このレポートでは質疑応答の前までをまとめた
ティア(2485)2009年株主総会レポート 〜その1
に続いて、株主総会のハイライト質疑応答の様子をまとめます。
今週半ばからはしばらくブログの更新ができなくなるので、できた部分から公開していきます。聞きもらした部分などあるかもしれませんが、ご了承のほどよろしくお願い致します。

質問したい株主は挙手し、議長から指名を受けると会場係がマイクを持って来てくれるので、その場で起立し出席票番号と名前を述べてから質問する形式です。
今年も議事を円滑に運営するため、質問は1人1回1問づつでお願いしますということでした。年配の方など議長から制止されるにも関わらず質問を続けている人もいましたが、かなり厳格に守られていました。
質問をすると議長である冨安社長が質問の内容を確認し、少しお待ちくださいと言って、後ろの事務局と回答を相談する場面が多々あり、間延びしたような質疑応答でした。議長席にはモニターが2台も設置してあるので、ここに想定問答を映してそれを参考に答えればいいと思うんですが、なぜか30秒ほどの打ち合わせに入ることもあって、リズムのいい質疑応答という感じがしませんでした。
ちょっと安全運転すぎるんじゃないかな〜と感じますね。
回答の中で、「本総会とは関係ないと思いますが」という発言も何回かありました。基本的にどの質問も今後のティアの業績に関わってくるものなので、株主総会の議事に多いに関係ある内容だと思います。
株主総会の目的の1つに、今後の経営方針について株主が意見を述べる、あるいは経営陣の考え方を確認するという部分もあります。
もう少し株主総会が改善されると、本当にいい会社になると思うんですけどね

質疑応答
(1)質問に入る前に、この厳しい環境のなか過去最高の売上・利益そして実質増配という素晴らしい業績を達成したティアの皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございます。
IRについて質問したい。冨安社長は会社説明会を積極的に行っているが、ホームページでのプレスリリースは決算短信が中心で、必要最低限の情報開示という印象です。9月にはエスケーアイとのFC契約、11月には事業譲受を行っているのにティアからは何も発表がない。もっと積極的に発表すれば、株主も着実に事業が進んでいるな〜と安心すると思うし、株価的にもいい影響があると思う。なぜティアはプレスリリースを行わないのか?実務責任者の山本管理本部長の考えもお聞きしたい。
→IRは重要なことだと認識している。細かい数字は分からないが、個人株主の方が6〜7割を占めていることもあり、名証2部ではあるが特に個人投資家向けに積極的にIRを行っていきたいと考えている。今後もさらに積極的に計画的に行う予定です。
事業のキーとなることについてプレスリリースをしないという訳ではないが、今後も大きなことについては情報開示をしていきたい。今後さらに上の市場(東証のことだと思います)を目指して行く中で、ティアという会社をより理解してもらうため、IR活動・プレスリリースを行っていく。ぜひ今後もホームページに注目してください。
(質問した株主から)エスケーアイとのFC契約は、ティアにとっても将来の業績への影響が大きいと思うがなぜ発表しなかったのか?
→今回はエスケーアイさんが積極的に発表を行ったが、ティアはFC本部という立場であり、こちらからのプレスリリースは控えた。
今後はプレスリリースも行っていくので、ホームページに注目してください!ということなので、こまめなプレスリリースを楽しみにしていますね

(2)(女性)先日初めて1万円の優待券を頂いたが、お仏壇のはせがわでは高額の買い物でしか使えない。私達は身近な問題としてお線香やローソクなどにけっこう費用が掛かっているので、これらの買い物に使いたい。株主優待が改善されれば個人株主も増えると思う。我々の年代になると仏壇を持っている人も多いので、ニーズはあると思う。ティアの会館も近くにあるが、ぜひ改善して欲しい。
→本来であればもう少し違った形で株主に還元したいと思っているが、まだ全国展開していないこともあり、はせがわでの優待使用を限定した形にすることで、他の面で還元できるという考え方もできる。(私の想定ですが、はせがわで株主優待を使用するとティアとしては持ち出しとなり、利益面ではマイナスとなるのだと思います。外部での使用を限定することでマイナスが抑えられ、その分利益が出て増配などが行えるということを言いたいのだと感じました)
細かいものには使えなくて申し訳ありませんが、今現在はそのような使用方法とさせて頂いている。株主優待券はティアの会館で、ゴールド会員の入会金として使えるので、株主様は本当に同志というくらいに思っているので、この業界を変えるための後押しをして下さっている方だと思っているので、ぜひ会員になって欲しい。株主優待については今後も改善して行きたいと思っているのでご理解頂きたい。
ティアの株主優待券なのではせがわでの使用に制限があるのはしょうがないと思いますね。細かい買い物にも使える様になれば、喜ぶのははせがわでティアにとっては費用の持ち出しになる一方です。はせがわの株主総会で株主優待を導入して欲しいと要望した方が早いんじゃないかな?と思います。
はせがわ(8230)株は3万円弱で買うことができます

