2011年06月23日

東京株主総会9日目

2011年6月23日(木)の株主総会ツアーは、東京国際フォーラム ホールAで開催されたヤフーの株主総会からスタートです。
今日は天気が良い予報だったんですが、なぜか朝から雨がぱらついていました。でも空は明るいのですぐにやむだろうと傘なしでスタートです。できるだけ荷物は軽くしておかないと、機敏に動き回れませんからね(笑)
今日はチョコラBBを飲んでいるので、昨日以上にパワフルに回れそうです!エーザイさんありがとうございます!

今日はJR沿線沿いでの開催が多いので、メトロ1日乗車券は使わずに山手線中心に回りました。
ヤフーの株主総会は先日のみずほフィナンシャルグループと同じホールAですが、報道カメラなどはまったくなく(当たり前ですが)静かな雰囲気でした。株主数も多いので開場前からたくさんの株主が並んでいるのかなと思いましたが、誰も並んでいませんでした(笑)
受付を済ますとすぐにお土産の入った袋を渡されました。中にはヤフーオリジナルのトートバッグとヤフーの「いま」と「これから」と題したパンフ、財務諸表の注記表が入っていました。財務諸表の注記表は不要だと思いますね。ほとんど人は見ないと思うので。
受付から上がった2階には左右にドリンクコーナーが用意されていて、コーヒーやウーロン茶などがセルフサービスで飲めるようになっていました。混雑してくると大変そうだなと感じました。
会場内を少しだけ覗いて次に向かいました。

次は品川で開催されるオートバックスと三菱重工の株主総会です。
オートバックスの株主総会は品川駅前の旧ホテルパシフィックで行われました。このホテルは閉鎖されたと思っていましたが、名前を変えて一部フロアが営業しているようです。
受付と株主総会会場の間が株主控え室のようになっていて、ドリンクサービスがありました。オートバックスの商品も一部展示してありました。オートバックスは昨年までは本社近くの東陽町で株主総会を開催していたので、今までは参加していませんでした。今年は品川開催になったので便利になりましたね。
帰りに出席票を受付に渡すとお土産が頂けました。LED懐中電灯と電池のセットでした。東日本大震災後の株主総会なので、防災に関連したグッズのお土産も多いのでしょうか?

続いてはグランドプリンスホテル新高輪「飛天」で開催の三菱重工の株主総会です。バンダイナムコと同じ会場ですね。今日はNTTや他にも複数の会社の株主総会が開かれているようで、品川周辺は大混雑です。品川駅からグランドプリンスホテル新高輪に向かう途中にもビラを配る人がたくさんいたり、NTT労組の人が街宣を行っていたりで、ただでさえ狭い歩道がさらに狭くなり大混雑に拍車を掛けていました。いろいろ主張があるのかもしれませんが、歩道や車道を占有しての活動は遠慮して欲しいものです。広いところならまだしも、こんな狭い歩道では邪魔になります。
ビラを配っている人の中には、三菱重工の原発事業に反対する人たちもいたようです。そんな人ごみを通り抜けて会場にたどり着きました。受付を済ますと会場に案内されますが、途中にパネル展示コーナーがありました。福島原発での三菱重工の支援内容などがパネルで紹介されていました。
株主総会会場内の様子はバンダイナムコなどと同じようなレイアウトでした。
受付横にはドリンクコーナーがあり、オレンジジュース、紅茶、コーヒーなどを飲むことが出来ました。今日も蒸し暑いのでアイスティーを頂き、会場を後にしました。
お土産はMRJ(三菱が開発中の飛行機)の扇子とクリアファイル、三菱みなとみらい技術館の招待券2枚、CSRレポート、三菱重工グラフ2011でした。CSRレポートを配るのは資源の無駄だと思うので、必要な人だけ持って帰れるように置いておけば良いと思います。

続いてSMK、イー・ギャランティ、カカクコム、アートネイチャーの株主総会に参加しましたが、最後の2社はすでに株主総会は終わっていたので、実質的には5社の株主総会に参加しました。
イー・ギャランティは質疑応答も含めてほぼ最後まで出席していたので、残り2社の株主総会に間に合いませんでした。
イー・ギャランティは株主数も712人と少ないので、出席者も少なくすぐに終わると思っていましたが、意外と質問者が多く12件ほど質問が出たので、11時ごろまでかかってしまいました。
イー・ギャランティは後ほどレポートにまとめる予定です。株主数・出席者とも少ないのに質問が多いということは、知名度は低いものの一部の人たちには非常に注目されているということなんでしょうね。その分色々と質問したいこともたくさん出てくるという感じでしょうか?
かなり予想外の結果で、その後の予定が大きく狂ってしまいました。
イー・ギャランティはお土産なしというのは予想通りの結果でした(笑)
出席者が少ない会社こそお土産くらい用意してもいいのにな〜とも思うんですけどね!

明日は今日以上に多くの会社の株主総会が開催されます。明日に備えて今日は早めに休みたいと思います。
それにしても明日はどこに行こうか迷いますね〜
もっと開催日を分散して欲しいですね!
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株主総会ツアー8日目

2011年6月22日(水)の株主総会ツアーは、梅雨明けしたのか!?と思わせるような真夏の太陽が照りつけるなかスタートしました。今月は初めて参加する会社をできるだけ回る方針で臨んでいます。お土産乞食と笑う人もいるでしょうが、ほとんどの会社が10時から一斉に開催するのでしょうがありません。昨年まではどこか1社に絞って参加していましたが、それだけでは毎年同じような会社の株主総会ばかりになって面白くないので、今月はちょっと方針を変えてみました。
今日からは株主総会も増えるので、初めて参加する会社を中心にできるだけ多く回る予定です。

まずは常和ホールディングスの株主総会に出席するため、メトロ1日乗車券を使って江戸川橋を目指しました。常和ホールディングスの株主総会はフォーシーズンズホテル椿山荘で行われますが、どの駅からも遠いという困った場所にあります。真夏の太陽を浴びながら江戸川橋から急な上り坂を進み、やっとのことで到着しました。
9時頃に着きましたが、すでに何人か着ていました。さらに会場内に入ると、最前列にはスーツ姿の方々がすでに着席していました。開場とともに最前列だけが埋まるなんて不自然ですし、社員株主を動員しているとしか思えませんね(笑)
次の株主総会に向かうため、少し涼んでからホテルを後にしました。暑い中歩いてきたので冷たい飲み物サービスなどがあるとありがたいんですけどね。お土産はバームクーヘンを頂きました。
続いては大手町の日経ホールで開催されたみずほ証券の株主総会です。
地下鉄の駅から直結というのはありがたいですが、東西線の大手町駅からはかなりの距離でした。まだ早い時間なので、ちらほらと株主が来ているという感じでした。出席票を受付に返すと、暑いなか来ていただきありがとうございました、という言葉とともにお土産の入った袋をいただけました。こうやって一言添えてもらえると本当にありがたいですね。暑さも和らぐ感じです。お土産はみずほ証券のロゴ入りの日経会社情報夏号でした。日経ホールだからさすがに会社四季報はお土産にできませんよね(笑)
一緒に出てきた人の話しでは、昨年は会社情報+記念切手が10枚ほど入っていたそうです。何かの記念だったのでしょうか?
みずほ証券も飲み物サービスがありませんでした。まあウーロン茶のペットボトル持参なので問題ないですが、これだけ歩くと冷たい飲み物が恋しくなりますね!

3社目は東京會舘で開催のクラレの株主総会です。受付横ではやっと冷たい飲み物のサービスがありました!緑茶やウーロン茶など数種類から選ぶことが出来ました。私は冷えた緑茶を頂きぐっと飲み干しました(笑)生き返りますね。会場内には椅子がたくさん並べられていましたが、すでに開始時刻の10時近くになっているのでほぼ満席でした。奥の方には若干空席もあるそうですが、次があるので少し覗いただけで失礼しました。お土産はクラレのフィルムがパッケージに使われている水羊羹、大倉美術館の入場券・DVD、ミラバケッソのぬいぐるみでした。ミラバケッソのぬいぐるみはとてもかわいいですね!手の上に乗せるとミラバケッソ!と鳴くのもびっくりです。予想外のお土産でうれしかったですね。

続いてはさらに南下して芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で開催の日本電気NECの株主総会を目指します。
ここもメトロで行くには不便な場所です。都営地下鉄だと便利なんですが、別料金になってしまうので、麻布十番から歩いて会場に向かいました。今日はよく歩いているのでさすがに体力を消耗しますね。昨日もらったチョコラBBを飲んでくればよかった(笑)
会場に着いたのは10時半頃ですでに質疑応答に入っていました。受付後にすぐにお土産の入った袋を渡され、そのまま進むと株主控え室と株主総会会場というレイアウトでした。控え室ではドリンクサービスがあり、オレンジジュースなどが用意されていました。暑いなか歩いてきたのでありがたいサービスですね。お土産は鶴屋吉信の和菓子涼涼でした。夏にぴったりの涼しげな和菓子のようです。

ここからが今日一番の苦行となりました。6月22日(水)のメインは毎年参加しているスクウェア・エニックス・ホールディングスの株主総会と考えていて、質疑応答までには到着予定でした。ただここまででかなり時間オーバーしていて、間に合わないかもという状況です。昨年までは15時から開催していたので余裕で参加できましたが、今年はなぜか10時から開催に変わってしまいました。業績も悪化していますし、なぜ10時開催にしたんだ!と質問したかったんですが、今年は質問は無理そうですね。
スクエニの株主総会はホテルオークラ別館で開催なので、ザ・プリンスパークタワー東京から炎天下を30分近く歩いてホテルオークラを目指しました。港区なのになぜか坂が多くて、暑い上にさらに負担になりますね。港区なら海に近いだからもっと平坦なのが普通じゃないか!などと毒づきながら(笑)歩みを進め、会場に着いたのは予定を1時間近くもオーバーした11時頃でした。株主総会はすでに終了し、IRカンファレンス開催前の休憩時間でした。スクエニは今年もドリンクコーナーがあったので、冷たいオレンジジュースとウーロン茶を頂き、涼しい会場内で新作ゲームの映像を¥10分ほど見ながら涼みました。その後、和田社長、本多副社長、松田取締役が登場し質疑応答となりました。株主総会でも議案に関係ない質問ばかりだったが、IRカンファレンスは何でも質問していいのでという和田社長の言葉で質疑応答が始まりました。例年は和田社長1人で対応していましたが、今年は3人体制であり、厳しい質問がくるかもという感じなのでしょうか?
早速マニアックな質問が始まったので、もう1社行ってみようかな(笑)と思い会場を後にしました。お土産は先渡しで、アロマキャンドルとキャラクター絵葉書、クリアファイルでした。

すでに11時20分頃だったので、ほとんどの会社の株主総会は終わっているんだろうな〜と思いつつ、1日乗車券使用なので一応行ってみようと、永田町の都市センターホテルで開催中のそーせいの株主総会に向かいました。バイオベンチャーでずっと赤字が続いているので、もしかしたら質問続出で長引いているかも、と思い会場に向かいました。都市センターホテルでは3社の株主総会が行われていて、WOWOWの袋を持った人達が周辺にたくさんいました。WOWOWも終わったんだな〜と思いつつそーせいの会場へ向かうと、すでに誰もいなくてがら〜んとしていました。完全に撤収も終わっていて受付として使用したと思われるテーブルだけが残されていました。波乱なく短時間で終わってしまったんですね。

こんな感じで、今日は5社+一応1社の株主総会に参加しました。9時から11時頃までの2時間が勝負ですね。いかに効率よいルートで回れるかが勝負です。明日以降はさらに株主総会開催社数が増えるので、どこに参加するのが良いのか直前まで頭を悩ませます。明日も暑そうなので、チョコラBBの力も借りて、たくさんの株主総会を回りたいと思います。
午後は株主優待を使って映画を見てきました。今回はスカイライン−征服−です。予告編などを見ていても、これから続々と地球が侵略されるような映画が続くようです。東日本大震災の影響で公開が伸びていた映画が続々と上映されるからなのでしょうか?
株主総会参加と並行して株主優待もしっかりと消化しないといけないので、6月は忙しいです(笑)
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posted by Zaimax at 15:50 | Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月21日

株主総会ツアー7日目

2011年6月21日(火)の株主総会ツアーは、東京プリンスホテルで開催されたセブン銀行から始まりました。同じホテルではクレディセゾンの株主総会も行われていました。今日はセブン銀行、みずほフィナンシャルグループ、エーザイ、ゼンショーの4社の株主総会を回ります。
9時から受付開始でしたが、会場内にはたくさんの椅子が並べられていました。受付では召集通知が渡されましたが、どこでも思うんですが2度も株主に配るのは無駄だと思います。今月の株主総会から環境意識が高まったのか、召集通知に会場では配布していないので持参するように注意書きを載せている会社も出てきました。こういった流れがもっと広まるといいですね。
会場横にはセルフサービスのドリンクコーナーがあり、ウーロン茶とオレンジジュースがサービスされていました。オレンジジュースを飲んで喉を潤し次に向かいましたが、お土産は無いようです。

続いては大規模なシステムトラブルを起こして社会問題にもなったみずほフィナンシャルグループの株主総会です。会場は東京国際フォーラムホールAです。
ホールAの前には報道各社のカメラもたくさん並んでいて、ものものしい雰囲気です。受付を通り3階に上がると、召集通知が置いてあり必要な株主は持っていけるようになっていました。こういった対応で十分だと思いますね。
ホール内はすでに多くの株主が来ていました。今日は満席が予想されるということで、前方から座るように係員の方が誘導していました。中段以降の席につながる通路は係員が完璧にブロックしていて、前方から隙間なく埋めている感じでした。
みずほフィナンシャルグループの株主総会はドリンクサービスもなく、お土産もなさそうだったので会場内をちょっと見学して次に向かいました。今日のメインは決めているので、たとえお土産があっても帰りましたけど(笑)
報道では午前10時時点で昨年を1,100人も上回る2,678人の株主が出席したようです。役員体制の見直しなども行われますし、一言文句を言いたい株主もたくさんいたようです。経営に対する批判意見もたくさん出たということなので、けっこう厳しい株主総会になったようです。
 朝日コムのみずほ株主総会ニュース

続いては日本武道館で行われたエーザイの株主総会です。
こちらはお土産も楽しみな株主総会のようで、株主総会仲間の間でも人気の会社です。私は初めての出席ですが、メトロの九段下駅から会場の武道館まで係員も配置されていて、親切ですね。駅からちょっと距離があるのが難点です。
武道館の入り口外にテントが設営してあって、受付とお土産引き換え場所になっていました。受付を済まして武道館入り口に進むと、会場の配置図が渡されますが、その紙の色によって座るエリアが指定され、係員の方に誘導されました。私の行った時間帯だと地下に案内されたので、階段を何段も下りてちょっと疲れました。
会場内にはやはり椅子がたくさん並べられ、ちょうど役員の方々が入場しているところでした。エーザイもたくさんの株主が出席していました。別室にドリンクコーナーが用意されていて、よく冷えたお茶の紙パックが配られていました。ただ会場内には持ち込めないということで、その場で飲み干すしかないのはちょっと困りますね。こぼしたりという問題があるのかもしれませんが、会場内に持ち込めると、飲みながら説明を聞けるのでありがたいですね。
私は次があるのですぐに退席してお土産を頂きました。お土産は自社商品の詰め合わせで、チョコラBBライト2が2本、ユベラ贅沢ポリフェノール90粒入りが1つ、ノンシュガーサヤカEC飴でした。
14泊15日の関東株主総会ツアーも折り返し地点が近づき、疲れも溜まってくるころです。昨日は18時過ぎからずっと(カプセル)ホテルで寝ていたくらいです。なのでこのタイミングでのエーザイのお土産はありがたいですね。チョコラBBを飲んで後半の株主総会もがんばってね!とエーザイから応援されたように感じました(笑)株主総会のピークはまだまだこれからなので、チョコラBBを飲みながら後半もがんばります!
袋の中には株主総会のアンケート葉書も入っていました。株主総会をより良いものにしていきたいというエーザイの姿勢を感じますね。

続いては本日のメインと考えていたゼンショーの株主総会会場へ向かいます。
ゼンショーはお土産や懇親会などはまったくありません。当初の予定ではゼンショーの株主総会には参加せずに、エーザイの株主総会に最後まで出席しようと考えていましたが、「ゼンショー 株主総会」などのキーワードで検索して、このブログを見に来てくれる人が急増していたので、ゼンショーの株主総会に対する関心が高いんだなと判断し、今日はゼンショーの株主総会に最後まで参加することにしました。詳しいレポートは後日まとめますので、楽しみにしていてくださいね!

