した。本来雇用解約についての責任は派遣業者にあるが、労働者との雇用解約が全うできず、その責任が派遣先のメーカーに付け替えられて、マスコミ報道が激化した。
海外で派遣が認知されている国では、正社員より派遣の方が給料が50%ほど高い。いつ雇用を切られるか分からないリスクがある分給料が高くなっている。派遣切りが一時社会問題化したものの、製造派遣はメーカーからも労働者からも支持される必要な雇用形態です。

創業時の思いは、世の中に支持されながら、人材派遣業界で100年以上存続できる会社を作りたいと考えたが、実態が不透明な業者が多いためにダーティなイメージが定着してしまった。
注記)という土井春彦社長も経歴を見るとダーティなイメージの強いクリスタル出身です。クリスタルはコンプライアンスを軽視した結果、6千億円を超える巨大な人材派遣グループに成長しながら、グッドウィルグループに買収され、結局両社とも破綻してしまいました。クリスタルで本流を歩み反面教師にしているのか、コンプライアンス重視はお題目なのかは説明を聞くだけでは分かりませんでした。

業界の認知度の低さが一番の不安材料であり、コンプライアンスを重視しているアウトソーシングが、業界に影響力を与えられるトップカンパニーになることにより、業界を牽引し環境整備を行っていきたい。
アウトソーシング業界は最盛期には100万人を派遣し3兆円市場だったが、古参業者が輸送機器などの主要業種を押さえ、7割の市場を独占していた。アウトソーシングは後発業者として、コンプライアンスを差別化戦略に市場参入したが、メーカーニーズには合致していたものの、派遣業者を入れ替えると既存の派遣労働者の大量解雇が発生してしまうため、古参業者を切り崩せなかった。
しかしリーマンショック、東日本大震災という2度の市場リセットにより、市場規模は約1兆円35万人程度まで縮小し、メーカーは本来の業者選別基準通りに当社を選択できる環境が整ってきた。コンプライアンスを担保できない業者には発注しにくくなってきた。
今後の市場回復期において、コンプライアンス重視という優位性を確保したことにより、トップカンパニー獲得の好機と捉え売上成長50%をコミットメント。
今回策定した中期計画は、市場が3兆円から1兆円まで落ちたところからのスタートであり、半分の1.5兆円まで戻るだけでも1.5倍になる。リーマンショック前は、3兆円市場を5千社で取り合っていたが、メーカーの業者選別基準の厳格化により、回復市場に参入できる人材派遣業者は千社程度に淘汰された。
と資料には書いてありますが、一方で土井春彦社長は業者数は1/20に減少したと説明しており、どちらが正しいのでしょうか?
市場の回復および業界淘汰を背景に、売上成長50%は十分に可能であり、もっと高い成長ができると考えている と土井社長は強気の発言が目立ちました。

ここでアウトソーシングの過去の業績をチェックしてみます。
アウトソーシング会社説明会
上記グラフの青色棒グラフが売上の推移です。2007年度までは順調に伸びていますが、その後はリーマンショックの直撃を受けて大幅減収となりました。赤色の棒グラフは2006年に発表された中期計画ですが、初年度から未達となり翌年に見直しを行っています。それがピンク色のグラフです。100年に一度というリーマンショックがあったとはいえ、どちらの計画も大幅に未達で終わっています。赤色のグラフだと素晴らしい成長を遂げたんですけどねexclamation×2当時どのような説明をしていたのかは分かりませんが、たぶん今回の様に強気の説明をしていたのではないかと思います。
過去の実績からすると、今後は毎年50%以上の売上成長が可能という土井春彦社長の発言をそのまま信じるのはちょっと無謀な感じがします。環境が変わってきているのかもしれませんが、超円高の影響で製造業の海外移転が進んでおり、土井社長の想定通りに国内市場が伸びるのかは、慎重に考えた方がいいと思います。

今回発表した中期経営計画 Vision2014:Vector to the TOP では下記ビジョンを掲げている。
 顧客に選ばれる業者No1
 求職者に選ばれる業者No1を経て
 生産アウトソーシング業界No.1になる

事業環境としては、輸送機器および建機・建材業界中心に復興特需が拡大
復興特需終了後は、円高や電力問題等を背景に生産拠点の海外移管進行が懸念される
海外移転先として注目は、人口6億人以上を有し、今後継続的な成長が期待されるASEAN地域
日本国内に残るのは、付加価値の高い製品や自然エネルギー・環境関連など
以上の環境認識を背景に、中期の重点戦略として下記の4点に取り組む。
 1.震災特需の獲得による市場シェア拡大
 2.ASEAN地域を中心としたアジア人材ネットワーク確立
 3.研究・開発部門を含む第3次産業における事業規模拡大
 4.外勤社員の生活水準引上げ

業界No1の給与にするための戦略は、募集経費の効率向上を強化する。今期中にある程度までは目途をつけたい。給与をアップすることで一時的に粗利は悪化するが、アウトソーシングは待遇が良いと評判になれば、多くの人が集まり採用経費を中心に販管費が低下する。それをさらに待遇改善に回すポジティブスパイラルにより、利益率を低下させることなく外勤社員の生活水準を引き上げ、更なる優位性を確保する。
アウトソーシング会社説明会
今までとは異次元の強気の計画がく〜(落胆した顔)ですが、土井社長exclamation×2本当に実現の可能性はあるんですよねexclamation&question
過去の中期計画とはグラフの傾きが違います。過去の中期計画が弱気に見えてきた(笑)

株主還元については、成長を重視しているのでM&Aなどに備えた内部留保が必要となり、これまで同様配当性向10%を目途とする。配当性向は低いが利益が大幅に伸びるので、利益拡大に伴う増配を想定している。成長がターニングポイントを迎えたら、配当性向の向上も考えたい。
以上で説明は終了となり、質疑応答となりました。
(1)中国展開は難しいと思うが、どんな点に苦労しているのか?
→中国とアセアンは分けて考えている。アセアンは日本と同様のビジネスができると思う。中国は人材派遣については国営企業が押さえていて、日本の会社も含めて外資系はなかなかできない。研究開発など技術部門が中心になる。国民性では自己主張が強くて、労働争議は日常茶飯事。明日から給料を上げてくれなど日本ではあり得ないような要求もある。こうした要求に対する対応が難しい。
(2)同業者が一緒になって、アウトソーシングについて中国政府に法制化を求める動きが報道されたが、日本の同業者でまとまって働きかけるなど考えているのか?
→法整備はできるかもしれないが、日系の会社がどこまで派遣などをやらせてもらえるのかまったく道筋が見えていない。中国よりも親日的なアセアンの方が事業展開しやすいし、外資優遇策もある。なのでそのような活動にはあまり賛同していない。
(3)2014年には1,170億円の売上目標を掲げているが、国内もかなり伸ばさないと達成できないと思う。2014年の市場規模をどう想定して計画を作っているのか?日本国内で本当にこんなに伸ばせるのか?
けっこう不透明な部分もあるんですが、2兆円くらいまでは回復すると見込んでいる。現状の倍くらいに相当する。自社で採用して伸ばすこともやっていくが、ここには書きにくいが淘汰も見込んでいる。同業他社の淘汰も含めれば十分可能な数字だと思う。今はコンプライアンスが担保された業者しか相手にされないので、受注を取るのは難しくない。問題は需要に応えられるだけの採用ができるかだ。現状月間1,400名を採用する体制ができているが、これを今期中に2,000名まで持っていきたい。このペースで採用を増やしていけば700億から800億までは売上を伸ばせる。残りは同業者のM&Aで伸ばしていく。
(4)2千名の採用となると、教育などの体制は大丈夫なのか?
→説明したように派遣が増えると見込んでいる。もちろん教育は必要で、特に安全教育は大事だが、教育期間中も受注した金額は頂ける。派遣の場合、基本的に派遣先のメーカーで教育することになる。
(5)中期計画を見ると驚くような数字が並んでいるが、今期は大幅な減益を見込んでいる。今期は減益なのになぜ来期からは大幅な増益が実現できるのか?
→今期は18億円を見込んでいたが、東日本大震災の影響で3月〜6月まで稼働率は期初計画の1/3になり、一時はマイナスになった。この特殊要因で今期は減益を見込んでいる。
(6)配当性向10%ということだが、今後増益になれば配当も増えていくと思うが、今期はどうなるのか?
→今期は8円の予定です。

土井社長の説明を聞くと、派遣社員の方々の待遇も良くなり、アウトソーシングの業績も良くなり、株価も上がりそうに感じますが、ホントに実現できるのexclamation&questionという点では、過去の大風呂敷があるだけに慎重になってしまいますね。上記のグラフを見ればわかる様に、過去の強気の中期計画と比べても異次元の伸びを示しています。不透明な部分もあると土井社長も認めています。業界内の淘汰が進むから十分実現可能と強気でしたが、同業他社も同じような戦略を掲げているようです。上場している会社の方が有利な面はあると思いますが、どこの会社も他社の需要を取って成長できるわけではありません。
人材派遣業界各社の3年後の売上目標を合計すると5兆円くらいになっているかもわーい(嬉しい顔)
さらに言えば、どこの会社もコンプライアンスを重視していると表面上は言うと思います。今の時代、うちはコンプライアンスなんか気にしませんよ!なんて言う会社はないでしょうからわーい(嬉しい顔)実態がどうなのかは、実際に派遣登録して外勤社員になってみないと分からないのかもしれません。他の派遣会社では、社長が説明していることと、実際にその会社で派遣社員として働いている人の言っていることが異なっていることもありましたからね。調べれば調べるほど判断が難しい会社だな〜と感じましたあせあせ(飛び散る汗)
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ひらめき
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2011年09月25日

伊藤園(2593)2011年株主総会レポート2

2011年7月26日(火)10時から、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール3階 崑崙で開催された伊藤園(2593)第46回定時株主総会に出席しました。
次項有 伊藤園(2593)2011年株主総会レポート1 に続いて質疑応答の様子などをまとめていきます。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(2-2)BCP(事業継続計画)について2つの点から質問したい。伊藤園は茶葉の生産も幅広く行っているが、伊豆などでも茶葉から放射能が検出されている。影響とどのような対策を行っているのか?
(3-2)今後放射能の影響が広がると地下水汚染が一番心配だ。軟水の源泉だと今後3〜5年後に影響が出てくるし、硬水だと10〜20年後に影響が出てくると想像しているが、伊藤園は東日本の源泉をどの程度使っているのか?今から地下水のモニタリングを行っているのか?継続して調査していないと、ある日突然製品から放射能が検出されて、全品回収という非常に悲惨なことになる。地下水からチェックすることが重要だ。
→(橋本俊治副社長 生産本部長)取り組みは4つ。
1.緑茶の安全性の確保 荒茶の段階でガンマカウンターを使って放射線量を全数検査。伊藤園が使っている茶葉は全量検査済みなので安心してほしい。
2.トレーサビリティをさらに強化 顔が見える生産者から購入している
3.地下水の検査 毎日地下水を検査して生産している
4.完成品については、スペクトルサーベイメーターという持ち運び可能な検査機器を使って現場で検査
このような4段階で検査しながら生産している。
(4-2)今の回答についてコメントさせて頂くが、説明のあったガンマ線計測器では測定できるものに限りがある。セシウムは測れるが、ガンマ線を出さずベータ線しか出さないストロンチウムは検出できない。簡易的な検査だけでなくストロンチウムも測定できるような体制にしないと抜けができる。
→貴重なご意見ありがとうございます。早急に対応したいと思います。
→(橋本俊治)オートガンマカウンターは50ベクレル以上のすべての放射線を計測できる。それ以上の検査は公的機関に依頼するしかない。公的機関へ検査を依頼しても現状では2ヵ月くらいかかる。では自社で公的機関並みの設備を入れたらどうかというと、これは放射能を扱う特殊な検査機器であり、一企業で導入するのは困難。オートガンマカウンターでの計測精度を上げていきたい。
(5-2)オートガンマカウンターは名前の通りガンマ線しか検出しない。すべての放射能を検出できるので問題ないと言っているが、ガンマ線を出さない放射性物質は検出できないので、認識が甘すぎると思う。今のうちからきちんと測定ができるような体制を作っておかないと、問題が出てから公的機関に持ち込んでも、依頼が殺到して思うように検査できないと思う。
→(橋本俊治)おっしゃる通りだと思う。公的機関には原料の放射能測定を継続して依頼している。今後もさらに安全を担保していきたい。
(6-3)今後の成長戦略を聞きたい。海外事業の割合や新事業の目標は?
→6月の決算発表時に中長期計画を発表している。2014年度に売上4,000億、営業利益230億、さらに2017/4期に売上5,000億、営業利益率8%となっている。海外事業の割合は?という質問をよく受けるが、10%500億を目指す。現在北米・中国・オーストラリアに子会社があるが、アジア各国など若年人口が伸びる国に進出していく。
新規事業については、5月にチチヤス乳業を子会社化した。創業126年という長い歴史を持つ会社で、日本で初めてヨーグルトを作った会社です。伊藤園は過去乳酸菌飲料にも挑戦したが、非常に弱しカテゴリーなので、チチヤス乳業とともに乳製品や乳酸菌カテゴリーを強化していきたい。チチヤスは西日本に強いが、伊藤園は関東で起業したこともあり、いまだ関東圏の売上が6割を占めており、西日本が弱い。チチヤスの西日本の営業網も活用して西日本を強化していきたい。逆にチチヤスの東日本強化を手伝っていくことで、両社ともに成長していきたい。今後も飲料分野でお互いに弱い部分を強化できるような会社があれば、M&Aなり新規事業として立ち上げるなど模索していきたい。
注記)伊藤園の株主総会で感じるのは、日本初exclamation×2に対する拘りが強いんだな〜ということです。役員からの発言では、日本で初めて商品化したexclamation×2という発言が多いように感じます。もちろん技術力など素晴らしいことだと思いますが、日本初でも後発の会社に抜かれてしまってはあまり意味が無いので、もっとマーケティングや営業にも力を入れて欲しいですね。
(7-4)海外での生産について聞きたい。放射能の問題もあり契約切れとなってしまう農家もあると思う。円高でもあり、そういった技術力のある農家を活用して、中南米に茶園を作るなど海外産地の開拓を行う必要があるのでは?M&Aするなら海外の会社を買うべきでは?遠からず急激な円安になると思うので、買うだけで儲かると思う。
→(橋本副社長)ここのところ穀物中心に値上がりしている背景もあり、ご指摘の通り。海外での茶葉生産はオーストラリアで始めており、現状222トンの収量まできている。人参の契約栽培もしてもらっているが、もう一歩踏み込み農園経営も必要だと感じている。付け加えると、今後人口が増加し、お金を出しても買えない時代が来る可能性もあり、国内でも十分にペイする農業技術の開発にも取り組んでいきたい。
(8-4)昨年も同じような質問をしたが思うような回答が無かった。茶殻などの廃棄物処理に費用がかかっていると思うが、廃棄物を宝にするような研究をして欲しい。それが次の成長戦略の柱になるのではないか?
→(社三雄 専務取締役商品企画本部長)伊藤園では茶殻の廃棄が多いが、以前は肥料にしていたが、今は一歩進んで建材などへの活用を研究している。他にも茶殻を使ったプラスティックができないかとか、紙製品に漉き込めないかなど検討している。まだ研究段階であり売上は1億程度だが、研究を進めていきたい。野菜くずについては、いかに発生量を少なくするかを含めて、有効活用策を検討していく。
(9-5)(女性)震災後テレビで伊藤園のお茶が配られて、皆さんを助けている様子に感銘した。現場の判断で商品を支援物資として提供したのは素晴らしい。一方で契約農家への支援策はどうなっているのか?お金を出しても買えない時代が来るというのなら、契約農家への支援も考える必要があるのでは?
→(橋本副社長)お金を出しても買えない時代が来るかもしれない、ということであり、今から対応策を考えておこうということです。お茶は植えてから30〜50年くらい採れる長期に渡る農産物なので、お互いに話し合い長期に渡って安定した価格で買えるように契約している。短期的な価格変動には左右されないようにして、安定した農場経営ができるように支援している。そうしないと日本の茶葉の30%を仕入れられるような体制は作れない。
(10-5)震災後は価格も上がっていたが、お茶も価格競争になっている。伊藤園ともう1社だけが凍らせられるお茶を出している。他社との連携も強化して、他社と差別化し価格競争に巻き込まれないような商品開発をして欲しい。
→(江島祥仁 副社長地域営業統轄本部長)放射能の影響はほとんどなく売上は伸びている。震災後ペットボトルのキャップが不足し、他社も含めて飲料製品全体が品不足になった。6月には元の生産に戻ったが、そのお詫びとして値下げする会社も一部にあった。現状では価格訴求ではなく、しっかり適正価格で売っていこうという流れになっている。
(11-6)市川海老蔵が不祥事を起こし伊藤園のCMからも外れたが、今は芸能活動に復帰している。お〜いお茶への貢献は大きかったと思うが、今後どうするのか?影響と対応を教えてほしい。
→(波岡修 取締役広告宣伝部長)市川海老蔵さんとの契約は現状切れている。歌舞伎に復帰し、昨日はお子さんも誕生したようだが、さらに精進して世間が許したらまた検討したいが、現状は白紙です。
注記)突然の不祥事で、伊藤園もCMの差し替えやポスターの貼り替えなど多大な影響があったと思いますが、業績への影響については説明がありませんでした。
(12-6)フランスは日本茶の輸入を禁止したが、現状お茶の輸出への影響は?
→(本庄周介 副社長広域流通営業本部長)アジアでは若干影響があったが、アメリカ、EUではほとんど影響はない。
伊藤園2011年株主総会
(13-7)伊藤園のお〜いお茶の新CMは高齢者には違和感がある。お茶は高齢者マーケットが大きいのに、若者をターゲットにするのは違和感を感じる。
→(波岡修)貴重なご意見ありがとうございます。CMのターゲットは40代だが、若年層にもお茶をもっと飲んでほしいということでCMを作っている。今後の人口動態の変化も踏まえながら検討していく。
(14-8)普通株と優先株を一緒にして増配することは考えていないのか?
→(渡辺實 副社長管理本部長)優先株は伊藤園しか出していないが、普通株と一緒にすることはできない。種類株株主全員の合意が必要になる。欧米では優先株の市場ができているが、日本では伊藤園のみ。優先株には議決権がない代わりに赤字でも15円の配当を約束している。それができない場合は累積しておき、優先的に配当を払うことになっている。普通株の25%増しの配当を払うことになっており、2つを一緒にして増配することはできない。
(15-9)茶葉の放射能汚染が問題になったが、茶葉が放射能を吸収するなら緑茶には体内被曝を減らす力があるのではないか?一方はお〜いお茶の濃いのを飲ませ、もう一方はお茶を飲ませない2グループに分けて実験してはどうか?この件について2週間前に社長宛に葉書を出しておいたので検討してほしい(会場から笑い、実験とは言え放射能を浴びさせられるのは堪りませんね^_^;)
社長)私宛にですか?すみません。まだ私の手元には届いておりません...とちょっと困った様子
お〜いお茶の濃いのを飲ませるグループと、もう一方のグループには他社のお茶を飲ませるんですか?
(株主)茶葉が放射能を吸収するなら、緑茶には体内被曝した放射性物質を排出する力があるのではないかと思うので、実験してほしい。(会場からは自分でやればいいじゃないか!との声もあせあせ(飛び散る汗)
→(社三雄)ご意見に心から感謝いたします。緑茶が放射能汚染に有効であるという話は、数は少ないものの過去に研究した事例がいくつかあるようだ。特に遺伝子を守るという点で有効ではないか?という研究事例があったと記憶している。ご意見はありがたいが人体実験は難しい(会場爆笑)お茶の有効性を研究することは伊藤園にとって重要なことなので、さらに研究していきたい。
(16-10)(女性)最近の若い女性は茶葉の入れ方が分からず、温かい緑茶もペットボトルのお茶を沸かしている人もいる。もっと緑茶について啓蒙活動に力を入れて欲しい。
→(社三雄)お茶の入れ方の啓蒙活動については、まったく同感です。伊藤園社内にティーテイスターというお茶に詳しい人が1,200名おり、小売店と協力して美味しいお茶の入れ方を教えている。この活動を通じてリーフティの売上にもつなげていく。
(17-10)先月の新聞で静岡県知事が伊藤園に大激怒exclamation×2と報道があったが、経緯を教えてほしい。
→静岡県三島市で食育推進大会というイベントが行われたが、伊藤園が無料で参加者に配った商品の中に、賞味期限切れギリギリのものがあったのが事の発端。川勝平太知事も力を入れているイベントだったので激怒した。また静岡空港にペットボトルのお茶の大きな看板を出しているが、世界一の日本茶の産地静岡県の玄関口に、ペットボトルのお茶の看板とは如何なものかという指摘が川勝平太知事からあった。伊藤園は世界のティーカンパニーを目指すという中期計画も発表しており、看板を出して2年が経ったこともあり、急須のお茶の看板に変えたところ、川勝平太知事から大変お褒めの言葉をいただいた(会場から苦笑)こともあり、現状では静岡県、川勝平太知事とも非常に良い関係を築いている(会場から笑い)
付け加えさせて頂くと、川勝平太知事は私が大学1年の時に(抗議ではなくわーい(嬉しい顔))講義を受けた恩師でもあり、今後も公私に渡りご指導いただきたいと考えており、現状では何ら問題ない。
注記)賞味期限切れだったのか賞味期限ギリギリだったのかは分かりませんが、日本は賞味期限を気にし過ぎだと思います。賞味期限が少々過ぎたところで、風味が落ちるだけで食べるには問題ないですし、賞味期限自体かなり余裕を持って設定されていると思います。
食育に力を入れるなら食べ物を大事にすることももっと教育してほしいですし、少々の期限切れで激怒するようでは困りますね。少々期限が切れても捨ててはいけない、ということを教える場にするくらいの機転を利かせて欲しいものです。まあ人によっていろいろ考え方はあると思いますが。
(18-11)リーフティの売上はどうなっているのか?
→(江島祥仁)リーフティも強化商品であり、確実に伸びている。リーフティについても簡便性が望まれており、ティーパックやインスタントの需要が多い。ペットボトルが40%のシェアなのに比べて、リーフティは8%でありまだまだ伸びる。
(19-11)株主優待でリーフティを買えるようにならないか?
→(渡辺實)11.5万人ほど株主がいるが、伊藤園の通販の株主優待販売ができないか検討する。
(20-12)(女性)ある本で、お〜いお茶は飲んでいい飲料になっていたが、TEAS' TEAはカロリーを下げるために添加物を多く使っているので、買ってはいけないと書いてあった。
→(社三雄)その本は読んでいる。著者は低カロリー甘味料が良くないという見解を持っているようだ。厚生労働省も認可している甘味料を使っており、問題ないと考えている。顧客からは低カロリー商品が求められており、自然の甘味料でなんとか低カロリーを実現できないか検討している。
11時45分となり、本庄大介社長から、だんだん質問者がふえてきましたね(苦笑)との発言あり。
そろそろ打ち切りたいのに手を挙げる人が増えてきて、どうしようか困っている感じでした。