株主は同志〜以下の部分では冨安社長の想いが表に出て、良い回答だと思いました。私も応援しています。社長自らの言葉で語る、こんな答弁がもっと増えると、質疑応答の満足度が高まると思うんですが

来年の株主総会では、冨安社長以外の取締役の方々



(3)ティアをメディアで知って凄い会社だな、社長の人間性も素晴らしいなと思って株主になった。1番の株主と想いは同じで、優待や配当、株価も安定していて問題ないなと思っています。私も今年もたくさんの株主総会に出席してティアが今年最後だが、会場に入って雰囲気にびっくりした。あまりにも暗い。さすが葬儀会社は違うな、葬式に来たのかと思った(会場内爆笑)これがティアの行き方ならしょうがないと自分に言い聞かせていたが、(質疑応答になって)会場がぱっと明るくなりこれが普通の株主総会だと思った。業績も明るいんだからもっと明るくすればいいのに、何で社員の方々も気付かないのかと思う。半分不愉快に思っていた。
会員がCMで増えていると思うが、直近の会員数、会費の経理処理、会費はどのように使っているのか教えて欲しい。
→直近の会員数は、135,169口です。会費は葬儀売上の中の会費売上という項目に計上されている。会費はカードや会報の作成費、郵送費などに充てている。会費は毎月もらっているわけではなく1万円を1回頂いているだけなので、これらやイベントの案内などで使用している。
(質問した株主から)もう一つ質問したいが1つということなので、感想だけ述べさせて頂く。今回の単元株見直しで買い増しやすくなると思う。これはいいことだと思う。後日でもいいので教えて欲しいが、ティアは納棺師と関わりがあるのか教えて欲しい。あと会社役員の中で4年5年経っているのに1株も持っていない人もいる。何か会社に不安を感じているのか、それとも株が嫌いなんでしょうか?不満(不安かも)に感じたので指摘させて頂いた。
→ありがとうございました。(ということで、回答はなし)
(4)将来のニーズも考えると位牌を預ってくれるとありがたいと思う。このような事業に進出する考えはないのか?
→本総会とは関係ない質問ですが、答えさせて頂きます。
消費者が何を望んでいるのか?については常に考えながら事業を進めている。時代の流れやお墓についての考え方もこれからさらに変わっていくと感じている。葬儀が終わればお墓や位牌など色々な問題が出てくるが、ティアは葬儀が終わればそれで終わりとは考えていない。法要なども含めてお客様のニーズに応えていきたいと考えている会社なので、ティアの今後に期待して欲しい。

(5)従業員が200人に対して、平均勤続年数が3.1年と短い。13年経っている会社にしては短いと思う。冨安社長が一生懸命指導しても次々辞めてしまっては将来の底力に関わるのではないかと危惧している。
→この仕事は究極のサービス業と言い続けている様に、普通のアルバイトなどでは経験できないような事態に直面する。3年前からは新卒採用も始めたが、この業態として人の死を見ます。どんな会社でも2〜3年で3割は辞めてしまうという現実はあるが、葬儀会社の場合(ティアの理念に対する)想いはあっても生理的に合わなくて早期で辞めてしまうこともある。平均勤続年数は短く見えるかもしれないが、この仕事に誇りを持ち、人のために尽くしたいという人財が順調に育っているのは事実です。それなくしてここまでの成長はないと思うし、人財教育には本当に力を入れている会社だと思うので、これからも優秀な感性豊かな人財を育てていくのでご安心ください。
成長中の会社ではよくある質問です。成長中の会社は中途採用も含め新しく入ってくる社員が多いので、勤続年数が1ヵ月〜1年未満の社員も多く、平均するとどうしても短くなってしまいます。回答にもあったように、ティアの場合葬儀業ということでどうしても合わなくて早期に辞めてしまう人もいるので、さらに条件が厳しくなります。その様な状況なのに、2年前の2007年9月期では2.1年だった平均勤続年数が2年間で3.1年まで伸びています。新しく入ってくる社員がいる中でこれだけ勤続年数を伸ばしたということは、定着している人が多いのではないかなと思います。特にティアの場合、葬儀業の経験者より新卒などの未経験者を中心に採用している中で、ここまで勤続年数を伸ばしているのは、素晴らしいことだと思います。ティアアカデミーを中心とした人財教育がしっかりしているのだと感心しています。
(6)業績好調で結構なことだと思う。ただ名古屋市内なのに近くにティアの会館がないのが残念です。
質問は、売上が6%位の伸びなのに対し、売掛金は5割近く増えている。なぜ売掛金だけこんなに伸びるのか?その影響もあってか貸倒損失も発生しているがなぜか?
→7月6日にカンブリア宮殿に出演し、その後もサンデーNEXTやいっぽうなどのテレビで当社だけが取り上げられたりして、4Qは売上が急増した。その影響で期末の売掛金が増加している。
9月末(期末です)では売掛金急増により貸倒損失を計上しているが、その後すべて回収しているので、貸倒損失は発生していない。
(株主)貸倒損失はPLに出てくるもので、回答の様に売掛金が急増しているがすべて回収したというのなら、貸倒損失は発生しないことになる。貸倒損失は発生しているはずなのに、社長の回答では貸倒損失は発生していないということなので、そうすると財務諸表がおかしいと言うことになる。
→もう一度確認します。
質問した株主は財務について詳しい様で、何度も質問の内容を説明していました。難しくて理解不足の部分もあると思いますが、過去2年のBSを見ると貸倒引当金が160万円くらい減っているので、貸倒損失が発生しているはずだ。PLには貸倒引当金戻入が64万円計上されているので、その差額100万円ほど貸倒損失が発生している。すべて回収しているので貸倒損失は発生していない、という社長の回答はおかしいと思う、ということのようです。
事務局や社長中心に質問内容を確認したり、資料を調べたりでかなり時間が掛かりました。監査役で税理士の稲生さんにもメモが入り、この中では一番詳しいと思うので、稲生さんから回答があるのかと思いましたが、そうはならず何回も社長が回答していました。しかし質問者の意図と違う回答で何度もやり取りしていました。
こういった専門的な質問は、事務局にいる経理担当の山本執行役員から回答すればいいと思うんですが、すべて社長が回答していました。このあたりもっと柔軟に対応すればいいと思うんですが、徹底して社長しか回答しないという方針の様です。
調査に時間が掛かるのであれば、後ほど回答しますということにして、次の質問に移ればいいと思うんですが、ずっと調べていたりして結局この質問だけで14分近くも掛かってしまいました。
ぜひもっと柔軟な対応をして欲しいと思いますね。
事務局、監査役も含めて大変そうでした


最終的には以下の様な回答になりました。
(質問した株主)聞きたかったのは、貸倒損失の金額というより、葬儀は行ったもののひょっとして支払いをしなかったり、お金がなくて払えない人がいるんじゃないかな?ということです。これだけ売掛金が増えると、その分払わない人も増えるんじゃないかな?と心配で質問した。そんなことはないよ、葬儀を行うような人はみんな払うよというなら問題ない。
→回収は順調に進んでいるが、なかにはそのようなケースもあるので、引当金として計上している。0ではないができる限りそのようなことが無い様に努めている。(引当金の計上はという意味かな?)見積もりによって行っている。
(7)イオンが9月から葬儀仲介に参入したが、4ヵ月近く経ち業界への影響はどうか?ティアも特約店に入っているが、イオン経由の葬儀がどの程度業績に貢献しているのか?
→本総会とは関係ない質問だが答えさせて頂く。現状としてはイオンが大きく発表して葬儀業界に参入してきて、ティアも中部圏の特約店の1社になっているが、イオンが立てた予想ほどは何も起こっていないというのが現状です。やはり大切な人を最後に見送るという大切な葬儀なので、参入発表してすぐに依頼が集まるというような仕事ではないと思う。我々としては今後も動向を見守っていくが、今のところ大きな数字は上がっていない。異業種からの大手企業の参入と思われている一般消費者もいると思うが、今のところ問題はないと思うので安心して欲しい。
9月にイオンは大々的に発表して葬儀業界に参入したので、葬儀業界は今後どうなるんだろう

もちろん今後も動向を見守る必要があると思います。
(8)カンブリア宮殿に社長が出るとは知らなかった。ぜひ見たかったので、そういう場合は葉書などで知らせて欲しい(笑) それと2500円の増配の件だが、今後も2500円を最低限と考えていいのか?2500円以上でずっと続くのか?
→事業報告の中でも説明したが、配当性向20%を目処に今後は業績によって色々考えていこうと思っていますので、ご理解頂きたい。
(質問した株主から)減配もあるわけですね?(会場から笑)
→(そうならないように)業績向上に努めてまいりますので、よろしくお願いします。
さすがにテレビに出るたびに株主に葉書でお知らせしていては大変ですね


配当については、以前は中期的には配当性向30%を目指していくという方針もあったので、業績によって色々考えていくというのは、配当性向を徐々に上げていくことも視野に入れている、ということだと勝手に解釈しています。減配にならないよう、業績の向上をよろしくお願いします

(9)FC事業について担当の岡留取締役にお聞きしたい。招集通知の3ページには「新規クライアントとの加盟契約がふるわず」と書いてあるが、9月28日にはエスケーアイと契約しているし、7月以降毎月本社でFC説明会も開催している。参加社数や会社の規模、手応えなどはどうか?
→ティアとして行っていることなので、代表として私(冨安社長)の方からお答えさせて頂く。現状のクライアントについて確認してからお答えしますので、しばらくお待ちください。気持ちは取締役とまったく同じなので、私の方から答えさせて頂く。
(質問した株主)せっかく全取締役が出席しているので、他の取締役の方の声もお聞きしたいんですが。
まったく無視で40秒ほど事務局とずっと答弁内容の打ち合わせです

フランチャイズ事業を担当している岡留取締役なら、こんなに事務局と打ち合わせしなくてもすぐに答えられると思うんですが、担当取締役からの回答を頑なに拒んで、事務局に確認してまで自ら回答することにこだわるのはどうしてなんでしょうか?
岡留取締役は一瞬答えてくれそうな感じもしたんですが、社長がみずからの答弁にこだわっているので、その後は視線が合わなくなってしまいました(笑)
「社長、私から回答しますのでお任せください

→議事の進行上、同じ気持ちでいますので私の方から答えさせて頂く。営業報告の中にもあったが、既存のクライアントが4店舗オープンした。これはホームページ上でもリリースをかけているので分かると思う。新規のクライアントについては、質問にもあった通りエスケーアイさんと、もう一つインテリアスーパーシステムズという半田の会社と契約している。最近の新規クライアントはこの2社で、今期に会館を建設していく。エスケーアイさんはジャスダックにも上場している会社で、大きなビジネスにしようと大々的に発表していることは先ほど申し上げた通りです。
「インテリアスーパーシステムズ」とフランチャイズ契約を結んだというのは初耳です。ネットで調べてみたところ、地域に密着したリフォーム会社のようです。
株式会社インテリアスーパーシステムズのホームページ
ティアからのリリースがないので分からなかったんですが、1年で2社もFC契約しているんですから「新規クライアントとの加盟契約がふるわず」なんて書く必要ない様に感じるんですが。
よほど高い目標を掲げているんでしょうか



こういったことをきちんとティアからもリリースして行けば、FC事業も順調に推移しているな〜と株主にも感じてもらえると思うんですが、まあ今後のリリースに期待しましょう

(10)将来的には東証を目指すと思うが、東証では独立した社外取締役を選任するようにという方向で動いている。ティアは社外取締役選任についてどう考えているのか?
→社外監査役を2名選任しており十分に監査が機能していると考えている。今後法的に社外取締役の比率が決められるなどすれば、それに合わせていくことになるが、現状社外監査役で十分だと考えている。
1回1回手を挙げて出席番号と名前を言って質問するのは面倒です。質問9からは同じ株主が質問しているんですが(笑)、質問(11)の際には会場から『議事進行


議長の指名を受けて質問するのは議事妨害なんでしょうか

(11)最後の質問にします。第2号議案(取締役選任の件)に関連して、取締役は株主から経営を委託されているわけですから、株主の前で取締役候補の方々から簡単に今期の目標や意気込みなど語って欲しい
→1人づつということですが、あの〜私が代表なので私から...
(株主)せっかく取締役全員が出席しているんですから一言くらいお話ししてもらえませんか?
質問している方はふだんは温厚な方らしいですが(笑)、「また私(冨安社長)が代表して...」という答弁で、さすがにイラッときているようです


→本当に想いは同じなので、ティアに対する想いは取締役と同じで一丸となってやっているので
(質問した株主から)それは分かるんですが、ぜひ一言お願いします。
かなりがんばってますね。ここまで粘れるとは、昨年そして2年前の株主総会と比べると進歩したものです。これもシダックスのお蔭でしょうか

→すいません。議事の進行上このまま進めさせていただきます(会場から割れんばかりの盛大な拍手)
ありがとうございます。
かわいそうにねぇ


→この業界を変えるべく、ティアはこの業界に本当に必要な会社だと思っているので、ひいては社会にとっても必要な会社だと思ってもらえるよう、5人の取締役そして監査役とともに励んで参りますので、ご協力頂きたいと思います(会場から割れんばかりの盛大な拍手)
以上で質疑応答は終了となりました。
噂ではまだ3つほど質問を用意していたらしいですが、さすがにあの状況では断念したみたいです。
・社長の本のドラマ化はどうなっているのか?
・中期的な成長イメージはどう考えているのか?
・FC売上はここ4年ほど5千万円前後で増減している。FC売上には加盟金などの一時的な売上とロイヤリティなどの継続的な売上があると思うが、内訳はどうなっているのか?
昨年までは質問数は10件ほど、時間は20分ほどでしたが、今年は質問数は11件、時間は45分と長くなっています。ただ、質問件数はあまり変わっていなくて、回答までの時間がかなり長かった印象です。
質問(6)に14分ほどかかっているので、これを除いて比較してみると、質問数は10件、時間は31分となります。質問件数は例年と変わらないのに時間が長くなっているのがよく分かります。
今年の株主総会では、例年以上に慎重に時間をかけて答弁内容を事務局と調整していました。その分冨安社長らしい、心に響くような答弁はあまり聞けませんでした。
株主総会終了時点では、ワンマン社長ということなのかな〜と感じていましたが、ずっと経緯を振り返ってみると、少し印象が変わってきました。
あくまで私の推測ですが、質問を受けると事務局が質問内容を要約し、手元のモニターに映しているようです。それを議長が読み上げて株主に確認し、少しお待ちくださいと言ってから、答弁内容を事務局と打ち合わせるケースが多かった様に感じます。そして事務局と作成した内容を元に社長が答えるという感じでした。つまり一番力を持っているのは事務局なのかもしれません。我々が決めた答弁以外は、社長といえども認めません

まあどちらにしろ、私が期待しているティアらしい株主総会という雰囲気はあまり感じられませんでした。
まったく正反対に感じた人もたくさんいると思うので、上記はあくまでも私の感想です。
質問はたくさん用意していたんですが、きっと他の株主も気になるだろうから質問してくれるだろうと思っていました。イオンの影響とかエスケーアイ、ドラマ化など、株主から質問が出そうなものなんですが、冨安社長に惹かれて株主になったので、あまりティア自体には興味がないんでしょうか?
結果として1人でたくさん質問することになってしまいました。昨年までは遠慮して3件しか(笑)質問できず、もっと聞いてこれば良かったと思っていたので、今年はがんばってみました。後半空回り気味だったのは否めませんが、イオンの影響やFCクライアントの進捗状況など、参考になったと思います。
その分かなり辛い想いをすることになりましたが

ティアの株主総会でここまで孤立するとは、さすがに予想外でした。
過去3回の株主総会の印象を振り返ってみると、2007年は多くの質問に対して「回答は控えさせていただく」という回答で質疑応答にならず、いくらなんでも慎重すぎるな〜と残念に感じました。2008年はかなり冨安社長らしい答弁が出てきて、ティアらしくなってきたな〜と感じました。
そしてメディアでも注目を集め迎えた今年の株主総会なので、さらにティアらしさが出て来るんじゃないかな〜と楽しみにしていました。それがまたまた超安全運転に徹した株主総会運営に戻ってしまった感じです。
好意的に考えれば、メディアの注目も集めているのでより慎重に答弁したと捉えることもできますが、社長以外は答弁しないという点については理解しにくいですね。ここに拘ったことで、今まで見えていなかった部分がクローズアップしてきたと言えなくもありません。
さて来年の株主総会はどうなるのでしょうか?過去の周期説からすると、来年はティアらしい株主総会になりそうですが(笑)
どんな株主総会になるか楽しみにしています。

株主総会終了後の取締役の挨拶場面

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