ゼンショーの株主総会は、以前は東京ドームに隣接したJCBホールで開催されていましたが、株主優待を改悪した昨年は横浜での開催になり、すっかり足も遠のいていました。今年は渋谷での開催となりました。
渋谷駅に着いたのがすでに10時15分頃で、会場の渋谷CCLemonホールまでは徒歩13分と書いてあります。かなり遅刻だな〜と急いで会場に向かいましたが、これがまた分かりにくい場所で、さんざん迷ってしまいました。東京メトロの降りた場所も問題でしたが、それにしても渋谷駅周辺は道が入り組んでいるので、一体どちらに向かっているのか途中で分からなくなるなど大変でした(笑)やっと会場のCCLemonホールに着きましたが、会場前には係員もいなかったので、一度通り過ぎてしまいました。振り返ってやっと会場が見つかりました。すでに株主総会は始まっているとはいえ、会場入り口の道路には案内の係員を配置して欲しいものです。地下鉄駅の改札を出たところから会場まで係員を配置しているエーザイを少しは見習って欲しいですね。

受付を済ますとすぐ横で飲み物サービスがあり、緑茶、ウーロン茶、オレンジジュース、カフェオレ?のペットボトルから好きなものが選べました。すでに1階席は満席のようで、2階席に案内されました。2階席はがらがらでした。以前のゼンショーの株主総会は、2階席ももっとたくさん座っていたと思います。株主優待制度を1/3近くに改悪したことで、100株株主が激減し、出席株主数も大幅に減っているようです。
会場内に入ったのは10時35分頃でしたが、まだ小川社長が説明をしているところでした。質疑応答に間に合って良かったです。
ゼンショーグループで使用している食材の放射能検査についてや、アメリカ産牛肉を使い始めた経緯説明、海外展開について、今後のゼンショーグループの経営体制についてなどの説明がありました。
詳しい説明があるのはとてもいいことですが、説明が終わったのが11時8分で1時間以上も説明していたことになります。一方で質疑応答の時間は35分で審議を尽くしたと小川社長が宣言し打ち切りとなりました。あまり株主の意見など聞く気がない!というのは金融関係の会社と同じような傾向ですね。さらに質問は簡潔にまとめて1分以内で発言するように!という小川賢太郎社長からの注意がありました。自分は1時間以上も話しているのに株主は1分以内というのはちょっと短すぎませんか(笑)とも感じるわけですが、マクドナルドを抜いて外食日本一も達成しましたし、業績・株価とも堅調に推移しています。そんな状況で文句を言うような株主は一人もいなくて、小川社長の思い通りに株主総会は進んでいきました。質問する人たちも一様に業績は素晴らしい、株価も上昇していてありがたいと褒めちぎっていました。ここまで質問者が偏るとちょっと大丈夫かな〜と感じないでもありませんね。
今年も小川賢太郎社長の鰻自慢は変わりませんでした。ゼンショーグループ以外ではうなぎを食べる気がしない!と今年も強調していました。しっかり管理されたうなぎなので、他のうなぎなど食べる気がしないようです。小川社長がゼンショーグループ以外のうなぎ専門店などで食べている姿を見かけた方はぜひご一報ください(笑)
それ以前に毎日ベンチプレスで体を鍛えていると噂の小川社長が、カロリーの高いうなぎなど食べるのかなと疑問に感じますね。

主な質問は、
東海地震への備えは?
30周年記念配は?
深夜強盗への対応は?
株主優待制度の変更でどの程度優待券の発行額は減ったのか?
などでした。
議案は5つありましたが、決議も盛大な拍手で承認され、業績・株価とも順調だとこんなに株主総会運営も楽なんだな〜と実感していました。
コロワイドの蔵人社長がゼンショーとの違いをぼやくのも分かる気がしました。コロワイドも外食日本一を目指していますが、ゼンショーは外食世界一を目指して起業したそうで、外食日本一など通過点に過ぎないという勢いの良さというか鼻息の荒さを感じました。
あまり勢いが良すぎるとちょっと心配になるのは、私だけなんでしょうか?確かに勢いはありますが、そういった会社は崩れだすと早いという面もあるので、しっかりと見守る必要があると思いますね。
今日はこれで株主総会も終わり、これから映画を見に行ってこようと思っています。
明日は今日以上に多くの株主総会に出席する予定なので、チョコラBBでパワーを補給し都内の株主総会を駆け回りたいと思っています。
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2011年06月20日

スパークスグループ株主総会

今日2011年6月20日(月)は10時から品川で開催された、スパークスグループとバンダイナムコの株主総会に出席してきました。今日は東京株主総会ツアー6日目になります。
今日は2社とも品川ということで効率がいいですね。
バンダイナムコは会社設立以降毎年のように参加しているので、今年はスパークスグループ中心に出席してきました。
バンダイナムコは今年は懇親会もなしということで、出席者数の変化なども気になりましたが、9時半ごろの様子では昨年よりかなり少なくなった印象でした。今年は出席票にお土産引換券がついていて、引換券と交換にお土産を渡していました。ここ数年はガンプラがお土産でしたが、今年はキャラクターが印刷されたタオルと入浴剤に変わりました。懇親会も無くなりましたし、お土産もグレードダウンという感じで、かなり経費削減に努めているようです。
株主総会後のイベントは行っていて、株主総会会場内ではスクリーンを使ってTVアニメTIGER&BUNNYを上映していました。横の会場にはクレーンゲーム(クレナフレックス)の体験や太鼓の達人10周年記念体験会、ゴーカイジャー、ナジャヴ・ナジャミーとの撮影会が行われていました。
とはいえ一番インパクトがあったのは、会場入り口から受付までの間の通路にスーパー戦隊35作品記念の特別展示がされていたことです。35体のスーパー戦隊レッドが並んでいる様は壮観でした!記念撮影している人もたくさんいましたね。
バンダイナムコについては株主総会前にざっとチェックだけして、ラフォーレ東京で行われたスパークスグループの株主総会に向かいました。

スパークスグループは投信の運用を行ったりしている会社ですが、業績・株価とも低迷しており、無配が3期続いています。株主数も2万人以上いるので、さぞや厳しい総会になるんだろうなと楽しみ?にしていました(笑)
なんと言っても昨日のマネーパートナーズの株主総会では、同じく金融関係の会社なので業績・株価とも低迷していて、社長辞めろ!こんな会社なら解散してしまえ!役員報酬が高すぎる!など厳しい意見が続出していましたからね。マネパは減益とはいえ赤字になったことはありませんし、配当も減ってはいるものの続けています。それよりもスパークスは悪い状況なんですから、マネパごときでは済まないんだろうな〜と予想していましたが、見事に裏切られてほとんど質問もないまま、28分で無風のまま終わってしまいました。
ヤフーの掲示板では「経営責任を取れ!」などの威勢のいい書き込みがたくさんありますが、誰も阿部社長に文句を言う勇気はないようです(笑)出席者も50人弱と少なくて意外に感じました。質問が少ないのは今年に限ったことではなくて、毎年30分ほどで終わっているそうです。もう文句を言う気力も無くなってしまったのか、スパークスの将来性を確信して信念を持って長期保有している株主が多いのか、どちらなんでしょうか?

株主総会後には前期決算の説明と今後のスパークスグループについて説明が1時間弱ありましたが、こちらも阿部社長と峰松経営管理部長が一方的に話すだけで終わってしまい、株主との質疑応答の時間などはありませんでした。SBIの北尾社長も株主向け会社説明会を行っていますが、一方的に自分の主張を伝えるだけで、質疑応答の時間は設けずさっさと帰ってしまいます。野村證券系に特有の現象なのか分かりませんが、金融関係の経営者はエリート意識が強くて、馬鹿な弱小株主の意見なんか聞いている暇はない!という感じなのでしょうか?せっかく株主が全国から集まっているのに、意見交換する場がないのは残念です。
こういった会社の説明会でよく聞く声は、説明会の間は株を持ち続けてきて良かった!と感じるが、会場から一歩外に出るとなぜまだ持っているんだろう(泣)と落ち込んでしまうという声です(笑)あまりにも株価が低迷しているので、社長の語るバラ色の未来も短時間しか効果がないという状況になっています。

阿部修平社長が何度も強調していたのは、前期も巨額ののれん償却前の段階では黒字であり増益だった、今期はなんとかのれん償却もカバーできるような利益を出して、復配することが最大の目標ということです。私は初めてスパークスの株主総会に出席したので、毎年同じようなことを言っているのか、今年初めてこのように宣言したのかは分かりませんが、会社説明会時も含めて何度も繰り返していたので、今期こそ復配となるのでしょうか?来年の株主総会で明らかになりますね。

説明会前の休憩時間にミネラルウォーターのサービスがありましたが、お土産や懇親会などは行っていません。株主総会を株主の対話の場という位置付けはしていないようです。会社側の考えを一方的に伝えればそれで十分という感じでした。来年からは質疑応答の時間も検討したいと阿部社長が言っていたので、来年どう改善されるのか楽しみですね。
株主総会で出た質問は以下の2点でした。
今後の成長を支える資金を安定的に調達する必要があると説明があったが、増資などを検討しているのか?
会計監査人が変わるが、どのように新しい会計監査人を決めたのか?監査費用はコストダウンになるのか?

会社説明会の中で疑問に感じたことがあったので、質問しようと思っていましたが、質問時間がなかったので終了後に阿部社長に聞いてきました。直接面と向かって質問すると迫力があって緊張しますね(笑)株主総会の時の方が緊張しないかも(笑)北尾さんなども面と向かって質問したら同じような緊張感を感じるのかな?今年はSBIの株主総会にも出席してみますか!集中日開催なので一度も参加したことはないですが、株価低迷も続いているしそろそろ一言言わせてもらわないといけないかな(笑)
株主総会の様子は帰ってから詳しくまとめてみますね。受付で召集通知を配っていたのはエコじゃないよな〜と感じましたし、会場内も比較的寒くてクールビズ総会ではありませんでした。クリーンエネルギーへの投資にも震災以前から注力していたと説明がありましたが、スパークス自体の環境に対する意識が若干低いのではないかなと感じましたね。他社では役員も軽装で出席するので株主にも軽装での出席を求めている会社が増えてきています。スパークスにもそんな意識がもっと根付いてこればいいのにね。クリーンエネルギーに注力しているとか、被災地を訪問して被災地を応援するようなファンドも作りたいと説明しながら、一方で自社の環境意識が低く感じられるというのは、悪く言えば表面だけ取り繕っているのかなとか社会貢献していることをアピールしたいだけなのかなとも捉えられてしまいます。ぜひ小さなところから環境に優しい会社になって欲しいものです。

マネーパートナーズとスパークスを比較すると、株主還元という点では圧倒的にマネパの方が優れています。配当も続けていますし黒字です。今年からは株主総会を日曜日に開催し、格段に参加しやすくなりました。さらに株主総会後には懇親会も開催し、役員の方々が株主のテーブルを回って気軽に話しかけています。お土産も用意してくれています。一方のスパークスの場合、赤字・黒字を繰り返すようなボラティリティの高い業績推移で、3期無配が続いています。株主還元はないに等しい状況です。株主総会に来ても役員との懇親の場はないですし、お土産もありません。株主と対話しようという感じがしませんでした。
この部分だけ見ると、マネパの株主総会では、減益は続いているものの株主とのコミュニケーションも積極的に取ろうとしているし評価しているよ!という応援の声があってもいいと思いますが、まったく逆でした。懇親会やお土産があるがために、あまりマネパの事業内容も理解せずに株主になり、株価が下がっているじゃないか!けしからん!と文句を言うような株主が増えてしまったのかな?とも感じます。
株主総会を充実させればさせるほど、その会社より懇親会目当ての株主が増えて、事業内容をよく知らない株主が増えてしまうというおかしな状況になっているのかなという感じがしました。一方のスパークスの場合は、毎年株主総会に来ている株主も多いそうですが、事業内容や阿部社長などの力を信頼して、期待して持ち続けている株主が多いのかもしれません。株主総会に来ても何か楽しいことがあるわけでもないですし、長期保有が報われているわけでもありません。それでも文句ひとつ言わずに持ち続けているのは、株主にも信念があるからなのかもしれません。
このブログにも懇親会などお金の無駄遣いだ!という厳しいコメントが時々寄せられますが、私は活用の仕方次第だと思っています。ふだん直接意見交換する機会のない少数持分株主と意見交換し、会社に対する理解を深めてもらうにはいい場だと思います。まあいろんな人が紛れ込んでくるので会社の思い通りにはなりませんが、それでも運営の仕方次第では懇親会も有益な場にできると思います。
会社側も何を目的に懇親会を開催するのか?そのためにはどのような運営をするのが適切なのか?とよく考えて欲しいと思いますね。

今回は多くの株主総会に参加しているので、同じような業種・業態の会社に参加することもあります。同じ業種でも株主総会の様子はまったく違ったりして、会社のカラーが如実に現れるので比較してみるととても勉強になるな〜と感じています。
ベンチャーキャピタルでは、ジャフコとドリームインキュベーターの株主総会に続けて参加しましたし、マネパとスパークスも同じような業種の会社です。さらにSBIの株主総会にも出てみたら、比較対象が広がってもっと面白いかもしれませんね。多くの会社の株主総会に参加することで見えてくるものもあるんだな〜と改めて感じました
まだまだ明日以降も株主総会が続くので、多くの会社の経営陣に触れてきたいと思っています。
株主総会レポートも楽しみにお待ちくださいね!
明日はメトロ1日乗車券で、都内を駆け巡ります!
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2011年06月19日

東京株主総会ツアー5日目

今月の東京株主総会ツアーは14泊15日の長丁場ですが、やっと今日で1/3を消化することができました。ピークはまだまだ先ですが、なんかもうお腹いっぱいという感じです。懇親会があったり株主優待を消化しなければならない!ということで、文字通りお腹いっぱいということもあるんですが(笑)、株主総会好きとはいえさすがに毎日毎日株主総会が続くとだんだん消化不良気味になってきますね!
5日目の今日6月19日(日)は、マネーパートナーズとシンプレクスホールディングスの株主総会に参加してきました。どちらも懇親会ありという株主総会です。同じ日に懇親会ありが重ならなくても...とも感じますね。
マネパは今まで火曜日の開催だったんですが、今年はより多くの株主に参加してほしいということで日曜日開催になりました。以前会社説明会後に奥山社長とお話ししたときに、今年は懇親会はやらないかもと言っていましたし、東日本大震災も起きたので今年は自粛ということで中止にするんだろうな〜と思っていましたが、今年も懇親会が開催されました。
マネパが10時から株主総会で、シンプレクスが11時から株主総会開始だったので、毎年参加しているマネパは30分ほど奥山社長の話を聞いて、その後はシンプレクスに参加しようと思っていました。シンプレクスの株主総会に行くのは初めてですし、こちらは召集通知の中に軽食を用意していると書いてあったので、懇親会の開催が確実だったことも理由のひとつです。
しかしマネパの受付で渡された紙に、懇親会を行うと書いてあったこと、投資額がマネパの方が比べ物にならないくらい大きいこと、株価が下がっていて大丈夫なのか?という不安もあったこと、などから、結局マネパの株主総会に最後まで参加し、懇親会にも少し出てからシンプレクスの株主総会に向かいました。

今年はマネパでも多くの質問が出ました。株価が下げ止まらないことからかなり厳しい質問もたくさん出ました。業績を上げられないなら社長を辞めてしまえ!とか純資産以下にしか評価されないような会社なら会社を清算して株主に資金を返してほしいなどかなり厳しい指摘でしたね。役員報酬が多すぎる!などの指摘もありました。昨年までと比べると格段に厳しい株主総会になりました。
まあ確かに株価が全然下げ止まらないので、一言言いたい気持ちもわかりますが、FX業界自体が市場から評価されていないんでしょうね。
他のFX専業会社に比べると、マネパは赤字も出していないし、PBRも実は一番高いなどの説明もありましたが、火に油を注ぐ結果となりました(笑)
今後も市場環境に関わらず赤字にならないような企業体質・事業構造を作り上げ、黒字を続けて企業価値・純資産を積み上げていくことが役職員一同にできることと回答していました。
厳しい環境の中がんばっているとは思いますが、もう少し利益水準を高めてほしいなと思います。私も損失額が見たくもないほどの規模に達していますので(泣)

株主総会に続いて別室に移動して懇親会となりました。今年は会場が六本木ヒルズに変わり、株主総会会場・懇親会会場とも広々とした感じになりました。料理は毎年のようにサンドイッチでしたが、今年はフルーツも豊富に用意されていました。昨年は前年の3倍の参加者となり、すぐに料理がなくなるなど大混雑でしたが、今年は会場も広くサンドイッチも次々と運ばれてきたので、混乱もなく食事を楽しめました。
とはいえ困った株主も居て、皿に山ほどもサンドイッチを積み重ねて取っていたので、たくさん食べる人なんだな〜と思っていたら、そのまま会場の隅に行き、お土産の袋にそのままサンドイッチを投げ込んでいました!
懇親会ではたまにデザートなどを持ち帰る人を見かけますが、こんなに大胆に料理を持ち帰る人を目撃したのは初めてです。見ているとまたサンドイッチを山盛りにしてきて、今度はさすがに食べるのかな?と思ったら、またお土産の袋に無造作に投げ込んでいました。サンドイッチとはいえ投げ込んだら無残な姿になると思い、サンドイッチがかわいそうになりました。そんなことをさらに何回も繰り返していたので、30個くらいは持ち帰ったのではないでしょうか?
会場の係員の方も見て見ぬ振りをしていましたが、さすがに苦笑いしていました。思い出してみると昨年のマネパの懇親会にもいましたし、あちこちの懇親会でも見かける人なので、懇親会のある株主総会に行っては同じようなことをしているのかな?と感じました。
懇親会も年々出席者が増えて料理の奪い合いは激しくなっています。私みたいにブログで懇親会があったという情報発信をしていることも出席者増加の理由のひとつだと思うので、料理の争奪戦が厳しくなる上に、大量に料理を持ち帰るような人まで現れる現状に接し、ブログで情報発信する意味とはなんだろう?と考えさせられました

今年は特に懇親会を自粛する会社も増えましたが、こういった懇親会荒らしのような人が増えると、懇親会が永遠に自粛ということになりかねません。節度を持って懇親会を楽しんでほしいものです。
株主総会ブログから懇親会情報は外した方がいいのかな〜と真剣に考えさせられました。まあ他のブログで紹介されるので、私だけがやめてもあまり意味はないんですけどね。
そんな感じで今日の懇親会ではちょっと嫌な思いをしました。

マネパの株主総会にはあまり知った顔がいなかったので、みんなどこに行っているんだろう?と思っていたら、シンプレクスの株主総会会場に集合していました(笑)
シンプレクスの会場には13時前に着いたので、株主総会はすでに終わり、懇親会も終盤という感じで飲み物しか残っていませんでした。料理はすぐに無くなってしまったそうです。マネパは料理はサンドイッチだけですが、お腹はふくれたのでマネパに行って正解だったようです。
懇親会会場でも質疑応答が続いていて、質問者は会場前方のマイクで社長と面と向かい合って質問する形式で行われていました。一般的には各役員がテーブルを回って株主と歓談するケースが多いですが、シンプレクスの場合は懇親会でもマイクを使って質疑応答をしていました。他の株主にもどんなやり取りをしているのか分かるので、これも面白い方法だなと感じました。手持ち無沙汰な役員には個別に質問も可能でした。

株主総会仲間の方々といろいろ株主総会話などを楽しみながらウーロン茶をいただき、シンプレクスの懇親会場を後にしました。13時20分ごろには懇親会も終了となりました。
私は出費を抑えるためにカプセルホテルに泊まりながら株主総会に参加していますが、お土産なども増えていくので、お土産保管用にもう一部屋カプセルを借りないといけなくなるのでは?などと笑われてしまいました(笑)たしかに段々と寝るためのスペースが無くなってしまうかもしれませんね。お土産は金券やクオカードなどかさ張らないものがやはりありがたいですね。まあでもどら焼きが楽しみという人もいますし、会社によってお土産も特徴がある方が楽しいのかなとも感じます。
召集通知を発送すると会社にはお土産は何を予定しているのか?という電話がたくさんかかってくるらしいですが、それくらいなら召集通知にお土産の内容も載せるように会社法を改正すればいいのに(笑)と思いますね。問い合わせ対応の手間が省けますので。そんな改正は無理だと思いますが...
IR担当セクションもいろんな問い合わせがあって大変だな〜と感じました。

まだまだ明日からも株主総会が続きます。
詳しいレポートは帰ってからになりますが、できるだけ多くの株主総会に参加して、このブログを楽しみにしてくれている方々により多くの情報をお届けしたいと思っています。長期のカプセル暮らしで疲れもたまりつつありますが、残り2/3も東京中を駆け巡りたいと思っています。
今日は明日以降に備えてゆっくりお風呂に入って、体力の回復に努めたいと思っています。
ブログ更新が可能であれば、また中間報告を行いますね!
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2011年06月16日

コロワイド(7616)2011年株主総会レポート

2011年6月15日(水)14時から、横浜のパシフィコ横浜 国立大ホールで開催されたコロワイド(7616)の第49期定時株主総会に行ってきました。コロワイドは甘太郎、北海道、ラ・パウザなどの飲食店を全国で展開している外食チェーンです。
コロワイドの株主総会に参加するのは、2007年、2009年、2010年に続いて4回目です。
2011年6月15日(水)の株価 464円(東証1部 7616) 500株単位 3月決算
PER 43.7倍、PBR 2.76倍、配当利回り 1.08%、株主資本比率 22.6%
監査費用 11,700万円(売上比 0.12%、営業利益比 3.82%) あずさ監査法人
株主優待 3、9月末の株主に2万円分のポイント贈呈
 詳しくは 次項有 コロワイドの株主優待情報ページ


   コロワイド(7616)のホームページ

   コロワイド(7616)のヤフー株価情報
コロワイド2011年株主総会
2年前には600円前後で推移していた株価も今では400円台です。外食日本一を目指す!という考え方も大事ですが、まずはM&Aした会社をしっかりと立て直す体制を作ることが大事だと思いますね。
コロワイド2011年株主総会
スケジュール
14:00〜14:19 事業報告
 14:02〜14:03 監査報告
 14:03〜14:19 事業報告 映像+女性ナレーションが事業報告を読上げ
14:19〜14:22 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金処分の件 前年から据え置きの5円
 第2号議案 取締役6名選任の件 4名全員改選 4名再任、2名新任(実質1名増員)
14:22〜14:28 質疑応答 質問者2人 計2件 6分
14:28〜14:29 議案の採決 拍手方式 すべて可決
14:29〜14:30 新任役員の紹介 名前とよろしくお願いしますのみ
14:31〜15:25 大質問大会 質問者11人 計16件 44分
 質問の途中で会社紹介ビデオを10分間上映
コロワイド2011年株主総会
お土産 お食事券3千円分 後渡し
飲み物サービス なし
事業説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、株主総会後に質問を受付ける場も用意していて、蔵人社長のボヤキも面白いです。お土産も用意されていて、開催時期が早いのもプラス評価です。一方で、横浜での開催は遠方の株主には出席しにくいですし、もう少し質問時間を取ってもいいのではないかと感じました。これらを総合的に判断し、コロワイド(7616)の株主総会格付けは昨年から1段階格上げして 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数     71,367名、その議決権数   148,052個
   議決権返送&出席株主数   17,897名、その議決権数    80,060個
コロワイド2011年株主総会
今日は午前中は名古屋であみやき亭の株主総会に顔を出し、その後新幹線で横浜まで移動して14時からコロワイドの株主総会に参加しました。のぞみに乗るのはたぶん10年ぶりくらいです。いつも高速バス移動なので(笑)
コロワイドの株主総会は毎回お食事券とシルスマリアのお菓子がお土産でしたが、今回はお食事券のみになりました。私はこれでも十分だと思いますが、満足していない株主がたくさんいたようです。20分ほど前からは受付前は大行列になっていて、入場制限が行われていました。
広いホールの1階席はほぼ満席でした。お土産が減っても出席者はあまり変わらないようです。
今年も子会社の社長も出席していました。他社ではクールビズに対応して、節電総会にして役員も軽装にするので、株主にも軽装での参加を召集通知に記載している会社も出てきましたが、コロワイドは役員もスーツ姿での登場でした。
コロワイド2011年株主総会
株主総会開始前に、議案に関係ない質問は株主総会後に時間を取っているので、そこで質問して欲しいと案内がありました。毎年恒例の質問大会&蔵人社長の独演会です(笑)
事業報告は映像で行われましたが、基本的には召集通知の読み上げでした。ただ写真を多用していて、分かりやすく感じました。続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
報告事項に関する質問ということで。2人だけであっという間に終わってしまいました(笑)

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)アトムの株主でもあるが、アトムの業績を立て直す前に植田社長がコロワイドに呼び戻されてしまい残念だ。植田社長も含めて増員する2名の取締役にはどのような役割を期待しているのか?
→(野尻公平専務管理部門担当)コロワイドの取締役は少数精鋭でやってきたが、昨年1名辞任して4名になっていた。今回6名体制となるが実質的には1名増員と考えている。
今までコロワイドの業績は外食産業も含めて伸び悩んできたが、これからはM&Aも含めて成長戦略に転換していく。そのためには役員の増員も必要であり、今回6名体制にする。植田氏にはコロワイド東日本の社長を担当してもらう。蔵人氏(蔵人社長の息子)には、今後子会社を統合再編していくが、その責任者をしてもらう。
(2-2)コロワイドは借り入れが多くて財務内容が悪いが、銀行との間で成長のための資金調達についてコミットできているのか?
→(野尻)銀行との関係は良好であり問題ない。今後3年間の営業キャッシュフローは276億円を見込んでおり、今後3年間の投資キャッシュフローは184億円の予定です。この差は借入金の返済に回せるので、現状447億円ある有利子負債を3年後には350億円まで減らす計画です。今後大型のM&Aがあっても、収益性などきちんとコントロールしていくので、有利子負債の件でご心配をかけることはない。

以上で質疑応答は打ち切りとなりました。まだ手を挙げている人もいたようですが、会場が広すぎてよく分からないような状況でした。議案の採決も無事終了し、わずか29分で株主総会自体は終了となりました。

続いて大質問大会となりました。本来なら10分間の会社紹介ビデオを流してから質問大会の予定だったようですが、手を挙げる人が多くてまずは質問から始まり、途中でビデオを流していました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)なぜ優先株を発行したのか?社債もちびちび出していて金利も高い!
→(野尻)平成16年3月の臨時株主総会で決議いただき優先株を発行した。平成18年3月にも同様に発行している。当時大型のM&Aを行っており、健全な財務体質を維持するため優先株を発行した。この優先株には議決権もなく、普通株への転換権もないので、既存の株主の方にはダイリューションの心配も無い。社債についてはコロワイドにとって有利な資金調達方法だと考え発行している。
(2-1)東日本大震災も発生し、足元の状況が心配だ。
→(野尻)コストダウンや食材の効率的な運用など手は打っている。4〜5月の実績は、利益面では計画を大きく上回っている。
蔵人社長)私の顔を見て判断してもらえばいい(会場爆笑)
(3-2)MBOに対する社長の考えは?上場コストはそんなに高いのか?
→M&A中心に成長していくしかない。少子高齢化が進むし政府は頼りない。自らがんばるしかない。日本国内はオーバーストア状態なので、川下分野でM&Aを行い再編していくしかない。それが出来ない会社は海外に出るしかない。私は64才になったので4年後には社長を辞めたいが、息子を取締役に入れたので辞めるわけにはいかなくなった。M&A資金を調達するのが私の役目だと思っている。
(4-3)10年前に株主になったが、当時蔵人社長が日本一の外食企業を目指す!とインタビューに答えていたので、期待して株主になった。まだ日本一を目指しているのか?それなら役員も一致団結して、2万株くらいは自社株を保有する必要があるのではないか?
→日本一の外食企業を目指すのは変わらない。コロワイドの役員の一致団結は強いし仲もいい。株を持つ持たないとは関係ない。給料の使い方は自由なので自社株を買えとは強制できない。私はカルロス・ゴーン並みの給料が欲しいと思っている。そうなれば他の役員の給料も自然と上がり、株を買えとも言える。皆さんが思う以上に残業などしてがんばってくれており、現状の給料ではとても株を買えとは言えない。
(5-4)ラパウザの食べ放題メニューは1人ではだめと言われた。他の店ではいい所もあるが?
→食べ放題メニューの詳細までは分からない。誰か分かる人いる?
蔵人取締役)旧メニューでは1名でも食べ放題に対応していたが、新メニューからは2名以上空の対応となった。
→たぶん1人だと儲からないのだと思う。
(6-5)日経MJで香港に店を出すという記事があった。その他のアジア展開も含めて教えて欲しい。
→私はウォシュレットのない国には行きたくないので、アジア中心に出店していきたい。
野尻)2010年12月にコロワイドアジアを設立し、香港で4店を契約済み。その他ではタイで製造拠点を検討している。まだ流動的だが、製造拠点ができれば店舗展開も行っていくと思う。
(7-5)今回はシルスマリアのチョコがお土産になくなって残念だ。来年は復活して欲しい(会場から拍手)
→来年はたぶん大丈夫。私のポケットマネーから出す(笑)
(8-6)計画停電が実施された場合どうするのか?
→震災後にはすぐに現地に駆けつけ、14.8万食分の炊き出しを行った。10億円ほどの費用もかけており、外食企業でもトップクラスの対応だと思う。マスコミなどでは取り上げられていないが、現地の方々には喜んで頂いた。節電についてはLEDに取り替えるなどできることは行うが、影響はわからない。何とかなると思うし、計画停電はないと勝手に決めている。電気が来なかったら店を閉めるしかない。日産の工場跡地に作っている製造工場も予定より遅れているが、大震災の影響なのでしょうがない。
五十嵐茂樹専務取締役営業担当)情報を収集してロスがないように対応を進めた。今年の夏については店舗での15%節電を必ず達成した上で、情報収集に努め対応していく。

(9-7)役員を2名増員して報酬はどの程度増えるのか?
→(野尻)1名減の2名増なので若干の増加と考えて欲しい。
(10-7)株主優待・配当をもらっているが、それ以上に株価が下がっており、身銭を切っているようなものだ。利益をしっかりと出して配当して欲しい。株価も上げて欲しいし、今期は50周年であり株主還元にも取り組んで欲しい(会場から拍手)
→来年は私が身銭を切るので安心して欲しい(笑)
注記)これだけ手厚い株主優待があるのに、もっと還元しろとはけっこう欲張りな株主が多いんだな〜と感じました。お土産の件もそうですが、どれだけもらっても満足しない人はいるんですね。これ以上還元したら蔵人社長の身銭もなくなっちゃいそうで心配ですね(笑)
(11-8)新任取締役は他社もそうだが、よろしくお願いしますだけだ。ぜひ株主にしっかりと挨拶して欲しい。
→どうしますか?と新任2人に問いかけ
植田剛史取締役)6年ぶりに横浜に戻り、蔵人本部長とともに東日本を盛り上げていく。
蔵人賢樹取締役)子会社のシナジー効果を出して日本一を目指していく。
(12-8)コロワイドの社名の由来は? 次項有 社名の由来はホームページ参照 
→社名を決めるにあたり、電通などに相談しようと思ったが、いい案が出てこなかった。自分が何を一番大事に思っているのか考えると、勇気が一番大事だと感じた。他に愛、知恵、決断から2文字ずつ取った造語。説明が面倒なので、ころころ転がりワイドに生きようなどと説明することもある(笑)
(13-9)横須賀に工場を作ると説明があったが店がない
(14-10)野村證券に進められてゼンショーを買ったが大きく上がり儲かっている。ゼンショーのように株数に応じて優待券を倍にするなど、株主優待をもっと充実させて欲しい。そうすれば株価も上がると思う。
→株主優待は検討してみたい。
注記)ゼンショーはその前に株主優待を1/3に減らしていることを知らないようですね。コロワイドも同様に500株株主の優待金額を大幅に減らして、株数に応じた優待にすると株価はかなり下がってしまうのではないでしょうか?どんな検討をするのか心配ですね。
(15-10)蔵人社長は中国嫌いだったのになぜ香港に出店するのか?
→香港はイギリス統治時代が長かったので、中国とは違うと思っている。中国では日本のそばははやらないと思う。ベトナムの方が可能性があると思う。商売でもアジアで展開していないと世界から相手にされなくなってしまうと思う。
ゼンショーとコロワイドは昔は同じくらいの売上規模だったが、(銀行関係者はいませんよね?でもいるんだろうな〜と念押しの上)ある都銀が800億円をゼンショーに融資した。私には貸してくれなかった。まだ恨んでいる(笑)その資金を元手にM&Aを仕掛けてゼンショーは大きくなった。小川賢太郎社長は、俺を怖がって誰も遊びに来ないと言っていたので、家まで遊びに行ったことがある。毎日ベンチプレスをして体を鍛え上げているそうだ。あるとき銀行が来て、泥棒が来たらどうするか?と聞かれたので、命が大事だから逃げると言ったら、ゼンショーで聞いたら(小川賢太郎社長に聞いたらと言うことだと思う)命がけで戦えと言ったそうだ。会社によって考え方はかなり違うが、コロワイドも日本一を目指していく。
15時23分となり、そろそろ時間なので最後の質問との案内
(16-11)最近復興支援活動がテレビで取り上げられたが、アイデアをもっと出してマスコミにも取り上げてもらって欲しい
→(植田)サマータイム制の導入が進んでおり、その対応がテレビで取り上げられた。他にもサマータイム対応やランチ対応など検討しており、お客様の反応を見ながら手を打っていく。

以上で質問大会もすべて終了となりました。
昨年まではワタミと比較しながらの蔵人社長のぼやきが面白かったんですが、今年は一歩先に外食日本一となったゼンショーに対するぼやきが全開でした(笑)毎年この独演会が楽しいんですが、多くの人がその前に帰ってしまうのは残念ですね。来年の株主総会も楽しみにしています。
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2011年06月12日

ゼットンzetton(3057)2011年株主総会レポート1

2011年5月26日(木)10時30分から、横浜マリンタワー3階ホールで開催されたゼットンzetton(3057)の第16回定時株主総会に行ってきました。ゼットンは庭園や美術館などの公共施設に併設したレストランを中心に、ハワイアン業態のアロハテーブルなどを東名阪で展開している会社です。
ゼットンの株主総会に参加するのは2008年、2009年、2010年に続いて4回目です。

2011年5月26日(木)の株価 25,700円(名証セントレックス 3057) 1株単位 2月決算
PER 未定、PBR 1.90倍、配当利回り 無配、株主資本比率 18.8%
監査費用 1,500万円(売上比 0.23%、営業利益比 7.50%) 監査法人コスモス
株主優待 2月末の株主に株数に応じてお食事券・入場券贈呈
 詳しくは 次項有 ゼットンの株主優待情報ページ

   ゼットンzetton(3057)のホームページ

   ゼットンzetton(3057)のヤフー株価情報
ゼットン2011年株主総会
過去2年間の株価推移を見ると低位安定という感じですが、昨年の年末から小型株人気に乗ったのか珍しく上昇しています。しかし東日本大震災後はまた元の2.5万円前後に戻ってしまいました。業績を見てみると、売上は伸びているものの利益のブレは大きく、財務内容もあまり良くありません。早く名証セントレックスを卒業しないと、株価の低位安定が続きそうですね。
ゼットン2011年株主総会
スケジュール
10:30〜11:01 事業報告(受付開始は10時から)
 10:32〜10:36 監査報告 山中忠常勤監査役
 10:37〜10:49 事業報告 映像+女性ナレーションが事業報告を生で読上げ
 10:49〜10:52 対処すべき課題を稲本健一社長が読上げ
 10:52〜11:01 今期の取り組みについて稲本健一社長から説明
11:01〜11:38 質疑応答 質問者5人 計14件 37分
11:38〜11:40 稲本健一社長からあいさつ
ゼットン2011年株主総会
お土産 お食事券2千円分、マリンタワー入場券 先渡し
飲み物サービス 株主控室でオレンジジュース、ウーロン茶のサービス
事業説明会 なし(簡単に今期の取り組みについて説明あり)
懇親会 なし

注目の株主総会格付けですが、今期の取り組みについて簡単に説明があり、お土産や飲み物も用意されています。一方で、集中日開催であり横浜というのも遠くて参加しにくいですね。これらを総合的に判断し、ゼットン(3057)の株主総会格付けは昨年より1段階格下げし 『C−』 としました。
   株主数 2,886名(議案がないので定足数などについての説明は無し)
ゼットンの株主総会は昨年に引き続き横浜のマリンタワーで行われました。5月26日(木)は多くの株主総会が開かれているので、横浜まで足を運ぶのは大変です。また横浜からマリンタワーまでは地下鉄で200円余分に交通費がかかってしまうので痛いですね。もっと便利な都内で開催してくれるとありがたいです。遠方なので開始時間が10時半と少し遅めになっています。
受付開始は10時からで、株主控室も用意されていて、冷たい飲み物を頂くことができました。
ゼットン2011年株主総会
株主総会会場内は昨年と同様の配置で、株主席は正面と左右の3ヵ所に分かれています。昨年より出席者が増えていて、正面の席はほぼ満席でした。60人くらい出席していました。正面にはスクリーンが用意されていて、事業報告などで活用されていました。
ゼットン2011年株主総会
株主総会開始前にはスクリーン上にゼットンのお店を紹介する映像が流されていました。
節電に協力するためだと思いますが、今年はカーテンもオープンで外光を利用して、室内の照明は最小限にしていました。役員席の背後が明るいので、株主席から見ると役員の方々の表情がよく分からない感じでした。一方で会場内は少し寒く感じましたので、室温の点ではもう少し節電に協力してもいいのではと感じました。
事業報告は会場後方で女性が読上げ、関連する図や写真などがスクリーンに映されていました。時々マイクに雑音が入りましたが、株主総会なので質問・回答用のマイクなど複数のマイクを会場内に設置していることから、干渉して雑音になったようです。
続いて稲本社長が対処すべき課題を読上げ、東日本大震災の影響や大震災を経験して感じたこと、今期の取り組みなどについて説明がありました。
例年だと続いて議案の説明があるんですが、今年の株主総会は議案がないので、報告事項に対する質疑応答となりました。今年は役員選任もないし、無配が続いているので剰余金処分の議案もありません。なので珍しい議案なしの株主総会となりました。
質問には稲本社長中心に回答していました。昨年までは佐藤副社長や坂井取締役からの回答も多かったんですが、佐藤副社長はアロハテーブル社長に専念するためゼットンの役員を外れたこともあり、今回はほとんど稲本社長が回答していました。質問には丁寧に答えていたと思います。

株主総会は1時間10分ほどで終わってしまったので、東急東横線で渋谷まで戻り、ゼットンのお店神南軒でランチを楽しんできました。昨年はマリンタワー内のレストランでランチを楽しみましたが、最近は神南軒が気に入っているので、渋谷まで戻って少し遅めのランチとなりました。
ゼットン2011年株主総会
神南軒はランチにドリンクバー、サラダバーが付いていて、ミニトマトなどサラダの種類も豊富です。東京滞在が続くと野菜が不足しがちなのでありがたいお店です。今回もしっかりと野菜類を補給してきました。
今日の日替わりランチはチキンカツでした。土日もランチ営業を行っているのもありがたいですね。土日は日替わりランチがないなど少しメニューが変わります。
ゼットン神南軒
屋上はバーになっていますが、今はビアガーデンになっています。株主総会でも説明がありましたが、今年の夏は節電に協力するため、冷房を使わない屋外のビアガーデンに力を入れています。暑い夏は屋外で冷えたビールを楽しむ!がぴったりですね。
ゼットンの業績にも貢献してくれると株主としてはありがたいです(笑)

肝心の質疑応答の様子などは ゼットンzetton(3057)2011年株主総会レポート2 にまとめてみようと思っています。作成中

   ゼットンzetton(3057)2011年株主総会レポート2
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2011年06月10日

アイ・アールジャパンIR Japan(6051)会社説明会

2011年6月10日(金)14時から東海東京証券で開催のアイ・アールジャパン会社説明会
最近は株主総会続きということと株主総会レポートをまとめないといけないので、あまり会社説明会に参加できていませんでしたが、今日はアイ・アールジャパンIR Japanの個人投資家向け会社説明会に行ってきました。アイ・アールジャパンは、敵対的TOBなどの買収攻勢にさらされている側のアドバイザーとなり、普段は実質株主が把握しずらい外国人投資家の調査などを行っている会社です。我々が参加している株主総会の裏側で、会社側の望む議案が無事可決するように色々なアドバイスを行っている会社です。株主総会の裏側が覗けてなかなか興味深かったですし、いろいろと勉強になりました。
2011年6月10日(金)の株価 950円(東証1部 9946) 100株単位 3月決算
PER 8.1倍、PBR 1.44倍、配当利回り 2.63%、株主資本比率 63.5%
監査費用 2,900万円(売上比 1.16%、営業利益比 7.00%) あらた監査法人
株主優待 なし

企業規模の割に監査費用がかなり高額ですね。上記の2,900万円以外にも、株式公開に向けた各種アドバイザリー費用などが発生しているので、総額は4,820万円にのぼります。売上が25億円ほどの規模で東京中心に活動しているのであれば、1,500万円くらいで十分なようにも感じるんですが、何か特殊な監査が必要なんでしょうか?
   アイ・アールジャパンIR Japan(6051)のホームページ

   アイ・アールジャパンIR Japan(6051)のヤフー株価情報
アイ・アールジャパン
アイ・アールジャパンは東日本大震災後の3月18日に上場しましたが、その日に付けた高値1,918円をピークに、株価は下落トレンドになっています。出来高も急激に細り、ここまでは典型的なIPO銘柄の値動きになっています。千円前後で下げ止まるのか?まだ下値模索が続くのかは分かりませんが、もうしばらく様子を見る必要があると思いますね。
スケジュール
14:00〜14:11 会社紹介ビデオ
14:11〜14:56 寺下史郎社長から説明
14:56〜15:01 質疑応答 質問者1人 計3件
お土産 クオカード500円分 アンケートと引換えで後渡し

会社側出席者は、寺下史郎社長、コーポレートプランニング部の浜崎氏、萩田氏の3名でした。
まずは会社紹介ビデオが10分ほど流され、その後寺下社長からのプレゼンテーションになりました。
守秘義務があって具体的な社名は挙げられないが、東海地方を代表する会社もほとんどはIRジャパンの顧客になっているそうです。
震災直後の上場で初値がどうなるか?それ以前に公募株の買付代金を振り込んでもらえるのか心配していたが、無事公募を行うことができ初値も奇跡的に公募価格を90円上回った。
が、その後の株価は上記株価チャートの通りですまあほとんどの新規公開銘柄は同じような動きをするのでやむを得ませんが、半年から1年経って株価がどう推移しているか注目ですね)

まずは自らの経歴紹介や、IRジャパンという会社の成り立ちなどについて説明がありました。
大学卒業後エイアイアイという会社に入り、イトーヨーカ堂がアメリカで発行した無担保転換社債の発行を手伝った。発行後は投資家に情報提供が必要なので、英文で説明資料などを作って投資家に説明に回っていた。1997年に旧アイ・アールジャパンに入社した。当時はIR資料などのパンフレットを作って売上をあげていたが、私が入社した年にソニーの株主総会を長年仕切っていた青山氏から議決権を集めるのを手伝ってほしいと頼まれ、現在の株主判明サービスにつながる仕事を始めた。青山幸彦氏は私のゴルフ仲間で利害関係はなかったが(今はIRジャパンの取締役)、大賀社長の元長時間に渡るソニーの株主総会を支えていた。当時は議決権数の過半数が集まらないと株主総会が無効になってしまうので、外国人株主が多い会社は議決権を集めるのに苦労していた。青山氏からの依頼を受けてアメリカに飛んでソニーの実質的な株主を探して、議決権行使をお願いして回った。この仕事が認められて日立からも仕事を頂くようになり、業績が低迷していたIRジャパンを立て直すことができた。
IRジャパンは1984年に鶴田前社長が、今後は日本でもIRサービスが重要になると考え設立したが、IR用パンフレットの作製など宝印刷やプロネクサスと同じような仕事しかなく、競合も多いので苦戦していた。新たに立ち上げた株主判明サービスが好調で業績も立ち直ってきたので、MBOという形で鶴田社長他の持ち株をすべて引き取り、私が100%株を保有する会社になった。その時銀行から、私個人の信用で10億円の借金をしてMBOを行った。上場時に調達した金額が10億円なので、借金を返すために上場したのでは?という誤解があるようだが、10億円は利益で返済する目途がついたので上場したのであり、借金返済のために上場したわけではない。MBO時ののれん償却が8,500万円ずつ5年間発生するので、純利益の水準は低くなっている。のれんの影響はあと2年間続く

IR(インベスター・リレーション投資家向けの活動)・SR(シェアホルダー・リレーション株主向けの活動)コンサルティングとは、実質株主判明調査から始まり、会社側の提案したい議案がどの程度の株主から支持されるのか?可決するためにはどのような議案にすれば良いのか?などのアドバイスを行う。(株主構成により議案の内容も変わってくるのでしょうね。白紙委任の多い個人株主が多ければ、会社側の思い通りの議案にできそうですが、外国人や機関投資家が多いとより慎重に賛否をシミュレーションするんでしょうね)
その後、議決権行使促進活動を行い、株主に議決権を行使するように促す活動のお手伝いを行い、株主総会を迎える。株主総会後は議決権行使結果の分析を行い、来年に向けてのアドバイスを行う。
以前は会社法で議決権数の過半数が必要で、当社の実質株主判明サービスの需要も多かったが、会社法改正後は定款変更で1/3にまで引き下げることが可能になり、アイ・アールジャパンのビジネスが無くなるかと思ったが、そこに村上ファンドが登場し敵対的買収や短期的な利益を求めるような株主提案を行い、会社側と委任状争奪戦になるケースが増え、プロキシーアドバイザリー業務が増えて救われた。今月は株主総会シーズンだが、電力会社の社長は反対票がどの位来るのか頭を悩ませていると思う。
注記最近の株主総会招集通知には、目立つ位置に議決権行使のお願いが載っていたり、株主総会への出席や議決権行使書の返送をお願いする紙が入っていたりします。さらに株主総会の1週間から10日前には、議決権行使を促す葉書を送ってくる会社も増えました。議決権の集まり状況を見ながら、IRジャパンのような会社がアドバイスしているということなんですね!
今は各議案への賛否を報告しなければいけないので、会社側としても白紙委任で返送してくれたり、株主総会に来てくれる株主は、それだけ賛成票が上積みされるのでありがたい存在なんだなと感じました。よく株主総会にきてお土産だけもらって帰る株主を批判している人がいますが、会社側としてはお土産くらいで議決権行使書を持ってきてくれるなら、大歓迎の様ですわーい(嬉しい顔)勝手な解釈(笑)

実質株主判明調査とは、上位株主を見てもらうと分かるが、大企業の場合日本トラスティサービスなどの信託銀行名義が大株主になっている。この中にはファンドや機関投資家など様々な株主が含まれているので、会社側からすると誰が本当の株主なのか分からない。招集通知は日本トラスティサービスなどの株主名簿上の登録株主に送られるので、実質株主には招集通知などの情報は届かない。株主総会や議案には興味がない株主も多いので、結果として議決権行使がされず定足数が足りないという恐れがあった。今は1/3にまで引き下げられたのでそのようなリスクは低下したが、外国人株主の比率がさらに上がると定足数ギリギリになる可能性もある。
外国人投資家が議決権を行使しようとしても、招集通知は日本語で書かれており内容の判断ができなかった。そのため海外のISS会社(議案の賛否をアドバイスする会社)が勝手に招集通知を英訳して、議案に対するアドバイスとセットで外国人投資家に提供するようなサービスも行われている
その場合、会社側の意図と違ったアドバイスをされる恐れもあるので、当社のような日本のIR・SRコンサルティングサービスを利用する会社が増えてきた。

前期の業績はほぼ計画通りとなった。IRジャパンが他社に買収されてしまうと顧客企業も困るので、私の持ち株比率は60%以上をキープする考えであり、そのため法人税率が高くなっている。
今期の業績は増収増益を見込んでいるが、大きな伸びを見込んでいないのは、突発的に入る大型案件を織り込んでいないためです。敵対的買収などの有事が起こったり、大型の経営統合などがあると当社へのコンサルティング依頼が増え、ボーナス的な部分の売上が増える。最近は敵対的買収なども減っているが、今日の日経新聞4面にはTCI(ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド)がまた動き出したとのニュースも載っており、こうした動きが出てくると当社にもプラスになる。
注記)TCIは数年前にJパワーに増配提案を出し、会社側と対立したファンドです。今回はJTの社長解任を求めているようです。こうした有事が起こるとIRジャパンへの相談が増え、業績が伸びるんですね。2007年には村上ファンドに助けられましたし、今回お世話になりそうなTCIにもお中元の一つくらい贈っておかないといけませんね(笑)まあ顧客企業との利益相反になるので無理でしょうが(^_^;)

有事の大型案件を除いた部分の売上高は順調に伸びている。主要顧客数が安定的に伸びているためで、当社は長い付き合いをしている顧客が多くて、解約されることはほとんどない。ただ景気が悪くなるとフィーを少し下げてくれないかとお願いされることはあり、その場合は売上の減少要因になる。
SRコンサルティングは順調だが、一方でIRパンフレットなどを作るディスクロージャーコンサルティングは売上が大きく減っている。競合他社も多く減少傾向が続いてきたが、上場したことで財務内容も良くなり、安心して仕事を任せられるということで、下げ止まってきたと思う。
SR活動のシェアは日本国内では65.3%でトップだが、普及率は13.5%とまだ低い。SRサービスの必要性を知らない古い経営者や昔のままの経営スタイルの会社がたくさんある。上場企業向けにセミナーなどを行って、SR活動の必要性などを訴求しており、普及率を上げていきたい。
日本株の保有比率を見ると、外国人が26%、国内の機関投資家が18%、個人投資家が20%で合計64%を占めている。今後新しい国際会計基準アイファースが導入されると、さらに持ち合い解消が進むので、SRサービスの必要性が高まりアイ・アールジャパンの業績にもプラスに働く。
東日本大震災後も外国人は積極的に日本株を買い増しており、実質株主判明調査の必要性も高まってくる。外国人投資家と言っても幅広いので、各企業で調べられるようなものではなく、我々のようなノウハウを持った会社に依頼した方が効率的です。
現状は25億円ほどの売上高だが、狭く見ても市場は100億円あり、株主総会に関連したマーケットは1千億円市場です。政府・経済産業省も株主総会の運営に関するガイドラインを2011年4月28日に公表しており、6月の株主総会終了後に「当面の株主総会の運営に関するタスクフォース」を開催し、上場企業と株主の対話の促進に努める方針であり、株主総会やSRサービスの重要性がさらに高まってくる。私もタスクフォースにメンバーとして参加している。
以上で寺下社長からの説明は終わりました。続いて質疑応答となりましたが、説明に時間がかかったので1人だけで打ち切りとなってしまいました。他にも質問したい人がいたので残念ですね。

(1)他社から買収されると困るので6割以上の株は保有し続けるとか、今後ものれん償却が2年続くと説明があったが、それではなぜ今のタイミングで上場する必要があったのか?
→国内でのシェアが67%と圧倒的なトップとなり、トップ集団の企業はほぼすべてが当社の顧客となった。今後業績を伸ばしていくには地方の会社など新たな顧客を開拓していかなければならない。そのためには知名度が必要になる。上場しているということは知名度アップの大きな武器になる。顧客の裾野を広げるには上場するしかないというところまで来たというのが1つの理由です。もう1つはSRサービスの拡大のためには優秀な人材が必要になる。当社の仕事は人材が重要だが、もっと多くの優秀な人材を確保するためにも上場が必要だった。上場したことで今年(中途?)採用を計画している8人中の5人をすでに採用できている。上場してから極めて優秀な人材が集まる様になってきた。上場するとリクルートがしやすくなるとよく言うが、本当に優秀な人材が集まるようになった。新卒も採用するが今はキャリア組が中心で、(戦力になるには)6ヵ月くらいはかかるのは理解して欲しい。
(2)外国人株主の割合がさらに高まるので業績にプラスだと説明があったが、海外には大きなISSもあり、直接海外のISSに依頼した方がコントロールしやすいと考える会社も出てくるのではないか?
→外国人株主の調査は海外に任せた方が早いのではないか?というのは良い質問だが、実は逆で、海外のISSなどに実質株主を知られてしまったら、敵対的買収などを逆に働きかけられてしまうかもしれない。なぜ日本人だけで会社を運営して外国人を入れないかというとそこを心配していて、外国人のことは信用していない。我々が持っている実質株主の情報は、コーポレートジャパンの情報(日本株式会社の株主情報というような意味の様です)なので、それを外国の会社に任せるということは日本の会社にはしにくいと思う。自分がオーナー経営者であれば、外国の会社に自社の重要事項の調査を任すのはリスクが大きいと思う。外国のISSなどの調査会社はM&Aで大きくなってきており、いつ他の会社に買収されてしまうかもしれない。アイ・アールジャパンのようにしっかりしている会社はほとんどない。右から左にお金だけで売られてしまうような状態だ。そんな会社に大事な調査を任せられるか?というところがポイントであり、アイ・アールジャパンの強みになる。敵対的買収の敵側に付くことはないが、守らせたら強いというのがアイ・アールジャパンです。
(3)そうは言っても外国人投資家が海外のISSのアドバイスを参考にするようになれば、議案が通りにくくなるので、会社側としてもISSへの働きかけを強める必要が出てくるのではないか?
→本当の運用機関はISSの意見を鵜呑みにするのは嫌いで、会社のトップと直接会話したいと考えている。ISSはあくまでガイドラインであり、ISSの言うことを聞きたいわけではない。直接調べて投資したいが、極秘に調べたいと考えている(おおっぴらに調査すると買おうとしていることが知られてしまい先回り買いされてしまう恐れがあるので、極秘に調べたいという意味だと思います。決してインサイダー情報を集めているわけではないと信じたいですね)そこを理解して欲しい。

海外のISSとの競合についてはあまり理解できませんでした。IRジャパンにどれほどのノウハウがあるのかは知りませんが、同様の実質株主判明調査は海外のISSの方が歴史も長くノウハウを蓄積していると思っていました。それならば日本の会社の株主情報だって調べられるわけで、ISSに実質株主を知られてしまうのは大きなリスクだという説明では理解できません。ISSには実質株主を調査するノウハウが無いのなら理解できますが。
また海外投資家も経営トップと直接対話したいというのはよく分かりますが、それなら投資家側から会社にコンタクトがあると思うので、実質株主を調べなくても相手側から教えてもらえることになります。質疑応答を聞いていると、混乱するというか会社説明会の内容と矛盾しているようにも感じてしまいました。私がIRジャパンの持っているノウハウや業務についてよく理解していないからなのかもしれませんが...

株主総会の運営に関するタスクフォースは知りませんでしたが、私は株主総会は最高のIR活動の場だと捉えているので、会社側ももっと株主との対話を重視してほしいと思っています。質疑応答に時間をかけたり、株主総会後に経営報告会や近況報告会を開催して、会社の現状を株主に理解してもらい、質疑応答を通じて意見交換することで、長期に応援してくれる株主が増えていくと考えています。そういった観点から、情報発信の一環として私もこのブログを続けています。
会社側もブログの内容を参考にして、よりよい株主総会運営に努めて欲しいと希望しています。
では、株主総会の運営に関するタスクフォースにメンバーとして参加しているアイ・アールジャパンの株主総会はどんな感じなのか?というと、今月開催の株主総会が上場後初めての株主総会になるのでまだ分かりませんが、招集通知などを見た感想は以下の通りです。
招集通知の役員選任議案の説明に顔写真があるのは素晴らしいと思いますが、開催日時が6月24日(金)10時からと準集中日なのは残念ですね。もっと集中日を外して開催したり、開始時間を午後からにするなどの工夫があってもいいのではないかと感じます。寺下社長は、アイ・アールジャパンは株主総会運営のプロではないので株主総会は普通ですよと言っていましたが、株主総会マーケットを取り込んで行こうという戦略なんですから、顧客企業にPRできるような素晴らしい株主総会を実現して欲しいものですね!どうも日本のPR会社は自社の株主総会運営はお粗末な感じがしてしまいます。
今年は初めての株主総会なのでしょうがないかもしれませんが、ぜひ今回の株主総会後の株主の声を分析して、来年の株主総会に向けたアクションプランをしっかりと作って欲しいですね。
このブログもぜひ参考にしてください(笑)
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2011年06月09日

ミニストップ(9946)2011年株主総会レポート

2011年5月25日(水)10時から、千葉市海浜幕張のイオンタワー別棟3階 多目的ホールで開催されたミニストップ(9946)の第132期定時株主総会に行ってきました。ミニストップはイオン系のコンビニエンスストアチェーンです。ミニストップの株主総会に参加するのは初めてです。

2011年5月25日(水)の株価 1,345円(東証1部 9946) 100株単位 2月決算
PER 15.6倍、PBR 0.73倍、配当利回り 3.27%、株主資本比率 53.9%
監査費用 4,300万円(売上比 0.04%、営業利益比 0.56%) 監査法人トーマツ
株主優待 2・8月末の株主に株数に応じてソフトクリーム無料券などを贈呈
 詳しくは 次項有 ミニストップの株主優待情報ページ

   ミニストップ(9946)のホームページ

   ミニストップ(9946)のヤフー株価情報
 ミニストップ2011年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると2006年以降株価の下落が続いています。私も長く保有していますが、含み損が拡大中です(^_^;)一方業績面では、売上は増加しているものの利益は横ばいという感じです。東アジア展開が成功し業績が伸びていくといいですね。
 ミニストップ2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:22 事業報告
 10:03〜10:05 監査報告 平島福喜常勤監査役
 10:06〜10:20 事業報告 映像+女性ナレーションが事業報告を読上げ
 10:20〜10:22 配当方針について阿部信行社長から説明
10:23〜10:28 議案の審議 拍手方式 すべて可決 質問者0人
 第1号議案 取締役9名選任の件 8名全員改選 8名再任、1名新任(1名増員)
 第2号議案 監査役2名選任の件 1名任期満了で再任、1名辞任に伴い新任(4名)
10:28〜10:59 経営戦略説明会 阿部信行社長から説明
 10:29〜10:39 東日本大震災の影響と対応
 10:39〜10:41 中期経営計画について
 10:41〜10:59 2011年の戦略について
11:00〜11:36 質疑応答 質問者5人 計10件 36分
 ミニストップ2011年株主総会
お土産 花の鉢植え(クロサンドラ)、缶コーヒー 後渡し
飲み物サービス ロビーでトップバリュのジュース、お茶などのサービス
事業説明会 株主総会後に開催
懇親会 なし

注目の株主総会格付けですが、事業説明会も開催しお土産や飲み物も用意されています。一方で、幕張での株主総会は遠くて参加しにくいですね。お土産がかさばるのもちょっと困りました。これらを総合的に判断し、ミニストップ(9946)の株主総会格付けは 『D+』 としました。
   議決権を有する株主数     19,303名、その議決権数   288,552個
   出席株主数              116名、その議決権数     3,402個
   議決権返送株主数        5,018名、その議決権数   229,937個
   議決権返送&出席株主数    5,134名、その議決権数   233,339個
ミニストップの株主総会は幕張のイオンタワー別棟で行われました。幕張に来るのは今月3回目です。東京に滞在しただでさえ費用がかさんでいるのに、さらに交通費が掛かって困りものです。ぜひ本店所在地の千代田区で開催して欲しいですね。
 ミニストップ2011年株主総会
今日は昨日とは一転していい天気で、海浜幕張駅からイオンタワーまで歩くと少し汗ばむほどです。エレベーターで別棟3階に上がると受付があり、その横にはテーブルが用意され飲み物サービスがありました。冷たいお茶をいただき暑さを鎮めてから会場に入ります。ホール内には椅子が並べられ、(6+6+6+7)×(6+8)のレイアウトで350人分ほどの席が用意されていました。株主総会前の集計結果は上記報告の通り116人の出席でしたが、最終的には157人の出席でした。思っていたよりは少なかったですね。今日は都内でも多くの株主総会が開かれているので、わざわざ幕張まで来る人は少ないんでしょうね。私も来年は都内の株主総会に出席しようと思いました。
株主総会会場内には質問用のマイクが3ヵ所に設置され、正面にはスクリーンが用意されています。
9時35分からイオングループのCSRビデオが始まり(見るのは4回目ですが)、続いてミニストップのCMが流されました。10年ぶりの新バニラソフトCMには戸田恵梨香さんを起用していますが、メイキング映像やインタビューなども流されました。イオン株主総会の武井咲さんに続き嬉しいサービスです(笑)
株主席から向かって右手側に新任役員候補席がありました。ミニストップでも節電に協力して室温を高めにしていると説明がありましたが、私には寒かったです。FC本部の株主総会なので加盟店の方々も多く出席しているようで、阿部社長の発言などに対し拍手がたくさんでていました。
まずは東日本大震災の影響から始まるかと思いきや、震災については株主総会後の今期の経営方針発表の中で行うと説明がありました。ミニストップの株主総会進行は独特で、まず事業報告を映像で行い、続いて質疑応答もなく議案の審議に入ります。普通は報告事項に対する質疑応答を行うか、議案の説明を行いまとめて質疑応答を行います。ミニストップでは報告事項に対する質疑応答はなく(正確には株主総会後の経営戦略報告会で行う)議案に関する質問だけに限定してさっさと株主総会を終わらせてしまいます。今回は役員選任議案しかないので、質問なしわずか28分であっさりと終わってしまいました。
続いて阿部社長から今期の経営方針や中期計画について30分ほど説明がありました。東日本大震災の影響と対応についても説明があり、震災の翌日には営業本部長をトップに社員を現地に派遣し、現状把握に努めたそうです。現地に行かないと分からないこともたくさんあり、現地の店舗の被災状況の確認や復旧作業の手伝いなどを行った。本部でも地震の10分後には対策会議を設置し、迅速に対応を進め他のコンビニに先駆けて、被災店舗の再オープンにこぎつけることができた。その結果震災後は東北地方で売上トップのコンビニになり、売上は足元も確実に伸びている。ライフラインの一翼を担う企業として、商売を通じて復興の一助となりたい。
最近のトピックスとしては、ソフトクリームとベルギーチョコソフトがモンドセレクションを受賞したので、今後訴求していく。ドラッグストアとコンビニを融合させたれこっずは男女比が半々くらいで、コンビニとドラッグストアそれぞれの利用客を取り込めている。海外では韓国のコンビニは好調で、今期末には1,700店、2012年末には日本の店舗数を上回る見込み。さらに店内加工のファーストフードを強化していく。中国では夏場でもおでんが好調。節電への対応では、店舗段階で20%の節電を目指して取り組んでいる。
などの説明があり、質疑応答となりました。質問は1人2問以内で、株主総会は終わっているのに出席票の番号と名前まで必要でした。経営戦略説明会では名前などは必要ないのが一般的です。
質問には担当取締役中心に回答し、阿部社長が補足するという形でした。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)被災したオーナーへの支援策について教えて欲しい
→(小西守彦取締役営業本部長)翌日現地に入った。自力での再開は不可能な場合もあるので、状況によっては本部がバックアップする必要がある。店舗が流されてしまったオーナーさんには他の店舗で経営して頂いている。津波に襲われた店もひどい状況で、ヘドロの掻き出しなどを手伝ったが、冷蔵ケースなども使えなくなっている。
社長)被害が重篤な店舗のハード・商品はミニストップが保証する。イオングループの商品供給力も活用し、東北地域での商品供給に力を入れる。東北のオーナーで生活に困窮している人はいない。
(2-1)店舗増の計画は壮大だが、どの地域で増やしていくのか?ミニストップ間で競合になるのでは?
→壮大と言って頂いてありがたい(笑)3千店のうちミニストップは2,400店で600店はれこっずの計画。ミニストップは5年で350店増やすが、今までにないような店も増やしていく。
(3-1)海外での出店が増えるが、どのような体制で実現するのか?
→前田常務が海外事業も担当しており、実質的な責任者になっている。5年後には韓国3,000店、フィリピン600店、中国青島530店、ベトナム500店、その他で300店を目指す。今年も新しい国に出店する予定で、その後も新たな国に出店していく。決してハードルは高くないと考えている。
(4-1)計画通りに出店が進まなかった場合2013年に見直しを行うのか?
→見直しをしなくてもいいように、しっかりと進めていく。

(5-2)今度はおにぎりのミニストップを目指し全店で手作りすると説明があったが、食中毒などは大丈夫なのか?手作りだと衛生面や品質のばらつきをどう管理して全店に広げていくのか?
→(藤本明裕取締役商品本部長)ミニストップは過去31年間、店内に厨房を持って運営しており強みになっている。(ソフトクリームなど)乳製品の管理はおにぎりよりずっと難しくて、普通はできないと自信を持っている。衛生面にはさらに注意していくので、食中毒などの問題は起こらないと考えている。品質のばらつきについては、手で握るのではなく型を使うことでばらつかないように工夫している。
社長)手作りおにぎりは一段上のオペレーションが求められるので、本部の人間がついて指導している。全店導入にあたっては衛生管理レベルの高い店から導入している。
(6-3)(女性)柏の葉キャンパスからなぜ撤退したのか?今後マンションも増えて期待できる場所だと思うが、また出店する予定はないのか?
→(浅野久司取締役開発本部長)積極的に出店していくので期待して欲しい。
社長)すぐにできるとは約束できないが、周辺地域は重点出店地域になっているのでお待ち頂きたい。
(7-4)業績は良いがファーストフードは前年を割っている。この点をどう分析しているのか?
→(藤本)上期はコーヒーなどが好調だったが、下期に減速した。パフェ類も大きくは伸びなかった。
社長)今期は手作りおにぎりが入るが、この分を除いたFF売上でも前年を上回ることが重要。開発体制もまだ不十分で、もっと新しいファーストフードを開発して、利益率を高めていきたい。
(8-4)天候要因もあるが、新商品の訴求が弱いのではないか?
→新商品のインパクトは大きいので、新商品の投入に力を入れていく。加盟店には総利益率が上がることが大事であり、ミニストップとしては価値ある商品を投入していく。新投入のおにぎりやコーヒーの利益率は高いので、オーナーさんにはこれらの売上を伸ばして欲しいとお願いしている。
(9-5)他のコンビニと比べて新商品が店に並ぶ時期が遅い。
→(藤本)アルコールの投入頻度を減らして週2回にしたので、発売日によっては他店より数日遅れることもある。猛暑が来ると売れ筋商品は品切れになる恐れもあるので、7月から週4回納入に改善する。
社長)常温商品でも納入日が異なるので、1番に販売できないこともある。
注記)毎日納品すればすぐに新商品が並ぶのかもしれませんが、環境面やコストという観点からは無駄だと感じます。バランスの取れた納入頻度を検討してほしいですね。
(10-5)FF商品の値引きメールが来たので、夜中の0時過ぎに買いに行ったらまだ値引き対応されていなかった。24時間営業しているのだから0時を過ぎたらきちんとレジの価格も変更して欲しい。
→(荒川勤取締役システム本部長)加盟店フォーラムでも指摘を受けている。明後日から全店一斉に価格を切り替えることにしている。今後は店ごとに切替えることはなくなる。ただ、日付が変わるとシステム全体の更新が必要になり、最短でも0時16分頃にならないとシステムの更新が終わらない。そのため0時に来ても価格が値引き後の価格には変わっていない。
社長)お客様へのメールの表示方法も含めて、7時から開始など明記して時間通りに値引きスタートできるように改善していく。
この時点で11時36分となり、時間もかなり経ったので最後の質問にして欲しいとの議長発言
しかし次の質問者は現れず、以上で質疑応答は終了となりました。

帰りには出口でお土産の鉢植えと缶コーヒーを渡されました。遠方から来ている株主にとっては、鉢植えのお土産は困りますね。花に囲まれた生活を送って欲しいという気持ちも分かりますが、嵩張りますし今後5日間も持って移動するなんて考えられません。半日持ち歩いただけで半分ほど枯れかけてきました。今夜泊まるホテルにもらってもらいましたが、遠方から来て何日も滞在する株主もいるので、お土産は考えて欲しいなと感じました。
それでも以前の鉢植えと比べるとコンパクトになったそうです。前はどんな大きさだったんでしょうね(笑)
イオンタワー1階のミニストップでソフトクリームを買い、幕張を後にしました。お膝元のソフトクリームはちょっと小さめに感じました。これが標準サイズなのかもね(笑)
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2011年06月08日

松竹(9601)2011年株主総会レポート2

2011年5月24日(火)10時から、銀座ブロッサム中央会館ホールで開催された松竹(9601)の第145回定時株主総会に行ってきました。松竹2011年株主総会レポートその2では、松竹(9601)2011年株主総会レポート1 に続いて、質疑応答中心にまとめています。
松竹2011年株主総会
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)迫本社長は新聞のインタビューで松竹ができるのは映画や演劇を通じて被災者を力付けることと答えていたが、具体的な取組を教えて欲しい。
→(細田光人常務管理本部長)震災時の対応としてはまずは社員を守ることが大事であり、節電への取り組みにも力を入れている。本社では51%の節電に取り組み、映画館などでは節電にも限界があるものの25%程度の節電効果を目指していく。事業を通じての支援については、娯楽への自粛ムードもあり、松竹として何をすべきか社内でも議論した。被災者の方々からの後押しも頂き、京都南座では中村獅童などのチャリティートークショーを開いたり、新橋演舞場への被災者の招待などを行っている。被災地では娯楽も少ないので、映画の上映会を開いたりDVDの寄贈なども行っている。今後については、オール松竹キャストによる喜劇映画の製作なども企画している。
迫本社長)こういった時期に電力を使って映画・演劇を行っていいのか悩んだが、「困難な立場の人々への応援歌であれ」という松竹の演劇、映画の伝統と、終戦直後の荒廃の中でもお客様に娯楽を提供してきた松竹の歴史を考え、インタビューに答えた。
(2-2)経営上の重要事項についてもう少し詳しく説明して欲しい
→(井出良樹取締役グループ企画室担当)株主への利益還元が重要課題であり、すべてのステークホルダーの期待に応えていくこと、社会的責任を果たすことも重要課題と考えている。
(3-2)梅田ピカデリーが閉鎖になり大阪で優待が使える映画館が減ってしまったが、新たにオープンする大阪ステーションシネマでは株主優待は使えるのか?ポイント数は?
→(中島厚常務映画興行部門担当)大阪ステーションシネマは5月4日にオープンする。12スクリーンの素晴らしい劇場なので、ぜひ利用して欲しい。株主優待については6月から使用できるが、3社の共同事業体なので、松竹配給作品に限り10ポイントで利用できる。
注記)大阪はまだ恵まれています。関東圏・関西圏には株主優待が使える映画館が複数ありますが、東海3県には愛知県にシネコンが1つあるだけです。それも名古屋市内からは遠く離れていて、車がないと行けないような不便な場所です。東宝や東映などは名古屋市内で株主優待が使えるようにしており、ぜひ松竹も関連会社の中日本興業と共同運営するシネコンで使えるように、改善して欲しいものです。
(4-3)歌舞伎座の建て替えで大型増資を行ったが、今後2〜3年のうちに再度増資予定はあるのか?
→(井出取締役)145期に歌舞伎座建て替え資金の一部として97億円の増資を行った。歌舞伎座建て替えのための資金は確保できており、現状は増資の予定はない。
(5-3)単元株についての考え方は?
→(細田常務)投資単位の引下げは株主数の増加に有効だと考えているが、事務管理費用の増加になる。年間数百万円単位になる可能性もあり、慎重に検討していく。
(6-4)今回で145回目の株主総会だが、第1回の頃の株主総会はどんな感じだったのか?
→最初の頃は株主総会が1年に1回ではなかったと思う。この質問には担当がいないので(笑)細田取締役に答えさせる。
→(細田常務)第1回の株主総会の頃に生まれていた役員はいないのでよく分からないが...松竹は大正9年11月が定款上の創業であり115年目の会社です。創業当初は年2回株主総会を開催していたので、今回が145回目の株主総会になる。
(7-4)株主優待制度が改善され3D映画も見ることができるようになり、とても感謝している。歌舞伎公演で、花道の入り口が開く時にシャーッという音がとても気になる。歌舞伎の雰囲気にそぐわないと思うが、何か伝統的な意味があるのか?
→(我孫子正専務演劇本部長)舞台の演出上、役者が登場することをお客さんに分かってもらうために、勢いよくシャーと出している。土蜘蛛などお客さんに気付かれず静かに出る時は音を立てずに開けている。音の大きさは舞台の演出に応じて調整している。
(8-5)私は社長の3倍株を持っている(17万株以上ですか!)ので、話をよく聞いて欲しい。私は迫本社長の後輩で慶応を出て医師をしている。医師は忙しいのでなかなか歌舞伎を見に行けず歌舞伎チャンネルを楽しみにしていたが、無くなってしまった。歌舞伎もiTunesでオンデマンド配信して欲しい。
→(油谷f取締役衛星劇場社長)歌舞伎チャンネル発足にあたっては、権利関係の処理で非常に難しい状況があった。歌舞伎には多くの関係者がいて権利の束で許諾を得るのが難しかった。映画はテレビ放映や配信なども含めて契約がしっかりしているが、歌舞伎役者は生もので演じてきたこともあり、放送にはアレルギーもあった。歌舞伎チャンネルは15年くらい続けてきたが、視聴者が少なく累積赤字も溜まって経営上も問題になっていた。今後は自社の衛星劇場チャンネルの中で1日2時間程度歌舞伎歌舞伎の時間を作っていく。ビデオオンデマンド配信は権利の束なので難しい。
社長)映像配信は多大な投資を伴う割に、新たなメディアが次々と出てくるのでリスクが大きい。あまり手を広げずコンテンツの提供に徹した方が良いと考えている。ただし劇場には定員があり、失敗するリスクがある一方で成功しても動員数には上限がある。この点からも配信の検討は必要と考えている。
(9-5)先日ミュンヘンにオペラを見に行ったが、METビューイングのバリエーションを広げてヨーロッパのオペラも上映して欲しい。
→(荒牧大四郎取締役)5年前にメトロポリタン歌劇場から、映像配信をするので受け手にならないかと話を頂いて、METビューイングが始まった。この2年ほどで観客も増え定着してきた。1本作るのに1億円かかるので、ヨーロッパと全米に中継している。日本では字幕を付けて上映している。他のオペラハウスからも話は来ており検討しているが、まずはメトロポリタン歌劇場との取り組みに力を入れていきたい。
(10-6)新橋演舞場の株主優待で、2階の一番後ろの席が使えなくなった。料金体系が変わって優待の対象外になったと言われたが、足が悪いので復活して欲しい。
→(我孫子専務)最後方の席は価格が安くなり、株主優待は1等席2等席なので対象外になったと思う。
(11-7)東日本大震災について説明があったが、地震前にはどんな社会貢献活動をしていたのか?
→(細田常務)全国で映画館を経営しているので、周りの商店街の皆さんと協力して街のクリーンアップにスタッフが参加したり、神戸ではエコキャップ運動に参加したりしている。節電についても震災前からLEDへの切り替えを進めており、新歌舞伎座についても地球環境に優しいビルというコンセプトで設計している。また中村吉右衛門さんと全国の小学校を回って、子どもと一緒に歌舞伎を作る取り組みも行っており、裏方の仕事の重要性などを伝えている。先ほど株主還元についても質問があったが、バランスシート、損益計算書を充実させていくことももちろん重要だが、松竹は映画・演劇などの娯楽を通じてお客様の心の純資産を増やしていくことが重要な役割だと考えている。
社長)私も中村吉右衛門さんの子ども歌舞伎教室には何度も行ったことがあるが、全員参加でそれぞれの学年でできることをやっている。1ヵ月くらい前から準備や練習に取り組んでいる。割引価格で学校ごとに歌舞伎を見に来てもらうような取り組みも行っている。
(12-7)被災者以外にも貧しい人はたくさんいる。毎年歌舞伎に招待する等の活動を行ってはどうか?
→歌舞伎のすそ野を広がるという意味でも、取り組んでいく必要があると感じた。株式会社なのできちんと利益を出し株主に還元することも大事だが、将来的なことも考える必要がある。
(13-7)世界の子供にも目を向けて欲しいし、もっと日本をアピールして欲しい。
→子どもだけではなく世界の人々に向けて、日本文化の良さを発信していくのが松竹のミッションだと思っている。日本の伝統文化を継承・発展させ、世界文化に貢献するのが松竹の使命です。
(14-8)(女性)3D映画の可能性について。アバターは良かったが、その後の作品は画面が暗くてメガネも気になるなどコアな映画ファンには評判が悪い。数年前の株主総会で社長は3Dは今後も行ける!と高く評価していたが、3Dの先行きが心配だ。3D映画には高額の料金も取っており、それだけの価値のあるものを提供しないと、DVDで見た方が良いということになってしまうのではないか?
→(中島常務)アバターは3D用に撮影したが、他の洋画は撮影後に3Dに変換しているので、画面が暗いなどの問題がある。最初から3Dで撮影するには技術も必要で、製作費も多額になる。現在上映しているパイレーツ・オブ・カリビアンは最初から3D用に撮影しているので、評価頂けるのではないかと期待している。画面の暗さやメガネの煩わしさがあり、今後の3Dは大丈夫か?という質問もあったが、3D投影装置も5機種目くらいが出てきており、日進月歩で改良が進んでいる。大阪ステーションシネマには3Dメガネが軽い、明るいという特徴がある新方式を採用した。研究も進んでいるので今後も3Dは進化していき、将来的には裸眼3Dが実現できると期待している。
社長)デジタル化では料金を上げられないが、3Dだと料金が上がり興行が賑わうという点でプラスになると発言した。ただ映画なので最終的には中身が重要であり、3Dで表現が広がったのは確かなので、映画界全体として3Dの特性を活かした映画が作れるかどうかが大事だと思う。
 11時47分になり、迫本社長から質問はあと1人にして欲しいとのお願いあり
(15-9)企業価値の向上に取り組むと説明があったが、今期の業績見込みは経常利益段階から赤字転落になっている。なぜ経常利益段階から赤字になるのか?
→(井出取締役)今期の業績見通しは東日本大震災の影響を織り込んで策定している。震災による営業休止や計画停電などによる売上への影響が70億円、経常利益で30億円弱の減収減益効果を見込んでいる。もし地震の影響がなければ前期並みの水準だった。松竹本体で12億円くらいの減益、シネコンの松竹マルチプレックスシアターでも12億円程度、その他も含めて30億円くらいの影響を見込んでいる。
(16-9)歌舞伎業界について。コンプライアンス経営の強化に取り組むとのことだが、先般問題を起こして自粛している方もいる。歌舞伎役者と松竹との間の関係はどうなっているのか?コンプライアンスを遵守するよう監理監督できる立場にあるのか?
→(我孫子専務)歌舞伎俳優の方々は個人事業主としてそれぞれ松竹と契約し、舞台に出演して頂くという関係です。松竹の社員ではないので雇用関係があるわけではなく、どこまで指導が徹底できるかは難しい問題です。歌舞伎を運営している松竹と歌舞伎俳優の方々とは、お互いの信頼関係で成り立っており、契約というより一心同体で問題に対処していく必要がある。昨年の問題の前からだがコンプライアンスの問題も含めて、もっとお互いにコミュニケーションを図っていく必要があると考えている。歌舞伎俳優はみな俳優協会に所属しているので、歌舞伎役者がどのような姿勢で生活していかなければならないか、俳優協会とも話し合っている。お互いにコンプライアンスを遵守し、社会的責任をそれぞれの立場で果たしていかなければいけない。こういった取り組みが功を奏してより良い関係が築ければと考えている。
社長)海老蔵さんの事件の際には、松竹から謹慎させられる立場ではないので、歌舞伎を制作する立場から歌舞伎公演への出演を見合わせると発表した。松竹は歌舞伎俳優の方々と歌舞伎を作っていくという立場なので、情報提供しながらより良い関係を築いていく。先週、事件に同席していた暴走族グループの元リーダーが逮捕されたというニュースもあったが、徐々に真相が明らかになってくるといいと思う。ただそういった方々と付き合いがあることや、酒席でたまたま一緒になった時どうするのかなどについて、コンプライアンスの問題も含めて俳優協会と十分話し合って対応していく。

海老蔵さんの事件では、当初は海老蔵さん側に問題があるという感じでしたが、徐々に変わってきているのでしょうか?大きく報道されたので活動自粛となり、舞台の変更などで松竹の業績にも大きな影響を与えていると思います。私の投資先では、伊藤園も海老蔵さんをCMに起用していたので、CMの差し替えやポスターの貼り替えなどかなり業績にも影響を与えていると思います。どちらが悪いのかは当事者しか分かりませんが、意識が朦朧とするまで飲むこと自体が問題なんじゃないかな〜と、ほとんどアルコールを飲まない私は感じてしまいます。まあ以前は意識が無くなるまで飲んだこともあるので、あまり強くは言えませんが(^_^;)
以上で迫本社長の予告通り、質疑応答は終了となりました。
松竹2011年株主総会
まだ質問したい人がいて、会場からは さっきからずっと手を挙げているよ〜という声も飛んでいましたが、皆さんのご賛同を頂ければこれを持って質疑応答を終了したいと、議長が会場の株主に賛同を求め、会場からの盛大な拍手とともに質疑応答は終了となりました。毎年感じるんですが、年に1回のことですし、この日のために遠方から来ている株主もいると思うので、もう少し質問を受け付けてもいいと思うんですけどね。2年前は打ち切り後も2〜3人の発言が認められたこともありましたが、ここ2年はしっかりと打ち切りになっています。質疑応答打ち切りにあたっては、会場の株主に賛同を求めるというのが定番です。ほとんどの株主は質問は質問もしませんし、社長の顔が見れたら満足という感じなので、よほど業績・株価が低迷している場合などを除いて、議長の思惑通りに議事進行は可能です。まあ株価が低迷していても、社員株主や取引先などの関係株主を動員して会場に配置しておけば、盛大な拍手で質疑を打ち切ることは可能なので、議長の思い通りなんですけどね(笑)俳優協会ともコミュニケーションを密に取っていくということでしたが、ぜひ株主とももっとコミュニケーションを密にして欲しいなと思います。


質疑応答と事業報告が招集通知の読上げという点を除けば、年々いい株主総会になっていると思います。受付開始もせめて9時には開始して欲しいですね。株主優待も含めてさらなる改善期待しています。
来年の株主総会も楽しみにしています。
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ひらめき
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2011年06月07日

松竹2011年株主総会レポート1

2011年5月24日(火)10時から、銀座ブロッサム中央会館ホールで開催された松竹(9601)の第145回定時株主総会に行ってきました。松竹は男はつらいよシリーズなど歴史ある映画配給会社です。歌舞伎公演など日本の伝統芸能にも深く関わっています。
松竹の株主総会に参加するのは2006年、2009年、2010年に続いて4回目です。
 松竹2010年株主総会レポート
2011年5月24日(火)の株価 589円(東証1部 9601) 1,000株単位 2月決算
PER 赤字予想、PBR 1.20倍、配当利回り 0.51%、株主資本比率 39.5%
監査費用 9,142万円(売上比 0.10%、営業利益比 2.71%) 新創監査法人
株主優待 2・8月末の株主に株数に応じて映画・演劇招待券贈呈
6月から3D映画も見ることができるように改善されました。通常10が3Dは15ポイント
 詳しくは 次項有 松竹の株主優待情報ページ

   松竹(9601)のホームページ
   松竹(9601)のヤフー株価情報
松竹2011年株主総会
過去2年間の株価推移をみると、2010年6月から急激に下落しそれまでの800円台から今では600円前後にまで低迷しています。歌舞伎座建て替えのための資金調達や歌舞伎座建て替え中の業績などが嫌気されているのでしょうか。業績は下記の通りあまりぱっとしません。今期は東日本大震災の影響で赤字転落の計画になっています。
松竹2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:33 事業報告
 10:00〜10:03 迫本淳一社長から東日本大震災の影響と対応について説明
 10:04〜10:07 監査報告 岡田敏明常勤監査役
 10:07〜10:26 事業報告 映像+女性ナレーションが事業報告を読上げ
 10:27〜10:33 対処すべき課題を迫本淳一社長が読上げ
10:33〜10:39 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金処分の件 前年から据え置きの3円
 第2号議案 定款一部変更の件 公告方法を電子公告に、取締役任期を2年から1年に変更
 第3号議案 取締役10名選任の件 11名全員改選 9名再任、1名新任(1名減員)
 第4号議案 監査役3名選任の件 2名改選、1名再任、2名新任(1名増員し4名に)
 第5号議案 退任取締役および退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件 3名退任
10:39〜11:51 質疑応答 質問者9人 計16件 72分
11:52〜11:54 議案の採決 拍手方式 すべて可決
11:54〜11:55 新任役員の紹介 名前とよろしくお願いしますのみ
松竹2011年株主総会
お土産 映画招待券2枚(6月中有効)、出席票で当日映画1本観賞可能 先渡し
飲み物サービス 1階の喫茶室でコーヒー、紅茶などのサービス
事業説明会 なし
懇親会 なし

注目の株主総会格付けですが、例年株主総会集中日を外して早めに開催していて、お土産や飲み物も用意されています。当日上映している映画の案内や映画館までの地図や乗換案内まで配布していました。一方で、事業説明会などはなく、事業報告も招集通知をただ読上げているだけで工夫が見られません。会社の現状とこれからについてもっと株主に説明した方がいいのではないかと感じました。これらを総合的に判断し、松竹(9601)の株主総会格付けは 『C』 としました。
   議決権を有する株主数     16,835名、その議決権数   136,730個
   議決権返送&出席株主数    4,785名、その議決権数    96,387個
松竹2011年株主総会
松竹の株主総会は今年も銀座ブロッサムで行われました。例年この時期は気候も良く少し蒸し暑いくらいなんですが、今年は冷たい雨が降っていて寒い1日でした。当日は夜行バスで早朝に東京に着いたので、時間調整して9時前頃に会場に着きましたが、受付開始は9時15分からということで、ロビー周辺で待つことになりました。ロビーと言っても銀座ブロッサムはホテルと違い、座る場所などはないため困りました。1階の喫茶コーナーが株主控室になっていて、株主総会の出席票を見せると飲み物のサービスがありますが、受付開始前では出席票もないので座るだけでもと思い行ってみると、飲み物のサービスも可能ということで、温かい紅茶を頂きました。これだけ寒いと温かい紅茶がありがたいですね。
松竹2011年株主総会
9時15分から受付も始まり、議決権行使書と引き換えに出席票とお土産などの入った封筒を渡されました。中には映画の招待券2枚と都内で招待券が使える映画館の場所や上映作品の案内が入っていました。地図や銀座ブロッサムから映画館までの乗換案内なども記載されていて、年々改善されているな〜と感心しました。私などは事前に上映スケジュールも調べて参加しているので無駄なんですが、昨年も映画館の場所が分からないなどと怒っている年配の株主がいたので、改善したのでしょうね。改善するのはいいことですが、事前に調べてきている人など必要のない人には無駄になるので、会場入り口にでも置いておいて必要な人だけ持っていくようにすればいいと思います。常連の人はどの映画を見るか事前に決めて株主総会に参加しているので、必要ないと思います。
松竹2011年株主総会
 銀座ブロッサムから丸の内ピカデリー、東劇への案内図
正面のスクリーンでは9時34分から映画の予告編の上映が始まり、新歌舞伎座の紹介なども流されました。2013年春オープン予定で、地下鉄の駅と直結し便利になるようです。歌舞伎座部分と背後のオフィスビル部分についても説明があり、将来の松竹の業績に貢献してくれそうです。完成後は株主総会も新しいビルで行うのかもしれませんね。以前は東劇で行っていましたし、東宝など他社は自社の映画館で行っています。費用削減の面からも自社保有のホールで開催できればメリットがありますね。

2階席入り口前のロビーには椅子と大型モニターが用意され、第2会場になっていました。
前方には空席も目立ちましたが、後方は満席に近かったようです。出席票で当日映画が見れるので、後方に座って少し株主総会を見て、11時半から始まるパイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉を見に行った人も多いのではないかと思います。株主総会が進むにつれて空席も目立つようになりました(笑)

最初に野田専務が体調不良のため、株主総会を欠席していると案内がありました。
事業報告に先立ち東日本大震災の影響と対応について迫本淳一社長から説明がありました。3月以降に開催された株主総会では、まずは被災者へのお悔やみの言葉から始まり、震災の影響と対応を説明するというのが定番になっています。5月以降の株主総会では、さらに節電に協力して会場内の照明や温度を調整しているとの案内をする会社も増えてきました。
震災の影響としては、特にMOVIX仙台が大きな被害を受けて現状でも営業休止しているが、6月下旬には再オープンしたいとの説明がありました。
続いて監査報告があり、映像による事業報告がありました。女性ナレーションが事業報告を読上げて関連する写真などがスクリーンに表示していましたが、もう少しポイントを絞って分かりやすく説明した方がよいと感じます。ただ読上げるだけなら時間の無駄ですし、その分質疑応答の時間を充実させた方が良いと思います。毎年質問を途中で打ち切っているんですから、事業報告は簡潔にして質疑応答の時間を十分取った方がより充実した株主総会になると思います。映像での報告に続いて迫本社長から対処すべき課題について説明がありましたが、こちらも事業報告を読上げるだけでした。ぜひプレゼソフトなどを使ってもっと分かりやすく説明して欲しいですね。特に歌舞伎座の建て替えという大事業に取り組んでいるんですから、株主への説明も大切だと思います
続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
多くの株主に質問してもらうため、できれば1人1問でお願いしたいとのことでしたが、複数の質問をする人が多かったですね。今年も11時47分頃にはあと1人にして欲しいとの議長発言があり、12時前に株主総会は終了となりました。質疑応答前に会場内2ヵ所にマイクが設置され、議長の指名を受けた人は近くのマイクまで行って質問する形式です。質問には今年も担当取締役中心に回答し、迫本社長が補足していました。
今年も震災関連の質問や、株主優待についての質問、歌舞伎役者の不祥事事件についてなどいろいろな質問が出ました。なかでも今回の株主総会は145回目ということだが、第1回の株主総会はどんな感じだったのか?という質問も出て、役員も事務局の人も誰も第1回の頃には生まれてもいないので、よく分からず回答に困っていました(笑)

株主優待については、6月から3D映画も見れるように改善されたことについて、感謝している株主がたくさんいました。他社も含めて株主優待では3D映画は見れなかったり、400円くらい追加料金がかかったりしますが、松竹の新しい株主優待では通常映画は10ポイント(新宿ピカデリーは20ポイント)、3D映画は15ポイント(新宿ピカデリーは30ポイント)で見られるようになります。見ることができる映画本数は減りますが、優待消化で1日4本も見ることがある私にとっては、5ポイントプラスで3D映画が見れるのはありがたいですね。同様の株主がたくさんいるようでした。最近は3Dでしか上映がなかったり、上映回数が極端に少なかったりするケースもあるので、松竹の改善はありがたいですね。今後は3D映画を見るなら松竹の株主優待というのが常識になりそうです(笑)
ポイント制を導入している会社は他にもあるので、他社も見習ってくれるとありがたいですね。
質疑応答について詳しくは 松竹(9601)2011年株主総会レポート2 にまとめます。
   松竹(9601)2011年株主総会レポート2
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ひらめき
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パルコPARCO(8251)2011年株主総会レポート2

2011年5月28日(土)10時からベルサール渋谷ファースト2階ホールで開催されたパルコ(8251)の第72期定時株主総会に行ってきました。パルコ2011年株主総会レポートその2では、パルコPARCO2011年株主総会レポート1に続いて、質疑応答中心にまとめています。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
一部の株主から書面で質問が来ており、会場の株主からの質問とも重複すると思われるので、まずはこちらの質問についてパルコとしての考えを説明するとのことで、書面質問に対する回答が行われました。質問者は一部株主と説明があっただけで明かされませんでしたが、株主総会後のマスコミ報道では「イオンと森トラストが、日本政策投資銀行が保有する転換社債の扱いについて説明を求めた」となっているので、2社からの共同質問だったようです。株主にも説明して欲しいですね。
(書面質問1)転換社債発行を含む提携を行った経緯、借入など他の手段の検討はどう行ったのか?
→(小嶋一美専務執行役財務担当)2010年8月25日に発表した中期経営計画を実現するために資金調達が必要となり、日本政策投資銀行の企業成長を支援する付加価値創造型エクイティ投資がパルコのニーズと合致し、パルコの企業価値向上・株主価値向上に資すると判断したので資本業務提携を行った。日本政策投資銀行には単なる外部のコンサルタントやアドバイザーではなく、資金の出し手として中期経営計画にコミットメントしてもらう戦略的パートナーとして、金融面から支援いただいている。借入ではなくパルコ株式への転換ができる転換社債にした理由は、中期経営計画に掲げた成長戦略には相応のリスクがあり、さらに2015年の次の中期経営計画に向けた資金需要もある。外部環境の不透明さもあり、保守的な財務戦略を取ることがパルコの成長性と健全性を維持するには不可欠と考えた。
(書面質問2)CB行使により発行株式数が増えると希薄化により既存株主の利益が害される。この点についてはどう配慮しているのか?
→(小嶋専務)十分に利益が増加した段階で株式数が増えることが望ましいという判断から、単純な新株発行ではなく現状の株価に30%近いプレミアムを付けた転換価格としており、さらに提携期間である3年間はパルコの同意なしの株式転換を禁止したり、転換株数に制限を設けるなど一定の制限を行っている。
(書面質問3)日本政策投資銀行はどのように投資回収を行う考えなのか?また中期計画の達成が困難になった場合、CBを期限前償還する意向はあるのか?
→(小嶋専務)将来的な投資回収方法については、基本的に日本政策投資銀行の判断事項となる。パルコ側が言及する立場にはないが、提携発表のプレスリリースにもあるように、日本政策投資銀行は株式転換後も資本業務提携の合意に基づき、安定的かつ継続的に保有する方針であると聞いている。
中期計画の実現性については、東日本大震災の発生により上期に一時的な影響はあったが、仙台パルコも営業再開後の4月売上は前年同月を8.2%上回るなど好調に推移している。中期計画に掲げる施策は概ね順調に進捗しており、未達になった場合の対応については仮定の話であり回答を控える。
(書面質問4)日本政策投資銀行との資本業務提携の進捗状況はどうなっているか?提携の内容と進捗状況、パルコの利益・財務状況への影響はどうなっているか?また約101億円を投じて池袋パルコ別館の信託受益権を取得したが、パルコの資産効率性ROAにどのような影響があるのか?
→(小嶋専務)提携の効果としては、指摘のあった池袋パルコ別館の信託受益権取得や、海外ではキャピタモールズ・アジアCapitaMalls Asia社との業務提携、EC事業ではスタイライフとの資本提携がある。これらの戦略が今後利益に結びついてくると考えている。厳しい環境下だがパルコのROAは4.5%前後で推移しており、信託受益権への投資も同程度と見込んでいる。今後は池袋本館と合わせて機動的な改装などが行えるので、池袋パルコの収益性向上が見込めROAの改善にもつながる。
(書面質問5)日本政策投資銀行からパルコの特定の株主に、転換社債を株式に転換する意向がある旨の通告がなされたそうだが、パルコが関与しているのか?
→(小嶋専務)パルコが回答する問題ではない。パルコから日本政策投資銀行に働きかけた事実もない。日本政策投資銀行は、今回のイオンの提案は性急でありパルコの企業価値向上に寄与しないという当社の考えを理解したうえで、パルコのパートナーとして転換社債転換の意向を示したと聞いている。
注記)なかなか厳しい質問が続きましたが、書面質問は会社側の一方的な回答を聞くだけなので物足りないですね。ぜひ森トラストやイオンにはパルコの株主総会に出席して、日本政策投資銀行との資本提携の必要性や自らの考えをぶつけて欲しかったと思います。その方がお互いの主張がより明確になりますし、聞き応えのあるいい株主総会になるのではないでしょうか?まあパルコとしては株主総会での直接対決は避けたいでしょうし、イオンもパルコ信者の集まる中に飛び込むのは勇気が要るでしょうけどね(笑)
続いて会場からの質問となりました。
パルコPARCO2011年株主総会
(6-2)取締役候補に非常に強い違和感がある。業績も好調なのになぜ今まで中期経営計画を進めてきた平野社長の名前がないのか?イオンや森トラストの意向で実績を出している役員を代える様ではパルコの企業価値向上につながらないのではないか?
→(有冨慶二指名委員会議長)取締役候補決定までの経緯を説明する。3月31日に取締役選任議案について株主提案があり内容を検討したが、すべてのステークホルダーから支持されるような適正なバランスになっていないという結論になった。ステークホルダー間のバランスが取れ、取締役会として監督機能が果たせ、さらに株主総会で決議頂ける内容という難しい作業だった。指名委員会では公式・非公式も含め何度も協議を行い、今回上程した取締役候補案になった。この内容で納得頂き、森トラストの株主提案も取り下げられた。平野社長のパワーはパルコに必要と考えており、今後は専務執行役として残ってもらうので、これからもパワーを発揮してくれると思う。今回の取締役候補案は、少数株主も含めたステークホルダー間のバランスを考え、パルコの企業価値向上のために、そしてステークホルダーに納得頂くためのギリギリの内容だと考えているので、ぜひご賛同いただきたい。
注記)パルコの株主からすると、なぜ外野から色々とケチをつけられ社長まで交代させられるんだ!という想いがあると思いますが、上場企業である以上大株主の意向に沿った経営陣になるのはやむを得ないことです。特に今回の場合、森トラストとイオンで過半数近くを押さえているので、本気になれば全取締役を両社の出身者で固めることも可能です。今回の問題を難しくしているのは、日本政策投資銀行という本来中立の立場のステークホルダーがいるためで、割り当てられた転換社債が黄金株のような存在になっています。すべて転換すれば、パルコ側に有利な株主構成になるので、今度は一転してパルコ側の取締役候補案が通ることになります。このため最終的には両社とも一応は矛を収めた形になっています。そもそもの問題は転換社債の割当てにあるので、書面質問で経緯の説明を求めたのでしょうし、特に形勢が逆転するきっかけになった書面質問5についてははっきりさせたかったのでしょうね。
それにしても今回の議決権は2月末の株主に与えられるはずなのに、4月に転換しても議決権が発生するというのはおかしいのではないかと感じますね。まあ転換して大株主になってから臨時株主総会を開けば同じことなので、二度手間を省いたのかもしれませんが。
(7-3)日本政策投資銀行について先ほどDBGと言っていたが正式名称を教えて欲しい。
→Development Bank of Japanの頭文字を取ってDBJです。
(8-3)震災後のCSR活動について説明があったが、震災前からどんなCSR活動を行っているのか?
→(阿部正明常務執行役)全執行役とグループ各社の社長で構成するCSR委員会で、パルコの特徴を活かしながら、企業価値向上の一環としてCSR活動を行っている。地域、環境、文化、次世代の人材という4つの重点領域を定めて取り組んでいる。次世代の人材育成についてはお子様の就業体験などの活動も浦和の店舗で行っている。
(9-3)指名委員会などシステムは良いと思うが、使い方によってはこんなことになるんだなとよく分かった。良いシステムは続けて欲しい。
(10-3)海外進出にあたっては人材育成が重要。配当金を削ってでも人材育成に費用をかけて欲しい。
→3番目以降については貴重なご意見として承る。
(11-4)社外役員については責任限定契約を結ぶと書いてあるが、社外役員でも経営の監督とチェック機能を果たす人と、経営の助言をする人に分かれている。大株主は社長の人事も含めて口を出している。経営陣を監督する人は責任限定契約を結ぶのはもっともだと思うが、経営に対して色々意見を言うのであれば、責任を限定せず明確に責任を取っていただきたい(会場内から拍手)
→(事務局と少々打ち合わせ)株主の考えは理解するが、今回の7名は社外役員として入って頂き、役割は経営のチェックが中心なので、責任限定契約を結んで問題ない。執行役員を兼任するのは1人だけになるので、経営と執行がより明確になると考えている。
注記)なかなか鋭い指摘ですね。純粋な社外取締役と、森トラストやイオンから送り込まれた社外取締役では、求められている役割と責任の重さに違いがあるというのは確かにその通りだと思います。
(12-5)大株主が変われば、一般常識では大幅に役員を入れ替えるのが普通ではないか?資本が変わり森トラストやイオンの力が大きくなり、少数株主の意見が反映されなくなるのではないか?
→(有冨指名委員会議長)独立した取締役によって監督機能が維持されないと、少数株主の利益が守られない。今回の取締役案では社外取締役8名中5名が独立取締役というのが一番のポイントだと思う。
(13-5)最近の新店は好調かもしれないが、過去に投資した物件の利益が減ってきているのが不満の背景にあるのではないか?経営陣が変われば方針や社員の評価基準なども変わるかもしれない。どうやって経営の継続性を保つのか?
→(牧山浩三専務執行役 次期社長)前期増収増益だったのは福岡パルコの成功が大きい。福岡パルコは20店目のパルコではなく、新しいパルコの1号店という位置付けでマーケティングから始め、マーケットの期待を上回る成功を収めたと自負している。福岡パルコで得られたマーケティングなどのエッセンスを他のパルコに活かしていくことが、中期計画達成に向けた一番の近道になる。中期計画を執行するメンバーは今期も変更がないこと、取締役10名の構成もバランスが取れており、素晴らしいキャリアの方ばかりなので経営の監視もしっかりしてもらえ、サポートもしてもらえると思う。ぜひこの体制を支持して頂きたい。
(14-6)パルコにはパルコにしかないものがたくさんあるが、イオンはどこに行っても同じファストファッション、同じテナント、どこにでもある安物しか売っていない(会場から拍手わーい(嬉しい顔))パルコが大好きでよく使うので、イオンのようなどこにでもある店になってしまうのを心配している。具体的にどんな業務提携を行う考えなのか教えて欲しい。
→(牧山次期社長)イオンから正式な提案を頂くことになっているが、イオンと同じようなファストファッションをやろうという提案は来ないと考えている。東日本大震災の発生により今までその対応に追われていたので、やっとお互いに提案を検討できるような状況になってきたと思う。今後業務検討委員会を設置し、イオンがパルコとどんなことをやりたいのか聞いたうえで、具体的な提携内容を検討していく。
(15-6)5年前の株主総会で買収防衛策も整備したと記憶している。まったく経営方針が違う敵対的株主が現れたのに今回なぜ発動しなかったのか?
→(内田実特別委員会議長)特別委員会は平成20年の定時株主総会で承認された買収防衛策に基づき設置された委員会です。委員5名はすべて社外取締役でかつ東証に届け出ている独立役員となっている。今回の森トラストとイオンの問題も議論したが、先ほど説明があったように3社間で合意が成立したので、買収防衛策は発動しないという結論になった。
注記)この時点で質問者がいなくなり質疑応答が打ち切られそうになりましたが、手を挙げる人がいて続行となりました。意外と質問者が少ないんだな〜と感じましたね。関心があるのがみなイオン問題なので、もう聞くことが無くなったということなのかもしれません。

(16-7)具体的な提携内容も詰めていないのに、なぜイオン出身者を役員に迎えなければいけないのか?(会場から拍手)まずはイオンとの提携内容を詰めてから、役員を迎えるのが普通ではないか?
→森トラストから株主提案が出たという経緯がある。この提案通りだとパルコの経営体制が大きく変わってしまうので、色々と交渉しながら先ほど指名委員会から説明があったようなバランスの取れた合意ができた。イオンの提案は役員交代という部分が大きく、次に業務提携という感じだったが、ガバナンスについては一旦合意できたので、今後は提携によってどのような事業シナジーがあるのか検討していく。今後両社で検討する中で、業務提携に進むのかが決まってくる。
(17-7)パルコの社員もイオンとの提携に反対していたのに、反対を押し切って提携したのはなぜか?
→突然のイオンによるパルコ株式の取得と役員交代提案で従業員にも反対や動揺が広がった。今後は牧山が社長となり経営執行体制も固まったので、社員も一旦は理解した。しかし今までの経緯もあるので、今後イオンと検討していく業務検討委員会の検討内容などを、社員にもきちんと伝えていく必要があると思っている。パルコは社員の能力で持っている会社なので、きちんと説明しながら進めていく。
(18-8)エリア特性に応じて都心型、コミュニティ型(地域型)の2業態に再編するが、それぞれの関係はどうなるのか?地域型は雑貨や食品の強化を行っているが、都心型でも同様の取り組みをおこなうのか?
→(牧山次期社長)昨年から店舗戦略を都心型、コミュニティ型の2つに再編してきたが、パルコは都市型のライフスタイルプロデューサーを標榜しており、モノ・コト・サービスをいかに付加していくか?というおことは共通事項です。コミュニティ型は機能重視で、大型の雑貨店を入れるなどしているが、都心型では広域から人を呼べるようなゾーニングで表現するなど、表現の仕方が異なっている。
(19-8)イオンと連動した商品戦略やイベント開催などが、パルコのブランドアップになるのか?出店戦略では、イオンが開発したショッピングモールに出店するような可能性はあるのか?
→(牧山)提携内容については今後イオンと協議していくので、仮定の質問には答えられない。
(20-9)今後の出店は都市型店舗、コミュニティ型店舗のバランスの取れた出店を続けていくのか?
→(平井裕二執行役開発担当)今後の出店については、パルコの持つ都市型商業のノウハウを活かして、都心部に経営資源を集中していきたいと考えている。都心の百貨店などからの業態転換も増えており、アライアンス戦略なども駆使して首都圏・関西圏に店舗網を広げていきたい。現在も複数のプロジェクトが動いており、一刻も早く実現させたいと考えている。
この時点で11時31分になり、かなり審議も尽くしてきたのであと1〜2名にして欲しいとの平野社長からのお願いがありました
(21-10)なぜ筆頭株主である森トラストとの関係がこじれたのか?報道では日本政策投資銀行からの出資について森トラストは知らなかったと言われているが、筆頭株主なのに事前に説明しなかったのか?何も相談がないのは困るのではないか?パルコは株主というものをどう考えているのか?イオンと共同提案という形になっているが、森トラストにしっかりと説明していたらこんなことにはならなかったのではないか?
→色々な案を検討したうえで、日本政策投資銀行からの出資を決めた。内容的にインサイダー情報に該当するので、発表の前日に森トラストを訪問して説明した。説明が不十分だった部分もあるので、この点については森トラストさんにお詫びした。

以上で質問がなくなり、事業報告に対する質疑応答は終了となりました。想像していたより質問が少なかったですね。続いて出席株主数や議決権数について報告があり、決議事項の審議となりました。
とはいえ議案はここまで質問が集中してきた取締役選任議案だけなので、いまさら質問もなくすぐに議案の採決が行われました。森トラスト、イオンとの間で一旦合意ができているので、問題なく承認されました。質疑応答の中でも一旦合意ができていると強調しており、平野社長の無念さが現れているように感じました。続いて新たに選任された取締役の紹介があり、パルコの株主総会は終了となりました。
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2011年06月05日

パルコPARCO(8251)2011年株主総会レポート1

2011年5月28日(土)10時から、渋谷の住友不動産渋谷ファーストタワー ベルサール渋谷ファースト2階ホールで開催されたパルコ(8251)の第72期定時株主総会に行ってきました。パルコは元々はセゾングループのファッションビル経営会社でしたが、今は森トラストと日本政策投資銀行の傘下に入っています。専門店ビルのデベロッパー事業が中心ですが、文化活動などにも熱心なイメージがあります。
パルコの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年5月27日(金)の株価 644円(東証1部 8251) 100株単位 2月決算
PER 13.3倍、PBR 0.65倍、配当利回り 2.64%、株主資本比率 36.8%
監査費用 7,600万円(売上比 0.03%、営業利益比 0.82%) あずさ監査法人
株主優待 2・8月末の株主に5%割引のPARCOカード・クラスS発行、映画の招待券など
 詳しくは 次項有 パルコの株主優待情報ページ

   パルコ(8251)のホームページ

   パルコ(8251)のヤフー株価情報
パルコPARCO2011年株主総会
過去10年の株価推移を見ると、2007年までは順調に上昇していましたが、サブプライムショック後はデベロッパー関連ということもあって低迷が続いています。4月にはイオンとの対立が激化して思惑買いなのか上昇しましたが、その後は対立も収まりまた軟調です。業績はここ5〜6年は横ばいという感じで推移しています。業績の成長が期待できないと株価の上昇は難しそうですね。
パルコPARCO2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:38 事業報告
 10:00〜10:04 平野秀一社長から東日本大震災の影響と対応について説明
 10:04〜10:27 事業報告 映像+女性ナレーションが事業報告を読上げ
 10:27〜10:34 監査報告も含めて各委員会から報告(監査委員会、指名委員会、報酬委員会)
 10:34〜10:36 配当について平野秀一社長から説明
 10:36〜10:38 大株主との間で生じた問題について説明
10:38〜11:34 質疑応答 質問者10人 計21件 56分(うち書面質問1人5件)
11:34〜11:38 決議事項の説明・審議・採決 拍手方式 すべて可決
 議案 取締役10名選任の件 9名全員改選 3名再任、平野社長以下7名退任
11:38〜11:40 平野秀一社長から新任役員の紹介 名前とよろしくお願いしますのみ
パルコPARCO2011年株主総会
お土産 図書カード千円分 先渡し
飲み物サービス 緑茶かミネラルウォーター280mlペットボトルのサービス
事業説明会 なし
懇親会 なし

注目の株主総会格付けですが、一般の株主も参加しやすい土曜日に株主総会を開催していて、お土産も用意されています。一方で、事業説明会などはなく、会社の現状とこれからについてもっと株主に説明した方がいいのではないかと感じました。これらを総合的に判断し、パルコ(8251)の株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数     12,799名、その議決権数   823,359個
   議決権返送&出席株主数    3,221名、その議決権数   722,668個
パルコPARCO2011年株主総会
パルコの株主総会は、昨年と変わり渋谷のベルサール渋谷で行われました。渋谷駅から徒歩10分弱ですが、池袋よりは便利かなと感じました。今日は季節外れの台風2号が日本に近づいていて、雨の中での株主総会となりました。
いちごグループホールディングスの株主総会から移動してきたので、到着したのは9時50分頃でした。注目の株主総会ということもあり多くの株主が参加していました。エスカレーターで2階に上がると、誘導ロープに沿って長い受付へ誘導されました。受付で議決権行使書を渡すと、お土産と一枚の紙を渡されました。表には役員と執行役の配席図、裏面には避難経路も掲載された会場の図面になっていました。
パルコPARCO2011年株主総会
これだけ大きな会場になると役員の名前なども分からないので、良い取り組みだと思います。大きな地震があった後ですし、避難経路の記載も親切ですね。お土産は例年通り千円分の図書カードでした。
そのまま進むと会場入り口前で、よく冷えた緑茶とミネラルウォーターがテーブルに並べられていて、係員の方がお好きな方をどうぞと勧めてくれました。1人1本というのは見ればわかると思うんですが、何本も持っていく株主がいて雰囲気を悪くしていました。こういった自分さえ良ければいいという自分勝手な乞食株主は困ったものです。こういった方々が増殖すると用意した飲み物がなくなってしまい、後から来た株主から不満が出て、それなら飲み物を用意するのを止めようという流れになりかねません
パルコPARCO2011年株主総会
会場内にはたくさんの椅子が並べられ、(6+7+7+7)×32というレイアウトで864人分の席が用意されていました。上記の図面の通り会場内をA〜Fの6ブロックに分けていて、株主総会終了後はブロックごとに退席しました。
出席しやすい土曜日開催ですし、注目の株主総会なので多くの株主が参加していて、前方は満席に近い状態でした。それにしても株主総会が土曜日に集中するのも困ります。今日は10時から開催の会社が3社もあり、直前までどの会社に出席しようか迷いました。贅沢な悩みですが午後から開催の会社も増えると、さらに参加しやすくなります。開催日の分散とともに開始時間も分散化が進むと嬉しいですね。

会場内正面には大きなスクリーンが左右に用意され、映像を使って事業報告などが行われました。
役員席は床より一段高くなっていますが、その役員席と株主席の間には壁のように一列にテーブルが並べられていて、飛びかかってくるんじゃないかexclamation&questionと株主を警戒しているようですわーい(嬉しい顔)
こういった壁を作るのはあまり良い印象を与えませんね。やはり経営陣と株主との間に壁を感じてしまいます。質問用のマイクが6ヵ所ほどに設置されていました。
会場内は節電に協力して、照明をおとし空調も高めに設定していると案内がありました。今日は蒸し暑い日だったので、駅から歩いてきて最初は少し暑く感じましたが、しばらくすると快適な温度だと感じました。最初だけ空調を効かせて徐々に絞っていけばいいと感じました。
そんな会場の中で一番暑く感じ、また緊張していたのは議長でもある平野社長でしょうね。とりあえず委任状争奪戦は避けられたものの、森トラスト・イオンとの関係が正常化したわけではなく、どんな展開になるのか、どんな質問が出るのかと不安に感じる部分はあると思います。映像による事業報告の間も、しきりに額の汗を拭っていたのが印象的でした。
事業報告に続いて各委員会から活動報告があり、その後平野社長から配当についての説明と、マスコミの報道でも話題となった大株主からの役員選任・事業提携についての提案の経緯などについて、簡単に説明がありました。もう一方の当事者であるイオンの株主総会では、提案の経緯に対する説明は一切なかった(質疑応答の中で株主から質問が出て、少し回答しただけ)ので、この点でも対照的な対応となりました。今回の株主総会で社長を退任させられる平野社長としては、株主に訴えたいという想いがあるのかもしれませんし、仕掛けた側のイオンとしてはマスコミなどで悪者扱いされているので、あえて触れたくないという感じなのかもしれません。
続いて注目の質疑応答となりました。質問は内容を簡潔にまとめて1人3問以内でお願いしたいとの案内がありました。きっと多くの株主が質問したがっているので、3問に制限するのもやむを得ないかなと感じます。質問者は議長の指名を受けた後、会場内の近くのマイクまで移動し質問する形式です。
会場からの質問の前に平野社長から、事前に書面質問が届いており会場の皆さんからの質問と重なる部分もあるかもしれないので、まずは書面質問に回答するとの説明があり、まずは書面質問の内容を4点にまとめて回答がありました。
会場での質問は、自分の氏名(苗字だけですが)を述べてから質問しなければいけませんが、書面質問の場合誰から質問なのか説明がありません。会社側は誰からの質問なのか分かりますが、会場内の株主には分かりません。また書面質問には質問数の制限もありません。わざわざ会場まで来て質問する株主と書面質問の株主の間でこれだけの差があるのは問題じゃないかな?と感じました。
会場での質問でも出席票の番号だけにする必要があると思いますし、書面質問は時間が余ったら回答するという形式でもいいのではないでしょうか?会場内での審議を優先してほしいと思います。出席票の番号だけでも会社側は誰が質問したのか管理できるはずです。もちろん今回の様に、書面質問の内容が多くの株主にとって関心があるなら事前に説明した方が良いと思いますが、そうでない場合は後回しにしたり書面回答でもいいと思います。会場内での質疑応答を優先してほしいと思います。

私はイオンとパルコ両方の株主総会に参加しましたが、イオンの株主総会ではパルコ問題にはあまり関心が無いように感じました。一方パルコの株主総会では、パルコが大好きで株主になった人が多い様で、質問もイオンとの関連の内容が多く株主の関心の高さを感じました。このあたりの温度差も興味深いですね。
 次項有 5月28日記事 パルコ(8251)の株主総会など
パルコ株主総会出席後の感想は上記の記事に書きましたが、パルコの対応に疑問を感じる部分もあるものの、イオンのやり方もちょっと強引過ぎるのではないか?と感じていました。今回の1件は、株式会社とは?上場するとは?株主と経営陣の関係、などについて色々と考えるきっかけになりましたが、考えていくうちにパルコ側の問題も大きいのではないか?と感じるようになってきました。
質疑応答の様子も含めて現時点での私の感想を パルコPARCO(8251)2011年株主総会レポート2 にまとめてみようと思っています。

   パルコPARCO(8251)2011年株主総会レポート2
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2011年06月03日

イオン(8267)2011年株主総会レポート2

2011年5月19日(木)10時から幕張メッセ国際展示場5ホールで開催されたイオン(8267)の第86期定時株主総会に行ってきました。
イオン(8267)2011年株主総会レポートその2では、イオン(8267)2011年株主総会レポート1に続いて、質疑応答中心にまとめてみます。
イオン2011年株主総会
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)イオンは9時にオープンするが、まだ品出しが終わっていない。特売品などまだ商品が出ていなかったり、台車に山積みにされていて危険だ。ヨーカ堂ではオープン時には品出しが終わっている。
→(村井正平専務執行役GMS事業責任者)事実だと思う。現在節電の一環としてサマータイム導入の検討が進んでおり、さらに1時間開店が早まる可能性もある。人員配置も含めてしっかり対応する。
(2-1)イオングループの未来屋書店でオーナーズカードが使えないのはなぜか?
→(松井博史執行役専門店事業責任者)システムの問題で今は使えないが、早急に改善していきたい。
(3-2)高齢者などの買い物難民が問題になっているがイオンの対応は?
→(村井)ネットスーパーを全国で120店展開している。今年は170店、会員数50万人を目指している。ネットを使えないシニア向けに、FAX、電話注文も検討している。買い物弱者対策として、三重県と岐阜県で行政と一緒になって取り組みを行っている。
(4-3)海外からのお客様向けの対応はどうなっているのか?大量購入需要もあり売上も大きいと思う。
→(村井)外国人客の割合はお店の立地によって異なる。地域の外国人の方々の食生活・需要に応じて、品揃えなどを行っている。店舗では大量購入者向けの対応は行っていない。イオンは主婦の方々の日々の需要に応えるお店であり、大量購入については営業や仕入部門で対応している。
(5-4)(女性)イオンのチラシは他店と比べてかっこよくない。ただ商品がたくさん載っているだけ!
→(村井)レギュラーの村井です(笑)イオンのチラシは駄作の連続と言われてもしかたない。全体的には紙媒体からネットやテレビ中心に展開していきたい。とはいえチラシも重要なので、今後改善していくので期待して欲しいとしか言えない。
(6-4)トップバリュの充電式乾電池の販売が中止になった。充電器があっても他社の充電式乾電池と互換性がないので使えない。エコな商品でもあり販売を再開して欲しい。
→(久木邦彦執行役商品責任者)確かに他社の充電式乾電池とは互換性がない。電池の持ち時間が短すぎたため販売を中止した。新しい商品を開発中なのでしばらくお待ちいただきたい。
(7-5)(女性)幕張のそごう物流センター跡地の出店は白紙のままなのか?
→(口廣?開発責任者)土地を取得して以降スーパー中心に検討中です。時間がかかり過ぎ申し訳ないが、極力早く開店していきたい。
(8-6)群馬の店舗が少ないのでもっと増やして欲しい。
→(口廣?)たしかに群馬には2店しかない。現時点では発表できるような店舗はないが、北関東ではマルチプラットフォームを活用して出店していくので、しばらくお待ちください。
(9-6)株主懇談会をもっとエリアを細かくして実施して欲しい。
→(平林秀博執行役社長室責任者)株主懇談会は全国7ヵ所で開催している。貴重なご意見として参考にさせていただく。
(10-7)お客様感謝デーでVISAなどのギフトカードが使えない。今まで私の要望は取り入れてきたはず、などと長々と苦情を述べていました。詳しくは下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
   次項有 5月19日付 イオンの株主総会
→(森美樹代表執行役副社長)イオンはこれまでお客様の声を聞いて改善してきた。ただ外部のギフトカードは加盟店手数料がかかるので、検討課題とさせて頂きたい。
(11-8)ヨーカ堂が古着を引き取ってクーポンを渡すイベントを行っていたが、イオンはやらなかった。
→(村井)不用品の引取りセールを最初に行ったのはイオンだが、色々と問題も発生した。リサイクルの仕組みがしっかりとできるまで、不用品引取りセールは中止させている。
(12-8)オーナーズカードの返金を店まで取りに行くのは面倒だ。ワオンポイントや商品券などで郵送できないか?
→(森副社長)ぜひお店に来て頂きたい。ワオンの使えるお店も増えてきたので検討していきたい。
(13-9)最近のイオンの話題はパルコ問題だが、パルコへの投資はどの事業戦略にあたるのか?パルコ株の取得金額はどれくらいか?
→(豊島正明専務執行役デベロッパー事業責任者パルコ株は87億円で12.3%取得(1株当たり860円)した。パルコ株取得の目的の1つは競争戦略上の問題で、昨年秋頃に筆頭株主である森トラストの持ち株が売却されるのではないかという話が持ち上がった。競合会社に買収されては大変なので、パルコ株の取得を検討した。もう1つは都市化などの戦略上の問題で、イオンが展開しているモール型ショッピングセンターとのシナジー効果を期待している。ファッション関連の専門店ビルフォーラスなどとのシナジーも期待している。パルコ側にとってもイオンの開発力が活かせると考えている。
マスコミからはイオンは敵対的だと報道されているが、イオンとしてはそのような意図はない。
(14-10)(女性)ツイッターで炎上する事件があったが、イオンの対応が遅かった。ツイッターの活用策も含めて教えて欲しい。
→(ジェリー・ブラック専務執行役デジタルビジネス事業責任者)ツイッターは重要だが、ソーシャルメディアをどう活用するかが重要だと思う。東日本大震災時に携帯を使って安否確認を行ったが、携帯は通じない場所もあった。それでもツイッターやフェイスブックを使って連絡を取ることができた。これからもソーシャルメディアをもっと活用していく。
ジェリー・ブラック氏は英語で回答し、逐次日本語に通訳されました
→(縣厚伸行執行役グループIT責任者)炎上事件は、イオングループ(イオンファンタジー)の役員の名を騙り、ソフトバンクの孫さんの100億円寄付を批判して問題になった。イオンのイメージダウンになった。今後も警戒態勢を取り迅速に対応していく。
(15-10)幕張にイオングループの店舗が3店もできるが、客の取り合いになるのではないか?
→(口廣?)豊砂地区は約5万坪のコンペが行われ、イオンが当選した。近隣店舗もあるが、5万坪の広さを活かして新しい形の街づくりとして計画を進めていきたい。
イオン2011年株主総会
この時点で11時56分になり、12時も近づきお腹が空いたのか議長からあと2人にして欲しいとお願いがありました(笑) 最後の2人は直接議長が指名するそうです。ここぞとばかりに手を挙げましたが、指名されませんでした(笑)

(16-11)アウトレットモールへの進出は素晴らしいが、コストコの様な会員制の店舗は考えているか?
→(岡田元也代表執行役社長)会員制の店舗は考えていない。会員制店舗でも一般向けと業務向けを兼ねているのがコストコで、業務用中心なのがメトロ。ともに研究はしているが参入の考えはない。
(17-11)イトーヨーカ堂はテナントとして紳士服のアオキを入れるという報道があったが、家電売り場も含めてイオンも同じような展開があるのか?
→(岡田社長)GMSの不振が続き、もう終わった業態と言われてきた。実際長崎屋やマイカルなど多くのGMS企業が実質的に破たんしてきた。ビジネスモデルが古く専門店に対抗できていなかった。もう一つは親会社としての色々な仕事をしなければいけなかったので、GMSに特化して専門性を高めることに集中して取り組むことができなかった。この2つを問題と捉え構造改革に取り組んできた。家電売り場でさえ自社で育成したいと考えており、紳士服についても青山などとパートナーを組んでイオンは食品に集中するという後ろ向きの戦略は取らない。
(18-11)ヨーカ堂と比べて海外比率が低く、利益率も低い。ヨーカ堂は海外比率が21%に対しイオンは4%、営業利益率はヨーカ堂が12%、イオンが5%となっている。なぜこのような差が出ているのか?
→(岡田社長)海外の売上比率については、2020年に向けて飛躍的に伸びていくことになると考えている。海外のコンビニなどはFC制を採っており、売上をイオンの売上として計上できないので、この点でも差が出ていると考えている。
イオン2011年株主総会
最後の質問者は、最前列の株主が指名されました。
(19-12)マックスバリュの肉・野菜などの商品選定基準はどうなっているのか?ここ2ヵ月くらいはユニー系の店に切替えている。子供がユニーの方が美味しいというので、価格は高いが家内が切替えている。
→(坂野邦雄専務執行役スーパーマーケット事業責任者)スーパーのマックスバリューは全国に15社あるが、上場企業もあり各々独立して運営している。商品機能や品質管理部門はイオンの中にもある。基準は示しているが味覚や価格は地域性もあり、各エリアに任せている。幕張本社ですべてを決めて押し付けるのは問題があると思う。ご意見を参考にして改善していく。

以上で質疑応答は打ち切られました。まだ多くの株主が発言を求めて手を挙げていたので、1時間で打ち切らずもう少し質問に答えてもいいのではないでしょうか。お店に対する意見やクレームは、株主総会後に経営陣と意見交換の場を設けるなど、質疑応答がもっと充実するよう改善が必要だと感じました。
今回のイオンの株主総会では、マスコミを賑わしていたパルコへの株主提案について、経緯など詳しく説明がする必要があったと思います。報道を見る限りでは、パルコと筆頭株主の森トラストの間で生じた擦れ違いにイオンが付け込んで、パルコの経営権を取得しようと強引に揺さぶりをかけているという感じがしてしまいます。
今回はパルコ買収に関する質問が出たので経営陣から回答がありましたが、質問がなければ全く説明がないところでした。豊島正明専務執行役の説明では、イオンとしては決して敵対的な買収を仕掛けたわけではなく、マスコミの取り上げ方に問題があるというような説明をしていました。それならなおさら株主に対して、イオンの考え方や経緯をきちんと説明する必要があると思います。質問が出なければ説明しなくてもいいという姿勢は問題です。私もパルコとの問題は心配していましたし、経営陣の考え方を聞きたいと思って株主総会に参加しましたが、質問の機会はありませんでした。
過去のイオンの経緯をみても強引な買収が目立ち、けっしてM&Aが当初予定通り成果を挙げているようには思えません。今回のパルコとの一件にしても(マスコミの取り上げ方に問題があるのかもしれませんが)イオンの強引な姿勢が目立ちますし、それはイオンにもプラスにはなりません。もちろん資本の論理で過半数の議決権を押さえれば会社は手に入るかもしれませんが、キーとなる人財がイオンの姿勢に反発して退社してしまえば、投資に見合った成果が得られなくなる可能性もあります。さらに、イオンは消費者を顧客としたサービス業の会社なので、会社のイメージもとても重要であり、イオンは強引な会社だ!利益につながるなら何でもやる会社だ!というようなイメージになってしまうと、顧客離れも進んでしまいます。いわゆるレピュテーションリスクというものですが、強引な姿勢が目立ってしまうとこの2つの面からイオンの業績に大きな影響を与えると思います。だからこそ経営陣はしっかりと説明する必要がありますし、株主に対してもきちんと会社側の姿勢を理解してもらう必要があると思います。

取締役の選任についても少し疑問を感じます。社外取締役で大蔵省出身の石坂匡見氏が退任しますが、後任の佐藤謙氏もまた大蔵省出身の方です。大蔵省から防衛庁に移り、退官後は都市基盤整備公団副総裁、財団法人世界平和研究所理事長と渡り歩いています。天下り・渡りという典型的な経歴に思えます。岡田社長と関係の深い民主党は天下りや渡りを強く批判しているはずです。それなのにイオンの役員には大蔵省の指定席があるように感じてしまいます。イオン銀行やクレジットカード事業など、金融業を展開するためには大蔵省からの天下りを役員として受け入れないと、事業展開上支障があるのでしょうか?そんなことも勘ぐりたくなってしまいます。
役員選任にあたってはもっと透明性を高めて欲しいと思います。
こんな感じで色々と問題点も目に付いたイオンの株主総会でした。
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2011年06月02日

イオン(8267)2011年株主総会レポート1

2011年5月19日(木)10時から、千葉市幕張の幕張メッセ国際展示場5ホール で開催されたイオン(8267)の第86期定時株主総会に行ってきました。イオンAEONは、日本を代表する総合スーパーを中心とする小売企業グループです。
イオンの株主総会に参加するのは、昨年に続いて2回目です。
 次項有 2010年のイオンの株主総会レポート 
2011年5月19日(木)の株価 943円(東証1部 8267) 100株単位 2月決算
PER 18.0倍、PBR 0.81倍、配当利回り 2.23%、株主資本比率 23.5%
監査費用 117,500万円(売上比 0.02%、営業利益比 0.68%) 監査法人トーマツ
株主優待 2月末と8月末の株主に対し、株数に応じて3〜7%キャッシュバック
 詳しくは 次項有 イオンの株主優待情報ページ

   イオン(8267)のホームページ

   イオン(8267)のヤフー株価情報
イオン2011年株主総会
過去2年間の株価推移を見ると、900円を中心に±200円の範囲で動いています。比較的安定しているとも言えますが、アジア戦略が実を結び業績の伸びが見込めないと、1,100円の突破は難しいのかもしれませんね。業績は3年前の赤字転落から立ち直りつつあります。
イオン2011年株主総会
スケジュール
10:00〜11:03 事業報告
 10:00〜10:11 原田昭彦 取締役会議長から東日本大震災の影響と対応について説明
 10:12〜10:14 監査報告 石坂匡身 監査委員会議長
 10:14〜10:15 配当について説明
 10:16〜10:29 営業報告 映像により報告
 10:29〜11:03 今後の経営方針について岡田元也社長から説明
11:03〜11:05 決議事項の説明 候補を1人ずつ紹介、座ったまま一礼
 第1号議案 取締役9名選任の件 9名全員改選 7名再任、2名新任
11:05〜12:08 質疑応答 質問者12人 計18件 63分
12:08〜12:08 議案の採決 拍手方式 すべて可決
12:08〜12:09 原田昭彦 取締役会議長の退任挨拶
12:09〜12:13 岡田元也社長から退任役員と新任役員の略歴を説明
イオン2011年株主総会
お土産 イオン商品券千円分(500円券2枚) 先渡し
飲み物サービス トップバリュの緑茶かウーロン茶500mlペットボトルのサービス
事業説明会 事業報告の中で岡田元也社長が説明
懇親会 以前はあったそうですが、今年も自粛わーい(嬉しい顔)

注目の株主総会格付けですが、事業報告は分かりやすく映像にまとめており、お土産も用意されています。今後の戦略について岡田社長から説明があるのもプラス要素です。一方で、千葉での開催は遠方の株主には出席しにくいですし、質問は店舗に対する苦情などが多く本来の株主総会としては機能していないのではないかと感じました。これらを総合的に判断し、イオン(8267)の株主総会格付けは昨年から1段階格下げして 『D+』 としました。
イオン2011年株主総会
イオンの株主総会は、今年も千葉県の幕張メッセで行われました。都内から遠くて交通費がさらにかかってしまうのは痛いですが、イオンは幕張にグループ企業も集約しているのでしょうがないですね。
9時から受付開始となりましたが、すでに受付開始を待っている株主がたくさんいました。受付で議決権行使書を渡すと、お土産と一緒にイオングループのCSR活動を紹介したパンフレット入りの封筒を渡されました。そして会場入り口でお茶の500mlペットボトルを手渡しされました。置いておくと何本も持っていく株主がいるので手渡しは大事ですね。一方でCSR冊子の配布は無駄だと感じました。カラー冊子で作成にはコストもかかりますが、捨ててしまう株主が大半だと思います。株主総会前にはCSR活動を紹介したビデオも流していますし、ホームページでも紹介コーナーがあると思います。捨てられるものを全員に配布するのはエコじゃないexclamation×2と感じます。どうしても冊子を配りたいなら、会場後方のCSR活動紹介コーナーに置いて、必要な人だけ持っていけるようにしておけば十分だと思います。こういった無駄はできる限り省いて欲しいですね。お土産は昨年のイオンギフトカード千円分から、今年はイオン商品券千円分に変わりました。紙の方がエコという判断なのでしょうか?
イオン2011年株主総会
会場後方には、東日本大震災への対応・影響をまとめたパネル・募金箱や、トップバリュの商品を紹介するコーナー、イオングループのCSR活動を紹介したパネルが置かれていました。昨年はなかったと思うので、株主にイオンの活動を知ってもらうという意味でとてもいいことですね。
会場内には多数の椅子が並べられ、10×10で100人分が1ブロックになっていました。ブロックは6×4でレイアウトされていたので、中央部の展示スペースを除いて2,300人分くらいの椅子が用意されていました。前方はかなり満席に近かったので2千人くらいが出席していたようです。
正面左右にスクリーンが設置され、会場内には質問用のマイクが12本立てられていました。
イオン2011年株主総会
壇上の役員席には名前の表示もありましたが、小さいですし役員席の前に壁のようなものがあって、株主席からはほとんど見えませんでした。パルコの株主総会では役員席の配席図が配られましたし、壁の前に名前を貼り付けるなど工夫が必要だと感じました。
スクリーンには9時半から13分ほど、イオンのCSR活動を紹介するビデオが流されました。私はイオンモール、コックスに続いて3回目の観賞になります(笑)続いて武井咲さんが出演しているAEONのテレビCMが流され、最後に武井咲さんからイオン株主へのメッセージもありました。これは予想外で嬉しかったですねるんるん武井咲さんは名古屋市出身というのも親近感が湧いていいじゃないですかわーい(嬉しい顔)
これを見ただけでも千葉まで来た甲斐があったというものです手(チョキ)

その後役員が入場し株主総会が始まりました。マスコミも参加していると案内がありました。イオンはパルコとの間で提携や経営陣の選任を巡って争いがあったので、マスコミも注目しているようです。当然株主総会でも関連した質問がたくさん出ると思っていましたが(私もこの点を聞いてみたかった)お店への苦情などが中心でとても残念でした。議長はもっと報告事項や議案に関する質問を促す必要があると感じました。サービス業の会社の株主総会ではお店やサービスに対する苦情や意見なども多く出ますが、株主総会とは分けて株主総会終了後に株主の意見を聞く場を設けている会社もあります。イオンも意見や苦情に応える場を設ける必要があると思います。今年は特に本来の株主総会として機能していないように感じました。マスコミの方々も肩透かしを食ったと感じたのではないでしょうか?
通常株主総会開始直後に、出席者数や議決権の状況について説明がありますが、イオンの場合は事務局から定足数を満たしているとアナウンスがあるだけで、どのくらい集まっているのかは分かりません。定足数を満たしていると言っても、51%なのか90%なのかではかなり支持の程度も違ってくると思うので、きちんと報告する必要があると思います
東日本大震災の影響やイオングループの対応については、ビデオも使って原田議長から詳しい説明がありました。続いて監査報告、剰余金の配当についての説明があり、ビデオを使った営業報告がありました。
続いて岡田元也社長から今後の経営方針について、プレゼソフトを使って説明がありました。昨年よりは力強く語っていましたが、それでも手元の原稿を読んでいる印象が強くて、もう少し自らの言葉で株主に語りかけたらいいのになと感じました。30分以上にわたる説明でしたが、アジア展開をさらに進めて2020年には日本とアジアの比率を1:1まで高めるそうです。2008年からグループ内の再編を進めてきたが、今年もさらに再編を進めてイオンリテールのデベロッパー部門をイオンモールに統合していく。GMS事業の営業利益率は現状1%だが3%まで高めたい、などの説明がありました。各事業の現状と今後についても岡田社長から説明がありましたが、各部門のトップも一堂に会しているんですから、各事業については担当執行役員から報告した方がより良いのではないかと感じました。
続いて議案説明となりましたが今回は取締役選任議案だけなので、1人ずつ紹介されました。しかし抱負などの挨拶があるわけでもなく、名前を呼ばれるとその場で座ったまま軽く一礼するだけでした。起立して一礼した方が印象が良いと思いますね。
質疑応答では、多くの株主に質問してもらうため1人2問以内というお願いがありました。

昨年はブロックごとに順番に指名していましたが、今年は原田昭彦議長が手の挙がり方を見てブロックを指名し、続いて各ブロックに配置されている事務局がその中から質問者を決めるという方法で行われました。改善したのかもしれませんが、質問する側からするとかなり分かりにくい方法だと感じました。
事務局の人は後方に待機していたようなので、ブロックの前方や中ほどに座っている人は事務局がどこにいるのかも分かりません。自分のブロックが指定されたので指名されるのかな?と待っていても事務局の人は現れず、誰が質問するんだろうとずっと手を挙げたままで待っていると、突然質問が始まるという感じでした。事務局がどうやってブロックの中から質問者を決めているのかまったく分からず、不満の残る指名方式でした。事務局は前方にいて手を挙げている人を見ながら指名する必要があると思います。
今年も12時頃を株主総会終了の目安としているようで、12時前に議長から「質問はあと2人にしてほしい」と発言がありました。
質疑応答の様子は、イオン(8267)2011年株主総会レポート2にまとめてみます。

   イオン(8267)2011年株主総会レポート2
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ひらめき
posted by Zaimax at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする