アウンコンサルティング(2459)は、インターネットの検索連動型広告(P4P)や検索エンジン最適化コンサルティング(SEO)を行っている会社です。
アウンコンサルティング(2459)の株主総会に参加するのは初めてです。
2011年の株主総会は

2010年8月26日(木)の株価 17,510円(マザーズ 2459)1株単位 5月決算
PER 43.3倍、PBR 1.16倍、配当利回り 1.71%、株主資本比率 74.2%
監査費用 連結2,327万円(売上比 0.84%) 新日本有限責任監査法人
株主優待 なし
アウンコンサルティング(2459)のホームページ
アウンコンサルティング(2459)のヤフー株価情報

上場以来の株価推移は上記の通りで、新規公開株でその後業績が低迷した会社の典型的な値動きになっています。上場当時は分割調整後で74万円の高値を付けていますが、最近は2万円前後で推移しています。SEOに対する情報が増えてきてアウンコンサルティングの優位性が薄れてきているのかな?とも感じます。会社側でもSEOだけではなくて海外旅行情報サイトのVisit Firstなどグローバルな事業を強化しています。これらが収益化してくると株価の評価も変わってくるのかもしれませんね。2期連続の赤字が続いているので、まずは黒字化しないことには株価も評価してもらえませんね。
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スケジュール
10:01〜10:40 事業報告
10:05〜10:08 中谷正史常勤監査役から監査報告
10:08〜10:21 事業報告 映像+女性ナレーション 事業報告の読上げ
10:21〜10:25 連結計算書類 単体の説明は省略 引き続きナレーション
10:25〜10:35 グローバルな営業拠点と会社紹介映像
10:35〜10:40 信太 明社長から対処すべき課題の説明
10:40〜10:43 議案説明
第1号議案 定款一部変更の件 旅行業、翻訳業務、コールセンター業務を追加など
第2号議案 取締役4名選任の件 任期満了に伴い全員再任
第3号議案 監査役3名選任の件 任期満了に伴い全員再任
10:43〜11:18 質疑応答 質問者3人 計8件 35分
11:18〜11:20 議案決議 拍手方式
11:20〜11:21 信太 明社長からあいさつ
11:21〜11:23 取締役紹介 名前のみで「よろしくお願いします」もなし
11:37〜12時ごろまで 懇談会

お土産 後渡し 信太 明社長の著書 テンプレート仕事術
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし
懇親会 株主総会後にお菓子を食べながら役員との懇談会
さて注目の株主総会格付けですが、質問には丁寧に答えていましたし、株主総会後には役員陣との懇談の場も設けられていました。出席人数が少ないこともあり、役員の方々ともゆっくりとお話しすることができました。一方事業報告は読上げ形式であり、決算説明資料などを使ってもう少し詳しく説明を行ってもいいのではないかと感じました。召集通知に懇親会があると書いてあったので期待していきましたが、お菓子が少し用意してあるだけでイメージしていた懇親会とはかなり異なりました(笑)これらを総合的に判断し、アウンコンサルティング(2459)の株主総会格付けは 『C』 としました。
議決権を有する株主数 4,746名、その議決権数 72,428個
議決権返送&出席株主数 616名、その議決権数 46,241個

株主総会は御茶ノ水のホテル東京ガーデンパレスで行われました。本社を移転したので開催場所も昨年とは変わったようです。昨年は株主総会後に本社に場所を移して懇談会や見学会が開催されたようですが、今年は会社見学会はありませんでした。
ホテル東京ガーデンパレスは事前に地図を確認しておけば分りにくい場所ではありませんが、召集通知の地図だけでは分かりにくいのか、迷ったと苦情を述べている株主もいました。私は夜行バスで5時過ぎには東京に着いたので、7時前からホテルに待機していました。早く会場に着いても困らないのがホテル開催のいいところですね。公共のホールだと9時頃まで中に入れないので、時間を持て余してしまいます。
会場内は椅子のみで、(6×2)×5の配列で60人分の席が用意されていました。意外とコンパクトな会場で、出席者数も10時前の時点で20人ほどでした。そのうち最後列は関係者席となっていて4人ほど座っていたので、実質的には16人ほどでした。開始後にも何人かきましたがそれでも25人ほどだと思います。
会場の右前方にはスクリーンが用意されていて、株主から向かって左に取締役席、右に監査役席が設けられていました。質問に対応するため執行役員も同席していて、取締役席の後ろに座っていました。
事業報告は女性のナレーションで行われましたが、雑音が入っていたりして聞き取りにくい部分もありました。内容は事業報告を読んでいるだけなので聞き取りにくくても問題ないんですが(笑)
事業報告には目を通している株主が多いと思うので、ただ読上げるより決算説明のプレゼ資料などを使って、信太社長自ら説明して欲しかったですね。対処すべき課題については信太社長から説明がありましたが、基本的には事業報告の内容でした。会社紹介映像などを通じて、アウンコンサルティングはグローバル展開を図っていることをアピールしていました。
事業報告に続いて議案の説明があり、その後質疑応答となりました。質問は多くの株主に質問してもらうため、1度に3つまでということでした。質問したい人は手を挙げて、社長から指名されると会場係の人がマイクを持ってきてくれるので、その場で出席票の番号と名前を述べてから質問するスタイルです。
質問には担当取締役や執行役員も含めてバランスよく回答していたと思います。全体的に丁寧に回答していて好感触でした。
お土産は信太社長が4月に東洋経済新報社から出版したビジネス書です。本を読めば信太社長の仕事に対する考え方なども分るので、早めに読んでみようと思っています。信太社長は懇談会後に著書にサインもしてくれて、とても気さくな人だなと好印象を感じました。本当に早めに読まないといけませんね

詳しくは下記のアマゾンのサイトでご覧ください


質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)検索連動型広告・コンテンツ連動型広告(P4P)は利益率が低いと書いてあるが、事業セグメント別の利益率を開示する必要があるのではないか?
→(棚橋 繁行取締役)P4Pは広告枠の販売なので仕入れが発生し、利益率は15%です。アウンコンサルティングではコンサルティングフィー10%を載せているので比較的利益率が高い。SEO事業はノウハウの提供であり、ほとんど仕入れがないので利益率は100%近い。
(坂田 崇典取締役 経営企画担当)セグメント別の利益率については決算の補足資料に載せている。P4PとSEOの粗利はほぼ同額となっている。売上の7割はP4Pだが利益では3割程度で、SEOは売上の18%程度だが利益では35%ほどを占めている。今後も株主の皆様にご理解いただけるように積極的な情報開示に努めていきたい。P4Pは競争も激しく利益率を高めるのが難しいので、SEOに力を入れていく。他には海外旅行情報サイトのVisit Firstに力を入れていく。
(信太明社長)SEOは仕入がほとんどないので100%近い利益率になる。アウンコンサルティングはSEOの草分け的な会社なので、ノウハウも蓄積できている。P4Pは米国から輸入したビジネスモデルで、当社が日本で最初に始めたが、米国での先例もあり価格競争になることは理解したうえで参入している。米国では広告枠の仕入れ値に10〜15%のフィーを載せて販売するビジネスモデルだったが、日本では広告代理店の力が強かったのか、85%で広告枠を卸して100%で売るモデルになった。しかし米国のように価格競争になると考え、コンサルティングフィーを載せて110%くらいで販売できるようなビジネスモデルを目指してきた。現状競合他社は85%で仕入れたものを90%くらいで売っており、販管費を入れると赤字になっている。ただ伸びている市場なので、他の商材も組み合わせて販売することで事業を行っているのが日本の現状です。
まだまだ質問は続きます。続きは、株主総会レポート〜その2でお楽しみくださいね

アウンコンサルティング(2459)株主総会レポート〜その2

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