(21-13)リーフティとペットボトル商品では利益率に差があるのか?
→(江島祥仁)詳しくは話せないが、平均的にリーフの粗利益率は40%弱、ドリンクに関しては50%以上となっている。
(22-13)日本には多くの茶葉の産地があり、各産地のお茶をもっとPRしてほしい。
→(江島祥仁)お茶文化を広めていくという使命感はあるので、色んなお客様の要望に応えて、もっと高級なものや特徴のあるものも商品化していきたい。
(23-14)エビアンが無くて水素水を被災者の友人に送った。水素水については放射能に効果があるのではないかとNASAが研究を始めたという週刊誌の記事があったので、伊藤園でも研究してほしい。送った友人からは、水素水は爆発するんじゃないの?と失笑を買ったがく〜(落胆した顔)
→(社三雄)確か4月頃に大衆誌で水素水が放射能に効果があると掲載されたが、伊藤園では古くから水素水に取り組んでいて4年くらいになる。水素水が放射能に効果があるのではなくて、放射線が遺伝子を傷つけるとすぐに修復する抗酸化作用が水素水にある。こういった趣旨の記事が掲載された。伊藤園でも水素水を販売しているが、一般のルートより通信販売の方が適していると考えている。さらに水素水についても研究を深めたい。ちなみに爆発はしないので安心してほしい。水素は微量しか水に溶け込まないので、爆発するようなレベルではない。アルミ缶に入っているので水素が抜けることもない。
(24-14)通信販売で野菜ジュースを買ったら、担当者が20ベクレル以下のものしか出荷しないと言われたが、先ほど50ベクレル以上は検出できると説明があった。どうやって20ベクレル以下にできるのか?担当者が出まかせを言っているのか?
→(橋本俊治)お茶や野菜などの放射能の暫定基準は500ベクレルです。担当者がどのような意図で20ベクレルと言ったのかはこの場では分からないので、至急調査する。ただ(お茶として?)抽出した時には1/35から1/50という数字になってくるので、そのような観点から答えたのかもしれない。
(25-14)放射能の問題も含めて、伊藤園として取り組んでいることを広告などでもっとPRして欲しい。中国の食材が問題になった時も、原産地表示をお金をかけて行ったが、私の周りの人は認知していない。私が1つずつ説明して回った。そんな状態なので、やっていることはしっかりとPRして欲しい。
→承知しました。広告媒体については色々使って、取り組み状況をしっかりPRしていきます。
12時をすぎ、お昼の時間になってきたので、次を最後の質問にして頂いてよろしいですか?との確認 会場から拍手で承認。最後は最前列に座っている女性が指名されましたが...クレーマーっぽい発言を延々と行っていましたがく〜(落胆した顔)話せば話すほどに激昂していく感じで困りましたね。
(26-15)(女性)去年も苦情を言ったが、もっと酷くなった。自販機に補充に回っている社員の対応がなっていないexclamation×2たまたま中央競馬会の中山競馬場の指定席に行ったら、500mlが売り切れていて小さいのを買ったが、受付に行ったら伊藤園の人が来ているので大きいのに代えてもらったらと言われた。(自販機に補充していた)伊藤園の人に言ったら、「今順番に入れてんだよexclamation×2」と言われた。あたしたちを何だと思っているんですかっexclamation×2これからJRAに苦情を言おうと思っている。自販機が1台しかなく、暑い日だったのですべて売り切れだった。ぬるくてもいいので交換してくれと言ったのに、順番だよとはなにごとか!挙句の果てには1時間買えないようにしてしまった。なんでお宅はそんな意地悪をするの?(さすがに会場から失笑)
(社長)意地悪ではなく...
(株主)去年も伊藤園社員の応対は感じが悪いと言ったじゃないですか。もっと教育したらどうですか!私は日本中央競馬にはっきり言うから。コカコーラさんと変えてほしいと言うから、私(伊藤園の)株主だけど。あまりにもひどい。私は株主だから言いますよ!と言ってやったら、言えばいいだろexclamation×2と言われた。千葉県の〇〇という人だ。すぐに分かるでしょexclamation×2こっちは指定席で高い金払ってるんだ。安いとこに行ってるんじゃないんだ...と延々と続く。
去年も注意したのに何度言えば分かるんですか!一度言っても分からないというのはどうしようもない会社ということですよ!分かりますか!今だって受付でべちゃくちゃ喋っていた。仕事中にお喋りするとは、お客さんがいつ来るか分からないのに。一流企業の三菱商事などはきちっとしてますよ!
きちっと注意してほしい。もう伊藤園の商品は二度と買いたくない。分かりましたか!
→〇〇様のお怒りの気持ちはよく分かりました。不快な思いをさせてしまい、社長として深くお詫びさせて頂く。事実関係を早急に調べ、そのような事実があった場合は徹底的に指導していきます。最後に貴重なご意見誠にありがとうございました。
注記)交換と言っても350mlと500mlでは値段も違うと思うんですがあせあせ(飛び散る汗)商品補充後買えないようになるのは意地悪ではなく、商品が冷えるまで販売中止になっただけだと思うんですが。こういった人にはどんなことも悪意に取ってしまうんでしょうね。もしすぐに買えるようにしていたら、冷たい飲み物が欲しかったのにぬるい商品が出てきたexclamation×2なんで伊藤園はそんな意地悪をするのかっちっ(怒った顔)と怒るんでしょうね。困ったものです。そんなに嫌なら伊藤園の株は売り払い、三菱商事を買い増ししたらいいんじゃないですか?毎年コカコーラを褒めているので、コカコーラ株を買うのもお薦めですわーい(嬉しい顔)伊藤園株主の1人としては、こんな苦情を毎年長々聞かされるのは苦痛ですもうやだ〜(悲しい顔)

以上で質疑応答は終了となりました。最後後味の悪い質問となってしまったのは残念です。
それにしても社三雄専務は、週刊誌も含めていろんな情報をチェックしているんだな〜と感心しました。今年も色んな質問が出て面白かったですね。その分まとめるのは大変でしたがわーい(嬉しい顔)
来年の株主総会も楽しみにしています。
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2011年09月23日

伊藤園(2593)2011年株主総会レポート1

2011年7月26日(火)10時から、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール3階 崑崙で開催された伊藤園(2593)第46回定時株主総会に出席しました。
伊藤園はお〜いお茶などの緑茶商品を中心に、清涼飲料水を製造販売している会社です。伊藤園の株主総会に参加するのは昨年に続いて2回目です。
 次項有 2010年の伊藤園株主総会レポート
2011年7月26日(火)の株価 1,412円(東証1部 2593)100株単位 4月決算
PER 22.8倍、PBR 1.72倍、配当利回り 2.69%、株主資本比率 52.7%
監査費用 8,200万円(売上比 0.02%、営業利益比 0.46%) あずさ監査法人
株主優待 株数に応じて自社飲料の詰合せ
 詳しくは 次項有 伊藤園 株主優待情報ページ

   伊藤園(2593)のホームページ

   伊藤園(2593)のヤフー株価情報
伊藤園2011年株主総会
過去2年間の株価推移を見ると、ほぼ1,400円で横這いの動きが続いています。業績も横這いという感じなので、しょうがないのかもしれませんね。
2012/4計画 360,000百万円 8,000百万円 61.95円
伊藤園2011年株主総会
スケジュール
10:01〜10:32 報告事項
 10:01〜10:03 東日本大震災の被害状況・支援内容について説明
 10:05〜10:07 監査報告 宮崎晃一常勤監査役
 10:07〜10:32 事業報告 映像による報告
10:32〜10:36 議案説明
 第1号議案 剰余金の処分の件  期末配当19円 年間38円 前年から据置き
 第2号議案 監査役1名選任の件 監査役宮崎氏、早坂功氏が任期満了に伴い、橋實氏を選任
 第3号議案 当社の取締役に対する業績連動株式報酬型ストックオプション報酬額設定及びストックオプション内容決定の件
  役員報酬とは別枠で1億円以内のストックオプション報酬額を設定 
10:36〜12:04 質疑応答 質問者16人 計26件 88分
12:04〜12:06 議案決議
12:06〜12:06 新任監査役紹介 よろしくお願いしますのみ
伊藤園2011年株主総会
お土産 麦茶、TEAS' TEAジンジャーチャイ、TULLY'Sコーヒー豆 後渡し
飲み物サービス 別室で紙パックのジュース 2個まで 
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意され、質問時間も十分に取って丁寧に答えていました。昨年より全般的に改善されたな〜と感じられたのもプラスです。これらを総合的に判断し、伊藤園(2593)の株主総会格付けは昨年より1段階格上げし 『B−』 としました。
   議決権を有する株主数     82,973名、その議決権数   891,711個
   議決権返送&出席株主数   24,154名、その議決権数   703,855個(78.9%)
伊藤園2011年株主総会
伊藤園の株主総会は、今年も品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで行われました。
受付横には商品展示がしてあり、その先の第二会場で紙パックジュースの飲み物サービスがありました。
これだけ積み上げられると壮観ですねexclamation×2
伊藤園2011年株主総会
お土産は株主総会終了後に、お土産引換券と引換えでいただけます。昨年は引換券が見当たらず焦りましたが、周りを探したら椅子の下に落ちていましたあせあせ(飛び散る汗)無くさないように注意しないとね!
今年は昨年と比べて麦茶ティーパックが増えたので嬉しいですねるんるん暑い季節に冷えた麦茶は最高ですわーい(嬉しい顔)
伊藤園2011年株主総会
今年も広い会場内に椅子がいっぱい並べられていましたが、昨年と比べると出席者が減っているように感じました。休憩スペースも兼ねた第二会場も用意されているので、そちらでゆっくりしていた株主も多いのかもしれませんね。

横に広い会場なので、スクリーンは正面と左右に3つ用意されていました。昨年は左右にしかなくて、このブログでも中央にもないと見難いと指摘しましたが、早速改善されていました。お土産にも麦茶のティーパックが追加になっていましたし、目に見えて改善されているのは嬉しいですねるんるん
株主総会開始前には、スクリーンで日本の四季をイメージした映像が流されていて、最後にさりげな〜く(笑)お〜いお茶が登場していました。
節電に協力するため室温を調整していると案内がありましたが、私には少し寒く感じました。役員の方々はスーツにネクタイで、特にクールビズ総会という感じではありませんでした。自販機の電力消費量が多いと槍玉に挙げられていますし、もっと積極的に節電に協力しても良いのにと感じました。
本庄大介社長はもちろん緑色の勝負ネクタイです手(チョキ)
伊藤園2011年株主総会
まずは東日本大震災の影響などについて本庄大介社長から説明があり、事業報告は映像で行われました。映像での報告は分かりやすくて良いと思います。
続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。質問は1人2問までで、日本語わーい(嬉しい顔)で簡潔にと案内がありました。過去日本語以外で質問した人がいるんでしょうかexclamation&question
質問には担当取締役中心に回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)(女性)サプリのメイソンのブルーベリーが、1粒100円と高くて驚いた。メイソンの業績は?伊藤園がサプリ事業を行う必要性があるのか?
→(波岡修 取締役通信販売部長)メイソンナチュラルのブルーベリーは1粒当り60円となっている。原価を見直し定価の下げも検討したい。サプリ事業は伊藤園の事業ドメインに沿った事業です。
注記)ホームページでは、20粒入りが1,290円、7粒入りが680円となっています。
 次項有 メイソンナチュラルのホームページ
2番目の質問者は、放射能の問題について詳しいのか(最近にわか放射能通も増えているようですが)しつこく質問していたので、長くなりそうです。以降の質疑応答は、評判のわるいがく〜(落胆した顔)文字中心の記事になってしまうので(笑)株主総会レポート2にまとめたいと思います。

 伊藤園(2593)2011年株主総会レポート2
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ひらめき
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ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1

2011年9月14日(水)10時から福井市のAOSSA6階 601号室で開催されたゲンキー(2772)第21期定時株主総会について、株主優待廃止問題中心にまとめてみます。
ゲンキーの株主総会に参加した方から情報を頂きました。ありがとうございます。
ゲンキーは福井を地盤とする郊外型のドラッグストアで、食料品なども含めて幅広く品揃えしているようで、スーパー代わりにも使えるようなお店らしいです。私の近くには店舗がないのであくまでも伝聞です。福井から岐阜や愛知県にも進出してきています。
2011年9月14日(水)の株価 1,974円(東証1部 2772)100株単位 6月20日決算
PER 6.8倍、PBR 1.00倍、配当利回り 2.03% 株主資本比率 31.0%
監査費用 2,602万円(売上比 0.05%、営業利益比 1.93%) 監査法人トーマツ
株主優待 廃止exclamation×2

     ゲンキー(2772)のホームページ

     ゲンキー(2772)のヤフー株価情報
ゲンキー株主優待廃止
株主優待導入、東証2部上場そして1部へ指定替えということで、株価は順調に上昇してきましたが、株主優待廃止発表後は株価も低迷しています。
2012/6計画 60,000百万円(+16.5%) 1,000百万円 291.31円
ゲンキー株主優待廃止

ゲンキーの株主総会では、事業報告の前に藤永賢一社長から、
「連結決算書の監査結果は以上の報告の通りであります。それでは本日の報告事項をいたします前に、8月22日に当社発表いたしました株主優待制度の廃止の内容について、私よりご説明をさせて頂きたいと思います。」
との発言があり、5分間ほど原稿棒読みの形で、株主優待廃止についての説明がありました。
注記(や文句わーい(嬉しい顔))なども交えながら、藤永賢一社長の発言内容を再現してみます。

このたび株主優待制度を廃止することとなり、当社の優待制度を楽しみにされておられました株主様には心よりお詫び申し上げます。また今回の発表により、当初の想定をはるかに超えた株価の下落、ならびにお叱りのお言葉を頂きましたことについて、株主の皆様に多大なる迷惑、混乱を招いてしまいましたことを深く反省しております。
注記株主優待廃止発表で株価は20%ほど下落しましたが、想定をはるかに超えるほどなんでしょうか?流動性がそれほど高くない株なら十分あり得る範囲だと思います。5%ほど下がるかもしれないが、機関投資家が買ってくれるからすぐに戻るだろうと考えていたのでしょうか?

このたびの株主優待制度の廃止の理由は、ゲンキーの考える企業価値の本質の追求を実践するためです。現在日本では上場企業数のうち3割程度の会社が何らかの優待制度を導入している。株主優待は各社の特色が表れ、ひとつの文化とも取られる面もあるが、優待制度については投資の本来の目的と相反する部分があることも事実
注記)それならなぜゲンキーは株主優待を導入したんだexclamation×2と感じますよね。

多額の費用が継続的に発生し、企業利益の押し下げ要因となること、優待の充実ばかりが注目され、投資の判断において本来精査すべき企業内容に雲がかかってしまうことなどが考えられます。
注記)株式投資の楽しみ方は人それぞれであり、大きなお世話とも感じます。業績に大きな影響を与えるような株主優待制度設計自体に問題があったと思います。

また株主様の間におかれましても優待品を希望されない株主様もいらっしゃること、配当のように持株数に応じて還元されないこと、などから不公平が発生することも考えられます。
企業価値とは、株主様・お客様・地域の皆様そのすべてに対し営業活動を通じて社会貢献することであると考えております。そしてその社会貢献とは従来の物価水準を看破し、ゲンキーの店が出来る前より地域のお客様の暮らしを豊かにすることと考えております。
その社会貢献を成し遂げるべく、当社は毎年10%を超える売上高・利益の拡大を必達使命としております。そのために、新規出店を今年度12店、来年度13店、再来年度22店と、多店舗集中出店を継続して参ります。ゲンキーの考える投資価値のある企業とは、優待の充実だけではなくその企業の成長性、そしてそれに伴う市場価値の評価にあると考えております。
株主優待が充実しているから企業価値が高いといった悪すぎる物差しにならないため、熟慮の結果今回の廃止に至りました
注記株主優待制度導入時に、持続可能な制度になる様にもっと熟慮してほしかったですね。

今回の発表に関しまして説明不足であり、申し訳ございませんでした。なかなかこのような内容を説明する場がございませんので、皆様に混乱を招いたことを反省しております。
今後につきましては、当社をご支持頂いております株主の皆様に最大限報いるよう、安定的かつ継続的な配当の拡大をお約束するとともに、全社一丸となって高い成長性と収益性を実現し、市場からの評価と認識をレベルアップさせていく所存でございます。そのうえで誠に勝手なお願いにはなりますが、なにとぞ長い目で当社を応援頂きたいと心から願っております。
まだまだ課題は山積みであり、また東証1部上場として至らない部分がございましたら、そのときはまた厳しくご指導頂きますようお願いいたします。
それでは株主優待制度についての説明は終わりにさせて頂きますが、ご質問等につきましては報告事項の報告の後にお受けしますので、当内容につきましてはあくまでも本総会の目的ではございませんことをなにとぞご了解たまわりますよう宜しくお願いします
注記丁寧な言葉遣いですが、株主優待については質問するなexclamation×2という姿勢なんですね。想定をはるかに超えるほど株価が下がり、苦情も多く寄せられていると言いながら、一方では株主優待についてごちゃごちゃ言うなexclamation×2という会社側の姿勢は、本当に信頼に値する会社なのか疑問に感じます。これだけ大きな影響があったわけですし、信念を持って株主優待を廃止したのなら、徹底的に株主と語り合い説明する姿勢が求められると思います。ただ一方的に会社側の考えを読上げて終了exclamation×2ではなく、会社側の考えは以上ですが質疑応答の中で株主の皆様のご意見もお聞きしますという姿勢があっても良かったのでは?と感じ残念です。

とはいえ質疑応答でも株主優待について質問が出ました。
質疑応答自体は1時間20分ほど続き12名の株主が質問に立ちました。
株主優待については2名から質問があり、合わせて30分弱でした。

(質問1)株主優待廃止の件でもう一度説明をお願いしたい。先ほど説明のあった公平性が欠けるとか、また会社に負担が掛かるとか、そういうような理由はどこの会社でも廃止される時に言っている。しかし優待を設けるときに当然そういうことは承知の上で優待を導入すると思うし、もしそういうことを分からなかったと言うのであれば、それはそれでちょっと問題があるのではないか?
これだけ増益増益を続けているゲンキーの経営陣なので、当然優待を設置される時に公平性の問題とか会社への負担とか色んな理由をおっしゃったが、本当は熟知の上で導入したと思う。
で、私が知りたいのはですね、本当の理由は何なんだと。株主優待をこれだけ急にやめなきゃいけない理由とは?
2,500円という優待はとてもいい優待で、おそらくかなりの株主の方は実質的な利回りがとても高くて、ゲンキーの株を買った人が一杯いると思う。それをですね、作っておきながらすぐに止めなきゃいけなくなったというのは、余程のことであり、余程の理由が存在していないと私たち株主は納得出来ないもんです。それでその本当の理由をここで語って頂けないと、ちょっと腹の虫が収まらないので。ぜひお願いします。(会場から拍手)
→(藤永賢一社長)ありがとうございます。さきほど申した理由がひとつ当然ございます。非常に反省している面もございます。あまりにもマイナスインパクトが、という面もびっくりしております
設定をさせて頂いた約3年前、この時は先ほど発表させて頂いた5千名を超える株主数の6分の1くらいしか株主がいなかった。その時点のコスト計算をすると、当然いまはその5、6倍に膨れあがっている。じゃあ同じように利益も5、6倍になったかというと残念ながら2倍ぐらいしかなっていない。ということで優待の負担が重くなった。
それから(株主優待を導入した)3年前といいますとJASDAQになるんですが、東証2部上場を念頭に入れ出した頃です。東証2部から東証1部という流れですが、先ほど申したように株主数がまったく足りない。「どうしたら個人株主の人が増えてくれるんだろう」と考えた時に、費用から言っても株主数を増やすという流れで言っても、これが一番いいんじゃないかということで...
東証2部の上場基準は株主数1,200名が下限、東証1部は2,200名です。当時の株主数は800名とか900名を前後していたもんですから、2部にも行けないと。株主数がぎりぎりで、もし審査中にそれを割ってしまうと、そこで上場審査も終了してしまう。と言うことで、どうしても止むに止まれずですね、株主優待をさせて頂いた、と言うのが核心部分でございます。それで、お陰様をもちまして株主様が増えました。で、そのおかげで2部・1部とステップを歩ませて頂きました。その中で2,200名下限なのに5,000名以上になってしまった。株主数が多いというのは非常にありがたいんですが、どうしてもそのことだけがコストの関係した話ということで、自信のある時に止めようというふうに思いました
あんまり言うとですね、何とかっていうのに引っ掛かってしまうとあれなんですが。
配当なり、株価なり、そういったもので十分お返し出来るというふうな、自信のあるときに止めさせてもらおうかな、と判断しました。
よってですね、当然市場では利益成長というものがですね、最も株価に反映されますし、配当の原資でもございます。これをですね、当然いまの数字からどんどん上に引き上げていくと、いう風なつもりでございますので。是非この株主優待についてはですね、前決算を最後にさせて頂きたい
その代わりはですね、何倍・何十倍にもなるようにですね、われわれは実施し収益をあげて行く、というふうに考えております。今なら自信もって、その代わりが出来るというふうに考えた結論でございます。
ゲンキー月次売上
株主優待を廃止した理由について、藤永賢一社長が率直に語っているのは評価しますが、今後の業績に自信があるというのは本当なのでしょうか?
上記のグラフはゲンキーの月次売上の推移を表していますが、昨年と比べると明らかに売上の伸び率が低下しています。ここにはまだ株主優待廃止の影響は入っていません。
今後、最後の株主優待として商品券が送られますので、当面の売上には下支え効果が表れると思います。さらにゲンキーのポイントを1万ポイント以上貯めていると最大の株主優待効果があったので、ポイントを使わず貯めていた株主も多くいると思います。こうした人たちは今後はポイントを貯めておく必要性がなくなるので、今後ポイントの消化も進むと思います。
これらの2つの効果で売上は下支えされますが、ポイントや商品券での買い物ではゲンキーの利益にはつながりません。なので業績については慎重に分析した方がいいと思います。
今後売上の伸びが上がったとしても、利益には結びつかない可能性が高いということです。
ゲンキーの様に一般消費者を相手にしたサービス業では、株主もお店の利用者ということがよくあります。突然の株主優待廃止で裏切られたという悪いイメージを持ってしまった株主兼消費者が、今後も継続してゲンキーを利用してくれるでしょうか?
個人株主を簡単に裏切る会社、という印象を持たれるのは今後の業績にも大きな影響を与えると思います。数年後の業績発表で藤永賢一社長から、
 株主優待廃止で、当初の想定を大幅に超える顧客離れを招いてしまった
などという言い訳が聞かれなければいいんですが...

まだまだ株主優待についての質疑応答は続きます。
続きはゲンキー(2772)2011年株主総会レポート2にまとめたいと思います。

 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート2
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ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上
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2011年09月22日

ゲンキーの株主総会結果1

2011年9月14日(水)に福井市で行われたゲンキー(2772)の株主総会ですが、株主優待廃止については藤永賢一社長から5分間ほど説明があったそうです。

まずはゲンキーから報告のあった株主総会での議決権行使結果についてまとめてみます。
今回は下記の4つの議案が上程されています。
 第1号議案 剰余金処分の件
 第2号議案 取締役4名選任の件
 第3号議案 取締役3名選任の件
 第4号議案 ストックオプションとしての新株予約権発行の件

ゲンキー議案賛否

上記の通りすべての議案が可決となりましたが、賛成率は90%程度に低下しています。昨年1名取締役を選任する議案の賛成率は99.39%という高い割合だったのと比べると、大きく低下しています。
ゲンキーの議決権数は34,320個程度ですが、藤永賢一社長の選任議案には21,005個の議決権が行使されています。61%の議決権が行使されたことになりますが、この中には当日株主総会に出席した株主の議決権数は含まれていません。
このうち藤永賢一社長や取締役の方々、持ち株会など確実に賛成に回る固定票が18,000個あるので、これを除いて考えると下記の様になります。

 決議の結果 21,005個 反対 1,521個 反対割合  7.2% 
 固定票除く  3,005個 反対 1,521個 反対割合 50.6%


藤永賢一社長の持分や役職員の持分を除くと、僅差で社長選任が否決されたことになります。
反対の意思を示したくて株主総会に参加した人も多くいると思うので、株主総会出席者の賛否を集計すれば、実質的な反対割合はもっと高くなると思います。
ゲンキーとしてはこの事実を厳粛に受け止めて、個人株主を軽視することの無いようにしてほしいものです。
今回も13,300個あまりの議決権は行使されませんでした。議決権行使に興味のない株主が多いんだなと感じます。株主優待廃止という大きな問題があっても行使しないんですから、ゲンキー自体にあまり興味がないんだなとも感じます。
この一因としては、株主優待銘柄に顕著なんですが権利日前後だけ株主で、権利落ち以降すぐに売ってしまう株主や、さらには権利日をまたいで現物買いと信用売りで両建て状態にしている優待ハンターが増えていることも影響しているんだろうなと感じます。株主総会の招集通知が来る頃にはすでに株主でもないわけですから、議決権などには興味を感じないんでしょうね。
次回の中間期末である12月末では、このような株主優待権利取りの買いは無くなるので、株主数は大きく減少すると思います。

下記のグラフは、ゲンキーの株主数の推移と株価推移を合成したものです。
ゲンキー株主数
データが不足しているので正確ではないですが、2009年12月に株主優待制度を導入後株主数が急増し、東証2部・東証1部と上位市場に移るとともに知名度も向上して、株価も大きく上げています。
株主優待導入後株主数が大きく増えたわけですが、この中には大きく分けて2種類の株主がいます。
1つは株主優待も導入したし長く応援しようと考えて、ずっと保有している株主
もう1つは、先ほども言及したように権利確定日前後だけ株主名簿に登場する幽霊株主のような存在です。
株主優待導入と東証上場で知名度が上がり、株主数が4千名以上増えましたが、2011年12月末でどの程度減るのかが注目ですね。
上記のうち権利確定日だけ株主になる人たちはもちろん権利を取らないので、幽霊株主はゼロになります。さらに株主優待を楽しみながら長く応援してきた株主も、上記グラフの通り現状の株価でも十分に利益が出ているので、たぶん売ってしまうのではないか?と感じます。これだけ大きな株主優待変更も珍しいので、株主優待と株主数の関係を分析するにはとても良い事例になりそうです。
増加した4,300名の株主のうちどの程度がゲンキー株を持ち続けてくれるのか、今後もチェックしていきたいと思います。

ゲンキーは東証1部まで駆け上がりましたが、株主数が2千人を下回ると2部に指定替えとなってしまいます。指定替えまでには1年間の猶予期間があるので、この間に株主数を増やせば良いわけですが、12月末の株主数が2千人を切るか近付くと、会社側も危機感を感じると思います。株主数の推移状況によっては、1年も経たないうちに再度株主優待復活という可能性もありそうです。
せっかく東証1部に上場したのに、すぐに2部に降格になるのはゲンキーとしても避けたいでしょうからね。この点でも株主数の推移は要注目です。
個人投資家を軽視して、機関投資家の言いなりになった結果がどうなるのか、ゲンキーは特に一般消費者を相手にしたサービス業だけに、業績への影響も含めて推移を見守りたいと思います。
ゲンキーの株主総会の中で、株主優待についていろいろとやり取りがあったようなので、その点については下記記事にまとめてみたいと思います。

 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
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ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上
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2011年09月21日

今日もY氏軍団に...(泣)

今日は台風15号が愛知県に上陸かexclamation×2とニュースで騒がれ、避難勧告も名古屋市内の一部に残る中、JBイレブンの株主総会に行ってきました。
JBイレブンの株主総会と言えば、毎年大物与党総会屋Y氏軍団が集結することで有名です。
ちなみに大物与党総会屋Y氏の事務所に所属している軍団とは、ボディーガードのM氏、Z氏、秘書のR氏の合計4人が現時点で判明しています。毎年この4名は確実にJBイレブンに集結していますわーい(嬉しい顔)
久し振りにY氏の動向についてまとめてみます。
大物与党総会屋Y氏シリーズは軽い読み物なんですが、なぜこのシリーズを始めたかというと、このブログの読者層を広げたいと思うからです。
東京の株主総会などでよく会う方々と話をしていると、特に女性陣からはぼろくそに言われますもうやだ〜(悲しい顔)
 ページを開いた途端、あまりの文字の多さに読む気を失うがく〜(落胆した顔)
 写真が少なくて欲しい情報がないexclamation×2要らない情報が多すぎる
...
など言いたい放題もうやだ〜(悲しい顔)という感じです。
時間をかけてまとめているのに...と思う反面、これではいけないと思い女性ウケを狙って大物与党総会屋Y氏シリーズを始めてみました。
大物総会屋シリーズでなぜ女性層が開拓できるのかexclamation&question馬鹿じゃないのexclamation&questionという声も聞こえてきそうですが、そのカギはY氏が握っています。すべてはY氏次第なんですよね(笑)
実際このブログの読者層を推測してみると、圧倒的に男性読者が多いようです。
911.jpg
あくまで推定なんですが、上記の通り女性は27%でかなり少ないですね。現状の読者層は、30〜40歳の男性中心になっています。これをもう少し年齢層を広げつつ、女性の比率も高めていきたいなと思っています。その切り札が大物総会屋Y氏シリーズなんです。

JBイレブンの株主総会には5年連続で参加していますが、最初の頃は大物与党総会屋とは知らず、なんか大物っぽい人達がいるな〜と遠巻きに見ているだけでした。
その後年を重ねるごとに名古屋中心に株主総会で見かけるようになり、株主総会後にお話を拝聴する機会も増えて、このようにブログに動静を書けるようになりました。以前は近付きがたい存在でしたが、お近付きになれて良かったと思っています。(お世辞じゃないですのでわーい(嬉しい顔)

一方で株主総会で質問すると怒られるのは困りものです。今日もY氏軍団お揃いで来るのは目に見えていたので、招集通知の読み込みや決算短信にも目を通さず、何も準備せず株主総会に出席しました。どうせしっかり準備して質問も考えて出席しても、質問するなっexclamation×2と睨まれるんですから時間の無駄です。
JBイレブンの場合は毎年多くの質問も出るので、Y氏の怒りを買ってまで自ら質問しなくても良いだろうという読みもありました。
ところが今年は台風直撃もあって出席者数が少なく、取引先と思われるスーツ姿の人も目立ちます。今年は質問も少ないかも、と危機感を感じました。やはり質問が少ないとブログ記事としても物足りなく感じますし、適度に質問があるとありがたいですよね。
そんな危機感を感じつつ周りを見渡してみても、すぐに目に付くはずのY氏軍団が見当たりません。
これはもしかして秘書R氏が会社側に探りを入れ、懇親会中止というインサイダー情報を事前に入手し、出席を見送ったのかもexclamation&question だとすると質問のチャンスかも(笑)
早速質問を考えはじめます。株主総会開始後も出席者が増えていたので、質問に入る前には再度会場内を見まわしてみましたが、やはりY氏軍団は来ていません。Y氏軍団は大物揃いなので、来ていたらすぐに分かります。何度確認しても見当たらなかったので、安心していくつか質問させてもらいました手(チョキ)
株主総会も無事終わり、今日は質問もできて充実した株主総会だったな〜と満足感に浸りながら株主総会会場を出ると...そこには


Y氏軍団の中でも特に大物の3人が待ち伏せがく〜(落胆した顔) していました。

株主総会会場の外はちょっとした休憩スペースになっていて、コーヒーなどが飲めるようになっていました。Y氏軍団はそこにずっとたむろして、私を油断させつつ見張っていたようですあせあせ(飛び散る汗)
今日来ていたのは、Y氏、M氏、Z氏の3人でしたが、いきなり強硬派のM氏から
 今日もたくさん質問してくれたな、うざいんだよexclamation×2
と強烈なストレートが飛んできました。何度もうざい、うざいと得意げに繰り返すので、そういうお前がうざいんだよっexclamation×2と思いましたが、口に出したら大変なことになるので、ぐっと堪えて心の中で何度も叫びました。ホントうざかったです。
どうやら質問時間中、M氏とZ氏がこっそりと会場内の様子を伺っていたらしいです。

後になって思えば、株主総会中も休憩スペース辺りがうるさいな〜とは思っていましたが、まさかY氏軍団が集結しているとは思いもよりませんでした。今後は質疑応答の前に、株主総会会場内だけではなくて、ロビーやトイレなども含めてチェックしてから質問しないといけないな!と反省しました(笑)

なんとか攻撃をかわしつつ外に出ましたが、12時頃は一番台風が接近しているようで、外は激しい雨が降っていました。
そんな暴風雨の中でもZ氏とM氏は大物ぶりを発揮していました。
まずZ氏は得意げに小さなカバンの中から折り畳みの小さな傘を取り出します。
大物のZ氏と比べるとおもちゃのような傘なんですが、Z氏に言わせるとこれが3倍くらいの大きさになる優れものだそうで、コンパクトに収納できるのに十分なサイズがある素晴らしい自慢の一品のようです。
自慢げに傘を広げて暴風の中に出ていきましたが、どう見ても体の大物ぶりと傘の大きさがアンバランスです。傘を広げても肩幅より小さく見えますし、柄も短いので肩から上くらいしか雨をしのげないような感じです。後ろから見ていて大笑いしてしまいました。あの様子では駅まで歩く間に、首から下はびしょ濡れになりそうです。さすがにY氏も苦笑いしていましたわーい(嬉しい顔)

さらに大物ぶりを発揮したのがM氏です。
今日は暴風雨に注意するよう繰り返しニュースも流れていたにも関わらず、傘なんかいらんわいexclamation×2とばかりに、傘なしの手ぶらで株主総会に来ていましたぴかぴか(新しい)
朝から雨が降っていたんですが、帰りも土砂降りの雨のなか、かさも差さずに悠然と歩いて立ち去りました。
さすがにY氏軍団は変人揃い、ではなく大物揃いだな〜と感心しましたが、そのY氏は2人とは完全に距離を置き、他人の振りをして帰っていきましたわーい(嬉しい顔)
さすがにこのアンバランスな2人と同じ仲間とは見られたくなかったようです。
それにしても傘を差したZ氏の姿を思い出すと、今でも笑えてきますわーい(嬉しい顔)写真に残したかったんですが、さすがに怖くて撮れませんでしたあせあせ(飛び散る汗)
たとえ写真が撮れてもブログには載せられませんけどね。大物総会屋なんですから(笑)

Y氏軍団とは会場で丁重に挨拶して別れ、私は帰り道にあるにぎりの徳兵衛でランチを楽しみました。今日は元気寿司を食べるのを楽しみにしていたんですが、懇親会がなくなってしまったので、徳兵衛で寿司ランチにしました。
ランチもほぼ食べ終わり、ふと前方を見てみると、カウンターを越えたその先に、どこかで見たような人がいます。慌ててメガネをかけて見ると、そこにはY氏とM氏がニヤニヤ笑いながらこちらを睨みつけていました(笑)
ここまで追いかけられるとは、ストーカー犯罪ですよねがく〜(落胆した顔)
暴風雨のなか前方に注意が集中していたのか、後をつけられていたのにも気付きませんでしたし、まさか同じ店に入ってきたとは思いもよりませんでした。
徳兵衛でもM氏はうざい、うざいと得意げに何度も繰り返していましたあせあせ(飛び散る汗)どうやらお気に入りの様です。
M氏はランチメニューの海鮮玉手箱1.5人前をペロリと平らげ、さらに10皿くらい皿を積み上げていました。私の3食分くらいは余裕でありそうです。それだけ食べながらも、まだ食べられるけど今日はこれくらいにしておいてやろう!などとふざけたことを抜かしていました(笑)
こんなに食事の量が違うんですから、ますます体格の差は大きくなるばかりですね。
ダイエット中のY氏もM氏につられるように、寿司を追加注文していました。
どうやら炙りがお気に入りの様です。
今日は秘書のR氏がいないので、予算を気にせず思う存分寿司を堪能していたようでした。
会計は2人で5千円を超えていたようですが、R氏に知られたら大変なお目玉を食らうんじゃないかと他人事ながら心配になりました。
もちろんR氏に経費と認められるわけはないので、領収書などはもらっていませんでした(笑)
こんな普通の人が食事を楽しむところにまでY氏軍団が出没するとは、暮らしにくい世の中ですね〜わーい(嬉しい顔)

明日は地元の株主総会に顔を出すそうなので、それなら私は東京に行って思う存分質問するぞーexclamation×2と思いましたが、先ほど確認したところ、台風15号の影響で東名高速も通行止め、東海道新幹線も東京・名古屋間は全面ストップということで、明日の東京行きは諦めました。
とことんツイてない1日でしたもうやだ〜(悲しい顔)
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posted by Zaimax at 22:35 | Comment(3) | TrackBack(0) | 大物総会屋Y氏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JBイレブン(3066)2011年株主総会レポート

2011年9月21日(水)10時から名古屋市南区の日本ガイシフォーラム2階 レセプションホールで開催されたJBイレブン(3066)第30期定時株主総会に行ってきました
JBイレブン(3066)は、ラーメンのお店『極旨醤油ら〜めん一刻魁堂』、四川省剣門麻婆豆腐と楊州炒飯のお店『龍虎餐房long−hu dining(ロンフーダイニング)』郊外型の『ロンフー亭』、ファミリー向けの中華業態『中華食堂』などを展開している会社です。
JBイレブンの株主総会に参加するのは、今回で5回目です。
過去のJBイレブン株主総会レポート
   2007年9月26日(水)の株主総会の様子
   2008年9月25日(木)の株主総会の様子
   2009年9月24日(木)の株主総会の様子
   2010年9月22日(水)の株主総会の様子
2011年9月21日(水)の株価 535円(名証セントレックス 3066)100株単位 6月決算
PER 41.2倍、PBR 0.92倍、配当利回り 無配 株主資本比率 25.0%
監査費用 1,250万円(売上比 0.24%、営業利益比 14.5%) 太陽ASG監査法人
株主優待 株数に応じてお食事券かお米を進呈 詳しくは→ヤフーファイナンス JBイレブン

     JBイレブン(3066)のホームページ

     JBイレブン(3066)のヤフー株価情報
JBイレブン2011年株主総会
株価は上場後下落の一途でしたが、最近は600円を挟んだ値動きが続いています。前期は赤字転落ということもあり、足元は500円台に低迷しています。
2012/6計画(9ヵ月の変則決算)  3,974百万円  21百万円  12.97円
JBイレブン2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:46 報告事項
 10:00〜10:03 新美司社長から無配転落のお詫びなど
 10:09〜10:10 監査報告 羽山正信 常勤監査役
 10:10〜10:46 事業報告 各担当役員から報告 スクリーンに写真やグラフ
10:46〜11:05 報告事項に対する質疑応答 質問者2人 計7件 19分
11:05〜11:39 決議事項の審議 拍手方式 すべて可決 質問者1人 計7件
 第1号議案 資本準備金および利益準備金の額の減少ならびに剰余金の処分の件
  今期の赤字で利益剰余金がマイナスとなり、他の項目から振替 無配転落
 第2号議案 定款一部変更の件 決算期末を6月から3月に変更
 第3号議案 取締役8名選任の件 任期満了に伴い7名全員改選、6名再任、2名新任
 第4号議案 監査役1名選任の件 2名辞任に伴い1名新任
 第5号議案 補欠監査役2名選任の件 員数を欠くことになる場合に備え選任
11:39〜11:41 新任取締役・監査役挨拶
11:42〜12:04 一般質問タイム 質問者4人 計5件 22分
12:04〜12:08 退任する伊藤眞一郎氏に記念品贈呈、退任挨拶
JBイレブン2011年株主総会
お土産 500円分の食事券 先渡し 懇親会が中止となり食事券2千円分
飲み物サービス ホットコーヒーやウーロン茶、オレンジジュースのサービス
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意され、株主総会集中日をずらして開催しています。事業説明会はないものの、各担当取締役から現状と今後について詳しく説明がありました。質問時間も一般質問も含め十分に取ってありました。一方で台風の影響で懇親会は直前に中止となり、来年からは3月決算になるので株主総会に参加できなくなるのは残念です。これらを総合的に判断し、JBイレブン(3066)の株主総会格付けは 『B−』 としました。
   議決権を有する株主数     2,035名、その議決権数  16,652個
   議決権返送&出席株主数     532名、その議決権数  11,684個(70.2%
今年もJBイレブンの株主総会は、日本ガイシフォーラムで行われました。台風15号が猛威を振るう中での開催となり、中止になるのではないかexclamation&questionと心配しましたが、中止になったのは懇親会だけでした。8時45分に懇親会の中止を決定したそうですが、問い合わせの電話もたくさんあったようです。私はホームページを確認しましたが、特に中止などの案内もなかったので、風雨が吹き荒れる中車で会場に向かいました。さすがに今年は自転車では無理ですねわーい(嬉しい顔)
JBイレブン2011年株主総会
株主総会は10時から12時にかけて行われましたが、まさにこの時間帯に台風15号は名古屋近くを通っていったようです。新美社長からは、台風で停電になる恐れもあり、懇親会の中止を決定したと説明がありました。懇親会を楽しみに台風のなかを出かけただけに、受付で中止と聞いた時にはとても残念でしたが、代わりに2千円分のお食事券を用意していると案内がありました。直前まで懇親会の準備をしており食べ物などは用意されているようで、それなら開催しても良かったのではとも感じました。停電くらいでは驚きませんよ(笑)
会場手前では、今年も飲み物サービスがありました。
会場内には200人分以上の椅子が用意されていましたが、大荒れの天候ということで出席者はかなり減り、100人くらいだったようです。正面にはスクリーンが用意され、事業報告などで使われました。それ以外では社長の顔などが映し出されていました。
今年も事業報告は各担当取締役、執行役員から説明があり、最後に新美司社長から今後の課題などについて説明がありました。説明の中では、餃子リニューアルの成功例と旨醤油ら〜めん一刻魁堂で使っている中華麺の細麺の工場での管理の失敗例と対策が紹介されました。通常成功例を強調する会社は良くありますが、失敗例まで株主に説明する姿に好感を感じました。失敗するなど恥ずかしいと批判的に質問している人もいましたが、失敗例も包み隠さず報告する姿勢は素晴らしいと思います。会社経営というのは失敗と改善の繰り返しだと思うので、失敗例も明らかにするような会社であれば、安心して持っていられるなと個人的には感じました。投資も失敗と改善というのは同じですよねるんるん
続いて報告事項に対する質疑応答となりました。
今年も2名いるマイク係がマイクを突き出すので、そこに向かって質問する変なスタイルです。マイクを渡せばいいのに、と毎年感じます。質問は1回2〜3分に簡潔にまとめてと案内がありました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)事業報告を読上げでは意味が無い。読上げなら時間の無駄なのでやらない方がましだ。
→一応それぞれが担当分野の原稿を考えて作り、それを読んでいるのでご了承いただきたい。
(2-1)博多の店舗はかなり遠いが管理体制はどうなっているのか?
→(伊藤真一 執行役員営業第一部長)大阪に地区長を置いており、遠方の店も週に1回は巡回している。私も月に1回は回る様にしている。遠いから不測の事態が起こるわけではなく、POSシステムなどもつながっており管理上は問題ない。
(3-1)食材の管理はどうなっているのか?
社長)食材は全国ネットの尾家産業がすべて配送しており、遠方の店舗でも問題ない。JBイレブンの名古屋工場で生産した製品も一度尾家産業に売って、各店舗で再度購入するような形態になっている。
遠方の店の店長は、マネジメントレベルの高い人を配置しており、地区長も遠方の店舗を担当している人は担当する店舗数を減らすなど配慮している。
(4-1)VPN(社内情報管理)の画面は出先でも見れるのか?
→移動中は見れないが、店舗まで行けば見ることができる(本部と店舗に端末が置いてある)
(5-1)グルメ杵屋から譲り受けた店は利益は出ているのか?売上が伸びても中身がなければ(利益が出ていなければ)意味が無いexclamation×26期連続増収と言いながら前期は赤字だ。減収増益の方がマシだ...とかなりお怒りの様でした。
→グルメ杵屋からは6店まとめて譲り受けたが、減損の対象になったのは1店だけで減損額も小さい。グルメ杵屋から店舗を譲り受けたことで、JR九州ともつながりができ、新規出店につながっている。
(6-2)前期赤字になったのは減損の影響だが、2業態に絞り込むことで今後は減損が出にくくなるのか?今期は業態絞り込みで店舗撤退損などが発生するのか?
→利益率の高い『極旨醤油ら〜めん一刻魁堂』と『龍虎餐房(ロンフーダイニング)』に絞り込むための準備として、前期に特損を計上したので赤字となった。ほとんどは前期に計上したが、店舗撤退時に発生する固定資産除却損は今期発生するので、今期計画に4千万円ほど特損を織り込んでいる。
(7-2)利益率の高い2業態に絞り込むことで、今後は減損が発生しにくくなるのか聞きたかった。
→店舗の周りの環境次第で業績への影響を受けるので、今後発生しないとは言えない。ショッピングセンターでも、近くにより競争力のあるSCがオープンすれば、全体的に売上が落ちてしまうこともある。
まだ減損の危険のある店舗もあるが、そうしたダウン店(とJBイレブン社内では呼んでいる)には役員を張り付けて、改善に取り組んでいる。昨年も同じような取り組みを行ったが、半分くらいは業績が改善した。

以上で報告事項に対する質疑応答は終了となりました。昨年は11人も質問したのに今年はわずか2人でした。続いて議案の審議に入り、1議案ずつ説明・審議・採決が行われました。こちらではたくさんの質問が出ました。

 第3号議案 取締役8名選任の件 任期満了に伴い7名全員改選、6名再任、2名新任
(1-1)社外取締役がグルメ杵屋グループの人ばかりであり、ガバナンス上問題があるのではないか?
→純粋な社外役員としては木村元泰社外監査役もおり、社外からの牽制は機能している。
(2-1)今回も取締役が退任するが、新美社長が恣意的に首を切っているのではないか?昨年の株主総会には出席できなかったが、開発の役員もいなくなっている人がいる。
→伊藤眞一郎氏は65歳になり一線から身を引きたいと申し出があった。私が恣意的に辞めさせているわけではない。伊藤眞一郎氏本人から経緯を説明したいとのことで、本人からも説明する。
伊藤眞一郎専務)若く見えるかもしれないが(笑)65歳という区切りの年になり、カッコよく言えば勇退させてもらうことにした。1年以上前から社長には申し入れていた。今後もJBイレブンを応援していく。
社長)JBイレブンは上場企業としてはまだ小さい会社で、若い社員が多く経営を任せられるような人を育てている段階。外部から中途採用でマネジメント層を入れており、ある程度の年齢で退任することになる。徐々に社内でもマネジメント層が育ちつつあるので、そうなると状況も変わってくる。
(3-1)取締役の担当業務がコロコロと変わっている。考えがあるのかもしれないが、変わりすぎでは?
→先ほどの回答とも関連するが、将来の社長を育成するために、できれば2年で職務分担をローテーションして、色々な業務を経験させたいと考えている。なかなか2年ごとにローテするのは難しいが、本人の実力アップのためにも人事異動を行っている。並行してキャリアを持った人のスカウトも行っている。
(4-1)永江修哉取締役は証券会社、セブンイレブン、サークルKなど職を転々としており、渡りではないか?どんな経緯でスカウトしたのか?入社後はどんな実績を上げているのか?
→永江氏はスカウトではなく、ホームページを通じて応募があった。
永江修哉取締役)サークルKは名古屋の会社ということで、名古屋で仕事ができると思って転職したが、サンクスとの合併で7年間も東京で単身赴任となり、その前は四国で単身赴任だった。定年まで東京に居ろという辞令を受けたので、サークルKを辞めて名古屋に戻ってきた。ラーメンが好きなので、求人情報を見ていて偶然JBイレブンが目に留まり応募した。
実は昨年取締役になって欲しいと新美社長から言われたが断った。資格を持っており士業として独立したいという夢もあり、取締役は固辞し伊藤眞一郎専務にも相談していた。しかし何度も頼まれ取締役になった。取締役になった以上当面は全力でJBイレブンのために頑張りたい。
社長)永江取締役は、店舗開発をしたいということで入社したが、入社後家賃交渉なども手掛けて、30店以上で成果があった。店舗開発以外の部門も含めて、JBイレブンの問題点を解決する提案をしてくれており、営業部門も若い執行役員を見てくれている。
注記)渡りというのは、事務次官など公務員の高給取りが、関連する業界団体に天下って、短期間の在任で高額の退職金をもらいながら次々と移動していくものであり、民間の一般社員の転職とはまったく性質が異なります。今年はなぜかかなりお怒りの様で、色々とケチを付けているような印象でした。
(5-1)ちょっと聞き捨てならない発言があった。当面では困る。
→(永江修哉取締役)言い方がよくなかったかもしれないが、伊藤眞一郎専務のように65歳までは働けないかもわーい(嬉しい顔)しれないが、今後も取締役として頑張ります。
 第4号議案 監査役1名選任の件 2名辞任に伴い1名新任
(6-1)先ほどと同じ質問になるが、監査役は取締役をチェックする大事な役割があるのに、関係会社の人や社内からの横滑りばかりではコーポレートガバナンス上問題がある。
→常勤監査役は社内の実務に長けていないと務まらない。なので会計の知識もある羽山正信氏は適任と判断し、常勤監査役に選任した。新任監査役候補の岩瀬余止秀氏は、グルメ杵屋の常勤監査役でもあり、元気寿司の社外監査役も務めている。グループ全体を見ながら監査してもらうために選任した。
当社の規模で立派な弁護士の方に監査役をお願いすると多額の費用が発生するのでまだ適さない。
(7-1)できれば(グループ代表の)椋本充士社外取締役の考えも聞きたい。
→(椋本充士 グルメ杵屋社長


以上で議案の審議も無事終了し、株主総会は終了となりました。
続いて一般質問タイムとなりました。
また後ほどまとめてみます。
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JBイレブン2011年株主総会
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2011年09月17日

ブロードバンドタワー(3776)2011年株主総会レポート

2011年9月16日(金)10時から、東京都港区赤坂の明治記念館2階 富士1の間で開催されたブロードバンドタワー(3776)第12回定時株主総会に出席しました。
ブロードバンドタワーはデータセンター事業を展開している会社で、子会社のBBFでファッション関係のネット通販・TVショッピングなどの支援事業も行っています。
ブロードバンドタワーの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年9月16日(金)の株価 55,000円(JASDAX 3776)1株単位 6月決算
PER 15.9倍、PBR 0.93倍、配当利回り 0.91%、株主資本比率 61.5%
監査費用 2,500万円(売上比 0.17%、営業利益比 3.16%わーい(嬉しい顔)) 監査法人トーマツ
株主優待 なし

   ブロードバンドタワー(3776)のホームページ

   ブロードバンドタワー(3776)のヤフー株価情報
ブロードバンドタワー2011年株主総会
上場来の株価推移は上記の株価チャート通りで、上場当時は人気化したもののその後は低迷しています。新規公開時に人気化した銘柄に特有の値動きです。最近は5〜10万円の間でボックス圏の値動きが続いています。上場当時が業績面でもピークで、その後低迷が続いていますが、徐々に業績面では底打ちの兆しが出てきたようにも感じます。経営陣が変わり今後どうなるかexclamation&question次第ですね。
2012/6計画  16,130百万円  300百万円  3,461.61円
ブロードバンドタワー2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:20 報告事項
 10:01〜10:02 東日本大震災の影響について 大きな影響はない
 10:03〜10:07 監査報告 秋葉賢一 常勤監査役
 10:07〜10:20 事業報告 大和敏彦社長が読上げ スクリーンに写真やグラフ
10:20〜10:25 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金の処分の件 500円 初めての配当
 第2号議案 定款一部変更の件
   事業目的にスマートグリッド構築及び関連事業を追加
   取締役会で配当額を決められるように変更
 第3号議案 取締役7名選任の件 任期満了に伴い5名全員改選、IRI出身の4名再任、2名新任
 第4号議案 監査役3名選任の件 3名任期満了に伴い2名再任、IRI取締役を1名新任
 第5号議案 ストック・オプションとして新株予約権を発行する件
   既存の役員報酬とは別枠で、新経営陣に3千万円分無償で付与
10:26〜10:37 質疑応答 質問者3人 計6件 11分
10:37〜10:40 決議事項の採決 拍手方式 すべて可決
11:06〜11:44 事業報告会2011 藤原洋新会長兼CEOからプレゼ画面を使って説明
11:44〜12:03 質疑応答 質問者3人 計9件 19分
12:03〜12:05 役員紹介 名前のみで挨拶なし、拍手もなしがく〜(落胆した顔)
 ブロードバンドタワー2011年株主総会
お土産 千円分のクオカード 先渡し
飲み物サービス ホットコーヒーと水のサービス
経営戦略説明会 あり

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意され、株主総会集中日をずらして開催しています。事業説明会も開催して質問時間も十分に取っていました。一方で質問にはすべて大和社長が回答しており、回答内容には不満も感じました。これらを総合的に判断し、ブロードバンドタワー(3776)の株主総会格付けは 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数     6,164名、その議決権数  86,665個
   議決権返送&出席株主数     789名、その議決権数  41,610個(48.0%
議決権行使比率がかなり低いですねexclamation×2BBTのことはもう忘れたいという株主が多いのかも(笑)
 ブロードバンドタワー2011年株主総会
ブロードバンドタワーの株主総会は、今年も明治記念館で行われました。
会場内にはテーブル付の席が(4列×4席)×8行のレイアウトで、128人分用意されていました。出席者数は60人弱で、スーツ姿の人も目立ちました。株主数が6,164名なのでほぼ1%に相当し、標準的な出席者数ですね。
正面にはスクリーンが用意され、事業報告や事業説明会で利用されていました。
役員はスーツにネクタイという普通の株主総会で、会場内も少し寒く感じました。途中からは室温調整が行われたようです。電気代のアップなどで業績への影響が見込まれると説明している割には、節電への意識は感じられませんでした。電力制限は解除されたとはいえ、節電への取り組みは継続してほしいものです。今後もクールビズ総会を標準にすればいいのにと感じますね。
お土産は受付時にもらえて、今年も千円分のクオカードでした。株主総会前と事業説明会までの休憩中に、会場外の受付横でホットコーヒーと水のサービスがありました。
 ブロードバンドタワー2011年株主総会
 美しい庭園を眺めながら、紙コップでコーヒーわーい(嬉しい顔)
新任社外取締役候補の村井純氏は欠席していました。
事業報告は大和敏彦社長が読上げる形で行われ、関連する写真やグラフがスクリーンに表示されていました。続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
株主総会後に事業説明会を開催するので、報告事項や議案に関係ない質問はその時にして欲しいとお願いがありました。質問者は議長の指名を受け、その場で質問するスタイルです。
質問にはすべて大和敏彦社長が回答していました。質問によっては他の取締役から回答してもいいのになと感じました。回答内容はあっさりしていて少し物足りなく感じました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)25億円のコミットメントラインを結び、期末における借入残高は20億円と書いてあるが、バランスシートを見ると長期借入金が8億円しか載っていない。なぜ20億円ではなく8億円なのか?
→コミットメントラインの枠が20億円あるだけで、借りているのは8億円。この借入金も順調に減っている。
(2-1)親会社のインターネット総合研究所から、日本インターネットエクスチェンジ(JPIX)の株式9%を取得したと発表があったが、親会社がまとめて持っていて事業展開上問題ないのではないか?なぜブロードバンドタワーが一部株式を持つ必要があるのか?
また、親子間の売買ということで、譲渡価格などが不透明に感じる。どのように価格を決めたのか?
→インターネットはIX(インターネットエクスチェンジ)でつながっており、クラウドコンピューティングも今は1つのデータセンターでサービスを提供しているが、今後はデータセンターも相互につながる時代になり、IXの重要性が増してくる。また、IPv6という新しいアドレス体系があるが、新アドレス体系への移行の際にもIXの重要性は増してくる。BBTとしてもJPIXと一緒に色々なことができると思う。取得金額については、正当な評価で算定された金額であり、公表はしていますが正当な評価の結果です。
注記)私の記憶では取得価格は公表されていないと思うんですが(^_^;)
IXの重要性は分かりますが、BBTはインターネット総研の管理下にあるんですから、親会社がまとめてJPIX株を保有していても問題ないと思います。今回の取得はBBTに貯まっているキャッシュをインターネット総研が吸い上げるためとしか思えません。親子会社間の売買なのに価格を公表していないというのも非常に不透明です。この辺りの対応がインターネット総研への資金移動では?と疑問を感じてしまう原因の1つです。
(3-1)第3号議案を見ると、新経営陣はインターネット総合研究所IRIの経営陣で固めるように感じる。インターネット総合研究所というと、どうしても投資に失敗して上場廃止になったというイメージが強いが、同じ経営陣でブロードバンドタワーを成長させることができるのか?
→事業報告会で説明するが、データセンターだけではなくてBBFも育ってきたので、今後さらにシナジーを高めて成長させていく。そのためにIRIの人脈・力を借りて、BBTをさらに一段大きな会社にしていくための体制変更です。
(4-1)7ページには25億円のCL枠があり、当連結会計年度末における借入実行残高は20億円と書いてあるが、先ほどの説明では8億しか借りていないということだが?
→借入枠は25億円で、当初借りたのは20億円。返済することで今は8億円まで減っている。
(5-2)配当性向が14%と低い。今後M&Aなどを考えているので大きな内部留保を貯めているのかもしれないが、株主還元についてはどう考えているのか?配当なのか、それとも成長で報いるのか?
→将来の計画は事業説明会で説明する。内部留保については今後の成長という面もあるが、データセンターは巨大な装置産業であり、何か問題があった場合にすぐに修理する必要がある。そういった場合に備えて適切なキャッシュの額を決めている。
(6-3)新任取締役候補に抱負など挨拶をお願いしたい。この場では無理だと分かっているので、株主総会後に挨拶してほしい。
→事業説明会の時に1人ずつ挨拶してもらう。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。昨年は質問ゼロだったようなので、大和社長は、今年は質問が多いな〜と焦っていたのかもしれませんねあせあせ(飛び散る汗)それでもわずか11分ですがわーい(嬉しい顔)
株主総会後、15分の休憩を挟んで事業説明会を開催すると案内がありましたが、開始までに25分もかかりました。新経営体制で揉めてなかなか決まらなかったのでしょうか(笑)

それにしても監査役も含めて、見事にインターネット総合研究所の新旧役員陣で固めています。IRIから会社ごと乗り移ってきたようなイメージです。監査役までIRIから迎えて、きちんとガバナンスが効くのかな〜と心配になりますね。この布陣では藤原洋新会長兼CEOの思い通りに事業運営が可能です。
その藤原洋新会長兼CEOが行った事業説明会の様子は別途まとめてみたいと思っています。

 ブロードバンドタワー2011年事業説明会
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2011年09月14日

毎日新聞の疑問解消?

ゲオの内紛劇について色々と推測してきましたが、少し当初の目的からずれ過ぎましたね。
元はといえば、大橋取締役に対する辞任勧告の過程に疑問があるところからスタートし、臨時株主総会の招集を請求した遠藤取締役たちの行動を応援するために一連の記事を書き始めたので、その路線に戻りたいと思います。

ただずっと疑問に感じてきたのは、大橋取締役や遠藤取締役を一方的に非難する毎日新聞の姿勢です。
その他の新聞はまったく報じていないことを、毎日新聞だけが報道していますし、ゲオ関係者に取材したというその論調は、一貫して大橋取締役や遠藤取締役の問題点を暴くような内容です。
なぜ毎日新聞だけが論調が異なるのかずっと疑問に感じていましたが、ウィキペディアの毎日新聞の記述を見て、
   そうかexclamation×2分かったぞexclamation×2
と疑問が解消したように感じました。

 次項有 ウィキペディアの毎日新聞のページ

上記ページのサイドバーで70%位のところに、他紙との関係 という項目があります。
ここを読んで、毎日新聞が一方的論調なのはなるほど、そうか〜と感じました。

森原哲也社長の経歴を見ると、森原社長がキーパーソンという可能性がでてきて、森原社長と毎日新聞記者がつながっている可能性があります。
先日書いた第3の仮説は、見当外れだった可能性が出てきましたがく〜(落胆した顔)

森原社長がゲオに来てから、ゲオらしさが失われつつあるな〜と感じる反面、大がかりな循環取引を公表するなど、コンプライアンス強化に取り組んでいる側面も見られます。森原社長は公認会計士であることから、そういったバイアスがかかっている部分もあります。
しかしながら公認会計士がすべて公明正大な方とは限りません。会計に関する知識を悪用して、脱税や巧妙に不正を隠ぺいするアドバイスをするような人もいます。

今回の問題のポイントは、下記の2点に絞られたように感じます。
 不明朗な取引というものが本当に存在するのか?
 あるとした場合、森原社長は不明朗な取引を明らかにしようとする立場なのか、それとも隠蔽しようとする立場なのか?

これは外部の人間ではうかがい知ることは難しいので、やはりきちんとした社外取締役を選任し、社外取締役を中心とした調査委員会を作って徹底的に調べてもらうしかないですね。

遠藤取締役たちの行動は、ゲオがより良い会社に生まれ変わるためには大事なことだと思うので、これからも応援していきたいですし、公明正大な社外取締役の方々が選任されることを期待しています。
また何か新たな展開がありましたら、記事にしたいと思います。
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トライステージ8月売上

先月会社説明会に参加したトライステージ(2178)の8月の月次売上が発表されました!
 次項有 トライステージ個人投資家向け会社説明会

7月は過去初めてと妹尾社長がいうように、前年同月と比べて▲9.3%と大幅に売上が減りましたが、8月も同様の傾向が続いています。8月は前年同月と比べて▲8.6%となり、2ヵ月連続で前年を大きく下回りました。
トライステージ
妹尾社長も7月以降通販業界全体が思わしくなくて、原因はよく分からないと言っていましたが、9月以降変化が現れてくるのかが重要になりますね。
第2四半期累計(3月〜8月)の売上は、概算値ですが18,345百万円となり、若干前年同期を下回って着地しそうです。
トライステージ
7月の月次売上が発表されたのは8月12日(金)ですが、翌日以降株価の下落が加速しています。
株主も予想外の前年同月割れということで、狼狽売りが膨らんだんでしょうね。
8月12日は月次売上に期待する買いが入っていたのか、出来高を伴って上げていただけに、その反動が大きく出たようです。
トライステージ
トライステージの株価推移だけでは分かりにくいのでJASDAQ平均と比較してみると、12日を境に株価が大きく下落していることがよく分かります。

8月実績が悪いことはある程度織込み済みとも思われるので、先月ほど下げることはないかもしれませんが、これで悪材料出尽くしというわけにもいかなそうです。9月以降回復してくるという見込みが見えてこないと、なかなか株価の反発は難しそうに感じます。
株式市場全体が世界的に不安定ということも影響しそうです。
明日以降どんな反応が出てくるんでしょうね。
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ひらめき
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2011年09月12日

森原哲也社長漁夫の利作戦

前回の記事で今回のゲオの騒動はすべて森原社長が仕掛けたのではないかexclamation&questionという推測をしてみましたが、その仮説を詳しくまとめてみます。

森原社長がゲオの経営に参加するようになったのは2009年6月からですが、7名の取締役のうち森原社長と銀行出身の久保田貴之副社長を除くと、残りの5人は創業当時からの取締役ばかりです。
もともとゲオは、遠藤結城氏が経営していたレンタルショップと、沢田喜代則会長が経営していたレンタルショップ テープ堂が合併して誕生しているので、この2名が創業者と言えますし、経営陣は遠藤派と沢田派に大きく分かれているものと思われます。
その中で外部から来た森原社長の立場は決して強くはないと推測されます
森原社長は監査法人出身の公認会計士であり、ゲオの経営に参加して社内の状況を把握するにつれて、コンプライアンス意識の低さやガバナンスが効いていないことに危機感を募らせたのではないでしょうか?
今回ちょっと内部の対立が深まっただけで、リークも含めて次々と問題点が出てきたくらいですから、同じような問題はもっとたくさんあるんだろうな〜もうやだ〜(悲しい顔)と外から見ていても感じます。

森原社長としては、このような企業体質を改める必要があると考えたのでしょうが、社内基盤も強くない自分が先頭に立ってコンプライアンス強化に動けば、脛に傷のある方々をはじめ周りの反発は必至であり、逆に自分自身が退任に追い込まれる可能性すらあると考えたのではないでしょうか?

大橋取締役の社内規定違反とされた自社株売却について、一番よく知っているのは一方の当事者でもある森原社長ですし、ある取締役が関わる不明朗な取引についても少し調べれば、公認会計士なんですから問題があるかどうかはすぐに分かると思います。
そういった材料を揃えたうえで慎重に戦略を練って動き出したのが、今回の内紛劇の真相ではないか?というのが、第3の仮説 森原哲也社長 漁夫の利 作戦説です。
これらの記事はあくまでの私の勝手な推測ひらめきですので、その点に留意のうえお読みくださいね

社内にある上記の問題を把握したうえで、まずは今回社外取締役候補となっている北島孝久氏など5名の方々に、ゲオの社外取締役となることへの内諾をもらっておきます。
そして定時株主総会の準備もほぼ整った6月中頃に動き始めます。
株主総会前に大きな問題が発生するとやっかいなので、株主総会後を狙って6月中旬頃から動き始めたのだと思います。
まず大橋一太取締役宛に、ある取締役が関わっている不明朗な取引についての情報を流します。もちろん森原社長が表に出ることはないように、内部告発という形で情報を流したんだろうと思います。
大橋取締役はこういった不正に対して、ゲオの取締役の中では一番厳しく対応する人だと思うので(あくまでも個人的な感想です)大橋取締役宛に告発したのではないかと思います。
自社株売却という材料を持っていることもポイントです。

目論見通り大橋氏は取締役会でこの問題を提起し、第三者による調査委員会の設置を求めます。不明朗な取引を指摘された取締役は、大変なことになったexclamation×2と森原社長の元に相談に駆け込んだものと思われます。
これは事実なんですか?と聞かれれば、ある取締役はきっと否定すると思います。なので、
やましいことがないなら何も心配する必要はないじゃないですか、私もそんなことはないと思うので、調査委員会の設置には反対しますよexclamation×2
と肩を持つようなそぶりを見せておきます。

そのうえで、じつは大橋氏には社内規定違反の自社株売却の噂があるんですよ!と吹き込みます
となるとさっきまでは顔面蒼白だった(笑)ある取締役も、
森原ちゃん揺れるハートいい情報持っているね〜るんるんさすが社長だよね〜などと急に上機嫌になりますわーい(嬉しい顔)
腹立たしい告発者を、反対に叩き潰す材料を手に入れて、早速次回の取締役会で辞任勧告を叩き付ける準備に入ります。ちゃんと社内に根回ししておいてくださいよ!ここでこけたらおしまいですよexclamation×2と社長から強く念押しされて、可決が確実になるよう内密に他の取締役に根回ししたのだと思います。
そして辞任勧告を上程・可決して一気に反転攻勢に出ます。

森原社長の狙いとしては、両派閥が内紛を起こしてお互いのやましいところを暴露し合う泥沼の展開に持ち込むことが理想なので、最初の段階では調査委員会の設置に反対し、内紛が大きくなるように仕向けたのではないでしょうか。

一方で遠藤派にもテコ入れしないと、創業者の威光で内紛にもならないまま遠藤派の粛清で終わってしまう恐れもあります。
そのため次の一手として準備していた、臨時株主総会を開いて社外取締役を入れることを遠藤派に吹き込みます。もちろん森原社長が関与しているとは分からないように、何層ものクッションをかまして伝えたのだと思います。先々の票読みを考えて、藤田商店なども経由している可能性があります。
捜査や会計のプロを社外取締役に迎えて、強力な調査委員会を作って調べれば、不明朗な取引があればすぐに露見すると思います。
手詰まり感を感じていた遠藤派にとっては願ってもない素晴らしい提案です。社外取締役候補者にはすでに内諾ももらっている、あとは遠藤取締役が臨時株主総会の招集を請求するだけです、と言われて、短期間のうちにゲオに対して臨時株主総会を請求します。

こうなると慌てるのはある取締役側です。
二転三転する激しい展開ですね(笑)
捜査のプロなどの社外取締役を迎えるのには大反対のはずです。
また森原社長のところに相談に行ったのではないでしょうか?
森原社長としては、
臨時株主総会で社外取締役を送り込むとは予想外の展開だが、やましいことがないなら問題ないじゃないですか、社外取締役の選任に表だって反対するのは難しいですよ、逆に怪しまれますひらめき
などと答えたのではないでしょうか?
そして、まだ臨時株主総会までには2ヵ月以上あるんですから、これから対策を考えていきましょう
などとなだめて、臨時株主総会の開催を決定します。

こうなればあとは社外取締役の力を利用して、自分は矢面に立つことなく問題のある役職員を一掃することができます。

このままではまずいと考えたある取締役側は、森原社長の思惑通り、ゲオ関係者を通してネガティブキャンペーンを始めます。相手側の問題点をリークしまくり、内紛劇が激化します。
これがいま現在の状況だと思います。
予想外だったのは遠藤派がネガティブキャンペーンで対抗しなかったことでしょうか?
お互いに泥沼の抗争に陥ればともに自滅して、森原社長が漁夫の利を得ることになります。

お互いに自滅しなくてもエース検事と呼ばれたやり手の北島孝久氏たちが乗り込んでくれば、残念ながらゲオ社内の問題点はたくさん出てくるんだろうと思います
溜まった膿をすべて出し切る時期なのかもしれませんね。

上記の仮説はあくまでも私の推測であり、どこまで主体的に森原社長が関わっているかは分かりません。
ただ現時点で断片的に流れている情報をつなぎ合わせ、できる限り無理のない形でまとめ上げると、このような仮説になるのかなと感じています。
ゲオについて詳しい方々のご意見を伺いたいですね。
最近はゲオの株主総会に参加できていないので、森原哲也社長を自分の目で見たことがありません。なので森原哲也社長がどんな人なのか自分の中にイメージがまったくなくて、推測するのに苦労しました。

真実は関係者にしか分かりませんが、もし今回の内紛劇にこのような背景があるとしたら、最後の最後で大どんでん返しになる可能性も出てきます。
このままでは森原社長に漁夫の利を取られて自分達には何も良いことはないexclamation×2と考えた両者が手打ちをして、臨時株主総会の請求を取り下げるという驚くべき展開です。
もしそんなことになったら、ゲオという会社は世間の笑いものになりますし、創業者である故遠藤結城氏に顔向けできないと思います。
遠藤結蔵取締役にはつらい道かもしれませんが、先代の遺志を引き継ぎ、より良いゲオを取り戻すために最後まで戦い抜いてほしいと思います。
誰が悪者で誰が改革者なのか混沌とした部分もありますが、社外取締役による調査委員会が機能しだせば、真実が明らかになると思います。
ぜひ最後まで信念を貫いてほしいですね。
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ゲオの内紛に関連するブログ記事一覧
 2011年7月22日 ゲオ役員のインサイダー疑惑報道について
 2011年7月29日 株主による臨時株主総会の招集の請求に関するお知らせ
 2011年8月 1日 ゲオ役員インサイダー取引疑惑の続報
 2011年8月 3日 ゲオ臨時株主総会の招集請求2
 2011年8月11日 ゲオ臨時株主総会開催へ!
 2011年9月 7日 ゲオの内紛劇
 2011年9月 8日 ゲオ内紛劇第3弾
 2011年9月12日 ゲオ第3の仮説登場?
 2011年9月12日 森原哲也社長漁夫の利作戦
 2011年9月14日 毎日新聞の疑問解消? 第3の仮説は間違いかも
もうやだ〜(悲しい顔)
タグ:ゲオ内紛
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ゲオ第3の仮説登場?

2011年6月から続くゲオの内紛劇ですが、第3の仮説を考えてみました。
ゲオで内紛劇が勃発した背景について私の推測を色々と書いてきましたが、でたらめな推測だ、客観的で公平な推論になっていないという指摘も頂いています。
確かにあくまでも外部の一株主の推測なので、内部の人間やゲオ関係者と言われるような人から見れば、まったくのでたらめかもしれません。ただ常識的に考えると、ゲオからプレスリリースされている内容には腑に落ちない点がありますし、事実をねじ曲げていたり都合の良いことだけを発表している面がある様に感じます。
客観的で公平な推論になっていないという点に関しては、確かにその通りだと思います。
このブログ記事は、あくまでも私の主観的な推測を書いているだけです。遠藤結蔵取締役や大橋一太取締役側の立場を擁護するような主張になっているのは、両者の主張を見た場合、遠藤結蔵取締役や大橋一太取締役側の言っていることの方が事実に近いと、個人的に感じるからです。

さらに言えば、ゲオ関係者と称する人が毎日新聞を通じてリークしている内容も、両者に公平とはとても言えないと思います。影響力が大きく信頼性も高いマスコミこそ、もっと客観的で公平な報道を心掛けてほしいと思います。個人レベルのブログというものは、個人個人の考えを書くものだと思いますし、新聞社のようなマスコミに求められているものとは次元が異なると考えています。
常識的に考えれば、非公式なゲオ関係者を名乗って遠藤結蔵取締役や大橋一太取締役を非難するような記事を次々に書かせるということは、問題にされるのを恐れているからこそ相手側を攻撃して、自分たちに少しでも有利な状況にしようとしているように感じられます。
大騒ぎする方が実は触れられたくない弱みを抱えている、というのはよくあることです。
良く言えば、攻撃は最大の防御なりということです(笑)
ヤフーの掲示板でも、臨時株主総会の招集を請求した遠藤結蔵取締役を批判する書き込みがあり、世論を誘導するためのメディア対応に力を入れているようです(笑)

今回の内紛劇は、2011年6月に店舗のコピー機納入を巡って、ある取締役が関わる会社に対してコンサルタント料名目で不明朗な支出が見つかり、他の不明朗取引も見つかったので、大橋一太取締役が森原哲也社長に報告し、調査委員会の設置を求めたことが発端とされています。
ゲオの公式リリースとしては7月28日付で、
本日の一部報道にありました請求者(臨時株主総会を請求した遠藤結蔵取締役のこと)の主張につきましては、事実と相違する部分がある ことから、内容を確認の上あらためてお知らせいたします
と書いてありますが、どこが事実と相違しているのかは明らかにしていませんし、その後あらためてのお知らせもありません。
非常に微妙な表現で、遠藤結蔵取締役の主張は間違っているとも言っていません。

今回のゲオの内紛劇については、
 1.不明朗な取引を指摘された取締役
 2.不明朗な取引を指摘した遠藤結蔵取締役・大橋一太取締役
 3.森原哲也社長を中心とするゲオの公式見解

という3者それぞれから公式・非公式も含めて情報が出てきており、不明朗な取引を指摘された側のマスコミを使ったネガティブキャンペーンまで繰り広げられているので、3者の思惑が複雑に絡み合い事態をややこしくしています。外部からゲオ社内の現在の状況や、真実は何か?を推測するのは非常に困難です。
対立が続いているのは明らかなので、現状ゲオの取締役会は機能していないのではないでしょうか?
両者が激しく言い争っているのか、お互いに目も合わせずに押し黙っているのか分かりませんが、不信感が渦巻き、本来の取締役会としてはほとんど機能していないと思われます。困ったものです。

2011年7月21日に発表された、大橋一太取締役に対するインサイダー取引疑惑や辞職勧告のプレスリリースを読んで最初に感じたのは、何かおかしいぞ、なぜ今頃になって自社株の売却が明らかになるんだexclamation&question腑に落ちないな〜という違和感です。
この原因として、最初は森原哲也社長がうるさ型の大橋一太取締役を排除して、自分の意のままにゲオの経営を牛耳るために、6月の株主総会が終わり一段落ついた段階で辞職勧告を行ったのかなと考えました。
株主総会前に問題が発覚すると、株主からいろいろと追及されるので面倒だと考え、7月になってから辞職勧告に動いたのかなと推測しました。
これが第1の仮説 森原社長による大橋取締役排除説です。

大橋取締役から自社株売却の相談を受けたのが森原社長なので、この間の事情には一番詳しいですし、私の印象では今の経営陣の中で大橋取締役が一番扱いにくいと思うので、自社株売却が社内規定違反ということで、取締役からの排除に出たのかなと推測しました。扱いにくいというのは悪い意味で言っているのではなくて、大橋取締役が一番正論を曲げない頑固者という印象があるからです。
しかしそれならなぜ昨年の11月に問題にせず、今になって辞職勧告をするのか理解に苦しみますし、自社株の売却が判明したのが6月下旬という会社側の説明にもしっくりこないな〜と感じていました。

その後いろいろと上記3者から公式・非公式情報が出てきて、私の推測も変わってきました。
どうやら大橋一太取締役が6月に、ある取締役が絡んだ不明朗な支出について追及を始めたところ、ある取締役の逆鱗に触れてわーい(嬉しい顔)、その結果インサイダー取引疑惑ということで辞職勧告をされたらしい、という情報が出てきました。そして遠藤派も反撃として、社外取締役5名の選任を求めて臨時株主総会の開催を請求しました。一気に局面が動き出した印象です。

そのため私も第2の仮説として、不明朗な取引疑惑をきっかけに、ある取締役の派閥と旧遠藤派(遠藤・大橋派)との内紛が勃発したと推測しました。というよりそのような報道が主流となりました。
第2の仮説 ゲオ社内派閥抗争説 はとても分かりやすいですが、それでも疑問点はあります。
まず森原社長やゲオの公式発表では、不明朗な取引の存在を認めていません。プレスリリースをよく読むと事実と相違する部分があると書いてあるだけで否定もしていないですが、新聞報道などを見ると否定しています。大橋一太取締役たちが、不明朗な取引について第三者調査委員会の設置を求めたところ、会社側は設置を拒んだそうなので、存在を否定していると思われてもしょうがないと思います。

ここで大きな疑問が浮かび上がってきます。公認会計士でもある森原哲也社長が、なぜ不明朗な取引についての第三者調査委員会の設置を拒むのか?という点です。おかしな点があれば徹底的に調査するのが公認会計士の仕事だと思います。
実際、森原社長はゲオ社内の大がかりな循環取引を明らかにしています
考えられるのは、ある取締役の権限が強力で、第三者調査委員会の設置に賛成すると森原社長もろとも辞職勧告が突きつけられかねないというケースですが、そんな力のある取締役はゲオ内には居そうにありません。なのでこの点が非常に疑問として残りました。
さらに辞職決議されてから臨時株主総会の請求まではたった1週間しかありません。辞職勧告問題が出てきた取締役会からでも2週間しかありません。こんな短期間で社外取締役5名を選任し、臨時株主総会の開催を請求するだけの力が遠藤取締役側にあるのか?と考えると、この点も非常に疑問に感じました。この点についてはゲオの大株主でもある藤田商店がアドバイスしているのかなとも推測しました。

それにしても社外取締役候補の方々は錚々たるメンバーです。
北島孝久氏 元東京地方検察庁特別捜査部副部長、現在はサン総合法律事務所で弁護士
 次項有 北島孝久氏を紹介するウィキペディアのページ
北島氏はカネボウの粉飾決算事件やライブドア事件を手掛け、エース検事と呼ばれたやり手
大森一志氏 元東京地方検察庁検事、現在は大森法律事務所で弁護士・公認会計士
今は自分で法律事務所を構えていますが、北島氏の所属するサン総合法律事務所の設立に、パートナー弁護士として参加しています。北島氏とのつながりも深そうです。
小宮山太氏 監査法人出身の公認会計士
荻野恒久氏 監査法人出身の公認会計士
志村直幸氏 監査法人出身の公認会計士


北島孝久氏は粉飾決算などの捜査に強いようですし、大森一志氏は弁護士でもあり公認会計士でもあります。残り3名の方も公認会計士であり、不明朗な取引を調査するメンバーとしては最適だと思います。これだけのメンバーが調査委員会を作ったら、ゲオのいろんな問題点がゴロゴロ出てきそうですがく〜(落胆した顔)
株主としては喜んでいいのか、ちょっと微妙ですが(笑)
だからこそ、これだけのメンバーをどうやって短期間で集めたのかなと疑問に感じるわけです。あまりにも手際がいいですし、失礼ながら遠藤結蔵取締役と大橋一太取締役にそこまでの人脈はないのではないかと感じます。

こういった疑問点があることに加えて、あなたの推測はでたらめで、後々恥をかくことになりますよ、あなたの事実の見立てが本当に客観的で公平な推論になっているか、今一度冷静になって見つめ直してみたらいかがでしょうか、という指摘 を頂いたこともあり、再度考え直してみました。

そして浮かび上がってきたのが第3の仮説です。
これは全く新しいものではなくて、第1仮説と第2仮説の融合のような感じです。
題して第3の仮説 森原哲也社長首謀者説 ですわーい(嬉しい顔)
あまり名称が良くないので変更します。
題して第3の仮説 森原哲也社長漁夫の利作戦 説exclamation×2

首謀者などと書くと悪者扱いしているようですが、そうではなくて森原哲也社長を正義の味方と位置付けた推測です。森原社長の考え次第で、ゲオにとって良くもなれば悪くもなるという仮説です。
また出鱈目だexclamation×2という人も出てくるかもしれませんが、現状では私のなかで一番しっくりとする収まりの良い推測です。ただ、不明朗な取引を指摘された側、不明朗な取引を指摘した側にとっても衝撃的な推測なので、第3の仮説の詳細については次回の記事に譲ろうと思います。
続きを楽しみにお待ちください。
かなり長くなってしまったので次の記事にするだけです(笑)
過去の関連記事を読みながらお待ちくださいね。

 次項有 第3の仮説 森原哲也社長 漁夫の利 作戦 詳細
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ゲオの内紛に関連するブログ記事一覧
 2011年7月22日 ゲオ役員のインサイダー疑惑報道について
 2011年7月29日 株主による臨時株主総会の招集の請求に関するお知らせ
 2011年8月 1日 ゲオ役員インサイダー取引疑惑の続報
 2011年8月 3日 ゲオ臨時株主総会の招集請求2
 2011年8月11日 ゲオ臨時株主総会開催へ!
 2011年9月 7日 ゲオの内紛劇
 2011年9月 8日 ゲオ内紛劇第3弾
 2011年9月12日 ゲオ第3の仮説登場?
 2011年9月12日 森原哲也社長漁夫の利作戦
 2011年9月14日 毎日新聞の疑問解消? 第3の仮説は間違いかも
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2011年09月11日

壱番屋(7630)2011年株主総会レポート

2011年8月25日(木)10時から、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテル3階 ヴェルサイユの間で開催された壱番屋(7630)第29期定時株主総会に出席しました。
壱番屋はカレー専門店カレーハウスCoCo壱番屋を直営・FCで全国展開している会社です。うなぎなどの新業態開発にも取り組んでいます。壱番屋の株主総会に参加するのは初めてです。
2011年8月25日(木)の株価 2,349円(東証・名証1部 7630)100株単位 5月決算
PER 16.7倍、PBR 1.78倍、配当利回り 2.13%、株主資本比率 71.1%
監査費用 2,800万円(売上比 0.07%、営業利益比 0.65%) 監査法人トーマツ
株主優待 5月・11月末の株主に株数に応じてお食事券贈呈
 詳しくは 次項有 壱番屋の株主優待情報ページ

   壱番屋(7630)のホームページ

   壱番屋(7630)のヤフー株価情報
壱番屋2011年株主総会
過去8年間の株価は2,200円±400円のレンジで推移しています。東日本大震災の影響も一時的で、株価への影響はあまりありませんでした。それにしても目立つのは半年置きに出来高が急増していることですが、5月末と11月末の株主優待権利取りのためです。それにしてもここまで目立つとは(笑)
業績は順調に推移しています。今期も増収増益を計画しています。
2012/05計画  40,900百万円  2,250百万円  140.95円
壱番屋2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:25 報告事項
 10:02〜10:03 役員1人ずつ挨拶 担当と名前
 10:05〜10:08 監査報告 岩堀眞逸常勤監査役か菊池泉常勤監査役
 10:09〜10:18 事業報告 浜島俊哉社長がプレゼ資料を使って説明
 10:18〜10:20 東日本大震災の影響について
10:25〜10:27 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金の処分の件 50円 前年から10円増配
 第2号議案 定款一部変更の件 取締役会で配当額を決められるように変更
 第3号議案 取締役6名選任の件 任期満了に伴い全員改選、全員再任
 第4号議案 監査役2名選任の件 岩堀眞逸、菊池泉監査役任期満了に伴い再任
10:28〜11:30 質疑応答 質問者10人 計24件 62分
11:30〜11:32 決議事項の採決 拍手方式 すべて可決
壱番屋2011年株主総会
お土産 うちわ先渡し、千円分のお食事券 後渡し
飲み物サービス 別室で飲み物のサービス
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意され、株主総会集中日をずらして開催しています。質問時間も十分に取り、担当取締役も含めて丁寧に答えていました。一方で懇親会がなくなったのは少し残念です。これらを総合的に判断し、壱番屋(7630)の株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数     19,884名、その議決権数  159,609個
   議決権返送&出席株主数    4,930名、その議決権数  121,878個(76.4%)
壱番屋2011年株主総会
壱番屋の株主総会は昨年までの名古屋城そばのウェスティンナゴヤ キャッスルから、栄の名古屋東急ホテルに変わりました。毎年株主数が増えてウェスティンナゴヤ キャッスルでは収容人員に心配ということで変更になったようです。ただ今年から株主総会後の懇親会が無くなったので、来年からは出席者数が激減すると思います。なので来年はウェスティンナゴヤ キャッスルでの開催をよろしくお願いします。
受付ではうちわを渡されました。今年大流行のクールビズ総会なので、うちわで暑さをしのいでくださいということなんでしょうね。株主控室も用意されていて、コーヒーなどの飲み物が用意されていました。
株主総会会場内にはびっしりと椅子が並べられていました。参加者数も数えきれないほどいました。今年から懇親会がなくなったのでもっと少ないのかなと思いましたが、もしかしたらあるかも(笑)とか、その分お土産が豪華になるかもなどと期待して来た人が多そうです。期待外れに終わったので、私の過去の経験からすると来年は出席者が激減すると思います。
正面左右に大きなスクリーンが用意され、会場中ほどにはモニターも4台ほど設置されていました。
役員の方々は上着・ネクタイとのなしのクールビズ総会でした。今年だけにせずに今後もずっとクールビズ総会でいいと思います。
最初に役員の方々から一人ずつあいさつがありました。担当職務と名前だけでしたが、株主に役員を紹介してから株主総会を始めるのはとても良いことだと思います。
事業報告は浜島俊哉社長がスクリーンを使いながら行い、とても分かりやすかったと思います。
続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
飲食業の会社なのでたくさんの質問が出ました。回答は担当取締役中心に行い、浜島俊哉社長も時々回答していました。バランスのいい対応だと思います。それにしても色々な質問が出ましたし、1人で3〜4問質問する人が多かったですね。まとめるのが大変です(^_^;)

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)鰻の新業態は高価格だが専門店に対抗できるのか?
→(河合尚也専務 新業態事業部担当)鰻は嗜好性、地域性などもあって難しいが、広く多店舗展開しているチェーンはなく、ニッチマーケットなので可能性がある。4ヵ月間の実績は予定通りであり、今後の推移を見守りながら判断していく。
(2-1)外販事業の売上について教えてほしい。
→(細野修二常務 商品企画部担当)売上のほとんどがロイヤリティビジネスで前期は6,800万円だった。今期は8,400万円を見込んでおり、今後も伸ばしていきたい。
(3-1)色んな新業態を作っているが、価格政策について教えてほしい。
→(阪口裕司常務 経営企画室長)業態によって価格帯は分かれるが、価格と提供している価値が見合っていることが重要と考えている。商品の品質・サービス・店舗の造作も含めて、価値を上げられるように取り組んでいく。カレーハウスCoCo壱番屋の平均単価は820円〜830円くらいだが、ポークカレー単品では430円から提供しており、幅広い需要に対応できると思う。
(4-2)宗次直美会長は非常勤の相談役になったがなぜか?
→本人からの強い希望で非常勤の相談役になった。60歳という節目を超えて引退したいという申し入れがあった。今も時々会社に来てアドバイスを頂いている。
(5-2)懇親会がなくなったので浮いた費用でお土産のお食事券を増やして欲しい。
→(阪口常務)毎年出席者数が100名ぐらいずつ増えており、安全面から懇親会を中止した。お土産は例年通り。株主還元は配当中心に行っていく予定。
(6-2)野菜サラダはカレーより高い。ランチタイムには100〜150円くらいでサラダを提供してほしい。
→貴重なご意見とさせて頂く。
(7-2)海外展開を進めているが利益は出ているのか?
→(河合専務 海外事業部担当)前期は4,700万円の収益(売上)が上がっている。ロイヤリティをもらっておりその合計です。経費は人件費中心に1億円程度かかっており、会社としては利益は上がっていない。ただし出店が進めばロイヤリティが増えて黒字に近づいていく。すぐには難しいが近い将来黒字化させる。今期は5,500万円程度を計画している。
(8-3)借入金が減少しているが無借金を目指すのか?配当は今後も増やすのか?
→(阪口常務)今後もゼロの方向で考えている。大きな設備投資があれば借り入れも検討する。金融機関との取引は預金も含めて良好な関係を築いていく。配当は配当性向35%を目途に、全体のバランスを見ながら検討する。
(9-3)外販商品を取り扱っている店を一覧にしてほしい。
→(細野常務)コラボ商品の販売先(どこのスーパーで売っているのか?)をオープンにして欲しいということだが、営業は(共同開発した)メーカーが行っており、スーパーでの取り扱いも各スーパーの判断になる。壱番屋で今どこのスーパーで取り扱っているのかは把握できない。問い合わせ頂ければ、メーカーに確認してお知らせすることはできる。
(10-3)宗次会長は今日は来ているのか?会場にいれば挨拶してほしい。→来ていない。
(11-4)まず2011年3月11日に浜島社長はどこで何をしていたのか?東海地方も他人ごとではなく、対策を教えてほしい。壱番屋があしなが育英会に募金したことを高く評価している。日本赤十字社は色々と問題が表面化している。
→東日本大震災の当日は神奈川県の大和市にいて、新規物件の確認に行く途中だった。車を止めてテレビで情報収集していた。当日は愛知まで帰ることができず、翌朝本社に戻った。対策本部は宮崎龍夫取締役を部長にして立ち上げた。各店舗に地震対応マニュアルは配っているが、避難訓練などは行っていない。対応を強化する必要がある。関東のカレー工場が止まったこともあり、今は1週間分ほどカレーの在庫を増やしている。
(12-4)中国で退店した要因を説明して欲しい。
→(河合専務)中国では3店退店している。1店は赤字が続いたので退店した。前々期に退店した成都の店は利益は若干出ていたが、上海から遠く1店だけでは無駄が多かったので退店した。残りは契約更新ができず退店となった。日本ではあまりないが中国ではよくある。
(13-4)鰻業態に期待している。中国や台湾産のウナギを使って安くて美味しい鰻を提供してほしい。
→(河合専務)シラスが採れず価格が高騰している。台湾産の鰻を使っているが、シラスが採れないので価格以前に手に入らない状況。手元在庫は来年の2〜3月分までなので、その後の鰻は中国産になるのか日本産になるのか未定。
(14-4)ここに来る途中、地下街で酒粕のお店が人気だった。酒粕をカレーにも活かせないか?
→関西の1店舗で酒粕を使ったカレーを出している。個店レベルで色々なカレーを提供している。美味しいかどうかは個人の好みだが、私が試食した感想は趣のある味(笑)だと思った。
(15-5)携帯での店舗検索が分かりやすくなった。席数が載っているがボックス席の有り無しが分からない。家族で行く場合、ボックス席のありなしも重要。国道を指定すると店舗が表示されるようにしてほしい。店舗独自のメニューも出るといい。新店情報を携帯でも見れるようにしてほしい。
→(宮崎龍夫取締役 営業本部長)社内で改良しており、見やすくなっている。オリジナルメニューの掲載は検討中。貴重なご意見として承る。
(16-5)コラボ商品はどのメーカーとどんな商品を発売しているのか?分かればメーカーに聞けるので、この程度は載せて欲しい。
→(細野常務)コラボ商品の発売時にはプレスリリースを出している。携帯でも見られるかは分からない。プレスリリースを見ればどんな商品か、どこから発売なのか分かる。
(17-6)今年から懇親会を止めたが、いくら位費用がかかっていたのか?先ほど広さの問題と言われたが、名古屋ドームもある。配当を増やしても100株では嬉しくない。大株主が喜ぶだけだ。
→懇親会は1千万円くらいかかっている。懇親会としての役割は終えたと思うので、今後は配当で還元。
(18-7)(女性)係員が邪魔で前が見えない。運営方法を改善してほしい。→今後改善していく
(19-8)新業態を出しているが、壱番屋と分からないような業態も出てきている。ぱっと見て壱番屋と分かることが重要だと思うが見解は?
→分かりやすくすることも方法の一つだが、敢えて壱番屋を前面に出さずに展開している。今までのココイチのイメージから脱皮することも新業態の重要な役割だと考えている。
(20-8)円高や放射能の影響は?
→(細野常務)大きな影響はない。円高については、半年〜1年先まで為替予約済みであり、先々効果が出てくる。ただ原材料価格が上がっており、円高メリットも相殺される。放射能については、放射能に汚染された食品は流通しないというのが前提だが、水などは工場でもチェックしている。飛騨牛については1個体が該当したが、この牛肉を調べたが放射能は検出されなかった。
(21-8)30年を迎えるが還元策は何か考えているのか?
→(阪口常務)第30期は増収減益を見込んでいるが純利益は増益予定。既存店が1%伸びる計画。減益は原材料の高騰や在庫の積み増しているため。純利益については震災に伴う特損がなくなること、資産除去債務の一括計上もなくなるので増益となる。配当については純資産を見ながら検討する。
(22-9)新業態の出店計画を教えてほしい
→(阪口常務)あんかけスパ パスタデココ7店、麺屋ここいち1店、鉄板ハンバーグにっくい亭3店、うなぎ屋壱番1店、国内のCoCo壱番屋46店の予定。
(23-9)あんかけスパやひつまぶしは全国展開可能な商品なのか?
→過去、徳島や東京に出店したが、あんかけスパというものを理解してもらえなかった。ネーミングや商品内容を変える必要があるのかもしれない。当面は東海3県に出店していく。
(24-10)安全安心が重要であり、安く提供するだけではなくて安全面も重視してほしい(会場から拍手)
→安全安心はベースとなるもので、当然です。自分の子供にでも食べさせられるものを提供していくのが壱番屋の基本で、安さを追求したことはない。安全安心は絶対に揺るぎないものなので安心してほしい。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
その場で思いついたような質問も含めていろんな質問が出ましたが、担当取締役中心に丁寧に答えていたと思います。質問が出尽くすまで対応したのもとても良いことです。
どうしても最初の方の質問に引っ張られてしまう部分があり、今回は外販部門のコラボ商品についての質問が目立ったような...
新業態開発に熱心なのはカレー業態に限界を感じているからなのか?国内ではカレー業態でどの程度まで伸ばせると考えているのか?など将来の壱番屋について判断材料を提供してくれるような質問を期待したいですね。
それなら自分ですればいいだろexclamation×2と言われそうですが、私が質問すると大物総会屋のY氏の厳しいチェックが入るので、なかなか質問できないんですがく〜(落胆した顔)今日はY氏とM氏は岡山の方まで遠征しているようですが、代わりに影の大物秘書のR氏とボディーガードのZ氏は壱番屋に来ていました。Y氏に報告が入るのは確実なのでわーい(嬉しい顔)質問できないんですよね(笑)
なんとかY氏の呪縛から逃れないと(^_^;)
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posted by Zaimax at 23:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シノケングループ(8909)会社説明会

2011年9月10日(土)にウインク愛知で行われた、東京IPO主催 シノケングループ(8909)個人投資家向け会社説明会に参加しました。
シノケングループはサラリーマン層中心に、資産運用商品としてのアパートを販売し、その賃貸物件の管理なども含めてサービス提供している会社です。アパート投資のセミナーも全国で開催しています。
2011年9月9日(金)の株価 20,470円(JASDAX 8909)1株単位 12月決算
PER 1.7倍、PBR 1.82倍、配当利回り 無配、株主資本比率 6.8%
PERは特別利益でかなりかさ上げされており、実質PERは4.8倍くらいです

株主優待 なし

 シノケングループ(8909)ホームページ

 シノケングループ(8909)ヤフー株価情報
シノケングループ会社説明会
篠原英明社長は何度も株価を上げたいと強調していましたが、確かに株価推移はひどい状況ですね。10万円くらいまで上がったところでとても満足できない株主が多いのではないでしょうか?
まあ株価が低迷しているのはシノケングループだけではないですが。
業績は下記の通り最悪期は脱しつつありますが、純利益は過去の大赤字や子会社の合併などで相当底上げされています。今期は経常利益より純利益の方が多いくらいです。これらの特別利益はキャッシュフローを伴わないので、そのまま資金繰りが改善するわけでもありませんし、PERなどを計算する際には注意が必要です。実態以上に割安に見えてしまう恐れがあります。
2011/12計画 売上 21,000百万円 経常利益 850百万円 純利益 1,050百万円 EPS 12,397.97円
シノケングループ会社説明会

お土産は3色の蛍光ペンでした。
説明は篠原英明社長が行い、質疑応答には霍川順一取締役も加わりました。
シノケングループは会社説明会を定期的に開催しているので、この点は評価できると思います。それだけなんとか株を買ってほしいという想いが切実なんでしょうねがく〜(落胆した顔)
篠原英明社長は、足元の業績は着実に改善していると強調していました。確かに5月11日の第1四半期決算発表時に2Qの上方修正を行っていますし、8月9日には連結子会社間の吸収合併により、税効果会計に係る繰延税金資産を7億円計上して上方修正を行っています。
シノケングループの会社説明会に参加するのは2回目ですが、前回に続いて今回も今後の業績は期待できると強気の発言が目立ちました。
不動産投資に詳しい人の話によると、不動産会社の社長が強気の発言をするのは当たり前のことで、今後期待できるという話をしないと銀行もお金を貸してくれないし、投資家の資金も集まらないので、年中強気発言をしているそうですわーい(嬉しい顔)そういった部分もあるのである程度割り引いて考える必要がありますね。

今後の成長戦略としては、フロービジネスについては土地を持たないサラリーマン層向けのアパート建築・販売だけではなくて、土地を持っているオーナー向けにアパートなどの不動産投資を提案したり、銀行ではなく投資家の資金を集めてマンション建築を行うなど幅を広げていく。ただ投資家から集める資金は銀行借入よりコストが高いので、増やしても半々くらいまでと考えている。5〜10億円規模のマンションを想定している。
海外事業にも力を入れており、中国人富裕層向けに日本のアパートやマンションなどの不動産を販売していく。中国国内では不動産投資に規制が強まっていて投資しにくいうえに、日本と比べると不動産投資利回りも低下している。日本の不動産は中国国内での不動産投資より魅力があるので、上海で不動産投資セミナーを開催したり、中国人向けのホームページなどを作って販売していく。
これらの取り組みにより業績を改善させて、財務体質の強化を図っていく。早期に自己資本比率20%を目指したい。今期も黒字化を達成することで2期連続黒字となるので、なんとしても黒字化させて調達先金融機関の多様化を図りたい。現状も取引先金融機関との関係は良好です。
業績の改善により、株主還元策の実施も前向きに検討していく。現状の株価は個人的には安いと思っているので、株価ももっと上げていきたい。
注記)この部分の説明を聞いた印象としては、今期の復配もあるのかな〜と期待させましたが、後から出てくる質疑応答の中で霍川順一取締役は、今後2〜3年の間で復配を考えたいというような発言をしていました。さっそく閣内不一致ですがわーい(嬉しい顔)キャッシュインを伴わない特別利益で大幅にかさ上げされた今期の業績では、財務担当としては復配は難しいのかもしれませんねもうやだ〜(悲しい顔)

中期事業計画としては、今後も売上・利益とも順調に拡大していく予定です。
今期計上する7億円の特別利益が来期は無くなるので、純利益については来期は減益となる。しかし子会社のシノケンプロデュースはリーマンショックの際に40億円の損失を抱えたので、合併することで18億円くらいの節税効果が出ると考えている。この効果が来期・再来期と続くので、税負担は軽減される見込みです。その後については節税効果はなくなるが、業績が順調に伸びていくので、税効果がなくなっても大きく減益になることはない。
注記)ずっと右肩上がりで成長していけるとかなり強気の発言が続きました(笑)いろんな環境変化の可能性があると思いますが、さすが強気ですねexclamation×2

株価については、2010年12月にも名古屋で説明会を行ったが、その時には今後株価も上がるのでぜひ買ってほしいと話したが、その時の株価が1.5万円くらいだった。最近は2.5万円まで上がったので期待に応えられたと思う。8月に上方修正を発表して株価は2.5万円まで上がったが、その後大口の売りが出て2万円割れまで下がり、直近の株価は20,470円になっている。
現在のPERは1.8倍程度であり、他の不動産会社のPER平均7.3倍と比べても大幅に割安です。5万円から10万円くらいを目指して株価を上げていきたい。
注記シノケンの1株当たり利益は特別利益で経常利益以上にかさ上げされているので、実質的なPERは4.8倍くらいです。この点に注意が必要です。

株主の状況としては、リーマンショック後に第三者割当増資で資金を調達した影響が残り、大口株主の保有株処分を進めてきた。市場外のブロックトレードなどを使って処分を進めてきたが、ブロックトレードが使えない株主保有分について、8月の上方修正発表後に市場で4千株くらい売ってもらった。そのため上方修正発表後に株価が下がってしまった。当初想定していた以上に売ってきたので、株価も想定以上に下がってしまった。ただこれで大口の売りもなくなったので、今後株価は上がると思う。
注記上方修正発表後に大口株主に売ってもらったそうですが、これはインサイダー取引に抵触するのではないでしょうか?大口株主との間でどのようなやり取りがあったのかは分かりませんが、上方修正を匂わせてそこでの売却を勧めたとするとかなりグレーゾーンのような気がします。上方修正後に売却してくださいなどと言ったら完全にインサイダー取引を勧めたことになるので、そんなやり取りはないと思いますが、上方修正翌日だけ株価急騰・出来高も激増、それも寄り天でその後は下落というのはなんとも釈然としない値動きですね。
上方修正を発表したのでここで売らないと売り時を逃しますよ!というアドバイスならシロかもしれませんが、上方修正を好感して当日買った一般の株主からすると、なんともやり切れませんねもうやだ〜(悲しい顔)
あまりにも社長が株価を上げることだけに熱心になるのも問題がありそうです。
シノケングループ会社説明会
確かに大口の売りは一巡したのかもしれませんが、8月10日の寄付き27,200円で買った株主のしこり玉は当分重しになるので、2.7万円を抜けて株価が上昇するにはかなりのエネルギーが必要です。篠原社長が言うほど簡単には5万から10万円の株価は実現できないと思います。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)社員数はどの位なのか?
→160名くらいです。
(2-2)株主としては今回の説明では配当の見通しが分からず納得できない。中期計画の資料では、利益をすべて純資産に加算しているので、配当はゼロということになる。今後3年間は配当しないという考えなのか?
→(霍川順一取締役)中期計画の資料に配当額を織り込むと、投資家をミスリードすることになるので織り込んでいない。今後2〜3年で自己資本比率20%を確保したいと考えているので、そうなれば配当も可能になると思う。
(3-2)純利益をすべて内部留保する現状の計画でも、3年後の自己資本比率は21%なので、自己資本比率が20%になれば配当も可能という説明だと、当面配当できないのではないか?利益が中期計画を上回るような見込みがあるのか?
→(霍川順一取締役)3年後の自己資本比率はあくまでもシミュレーション上の数字であり、20%は達成可能だと考えている。利益の上振れ要因もあると考えている。

以上で時間切れとなり、シノケングループの個人投資家向け会社説明会は終了となりました。
現状の株価は安いexclamation×2と何度も強調していましたが、PBRは1.8倍ですし株主資本比率は6.8%exclamation×2です。これらからすると、一概に割安とも言い切れませんね。利益を積み増し財務内容を改善していかないと、当分配当も難しそうに感じました。
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ひらめき
posted by Zaimax at 12:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月09日

秘書R氏登場!

秘書登場exclamation×2と言っても私に秘書が付いたわけではなく、
あの大物総会屋Y氏には秘書までいることが判明しましたexclamation×2
今までY氏の周りにはボディガード的な役割を担う2人の大物M氏とZ氏の存在が知られていましたが、今回新たに秘書R氏がいることが分かりました。さすが大物総会屋ともなればスケジュール管理も大変ですし、秘書も必要なんですね。1人で株主総会出席から、質問内容の検討、ブログ更新まで行っている私からするとうらやましい限りです
さすが大物は違うな〜と改めて格の違いを痛感しています。

ボディガード役のM氏とZ氏はまさに(見た目も含めて)大物なんですが(なんてことを書くとまた睨まれそうですがく〜(落胆した顔)もうすぐ始まる今月の株主総会シーズンが怖いですもうやだ〜(悲しい顔))、秘書のR氏も見た目の物静かな印象とは別の面もあり、実は大物のようです。

愛知県の会社の総務部などに、秘書のRですが なんて電話をかけると社内に一気に緊張が走るらしいです(笑)一部の企業の担当者によると、Y氏よりR氏の方が対応に気を遣うという声もあるくらいです。R氏本人は大物総会屋Y氏の秘書と名乗っていますが、実は影の実力者はR氏であり、自分は事務所からあまり動かずに、Y氏を全国に送り込んでいるのではないかexclamation&questionという噂もあります。
私もそうなんじゃないかな〜と感じています。秘書などと言いながら実は超ハードなスケジュールを組んで、大物総会屋と言われるY氏を顎で使っているのがR氏なのかもしれません。私から見てもY氏の株主総会出席スケジュールは超ハードだと思います。8月も大垣の株主総会に顔を出し、仮眠を取っただけで深夜には岡山に向かい、その翌日には東京の株主総会に顔を出すという殺人的なスケジュールです。
こんなに長距離の移動を伴うスケジュールなのに、Y氏の事務所は経費管理にも厳しい様で新幹線の利用などもっての外らしく、高速バスや青春18きっぷなどでの移動しか認められていないようです。大物総会屋Y氏といえども秘書のR氏には頭が上がらないようです。経費を徹底的に削減するということは、それだけ総会屋稼業には厳しいご時世になってきていると言えるのかもしれませんね。
移動だけではなく宿泊も徹底的に経費削減を求められているようで、なかなかホテルの利用は認めてもらえず、泊まりで東京に行く際にはネットカフェの株主優待券を渡されることもあるようですわーい(嬉しい顔)
株主優待でホテルの無料宿泊券をもらえる会社がもっと増えたらいいのに、というのがY氏の切実な願いのようです。大物総会屋とは思えない庶民的な一面もあるんですね揺れるハート
大物総会屋がネットカフェに泊まるなど昔には考えられません。そんな世の中になってきたんですね。総会屋が生き残っていくのは大変そうです。
R氏としてはそんなハードな実働部隊はやりたくない!私は秘書として仕切る方が楽でいいわるんるんという感じなのかもしれません。地元の株主総会には、Y氏を引き連れ(笑)参加するR氏の姿が目撃されています。
あまりR氏を怒らせるようなことを書きすぎると怖いので、このくらいにしておきます。
また新たな情報があれば、記事にしてみます。
Y氏関連の情報提供もお待ちしております。もちろん秘密は厳守しますexclamation×2

今日はそのR氏もお薦めというアトムグループのにぎりの徳兵衛でランチを楽しんできましたるんるん
にぎりの徳兵衛
黒川店限定のランチメニュー 二色漬け丼です。漬けまぐろと漬け真鯛が酢飯の上にたっぷりと載っています。茶碗蒸しとあさり汁付きで税込819円はお得です揺れるハート
今日だけなのかもしれませんが、鮭がたっぷり入ったアラ汁もセルフサービスでご自由にどうぞるんるんという太っ腹ぶりです。まぐろに鯛、そしてサーモンまでたっぷり食べることができました。最近はステーキの宮に行くことが多かったんですが、これからはにぎりの徳兵衛にもちょくちょくお邪魔しそうですね手(チョキ)
宮と違ってランチは平日限定というのが少し残念です。さらにY氏情報が続きます(笑)

大物総会屋Y氏と言えば、事務所には大きな株主総会対策部屋があるらしいという噂も耳にしました。まだ最近作られたようですが、かなりの広さがあるにもかかわらず、すでに一杯になってきているらしいです。
今まで私が具体的に把握しているのは、M氏、Z氏、そして今回初登場の秘書R氏の4人ですが、株主総会対策部屋がいっぱいになるほどだということは、他にも多くの若い衆を抱えているようです。Y氏のグループはどこまで大物なんでしょうね。拡大する勢いもすごいと思います。そのうちもう1部屋株主総会対策室が必要になるのではないでしょうか?
このご時世でこれだけ多くの人を養うのは本当に大変だと思います。
幹部のY氏、R氏、M氏、Z氏中心に、株付けしている会社から金品を集めるのに一生懸命のようです。といってもこのご時世ですから、法に触れるような方法だとすぐに捕まってしまいます。なので法に触れない株主優待をめいっぱい利用して、食事券・お米などの食料品・金券などを大量に掻き集めているようです。さらに株主総会ではしっかりとお土産をゲットし、懇親会には大食漢のM氏、Z氏を送り込み食費を浮かせているようです。
お土産を用意していないような株主総会では、与党総会屋のはずのY氏が野党総会屋に急変することもあるようです。会社の株主総会担当の方々は注意した方がいいと思います。
そのような事態にならないように、秘書のR氏が事前に会社側に探りを入れているらしいですがわーい(嬉しい顔)
さすが役割分担がしっかりしていますね!
今日はこの位にしておきたいと思います。今後もY氏シリーズをお楽しみにるんるん
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2011年09月08日

ゲンキー株主優待廃止!

ゲンキーの株主優待制度廃止が、個人投資家の間で波紋を広げていますexclamation×2
先日はまったく関係のない大光の株主総会でも、ある会社(ゲンキーなんですが)が株主優待を廃止して迷惑している、大光は株主優待を廃止することはないですよねexclamation&questionと確認の質問が出るほどです。
いろいろと過去の経緯を調べてみると、個人投資家を利用できるだけ利用して、用がなくなったら使い捨てているように感じたので、経緯をまとめてみます。
ゲンキー(2772)は福井地盤の郊外型ドラッグストアーで、岐阜県・愛知県にも進出してきています。こちらでも人気の会社の様ですし、マーケットの大きいエリアへ進出しているので売上も伸びています。
ゲンキー株主優待廃止
上記の通り利益は増減を繰り返していますが、売上は順調に伸びています。
中長期投資家の間でも比較的人気のある銘柄で、私がチェックしているブログにもよく登場していました。遠方からわざわざ福井までお店を見に行く株主がいるくらい支持されていたことを覚えています。
ゲンキーは福井が本社ということで知名度が低く株価が割安に放置されている、というまさに私の投資基準にぴったり合った銘柄なんですが、気付くのが遅く投資チャンスを逃してしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)
ゲンキー株主優待廃止
株価も上記の通りきれいに上昇していました。
株主優待制度については、以前の株主総会から導入してほしいという声が多かったようで、2009年11月16日付のリリースで株主優待制度新設を発表しています。その後東証2部上場、東証1部上場とトントン拍子に上位市場への上場を果たしました。
 2009年11月16日 株主優待制度新設を発表 2009年12月の株主から開始
 2010年 5月27日 東証2部上場承認 公募増資を実施
 2011年 5月25日 東証1部上場承認
 2011年 8月22日 株主優待制度廃止を発表

株主優待を導入するまでは知名度も低く、株主数も1,200人程度でした。このままでは東証への上場は難しいレベルです。東証2部だけなら株主数は800人以上なので上がれるかもしれませんが、東証1部を目指すなら2,200人以上必要なので、最低でも千人以上株主を増やす必要があります。
そこで藤永賢一社長は、株主から要望のあった魅力的な株主優待制度を導入して、一気に株主数を増やして東証を目指そうexclamation×2と考えたのではないでしょうか?
株主優待制度新設のプレスリリースでは、
株主の皆様からの日頃のご支援にお応えするとともに、ゲンキー株式への投資魅力を高め、中長期に保有して頂ける株主様の増加を図ることを目的に株主優待制度を新設すると書かれています。
10万円ほどの投資で年間最大2万円の商品券がもらえるという株主優待は、確かにかなり魅力的です。実際株主優待導入後は会社側の目論見通りに株主数は大幅に増えています。
もちろんそのほとんどは個人株主です。
ゲンキー株主優待廃止
一気に株主数が3.7倍に増えましたし、直近では4.4倍まで増えて2011年期末の株主数は5,596人に達しています。これだけ株主数が増えましたから東証の上場基準も楽にクリアして、上記の通り公募増資で資金を集めながら一気に東証1部まで駆け上がりました。ここまでは何の問題もありません。株主としては手厚い株主優待をもらいながら、東証1部にまで上場して株価も上昇るんるんと良いことばかりです。そこへ降って湧いたように株主優待制度廃止のお知らせです。

株主優待制度については個人投資家と機関投資家の間で利害の対立があり、廃止・縮小する会社もあります。しかしながら今回のケースはあまりにも露骨すぎると思います。
株主優待を餌に個人株主を集めて東証上場を果たし、上場後すぐにもう用済みなので株主優待制度を廃止して個人株主を切り捨て、とはあまりにも個人投資家を馬鹿にしていると思います。
中長期に保有して頂ける株主様の増加を図ることを目的に株主優待制度を新設したはずなのに、2年もたたないうちに株主優待制度を廃止とは言っていることと実際の行動に差があり過ぎです。
ゲンキーのような小売業の場合、消費者でもある個人投資家をもっと大事にしないと、先々の業績にも響いてくると思います。幸いなことにうちの近くにゲンキーはありませんが、個人株主を軽視し裏切るようなことを平気でするような会社のサービスを利用したいとは思いません。個人株主を平気で裏切るということは、消費者だって平気で裏切るようなことをするかもしれません。そういった連想が働いてしまうのが個人を相手にしたサービス業の恐ろしいところです。ですからなおさら個人株主を大事にしないといけないと思います。
今後ゲンキーがどうなっていくのかは分かりませんが、すでに対前年比の伸び率は低下しているようです。今回の株主優待廃止でさらに客足が遠のけば、業績への影響も出てくると思います。
今回のゲンキーのケースは特に悪質だと思いますが、他社でも時々あることです。多くはファンドなどの機関投資家から株主優待制度を廃止して配当で還元しろexclamation×2と要求されて縮小・廃止しているのだと思いますが、もっと個人投資家を大事にして欲しいと思います。ファンドなどの機関投資家は、自分のお金を運用しているわけではなくて、他人(それも結局は個人投資家のお金が大半です)のお金を運用しているだけであり、そのうち株式も売却してしまいます。中長期で保有することは稀です。一方で個人株主はそのお店が好きであれば、ずっと保有してくれることもよくあります。どちらをより大事にすべきかは明らかだと思います。
機関投資家を重視して株主優待を縮小・廃止した会社は、その後個人投資家から見捨てられ、業績・株価とも低迷するケースもよくあります。困った機関投資家は会社側に持ち株の買取を請求し、会社の財務内容まで悪化してしまうというおまけ付きです。
株主優待制度を導入するなら持続可能な制度として設計してほしいですね。

来週の9月14日(水)10時から福井市でゲンキーの株主総会が開催されます。きっと株主優待廃止についても厳しい意見・質問が出ると思います。しかしいくら厳しい意見を言っても聞く耳は持っていないでしょう。個人株主にできることは限られます。
今回は第2号議案として取締役4名の選任議案が上程されています。
そして第4号議案では取締役などにストックオプションを付与する議案も上程しています。
個人株主の意思を会社側に明確に示すため、これらの議案に反対票を投じることを推奨したいと思います。
株主総会の議案への賛否状況については、株主総会後に報告が義務付けられていますひらめき
昨年の報告書によると、取締役1名選任の議案については99.39%という高い賛成率で可決しています。ストックオプションを付与する議案については91.84%と昨年の議案の中では一番反対が多いものの可決されています。
今回は反対票を投じることでこれらの賛成率が目立って下がれば、会社側も個人株主を軽視するのも問題だなと警鐘を鳴らすことになると思います。もちろん議案を否決するほどの力はありませんが、反対票が10%、20%と高くなれば会社側も今までの様に無視し辛くなると思います。
昨年のゲンキーの議決権数は34,328個ほどありますが、実際に行使されたのは21,324個ほどであり、62%程度しか議決権が行使されていません
株主総会へ出席した株主の議決権は集計されないので無視された形になっています。今年も株主総会に出席して反対したとしても、反対票には加算されません。棄権と同じ扱いになってしまいます。
株主総会に出席した株主の議決権も集計に加える様会社側に要求するべきです。実際に出席者数の賛否を集計している会社もありますし、出席株主の議決権はすべて議案に反対として集計している会社もあります。棄権扱いにするのは個人株主軽視も甚だしいと思います。

ゲンキーの議決権行使率が低いのは、個人株主が議決権行使書を返送せず捨ててしまっているからだと思います。今回は個人株主の意思を明確に経営陣に示すため、議案に反対にチェックして返送することを推奨します。個人株主が議案に反対と記入して議決権行使書を返送するだけで、反対票の割合は目に見えて高まると思います。いまこそ行動を起こす時ひらめきだと思います。
今回のゲンキーの株主総会議案に対する賛否の推奨は下記の通りです。
海外では機関投資家向けに議案の賛否について助言することが広く行われています。
 賛成 第1号議案 剰余金処分の件
 反対 第2号議案 取締役4名選任の件 
 1名反対 第3号議案 取締役3名選任の件

経理業務を担当しながら監査役候補となっている1番の小川正視氏の選任に反対します
議決権行使書への書き方は、3号議案には賛成に丸をして、カッコ内に1と記入します。これで1番の小川氏は反対、残りの2名には賛成ということになります。面倒であれば3号議案も反対でかまいません。
 反対 第4号議案 ストックオプションとしての新株予約権発行の件

簡単に記入したいのであれば、第1号議案は賛成に丸をして、残りの3議案には反対に丸をして郵送すればいいと思います。何も記入せずに郵送するとすべての議案に賛成として集計されてしまうので注意が必要です。返送しない場合は集計に加えてもらえないので、株主の意思が反映されません。
今回は記事にするのが少し遅かったかもしれませんが、議決権行使書が手元にある方は上記の通りチェックして返送することをお勧めします。捨ててしまった人も探して返送することをお勧めします。
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ひらめき
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posted by Zaimax at 12:29 | Comment(1) | TrackBack(1) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする